心のアーカイブ 伊波伴准

今年も…!

朝、岩手山が奇麗に見えました。
その風景の手前には北上川。
今年も盛岡市内の川に、鮭が遡上してきました。
と言っても、自分の目で見たわけではなく、
IATスーパーJチャンネルで見て、さらに新聞紙上で
中津川に遡上してきたということを確認しただけです。

盛岡は河口付近からおよそ200キロ程度離れています。
その距離を上ってくる間に、鮭の体は傷だらけになっています。

毎年のように鮭が遡上してくることは、岩手にとってとてもありがたいことです。
自然の環境が大幅に変わらず、鮭が遡上するのは
変化が大きな時代に、自然環境が保たれていることの証左です。
私が岩手に住み始めて、毎年変わらず繰り返されている光景です。

天候が不順になると例えば稲作に大きな影響が出ますし、
今年の猛暑が関係あるのか、サンマも当初は取れないという事態が起きていますし、
様々に考えると自然に関して言えば
「例年通り」「去年と同じ」ということは、実は大変大切なことなのです。

ちょうどきのうは新米が岩手県内で発売されましたが、
食卓に秋の味覚が徐々に並ぶようになって「例年通り」はますます実感することが多くなります。
当たり前すぎて気付かないこともあるかも知れませんが、
これを幸せだと感じる力は、しっかりと持ち続けたいと思います。

岩手山を穏やかな心で見ることも、大変幸せなことです。

2010 年 9 月 30 日 17 時 51 分 06 秒

見た!4Dの…

奥州市の中心部は、実はかくれた名所がたくさんあります。
先日、奥州市水沢区を訪ね、いろいろな場所を巡る機会がありました。

例えば、駅前の通りを抜けた向こうにある割烹「小万梅」。
割烹って敷居が高い・・・と思っても、
その隣にランチなどが気軽に楽しめる姉妹店「梅ふたつ」もあり、
料亭の雰囲気も楽しみながら食事ができます。

商人の街・水沢は、以前は40件以上の料亭があったそうです。

周辺には、高野長英・後藤新平・斎藤實のいわゆる三大偉人の記念館もありますし、
武家屋敷の資料館もあります。

みどころ、として一番印象に残るのは、やはり国立天文台水沢です。
奥州市に住む人でも、意外と知らないこの場所は、
敷地の外からは、ほとんど見ることができない20m電波望遠鏡があります。

また、敷地内にあり、NPOが運営している奥州宇宙遊学館(旧緯度観測所本館)では、
宮沢賢治と国立天文台水沢との関わりの展示があるほか、
飛び出すプラネタリウムとも言うべき4Dシアターがあります。
国立天文台で開発した「4次元デジタル宇宙シアター」で、
星が飛び出して見えるほか、遠く宇宙まで時空を超えて楽しめる、ということで
「4D(4次元)」なのです。

料金はかかりますが、星に興味がある方にはおすすめです。
星を立体的に見られるだけでも面白いのに、
地球から宇宙に飛び出した目線で見ることができます。

奥州市が宇宙とつながるという不思議な体験ができるのです。
岩手にはまだまだ学ぶべきところがたくさんあります。

2010 年 9 月 28 日 20 時 04 分 08 秒

正統派の歌うたい

民謡のことを沖縄では「島唄」と表現することがあります。
島唄という言葉があるように、沖縄は歌を歌うことが盛んです。
定かではありませんが、沖縄出身者は音楽大学にピアノ科や器楽科では行けないが
声楽科なら大丈夫ということを聞いたこともあります。

歌うたいの中には、沖縄だけではなく全国へ羽ばたいた人もいます。
中でも印象的なのは、私が中学生の時にデビューした「仲村知夏」という歌うたい(歌手)です。

当時よく見ていた「ザ・ベストテン」のスポットライトというコーナーに登場し、
わあ、沖縄の人もベストテンに出られるんだあ、と感激したことを覚えています。

さらに1988年の日本レコード大賞の新人賞にもノミネートされました。
強烈に覚えているのは、そのときの新人賞には大和さくらという歌手もいて、
最優秀新人賞は仲村知夏か、大和さくらかとドキドキテレビの前で待っていたら、
結果、男闘呼組だった、ということです。
仲村知夏を応援している私は、とてもガッカリしたことを覚えています。

その後、高校生になってからも気になる歌うたいのひとりでしたが、
徐々にメディアに登場することはなくなりました。

ところが。今年7月に「パーフェクトベスト」と題したCDが発売されたのです。
数年前にインターネットで調べても、既にCDは廃盤になっていたため、
すぐに買い求めました。

改めて聞いてみると声の伸びが良く、滑舌も明瞭な歌い方。
まっとうな、正統な歌い方だなと今でも感じます。

思い起こすと、私の10代の夢や希望と重なる歌ばかりでした。
「Dream Town」という歌では、夢をかなえるために大都会へ、という内容が
当時、東京に住みたいと思っていた私の気持ちと重なっていましたし、
「89番目の星座」という歌は、88の星座の次に自分が89番目の星座となって輝きたい、という内容で
勘違いしていた高校生の私は「俺だっていつかは」と
歌を聴きながらひとり気持ちが高ぶっていました。

30代も後半となり、改めて聞いてみても、正統派の歌は色あせていないと感じます。
CDの発売でまた注目が集まるといいな、と感じます。

2010 年 9 月 22 日 17 時 00 分 02 秒

武家屋敷

古い町に行くと、蔵(くら)が残っていたり、茅葺きの建物が残っていたり
地域ごとの雰囲気が感じられますが、
重厚感と歴史をじっくり楽しめる1つが、武家屋敷なのだと思います。

秋田県仙北市の武家屋敷に初めて行ってきました。


休日ということもあり、国内外の観光客でいっぱいで、
さらになぜかドラマの撮影と思われる一団もいました。

角館の街の中心部に行くと、広い通りに面した様々な武家屋敷があります。


杉の木が並んだ家もあれば、紅葉のシーズンに色づきそうな木々が並んだ庭もありました。
武家文化に明るくありませんが、この空間に行ってみるだけで時間が止まっているようです。
佐竹家に使えた武将たちはここで時間を過ごしたのだ、という想像をしたり
歴史を学んだりするのには、絶好の場所です。

というものの、いつもと違う場所に行くとその土地の食べ物が重要です。
武家屋敷の一角には、安藤醸造元という醤油やみそを造っている会社(支店)もあり、
甘めの味付けのみそやしょうゆの味見もできます。
最終的には安藤醸造のしょうゆソフトを求めて、国道46号まで移動することになりました。

もう一つ印象的だったのは、武家屋敷群にあっても一般の方への公開をしていないところもあるようで、
表札代わりに、かなり大きな字で「非公開」と大きく札が貼られていたこと。
観光地ゆえ悩ましい部分もあるのだな、と感じました。

2010 年 9 月 21 日 17 時 02 分 07 秒

7000年の杉

大船渡市三陸町を訪れました。

地元の方がいろいろと世話を焼いてくれて、
サンマもあがりはじめ、昼食にサンマのつみれ汁も頂き
値段が高い中、貴重で素晴らしい味覚でした。

所変われば、とよく言いますが、
三陸町のあたりでは、イカを刺身で食べるときに
細切りのイカと細切りのタマネギを酢醤油で食べるのだそうです。

ワサビ醤油でさらっと食べることしか知らなかったのですが、
タマネギと酢醤油は、新しいおいしさでした。
地域によって、特色のある食べ方があるものだ、と感心しきりです。

昼食のあと、信じられないものを見ることとなりました。
地域では有名な「大王杉」。
研究者がその杉をみて、樹齢7000年だと分析したとされる大木です。

7000年は、大げさではないのか、と思いながら
道路のそばにある看板を頼りに行ってみました。

すると、なんということでしょう。
見たこともないほどのかなりの大木が小高い丘の上にそびえているではありませんか。

大人が10人くらいいないと、ぐるっと取り囲めないくらいの幹。

すぐ隣には「千年杉」という立て札のある真っ直ぐな杉の木があったのですが、
(これもこれで非常に立派な木です)
その杉が子どものように感じてしまうほど、大王杉は巨大なのです。

恥ずかしながら、その存在は全く知りませんでした。

岩手は広い・・・そう実感したと同時に、まだまだ知らない岩手をしっかり学ばなければと思ったのでした。

2010 年 9 月 17 日 18 時 31 分 58 秒