心のアーカイブ 伊波伴准

テレビの歴史が変わった日

岩手・宮城・福島以外の地域では、テレビのアナログ放送が24日をもって終了しました。
他の地域では、いまはアナログテレビはいわゆる「砂嵐」ですが
岩手でアナログ放送をご覧の皆さんは、大きな変化を感じずにご覧になっていると思います。
岩手ではひっそりと、ですが、アナログテレビの歴史は大きく変わりました。

テレビ放送が始まって58年。
私も沢山の夢をアナログテレビからもらいました。
幼い頃は沖縄では民放が2局。そして米軍放送のテレビもザラザラの画面で見ることができました。
夏休みに地元テレビ局が取材に来た、と聞いて
周囲の友達みんなで集団でカメラが取材する様子を追いかけ回したことがあります。
結局その取材の様子が放送されるのは見られませんでしたが、
自分の住んでいる場所がテレビに!という興奮は忘れられません。

その後、アナログの衛星放送が登場。新しいチャンネルの登場です。
小学生の頃、旅行先の西表島でNHKの「レッツゴーヤング」を見た記憶があります。
中学生くらいになると、衛星放送は一般的になってきました。
その衛星もアナログ放送は7月24日に終了しました。

何となく、アナログ放送の終了は、昭和という時代が完全に過去のものになった、
という感じがして、さみしい気持ちもあります。

IATが開局した頃は、もちろんアナログ放送だけでした。
当時はハイビジョンやデジタル放送、などという単語はほとんど聞かれませんでした。
そしてIATは「ワイドクリアビジョン対応」を視野にいれた設備になっていましたが、
結局、国全体の方針で2006年にはデジタル放送(ハイビジョンの放送)に
切り替わることとなります。
ちなみに、岩手県内は震災後の特例としてアナログ放送が延長となり、
今でもアナログテレビを変わらずに見ることが可能ですが、
よく見ると、小さなことがいろいろと変わっています。

東京からの放送は、全てハイビジョンの番組だけが流れてきています。
これをアナログ放送にするには、ハイビジョンをアナログに「変換」する必要があります。
いま、アナログ放送では変換された画像・音声が放送されています。
アナログ放送をよく見ると、右上に「ウォーターマーク」と呼ばれる、デジタル放送で見られる放送局固有の字幕がついています。
本来ならデジタルだけの画面ですが、デジタルをアナログに変換しているために見ることが出来ます。
24日の全国のアナログ放送終了に合わせて、IATのアナログ画面は実は少しだけ変わったのです。

少し変わった、といえば、
朝の時間帯に出ている左上の時刻表示と、天気予報。
よく見ると、すこーしだけ、左に寄りました。

番組内の字幕との「重なり」が大幅に解消されました。
夕方の時間帯の時刻表示も、よく見るとすこーしだけ、左に寄りました。

アナログ放送は2012年の3月末までに終了しますので、
もしもまだアナログテレビという方は、ぜひ、地デジの準備をお願いします。

2011 年 7 月 26 日 19 時 04 分 00 秒