心のアーカイブ 伊波伴准

沖縄のレンタカー

お盆期間に実家のある沖縄本島に帰省しました。
学生の頃は帰省のたびに家族に迎えに来てもらったり、路線バスを利用したりして
実家に戻っていたのですが、
今ではほとんどレンタカーを借りて用事を済ませることにしています。
毎回、いろいろなレンタカー会社を利用していますが、今回はなるほど、と思うことがいろいろありました。

事前にレンタカーを予約すると、ほとんどが那覇空港の周辺の営業所から借り、同じ営業所に返すことになります。
到着すると、レンタカー会社の各営業所行きのバスが運行されていて、
その乗り場はいつも込みあっています。
営業所は、以前であれば那覇市内の中心部に近いところが多かったのですが、
今は空港のそばや、南隣の豊見城市内というところも増えてきています。

今回利用したのは沖縄の旅行代理店の関連会社が運営するレンタカー会社です。
そこで感心したのは、営業所まで移動するバスの中で上映されるビデオです。

これまで他の会社を利用した時は、交通安全の呼び掛けと任意加入保険の仕組み、万一の事故の際の対処、など事務的な部分を説明したビデオが多くありました。
今回利用したDVDは、ドラマ仕立て。
女性2人組が沖縄旅行に来た、とう想定のストーリーで、
まずはじめに「私、自分の車以外に運転したことないし、運転って時々しかしないし…」
すると「こんな方にも安心!営業所には運転シミュレーターがあって、沖縄での運転を事前に体験することができます。」
運転シミュレーター!?
最近のレンタカー会社は、こんなものまで備えているんだ、と驚かされます。
実際に、手続きをする営業所に、ありました。どちらかというと子どもたちが興味津々でした。

そして説明DVDは物語が進みます。
「それでは、沖縄のレンタカー事故の特徴を見てみましょう」…地理に不案内という以外で事故の特徴なんてあるのだろうか?と思いましたが、なるほどと思う項目ばかりです。
観光名所に行くため、カーナビゲーションを注視するあまり、よそ見運転で接触事故。
沖縄ならではの海の風景などに見とれてしまう、よそ見運転。
沖縄特有の”予測できない渋滞”の発生で、車を返す時間に余裕がなくなり、焦って接触事故。
那覇市内に多い、時間帯によって設定が変わるバス専用レーンの交通違反、加えて時間帯によって中央線が変わる道路でのトラブル。
沖縄自動車道は、常に80キロの速度規制があるために、スピード違反。

このような項目は確かになるほどと思うものばかり。
それを一つひとつドラマ仕立てで説明をしていき、大変わかりやすく伝わってくるのです。

例えば、渋滞編だと、丁寧にお土産選びで悩むシーンから始まり、
慌てて車に乗り込み、渋滞にはまっていきます。
「もう、ぜんぜん車、進まないじゃなーい」
「あんたがお土産品を選ぶのに時間かかったから、もう車返す時間じゃなーい」
「なによう」
「さっさと選んでいればこんなことにならなかったでしょ!」
「なにそれ!」
「あ、あぶない!」→画面が白くなり、音だけ「キキーッ!ガシャン!(何かぶつかるような音)」
「・・・こんな事にならないよう、十分ゆとりをもって移動しましょう」
という具合です。

そして、他の会社で説明する任意保険などの説明は「詳しくは係員にご相談下さい」とさらっとした説明で終了。
バスに乗っているレンタカー利用者を飽きさせない工夫があるDVDを見て
とにかく感心しきりでした。

それ以外にもレンタカーを利用すると観光地ならではの光景がいろいろあります。

豊見城市豊崎地区にあるレンタカー会社の営業所に行くと、
周辺にいくつかのレンタカー会社が集まっています。
私が利用した会社は隣がガソリンスタンド。車は「満タン返し」が基本ですので、
なるほど、これで「ガソリン入れ忘れました」ということはないでしょう。

また、レンタカーを借りてみると、携帯電話でよく見る乗り換え案内サイトが作った
新しいカーナビ端末が付けられていました。
係の人は「いろいろ使ってみて、アンケートにもご協力を」とのことでした。
観光地ターゲットにいろいろな売り込み方法があるんだなあ、と感心して車に乗ると、
純正ナビと、新しいナビとで2つのカーナビが付いた車でした。
2つのナビをどちらも使いこなす人はいるのかしら???とても不思議に感じました。

それ以外にも、レンタカー会社からクーポンが沢山ついているガイドブックも渡されました。
観光地ならではの販売促進があふれていると感じました。

2011 年 8 月 12 日 17 時 40 分 19 秒

仙台空港に期待する

東日本大震災から5ヵ月のきょう。仙台空港を利用しました。

仙台空港は海に近く、3月11日は津波で大きな被害を受けた施設の一つです。
定期便は7月下旬に概ね再開され、私がよく利用する沖縄便も7月25日から通常に戻りました。

仙台駅のホーム天井はまだむき出し

仙台空港アクセス線は、仙台空港の一つまえの美田園駅まで開通していました。
美田園駅からは、1時間に2~3本程度の代行バスを利用して空港まで行くことになります。
空港の手前で確かアクセス線は一部地下を走っていたはずなので、
津波の影響を大きく受けているはずです。
以前より時間がかかってしまいますが、応援の意味も込めてアクセス線を利用しました。

空港に近づいてくると、地震で家の瓦が落ちたと思われる、ブルーシートで覆われた屋根が
ところどころにあります。
1996年に訪れた神戸で見た光景と重なります。
阪神淡路大震災後1年近く経っているのにブルーシートがかかった屋根が
災害から復旧・復興させる難しさを伝えてくれている気がしましたが、
宮城でも同じ光景を見ることになります。

美田園駅から空港までは代行バスでおよそ10分。
津波被害を受けたと思われる家や工場、海と反対方向に倒れている木や街路灯、
流されてしまった建設資材や車、壊れている河川の護岸。
震災の復興どころか復旧も思うように進んでいないことがわかります。

仙台空港1階には沢山のメッセージが

仙台空港の1階ロビーに到着すると、沢山の応援メッセージが掲出されています。
そして空港職員などが撮影した津波の写真、被害が分かる写真、清掃している写真…。

よくぞここまで元の姿に戻ったなあと嬉しくなります。

2階の各航空会社のカウンターはこれまでと変わらない光景です。
ただ、ソファーなどが並んでいるすぐ隣にお土産品を売るコーナーが新たに出来ていました。
その代わりに3階へは行けません。

3階行きエスカレーターは停止中

3階にはレストランがありますが、営業をしていないようです。
ここで飛行機を見ながらコーヒーを飲むのが好きだったのですが
まだ営業再開には至っていないようです。

駐機場を見てみると、所々工事中のエリアがありました。
また、離発着している飛行機は、これまでよりもやや小さな機体の飛行機です。
中型機の中では比較的大きいボーイング767型機は見あたりません。
私がいつも利用する沖縄便は、B767-300という270人乗りのものがほとんどでしたが、
今回はB737-500という、126~137人乗りの比較的小さな飛行機でした。
たまたま小さめの飛行機だけの時間帯だったのか、それとも理由があってB767型機はだめだったのか、理由は分かりません。

空港ターミナルで見た写真で印象的だったのはアメリカ軍による空港の瓦礫撤去の写真。
これにより滑走路が使えるようになって、宮城県内の空の移動手段が確保され、
多くの救援物資が到着するようになった、という記憶があります。
今では国内線定期便が再開するまでになっています。
人と物の流れを元通りにすることは、復旧・復興の一番肝心なところです。
仙台空港は宮城県だけではなく東北全体の夢を背負っている場所なのだと感じます。

宮城そして東北の玄関として仙台空港の役割は大きく、ますます重要になってきます。
ターミナルビルの全面復旧、仙台空港アクセス線の復旧を含め、
これから一層仙台空港に期待したいと思いました。

2011 年 8 月 11 日 21 時 48 分 51 秒

想像以上の電力不足

東北電力が、CMやホームページなどで電力供給の見通しを毎日発表しています。
新潟・福島の大水害のあと水力発電所が稼働していないことが原因で
想像以上の電力不足が続いています。

ホームページを見ていると、グラフが出ています。
その日供給できる最大の電力のバーがあり、
お昼過ぎに見ていると、使用量のグラフがどんどんとその限界値に向かって伸びていきます。

東京電力からも融通を受けるなどして、幸いこれまで大きな混乱や停電などはありませんし、
計画停電という言葉も今のところ聞かれません。

ひとえに高温の日が続いていることが厳しさに拍車をかけているのですが、
そもそも、新潟・福島の水害、もとをたどれば大震災。
一体、東北はどこまで我慢をすればいいのでしょうか。

一方で、東北全体が連携して一つのチームを作り、電力不足と闘っているようにも感じます。
一人ひとりが、そして企業が、少しずつ「節電」という名の協力を積み重ね、
限界を超えないように気をつけて過ごすという、壮大なチームプレーです。
もちろん、熱中症に気をつけ、必要な家電はどんどん使うべきだと思いますが、
東北人特有の連帯感と忍耐力で、大きなトラブルが避けられている状況は
本当に「こころ一つに」という感じがします。

まだまだ、震災後の復旧・復興は道半ば。
あれからもう5ヵ月ですが、まだ5ヵ月でもある、のかもしれません。

2011 年 8 月 10 日 21 時 34 分 07 秒

高橋洋介さんの逝去を悼む

元岩手県副知事で、岩手・沖縄かけはし交流協会会長の高橋洋介さんが、けさ逝去しました。69歳でした。

2009年1月 種籾緊急増殖事業記念碑除幕式での高橋氏(沖縄・石垣島)

1941年8月に盛岡市に生まれ、県庁職員として農政部長・出納帳・副知事を務めました。

1993年、大冷害で岩手の稲作が大打撃を受け、翌年に植える種もみすら確保できない危機的な状況が発生した時、冬場に沖縄で種もみを増やす緊急増殖を実行し、岩手の稲作を救いました。

これをきっかけに、岩手と沖縄の間に「かけはし交流」が生まれ、岩手のオリジナル水稲品種「かけはし」の誕生、そして岩手・沖縄かけはし交流協会の発足まで発展しました。

何度も、取材でお世話になりました。

ピンチの時こそチャンスにできる、といつも笑顔で前向きに元気な姿が心に残っています。

いつも農業のことを気にかけ、岩手と沖縄を愛し、周りの人を明るくする人でした。そして沖縄のお酒「泡盛」が大好きで、何度か一緒に飲んだこともあります。

毎年1月には石垣島マラソン(旧八重山マラソン)に出向き、石垣島の人々に感謝の気持ちを伝え、毎年11月には石垣島のお祭りに岩手県産品の販売で訪れては地元の人と交流するのが大好きな人でした。

私が、岩手で放送人として歩み始めたころ、岩手と沖縄のかけはし交流があることを知りました。古里沖縄と、新しい古里である岩手のつながりがあることは、大きな喜びです。そのきっかけを作った一番の功労者である高橋さんが逝去したのは、悔しくてたまりません。

ご冥福をお祈り致します。

2009年1月撮影 岩手沖縄かけはし交流会での高橋氏

2011 年 8 月 9 日 18 時 20 分 48 秒

木は素晴らしい~親子で楽しむ小岩井農場

IAT開局15周年・小岩井農場120周年記念の「親子で楽しむ小岩井農場 森を楽しむ」があり、
私も、応募のあった親子と一緒に小岩井農場を巡りました。


小岩井農場は、普段よく訪れる「まきば園」以外に様々な施設や農場があります。
農場スタッフの案内で少し歩くと、小岩井農場が人の手によって木が植えられたことが
すぐにわかります。

しっかり植林された道を歩くと、前後左右が整えられた林であることがわかります。

今回のテーマの一つ「木」をテーマに、初めて、屋外での絵本の読み聞かせをしました。


読み聞かせをする場所は、森の中に作られた広場。
木でできたベンチに子どもたちが座り、私は切り株が指定席。

回りは木に囲まれ、自然の音しか聞こえてこない、最高の環境です。
ちなみに、この日は30度を軽く超える気温でしたが森の中は日差しが遮られ涼しく感じます。

今回読んだ本は「木はいいなあ」(ユードリイ/さく シーモンド/え さいおんじさちこ/やく)。
1976年に発行された本ですが、木がある素晴らしさ、木が果たす役割などが
ストレートに伝わってくる本です。
真面目な内容ですが、子どもたちは最後まで集中して聞いてくれました。
小岩井の森は、小岩井を流れる沢・川によっても支えられています。
農場の敷地にある沢へ行き、参加した子どもたちは保護者と一緒に
「カワシンジュガイ」「サワガニ」を探します。


カワシンジュガイは、思った以上に沢のなかにごろごろいました。
サワガニなんているの?と思ったら、大きな石をひっくり返すとすぐに出てきました。
子どもたちはカニを怖がり、手で触れない子が続出。
しかし次第に慣れてきて、最後は手でつかんで喜んでいました。


捕まえたものは、帰る直前にすべて川に返しました。これも自然を感じる瞬間なのかもしれません。

森の中の川は、本当に水が澄んで、冷たく、訪れた人を必ずいやしてくれます。
そして、今回は絵本の読み聞かせに協力してもらったキリンビバレッジさんから、


新しく発売された「小岩井純粋果汁」のプレゼントもありました。
川の水で冷やす、という小粋な演出。スタッフも含めて、とてもおいしく頂きました。

小岩井農場には、畑がある、ということをご存じでしょうか?
その畑で、参加者はジャガイモ掘り。

私も以前この畑でジャガイモ掘りを体験しましたが、
次々でてくるジャガイモに、シャベルを持つ手が止まらなくなるおもしろさなのです。


たっぷり掘れたジャガイモ。お持ち帰りです!

その後は小岩井農場まきば園内でバーベキュー。森を歩き回って疲れているのでよりおいしく感じます。
収穫したジャガイモも、ホイルに包んで丸焼き!
私も食べましたが、とてもおいしく頂きました。

小岩井農場は、本当にいろいろな顔があります。
魅力が多いこと、しかもその森は120年の歴史で植えられていること、
考えるほど、感じるほど、小岩井農場の雄大さに驚かされます。

ちなみに…小岩井純粋果汁が入っている手提げ袋。
イメージキャラクターと思われる可愛いクマが、リンゴとブドウを抱えています。
やや、可愛いです。ペットボトルにもデザインされています。

2011 年 8 月 6 日 19 時 07 分 57 秒