心のアーカイブ 伊波伴准

子どもたちの笑顔~大槌町(みどり・大ヶ口)

Go!Go!子育て応援宣言!!での絵本読み聞かせ活動で2度目となる大槌町を訪れました。
天気が良く、この時期にしては暑い中で、みどり幼稚園と、大ヶ口保育園にお邪魔しました。


大槌町にあるみどり幼稚園は、園舎が津波被害を受けました。
3月11日の地震発生直後は、ちょうど園児をバスに乗せて帰すというタイミングだったそうです。
バスに園児を乗せ、すぐ近くの高台にある大槌高校に避難。そこから3~4日は大槌高校で過ごしたそうです。

その後、4月27日に大槌高校のセミナーハウスで園を再開。
子どもたちは地震直後に若干興奮した状態が続いていたそうですが、
園が再開した4月ごろは、落ち着きを取り戻していたそうです。
ただ、中には時間が経ってから音に敏感になったり、お風呂に入れなかったりなどの
ストレス反応があったそうです。
今後も、いつそのような反応がでるのか注意深く見守りたい、と関係者から話を聞くと、
子どもたちが震災を乗り越えるには、時間と周囲の人々の協力が必要なのだと感じます。

さらに、2階の床から140cmまで浸水を受けた園舎は
清掃をしたあと、大槌町の今後の計画が決まるのを待っている状態です。
園そのものを立て直すにも、計画が決まらなければ動き出せず、
さらに、同じ場所に立て直す場合は国の補助が2分の1出るそうですが、移転新築は対象外だそうです。

大槌高校のセミナーハウスは、幼稚園としては若干狭い感じがします。
一番広い部屋に、子どもたちおよそ50人が集まってくれました。

今回、持っていった絵本は、
だるまさんの(かがくいひろし /さく)
へんしんトンネル(あきやまただし 作・絵)
まどからおくりもの(五味太郎/作・絵)
キャベツくん(長新太 文・絵)
よきばりすぎたねこ(さとうわきこ/作・絵)
の5冊。
どの本も、読み始めると子どもたちは息をのんだように静かに絵に見入ってきます。
ものすごく集中しています。
そして、いろいろたずねてみると元気な声で反応が返ってきます。


特に、今回初めて読んだ「へんしんトンネル」は、いわゆるナンセンス絵本の部類です。
トンネルを通ると、全部ことばがひっくり返って出てくるという面白い絵本です。
ぶーちゃんは、ちゃんぶーになって出てきます。
・・・ひっくり返っているわけでもありませんが、楽しい絵本です。

続いて訪れた大ヶ口保育園は、海岸は見えない場所にあります。
しかし、地区のすぐ近くまで津波の浸水被害があり、ぎりぎり浸水は免れたそうです。

ここでも、5冊の絵本を読みました。


みんなでお揃いの体操着を着ていて、ここでも絵本にぐっとせまってくるような集中力で話を聞いてくれます。
訪れたのが午後だったため、3~5歳児のクラスは寝起きです。
お昼寝から目覚めてすぐの読み聞かせだったのですが、しっかり聞いてくれてうれしくなりました。
途中から、2歳児以下のクラスの園児も何人か加わって、しっかり聞いてくれました。

終わる頃には汗だくになるほどの暑い中の大槌の読み聞かせとなりました。


震災から半年。子どもたちが心から笑えているのか、本当に笑える日がいつ来るのか、
絵本の読み聞かせは、まだまだ続きます。

2011 年 9 月 15 日 20 時 30 分 17 秒