心のアーカイブ 伊波伴准

がんばろう岩手 沖縄から団体旅行

こんな時期だからこそ、東北へ行こう!
そんな団体旅行が岩手・宮城・福島にやってきました。

やってきたのは私の古里・沖縄の経済界の有志のみなさん133人。
東京を経由して、東北新幹線で盛岡入りです。

そもそも「こんな時期だからこそ東北へ行こう」という発想が出てきたのは、
2001年にさかのぼります。
9月11日発生した「同時多発テロ」のあと、沖縄県への観光客が激減したのです。
航空機でしか行けない沖縄は、改めて観光に依拠する自分たちの産業構造を実感し
なんとかいち早く不安を払拭しようと必死で様々な努力をしました。

その時、全国の心ある人々は、沖縄経済を助けるために敢えて沖縄へ旅行に行こうと、南を目指しました。
私の記憶でも、岩手県立盛岡第四高校は当時沖縄への修学旅行を予定通り実施しました。

そして今、東日本の太平洋沿岸はかつて無い困難に直面しています。
このうち、岩手・宮城・福島で、訪問しても問題のない地域を巡ろうと
沖縄の人々がやってきたのです。

盛岡駅では、岩手・沖縄かけはし交流協会のメンバーが出迎えました。
また、岩手県観光協会の菊池和憲専務理事ら、観光関係者も集まりました。

沖縄からのツアーの団長を務める沖縄県経営者協会の知念栄治会長は
「9.11のあと、沖縄の関係者は東北を始め大勢の方たちが団体で旅行に来てくれて
本当に助かった。
今こそ、東北を勇気づけ、旅行をすることで逆に元気を沖縄に持って帰りたい」と
心強い言葉を、岩手の関係者にかけていました。

この一行の中に、私の小学校・中学校時代の同級生もいました。
3年ぶりの偶然の再開です。
お互い連絡を取らず、新幹線ホームでの突然の再開は、とても驚きました。
地震直後に確か短いメールのやりとりで連絡を取り合った友人です。
「おまえ、大丈夫だったか?」と、直接会話をすると、お互い本当にほっとします。
会う、ということはとても大切なことです。

実際に沖縄から岩手にやってきてくれたのは133人ですが、
その裏には、もっと大勢の人が岩手・東北のことに心を砕いてくれていると感じます。
そして、3ヵ月が経とうとしている今でも、
地震・津波・そして復興に向かう東北を忘れずにいてくれるということに
心が熱くなります。

敢えてこの時期に東北に来てくれたことに感謝しつつ、
参加者一人ひとりが感じたことをより多くの人にも話して欲しいなと感じました。

盛岡駅から4台のバスが、出発していく様子を見ると、
もっともっと、観光客がこのように来てもらいたいなあと思いました。

2011 年 6 月 8 日 17 時 26 分 19 秒