心のアーカイブ 伊波伴准

がんばろう岩手 思いっきり小岩井で遊ぼう!

小岩井農牧(小岩井農場)と岩手朝日テレビの協働事業として
「小岩井農場で思いっきり遊ぼう!」というミニツアーが実施されました。
小岩井農場が120周年、IATが15周年ということもありますが、
一番は、子どもたちにより元気に笑顔になってもらいたいという意味からです。

招待されたのは、震災のため盛岡市と雫石町の宿泊施設に避難をしている沿岸市町村の子どもとその家族です。
私も、その運営の一員として参加しました。

およそ60人の参加者は、通常は入れない小岩井農場の様々な場所・施設を巡りました。

小岩井農場の創始者の一人、井上勝が大規模農場を作りたいと決意した場所である旧網張街道の並木道、

1905(明治38)年に山を掘って作られた天然冷蔵庫。


そして、1964(昭和39)年から毎年同じ量の木を植え続けている「法正林」を
小岩井農場のスタッフの案内で回っていきます。

天然冷蔵庫は、電気のない時代に作られて、氷やチーズを保管したり夏場にバターの瓶詰め作業をしたりしていたそうです。
一年を通じてだいたい10度くらいになっているそうです。

また「法正林」は、100年かけて植える木と伐採する木の量を同じにするとどうなるか
という実験的な取り組みだそうです。
小岩井農場はおよそ2000haの森林があるそうですが、
ドイツで考えられた「法正林」を実践することによって
森を守ること、維持することについて考えさせられます。
また、森を守るのは地下水を守ることにもつながります。

47年目に入った法正林ですから、
47歳までの人は、自分が生まれた年に植えられた木はどうなのか、を見られます。

平成に入ってからの木は、どれも背が低く、細い幹のものばかり。
いつも「森」と呼んでいる木々は、相当の年月を経ていることを考えさせられます。

IATが開局した1996年の木を見ても、まだまだ細くて森と言えそうにないものです。
私が生まれた1973年の木で、ようやく幹がしっかりしてきたばかり…という感じ。

参加した子どもたちは、自分の生まれた年の木を見つけて、一緒に写真を撮っていました。
駆け寄っていって「あった!」と喜ぶ姿。そのうれしそうな様子をみていて、ほっとします。

上丸(かみまる)牛舎では、間近で牛をみて、子どもたちは大喜び。
さらにお昼を食べたあとは、小岩井農場まきば園の中で思い存分遊ぶ時間もありました。

ツアーの最後は、IATのゴエティーと一緒に記念撮影。
小岩井農場の持つ大自然の魅力を十分実感してもらえたのかな?と思いました。

参加している人々は、それぞれに様々な背景を抱えていますが、
なによりも子どもたちがはしゃいだり、笑顔だったのが印象的でした。
子どもたちは、思いっきり遊んで、そして笑顔でいるのが一番だな、と感じます。

2011 年 4 月 29 日 22 時 46 分 48 秒

がんばろう岩手 つながる支援

沿岸地域も、東北全体も、どうやってみんなで元気を取り戻すか、ということが
いま、注目されています。
例えば、盛岡市周辺はほぼ日常を取り戻しています。
そんな盛岡エリアが沿岸地域を元気づけるためには私たちが日常の経済活動をしながら
出来る範囲の助け合いを続けることです。
元気と継続。とても大切な要素です。

元気が出るような取り組みをしてもらっているのが、
岩手から遠く離れた岡山県にある「BESS岡山」。
住宅展示場の企業なのですが、被災地に絵本を贈ろうと幅広く呼び掛けています。
実は、ひょんなことからBESS岡山さんと私がやりとりをして、
岩手に絵本を贈ってもらえませんか?とこちらから依頼し、
その結果、宮古市などの沿岸市町村に沢山の絵本を届けてくださいました。

善意、と言葉では簡単に言い表せないのですが、
本当にありがたい気持ちが岡山エリアからやってきたと思います。
これはほんの一例で、様々な企業や団体が沢山の心を届けてもらっています。

そして岩手県内でも子どもたちのためにと動き出す企業があります。

奥州市衣川区にある「とうほくニュージーランド村」が
「未来を担う子供達に夢と希望を」をテーマに、大船渡を訪問するそうです。
ニュージーランド村が訪問?って??夢?希望?・・・と思ったら、
従業員を大船渡市と宮城県七ヶ浜町に派遣し、
自社製ソーセージの振る舞いと、
子どもたちのために”動物ふれあいサービス”をするそうです。

具体的には5月3日に大船渡市のリアスホール(11:00~14:00)と
5月5日に宮城県の七ヶ浜国際村(同時刻)へ
親子の羊、ウサギを持っていって、遊んでもらい、
さらにソーセージを味わってもらおうという企画です。

ニュージーランド村さんらしい取り組みです。
きっと楽しい時間が過ごせます。

臨床心理士の方にお伺いした時に教わったのですが、
大人たちが深刻な気持ちになったり沈んだりすると、
子どもたちも自然と、静かになる傾向があるそうです。

いろいろなことで、大人も子どもも、元気が少し足りなくなっているかもしれませんが、
楽しい催しで、大人も子どもも楽しい時間を少しでも持てれば良いなと感じます。

2011 年 4 月 28 日 19 時 55 分 44 秒

がんばろう岩手 沖縄から届く「ゆいまーる」の心

岩手沖縄かけはし交流協会について、この欄でも何度か書いていますが、
先日、沖縄から元気を出して欲しいという気持ちのこもった黒砂糖が届いたそうです。
これをかけはし交流協会で仕分けをして、沿岸地域へを送ったそうです。
疲れたときには、甘い物を食べてリフレッシュというのはとても大切です。
小さな黒砂糖に沢山の心遣いがこもっていると感じます。

また、沖縄で高校生たちが東北のために活動をしているという便りも届きました。
震災後2週間ほど経過した3月26日に、
沖縄県立陽明高校介護福祉科の生徒たちが、歌に乗せて手話を披露しながら募金活動を展開したそうです。

その生徒たちを指導していた先生の一人に私の友人がいたため、
生徒たちの思いを知って下さい、と連絡をくれました。
私の元には生徒たちが作った励ましのメッセージカードの画像と
募金活動を、沖縄県内の大型ショッピングセンター内で実施している映像がありました。

メッセージには、陽明高校3年の盛吉千里(もりよしせんり)さんのメッセージがついていました。

「私も地震が起きた日、修学旅行で関西にいたので、地震を体験しました。とても長い揺れで驚きました。」
沖縄では大きな地震がほとんど起きません。
2010年2月27日に震度5弱の地震が発生しましたが、それがなんと99年ぶりの震度5クラスだったのです。
私も18年間沖縄本島で育ちましたが、地震は震度2くらいしか記憶が有りません。
地震に無縁の島の高校生は、地震に対して様々なことを感じたはずです。

先述の高校教諭の友人に聞くと、
東日本大震災で自分たちが関西で体験した揺れに加え、
高校の卒業生が宮城県内で被災し、その後沖縄に帰ってきて体験を聞いた、
という出来事が重なったことで
自分たちで出来ることは何か?と高校生たちは考え抜いたそうです。
その結果、自主的に募金活動を提案し、その際に習った手話を生かしてメッセージを伝えよう
と動いたそうです。

若い力と純粋な心に、とてもうれしさを感じます。

沖縄には「ゆいまーる」という、言葉があります。
結いという結びつきが回る(まーる)という意味です。

サトウキビ畑の収穫には人数が必要です。
集落で一緒に、順序よく収穫をすることも「ゆいまーる」。
茅葺き屋根の家が一般的だった時代は、
集落で一緒に、順序よく茅の葺き替えをしていたそうです。これも「ゆいまーる」。

形は様々ですが、いま日本中に「ゆいまーる」があふれている気がします。

2011 年 4 月 26 日 19 時 47 分 12 秒

がんばろう岩手 関東以西の皆さん、今こそ東北へ

まだ連休の予定を立てていないという関東以西のみなさん。
可能な範囲で、もしも遠くへ行ってみたいという皆さん。
ぜひ東北へ。

きょう、岩手県内の内陸を走るJR東北線が一ノ関と仙台の間で運転を再開しました。
25日には、福島と仙台の間で運転再開、30日頃には仙台と盛岡の間が運転再開。
つまり、30日頃には、東京と新青森までの東北新幹線が全線で再開するのです。

今でも高速バスが元気に各地を結んで走っていますし、
25日以降であれば東京から仙台まで新幹線で来て、
その後乗り換えれば、一ノ関、北上、盛岡などまで移動できます。

まだ沿岸部では復旧・復興のために頑張っている人たちが大勢いますし、
避難所生活を余儀なくされている方が大勢いるのも事実です。
そんな浮かれた気分には…と感じる方もいるかもしれません。

でも、だからこそ、今桜咲く東北に来て欲しいのです。
元気な人は、ボランティアに入るということもあるでしょう。
そうでない方は、観光するだけでも、被災地の隣接地域を元気にするという
大切な役割を果たすことが出来ます。

鉄道、航空、宿泊、飲食・・・沢山の産業を励まして欲しいのです。
本当に大変な人たちを日本中で励ますためにも、東北に来て欲しいのです。

旅行はちょっと、と感じるあなた。
それなら、ぜひ岩手の、東北の産品をお取り寄せしてください。
豊かな食卓、素晴らしい製品が沢山あります。

岩手なら、米、農産物、畜産物、お菓子、いろいろあります。
東北の農畜産物はどれも最高なのです。

沢山の力を、ぜひ、岩手へ。東北へ。

(追記)4月22日午後3時に、JR東日本は東北新幹線を4月29日から全線で運転を再開すると発表しました。本当に嬉しいニュースです。

2011 年 4 月 21 日 19 時 21 分 09 秒

がんばろう岩手 おおふなとさいがいエフエム

大船渡市役所の一角に、先月31日に「おおふなとさいがいエフエム」が開局しました。
厳しい環境の中でも放送を続けていると聞いて、
大船渡に別件でお邪魔したあとに、市役所へと向かいました。

ちょうど市役所に到着したときに「さいがいエフエム」の腕章をしたスタッフを見かけたため、
急いで声をかけて、スタジオを見せてもらいました。

お邪魔した時にはボランティアの高校生が、生活情報を放送していました。

災害エフエムの放送免許は2ヵ月限定で、大船渡市役所が申請しています。
このため、秘書広聴課の担当の方にお話を聞き、
そして主にスタッフとして忙しく情報収集をしている佐藤健さんにお話を聞きました。
佐藤さんは普段は整体院をしていらっしゃるそうですが「流されちゃいました」と話し、
今は一生懸命エフエムの運営をしているとのこと。
厳しい現実がたくさんあるはずですが、明るく街のために力を尽くしている姿がまぶしく感じます。

大船渡の災害エフエムは、概ね2時間枠を、午前8時、11時、午後2時、5時の4回、
災害復旧活動の情報、大船渡市内のニュース、生活情報を流しているそうです。
高校生が長い春休みのため、集まって助けてくれているそうです。

周波数は「78.5MHz」と「80.5MHz」の2つ。
大船渡市内に、コミュニティーエフエムの奥州エフエムの協力などを得て送信所を建て、
陸前高田市内でも聞こえるようにもう一つ送信所を建てたそうです。

このため、特に電気などのライフラインが厳しい陸前高田市内の情報を
細かく流すようにしているそうです。

ちょうど、私がお邪魔した直前に、携帯でのメールで情報受け付けを始めたそうです。
というのも、固定電話の復旧もままならず、インターネットもつながらないため、
自分たちで集めた情報と市役所の情報のみが頼りとのことです。
そんな中、ようやく携帯メールで情報収集する手段が確保出来たとのこと。
これまで半月以上に渡って放送をしてきた努力に、本当に頭が下がる思いです。

また、4月15日には、歌手の加藤登紀子さん、俳優の渡部謙さんと女優の南果歩さんが
スタジオを訪れて、歌やメッセージを発信してくれたそうです。

佐藤健さんは、大船渡を助けたいと訪れてくれた方々に勇気づけられると話していました。
一方で、情報を集める難しさも実感しているとのこと。
残り1ヵ月余りの災害エフエムは、まだまだこれから沢山の役割があります。
小さなエフエムスタジオには、希望が詰まっているように見えました。
私も、もっとしっかりやらなくちゃ!

【おおふなとさいがいエフエムアドレス】
(広報おおふなと臨時号<8>より引用)
おおふなとさいがいエフエムでは、携帯電話のメール機能を利用して、市民の皆さんが知りたい、伝えたいと思っている情報などを随時募集します。
▽利用方法=(1)氏名(2)電話番号(3)内容を入力の上、お手持ちの携帯電話から下記のアドレスにEメールを送信して下さい。※氏名などは入力漏れのないようお願いします。
▽送信先アドレス joyz2z-fm@ezweb.ne.jp

2011 年 4 月 18 日 20 時 30 分 02 秒