心のアーカイブ 伊波伴准

思い出して、忘れないで

東日本大震災から5年です。あの時に起きたことを、思い出して、忘れないで・・・。

ただ、それだけを伝えることが、いかに難しいか。

 

いま、ANNスーパーJチャンネルスペシャルを放送中です。

全国から25カ所の生中継、岩手県内も各地から中継があります。

また、午後3時50分からは「IAT報道特別番組 被災地の今とこれから」

午後6時15分からの夕方のスーパーJチャンネルいわても、大槌町旧役場庁舎からお伝えする予定です。

IAT・ANNだけではなく、すべてのテレビ局がきょうは祈りと命を伝える取り組みをしています。

 

大災害が起きたこと、防災のために何が必要なのか考えること、復興で必要なことは何かを問うこと・・・。

様々な角度で東日本大震災を伝え、そして分析し、日本中で考える日にしなければと思います。

津波の映像も見るのは苦しいことですが、何が起きたかを考えるために、きょうだけは必要なのだと感じます。

 

岩手の沿岸部を始め、東北から関東にかけて、完全に復興したとはとても言えません。

5年も経ったのに、岩手ではまだ1万6000人以上が「応急仮設住宅」というプレハブに住んでいます。

警察庁の発表で、行方不明の方は、岩手だけで1124人もいるのです。

だからこそ、思い出して欲しいし、忘れないで欲しいのです。

2016 年 3 月 11 日 14 時 22 分 23 秒

時刻 寄り添うのは

まもなく5年、大震災について、まだまだ、学ばなければと思うことがあります。

 

東日本大震災が発生したのは、2011年3月11日、午後2時46分です。

毎年、3月11日の午後2時46分には黙祷をしています。

 

毎年この時期には、震災についていろいろと調べるために

電話をしたり、人に会ったり、インターネットを調べたり、いろいろなことをしますが、

ひとつ、考えさせられるものがありました。

黙祷は午後3時20分だ、というあるブログを見つけました。

「地震で死んでいない。津波が来たからだ。津波は午後3時20分。だからこの時間に黙祷だ。」

残された家族にとって思いは様々。

2時46分を境に、さあ、がんばろうではなく、

複雑な思いと鎮魂の祈りは、続いているのだ、と気づかされました。

細やかに心情が存在し、それに寄り添い、考える姿勢が、今問われているのかもしれません。

2016 年 3 月 8 日 15 時 32 分 30 秒

5年前 静かな街を思い出す

街を歩きます。

車道に車が行き交います。

人が歩いています。

日常が、ここにあります。東日本大震災の記憶が薄れていくのを感じながら。

***

2011年3月12日、夜明け前に、私は盛岡市内を歩いていました。

震災が発生。緊急放送が続き、この先どうなるのか不安でいっぱいだった時です。

長時間の対応を見据え、私は一時帰宅することを申し出て、午前3時だったか、午前4時だったか、

徒歩で盛岡市内を移動しました。

停電で電気は一つもついていません。信号機も、建物も。

そして車もほとんど通っていません。

月明かりが、やけに明るく感じた時間。恐ろしさと戦いながら歩道を歩きました。

あれから数日、ガソリンも足りなかったため、車が街からめっきり減りました。

歩いている人もとても少なく、とにかく静かな街が怖く感じました。

こういう小さな記憶は、年を追う事に忘れていってしまいます。日常を奪った災害の記憶です。

災害にどう向き合うのか、なにが大切なのか、思い出すための「3.11」がやってきます。

2016 年 3 月 4 日 18 時 25 分 47 秒

ちくわチーズ

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沿岸部に向かうときに楽しみなのが、運転途中の「産直」休憩です。

遠野市にある、産直ともちゃん。遠野市小友町にあります。

ともちゃんには、パンのコーナーがあります。

ここで教えてもらったのが、「ちくわチーズ」。

パンの中にチーズ入りのちくわ、そしてパンにはのりが張り付いています。

大変美味。

また、麦さつま、というサツマイモの入ったパンも人気だそうです。

産直とパン・・・たまらない組み合わせです。

2016 年 2 月 24 日 20 時 33 分 30 秒

支える事例検討会

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盛岡市のアイーナで、岩手看護コミュニティ協会が開く「支える事例検討会」を取材しました。

特別養護老人ホームや、介護老人保険施設などで介護に従事する人たちは

施設の中での研修などで「このような場合はどう対処するか」ということを勉強したり情報交換をしたりします。

その時「この人はこれができない」とネガティブな状況から検討することが多いそうです。

そこで、介護される側をもっとポジティブにとらえて考えようというのが「支える事例検討会」です。

この人にも良いところがある、こんなやり方だともっと楽しくなる、などと考える方法です。

今回の取材では、民生委員と施設に入所した高齢者との関係。

どのように地域として特養と関わるか、ということでもあります。

参加者は介護職として働いている人だけではないそうです。

施設や地域の垣根を越えて集まり、意見交換をすることによって、新しい発見も沢山あるそうです。

 

事例シートに記入された内容から、それぞれの人が疑問に思ったりしたことや「なぜこうなったのか」という事を推理していきます。

その中から、解決するためにどうすればいいか、家族関係や地域とのつながり、趣味や体調、

制度のなかでどうするか、システムをどう生かすか、法律の面ではどうなのか・・・。

参加者個人が持つ知識が次々と発表され、それを受けてどう考えるか、真剣な検討会です。

 

介護職について、ここしばらくの報道では、残念なものばかりが目立ちます。

しかし、こんなに真剣にがんばって勉強している人もいます。

仕事が終わってから開催されている「検討会」の真剣さを感じ、私はすこしほっとしたのでした。

2016 年 2 月 19 日 22 時 15 分 46 秒