心のアーカイブ 伊波伴准

辞書引きの強さ

「辞書引き学習」が、注目されています。
「こどもちゃれんじ」や「進研ゼミ」で知られるベネッセのホームページを見ると
詳しく載っています。

最近では、アナウンサーがよく使うアクセント辞典までもが
電子辞書に入っているという便利なものも登場しています。
東京から放送されるニュースを見ると、手元にそれらしき電子辞書・・・。
ピンポイントで大急ぎで調べるのには、電子辞書が最適です。
しかし「学ぶ」ことを考えると、やはり分厚い辞書を使うのが一番です。

中学生の時にも何度も言われたことが、いま実感として理解できるのですが、
辞書を引くことは、文字の並びを物理的に指で実感しながら探す、ことの繰り返しです。
五十音順の言葉を辞書で探すことは確実に頭の体操になっていたなあ、と感じますし
何度もめくられて真っ黒になった辞典は、宝物のように感じました。
今の中高生は、こういう体験は少なくなっているのでしょうか?

辞書引きで大事なのは前後の言葉も一度に目に入ってくることです。
アクセント辞典でも例えば「つくり」で始まる項目は、
「つくりあげる」「つくりおき」「つくりかえ」「つくりかえる」「つくりかた」
と、
グループでアクセントを確認できます。

また、英語の勉強中に使う英和辞典は、同じ「have」でも
他の言葉との組み合わせで全く意味が変わってくる、なども辞書ならすぐにわかります。
一度に、一覧表のように見られるのが、辞典の魅力です。

大型の辞典、たとえば広辞苑などは知識の泉です。
法律用語でも、地名でも、科学用語でも、
おおよそ日本語として認められた用語はほぼすべて載っています。
少しでも覚えたいという気持ちで、学生時代に枕にしてみたこともありましたが
よく眠れず、すぐにやめてしまいました。

あんまり辞書辞書、と言っていると昭和の人、と思われそうですが
辞書引きは頭に残るということを昭和の人としてぜひ平成の若人たちに実践してもらいたいなと思います。

2011 年 1 月 25 日 21 時 03 分 50 秒