心のアーカイブ 伊波伴准

深夜の出来事

事件事故の発生は予測ができないため、起きたときの衝撃は大きいものです。
昨夜、雫石町で発生した立てこもり事件もその一つです。

IATのニュースほか、様々なメディアでも伝えられた通り、
11時間の立てこもりの末、警察の突入によって幕引きとなりました。

事件の一報が入った時、私はIAT社内にいましたが、猛烈な慌ただしさとなりました。
取材担当者が各地に散らばり、さらに中継車の準備や、東京・テレビ朝日とのやりとりなど、
いつも以上にバタバタします。

必ずしも、外だけの取材ではありません。
社内で勤務・取材している人も、猛烈な勢いで情報集めをしています。

そうしていると、午後9時54分に「報道ステーション」が始まります。
当然、トップ項目で中尾アナウンサーが現場からリポートを始めます。
特に取材に気を遣う時間帯です。
立てこもっている人は刃物の様なものを使い、人質を取っているという情報でしたので
捕まえられている人の人命最優先、そしてスタッフの安全確保が大事です。

様々な情報が集まり、検討を重ねながら放送が進んでいきます。
情報は沢山集まっても、そのまま全てを流す訳ではありません。
確認が取れていて、かつ重要なものから放送されます。

他のテレビ局も様々な形でニュースがあり、いろいろな情報が放送されています。
よく、事件事故が起きても、一斉に同じ物ばかり放送しても意味がない
という意見を聞きますが、
事件事故の放送や中継などで全く同じ文言で中継することはありません。

映像や、伝える言葉には、関わる人の視点や思いが込められています。
多様な放送は、記者の目の集合体と考えることが出来ます。
事件や事故の概要をより立体的に見ることができる仕組みと言ってもいいでしょう。
そのために、各テレビ局はしのぎを削って取材・放送を展開するのです。
もちろん、新聞でも独自の情報を掲載し合うことで、補えることが多くあります。

テレビは大きな事件や事故があると、全力を挙げて様々な伝え方をしています。
全国ニュースになるような出来事の裏には大勢のテレビ人の想いがある…
そのことを少し思い起こしながらテレビを見てもらえるとありがたいなと感じます。

きょうのANNニュースでも繰り返し立てこもり事件の全国ニュースがありましたが、
まだまだ分からないことが多くあります。
今後伝えていくニュースにぜひ注目してもらいたいなと思います。

2010 年 11 月 30 日 20 時 05 分 56 秒