心のアーカイブ 伊波伴准

さんさ踊り 石垣島へ(3)

久しぶりに取材で訪れた石垣島は、以前といろいろと姿が変わり、
さらに新しい発見・出会いも多くありました。

石垣島に行って目立ったのは、2013年に完成する新空港に関する看板などです。
滑走路が長くなり、これまでよりも大型の飛行機でも離発着が可能になることで
多くの観光客を誘致できる可能性が広がります。

私が高校生の時に、白保地区に新空港を作る、作らない、で大きな論争になっていましたが、
埋め立てではない、新しい空港に決まり、整備が始まっています。

沖縄県のホームページなどで調べると、
現在1,500mの滑走路はジェット機が暫定的に運航する、とされている空港ですが、
新空港は2,000mの滑走路で、ボーイング767-300型機でも就航が可能です。
短い滑走路だと、燃料と貨物をいっぱいにしては離陸できないという制限もありましたが、
2,000mあれば、直接本土に向かうことができます。
(今までは、石垣から本土に行くには、宮古島や那覇で一度給油し直す必要があったのです。)

新空港への期待なのかどうか、以前よりもホテルが増えたような気がしますし、
以前から続いていた他地域からの移住も、一層進む可能性もあります。

改めて気付いたのは「日影」の大切さです。
沖縄では日差しが強いので、私も小さいころは常に日影を狙って歩くようにしていましたし、
沖縄から出ても、しばらくは真冬でも無意識に日影を歩いていることがありました。

石垣島まつりの取材の時に、パレード会場に行くと、
パレードの進行方向に向かって右手の歩道にだけ、沢山の人があつまり、
左手の歩道は、あまり人がいないことに気づきました。
岩手からまつりに参加したさんさ好みのメンバーも「なんで片方だけ・・・?」と
すぐにおかしいと感じたものの、すぐに理由がわかりました。
あまりに日差しが強く、猛烈に暑いために、日影でないと楽しめないのです。

11月なのに、おまつりの観客が日影側に偏る光景…沖縄ならではかもしれません。

地元の人たちとも様々なつながりもできました。
石垣島を元気にしようと活動する商工会や青年会議所、町内会などの人たちと
情報交換をする機会がありました。
すると、必ずしも石垣生まれ石垣育ちだけのメンバーだけではないのです。
沖縄本島からやってきた人もいますし、沖縄県外出身者も多くいます。
だれもが、石垣島が好きで、石垣の空気や生活のリズムが自分に合っていると感じ、
島を元気にするために頑張っている人たちです。

沖縄について印象を聞くと、
青い海に白い砂浜、年中半袖で明るく陽気に過ごしているというイメージが未だに残っているとおもいますが、
住んでいる「人」は、他県出身者の割合が想像以上に高いのです。
沖縄は、まるで東京のように、全国からいろいろな人が集まっています。

それを考えると、石垣島から見て、ほか46都道府県は、想像以上にいろいろなつながりがあり、
岩手から見る沖縄と、沖縄から見る岩手は、温度差が確実にあるのだと思います。

沖縄の人に「岩手」を身近なものとして感じてもらうことは、相当の努力が必要です。

これから岩手と沖縄のかけはし交流を継続していくには、
まず、お互いが行ったり来たりする意義や用事を作りながら、
お互いにプラスになる何かが必要なのだと感じます。

その答えはすぐには出ませんが、私は今後もお互いの県のつながりを確認するために
一定の間隔で必ず取材や放送を続けていけるよう、取り組んでいこうと思います。

2011 年 11 月 10 日 12 時 12 分 06 秒