心のアーカイブ 伊波伴准

ハンス・コパーを堪能

岩手県立美術館に久しぶりに行き、ゆったりした時間を過ごしました。
私は実は美術館が好きで、学生時代を過ごした東京にいた頃は、休みの日に世田谷美術館に行くのが楽しみでした。

今県立美術館で開かれているのは、陶芸家のハンス・コパー展。
サブタイトルの「20世紀陶芸の革新」の通り、ユニークな形の作品が多くあります。

事前に、写真やポスターなどで見ると、
一つひとつ手で成形したようなものばかりで、手間のかかったものかな、と思っていました。
ところが、作品解説を見ると、成形そのものの大半がろくろを使っているのだそうです。
ろくろで2種類の形を作り、それをつなぎあわせるのがコパーの特徴なのだそうです。
筒状のものが重ねられたり、薄い器のようなものを組み合わせていたり、
さらに球体の上に楕円形のものが組み合わせられたポットもあります。

ろくろだけでも成形は大変だと思いますが、さらにつなぎ合わせるという手間。
出来上がった作品は、繊細な曲線美に心を打たれ、
表面の掻き落としで出来た模様は、気持ちが吸い込まれるような感覚がします。

さらに作品とは直接関わらないかもしれませんが、
ハンス・コパーの年表に「妻と出会う」「2番目の妻・・・」「3番目の妻と・・・」
という表記があったことです。
芸術家は凡人には分からない、様々なことを抱えながら創作活動をするかもしれません。

コパーの人生に思いを巡らせたあと、小腹が空いてきたため(という都合の良い理由で)
県立美術館の中にあるレストラン「パティオ」に寄りました。

すると「ハンス・コパー展特別メニューアフタヌーンティーセット」というメニューがありました。
パティオは、企画展に合わせたメニューをいろいろと展開しています。
さらに隣接する公園の長めや、高い天井など、開放的かつぜいたくな空間です。
迷わず、そのセットを注文しました。

サンドイッチとスコーン、さらに一口サイズのスイーツ、選べる飲み物が付いて1,100円。
日常生活を離れ、ぐっと優雅な時間を過ごせる場所なのです。

飲み物は、ダージリンかアールグレイの紅茶を選べる、と書いてあり
迷わずアールグレイを飲みました。
時々、香りの良い紅茶と何も考えない時間が、人生には必要だと強く感じます。

あー、しあわせ!

ハンス・コパーから、たくさんの力をもらったと感じる時間でした。

2011 年 1 月 28 日 16 時 16 分 15 秒