心のアーカイブ 伊波伴准

被災地に行く、ということ

8月22日に大船渡市に読み聞かせに出かけ、改めていろいろと考えました。

大船渡市三陸町越喜来。
以前、IAT学びの旅倶楽部でお邪魔した地域で、先日取材にもお邪魔しました。

ただ、取材や打ち合わせでお邪魔すると意外とゆっくり地域を見る時間がありません。

大船渡から釜石に移動する途中に、少しだけ時間を作り越喜来へ向かいました。
改めて、復旧なんてまだまだなのだと感じます。

三陸町は2001年11月に、大船渡市に編入される形で合併しました。
当時、その三陸町の「閉町式」の取材で三陸町へ行きました。
その時の閉町式会場の、三陸公民館は窓ガラスがなくなった状態で
建物の壁だけが残っているような無惨な姿です。

 

海岸沿いに行きました。
コンクリートで護岸工事されているはずの海岸線は
壁が十数メートル単位で壊れたりずれたりしていて、
一部、大きな砂利石で海水の侵入を防ぐように仮の堤防のようなものが出来ています。

日中ですが、誰一人歩いていません。
時折、復旧作業をしているのか、車が何台か通りかかるくらいです。
美しい風景が広がっているはずの海岸は、震災の爪痕を残したまま時間が止まっているかのようです。

それでも私が思うのは、多くの人に沿岸エリアに行ってもらいたいということです。
もちろん、そこで暮らしている人たちの生活について考えながら。
遊びに行くということではなく、地震・津波について考え、記憶に刻むということです。
特に、他の地域の子どもたちに見て欲しいのです。
この被害から立ち直るには、一人ひとりの心の中に何が必要か。
感受性が豊かな子どもたちは、いろいろな未来を描いてくれるはずです。

そしてもう一つ。地元で少しでも消費すること。
ご飯を食べてもいいし、お土産を買ってもいいのです。
特に個人的には、道の駅さんりくに寄った時には「黒ばらのり」を購入します。
みそ汁やすまし汁に入れると、海苔の香りが広がり、味も抜群です。
今回も買いました。
これ以外にも、のしイカなどの海産物や野菜、陸前高田のサイダーもあります。

また、以前通った住田町の道の駅種山ヶ原では
地元で生産された「鶏ハラミ」を購入し、家で食べると美味でした。

購入が、地元経済の活性化の一助となります。
おいしく復興を支えるということは、誰にでもできること。
もしも余力があれば首都圏の皆さんに福島・宮城・岩手に来て欲しいなと感じます。

2011 年 8 月 26 日 12 時 45 分 40 秒