心のアーカイブ 伊波伴准

高橋洋介さんの逝去を悼む

元岩手県副知事で、岩手・沖縄かけはし交流協会会長の高橋洋介さんが、けさ逝去しました。69歳でした。

2009年1月 種籾緊急増殖事業記念碑除幕式での高橋氏(沖縄・石垣島)

1941年8月に盛岡市に生まれ、県庁職員として農政部長・出納帳・副知事を務めました。

1993年、大冷害で岩手の稲作が大打撃を受け、翌年に植える種もみすら確保できない危機的な状況が発生した時、冬場に沖縄で種もみを増やす緊急増殖を実行し、岩手の稲作を救いました。

これをきっかけに、岩手と沖縄の間に「かけはし交流」が生まれ、岩手のオリジナル水稲品種「かけはし」の誕生、そして岩手・沖縄かけはし交流協会の発足まで発展しました。

何度も、取材でお世話になりました。

ピンチの時こそチャンスにできる、といつも笑顔で前向きに元気な姿が心に残っています。

いつも農業のことを気にかけ、岩手と沖縄を愛し、周りの人を明るくする人でした。そして沖縄のお酒「泡盛」が大好きで、何度か一緒に飲んだこともあります。

毎年1月には石垣島マラソン(旧八重山マラソン)に出向き、石垣島の人々に感謝の気持ちを伝え、毎年11月には石垣島のお祭りに岩手県産品の販売で訪れては地元の人と交流するのが大好きな人でした。

私が、岩手で放送人として歩み始めたころ、岩手と沖縄のかけはし交流があることを知りました。古里沖縄と、新しい古里である岩手のつながりがあることは、大きな喜びです。そのきっかけを作った一番の功労者である高橋さんが逝去したのは、悔しくてたまりません。

ご冥福をお祈り致します。

2009年1月撮影 岩手沖縄かけはし交流会での高橋氏

2011 年 8 月 9 日 18 時 20 分 48 秒