心のアーカイブ 伊波伴准

高橋透さんの逝去を悼む

もう、あの温かい声を聞くことは出来なくなりました。

花泉町体育協会会長や、岩手県野球協会の選手強化委員長を歴任した高橋透さんが
病気療養中のところ、1月22日に逝去しました。85歳でした。
岩手朝日テレビにとっては、高校野球解説者として9年間放送に出て頂きました。
高校野球発展のために尽力して頂いた方です。

高橋さんは高校の教諭・指導者として高校野球の道を歩いてこられました。
旧制宮城師範学校OBで、
高校野球の指導者としては、花泉高校監督、釜石北高校(野球部を創部)、一戸高校(最高ベスト8)、雫石高校(最高ベスト8)で指導し、
最後は母校である花泉高校に戻りました。

特に母校に赴任していた1962年の夏の高校野球では、花泉高校野球部を岩手県代表として優勝させるまでに成長させ、
当時開かれていた北奥羽大会に出場。
素晴らしい足跡を残しています。

1988年の夏の大会(第70回大会)で高野連特別表彰を受けたほか、
1991年から岩手県野球協会理事、1992年からは花泉町(当時)体育協会会長を務めました。

1997年からのIAT高校野球中継では名解説者として、野球ファンの間ではおなじみでした。

私も何度も一緒に放送をし、何度も助けられ、多くの事を学ばせてもらいました。

ゲームがワンサイドになっても「まだまだですよ!」「ピッチャーはあきらめていませんよ!」と勇気づける言葉を発し、
ベンチ入りしている選手、応援している選手、監督などに対しても
「ゲームをみんなで作っている姿勢がいいですね」など
心が温まる解説をしてもらいました。

その言葉に勇気づけられた球児も多かったはずです。

2007年、純情応援歌で花泉高校が最優秀賞を取った時に、
花泉球場にナインを招いて中継をしたことがあります。
この時はグラウンドに駆けつけ、後輩の選手たちに
「次は、試合で一番を取るんだぞ!」と元気に明るく声をかけていました。

本当に野球が大好きで、
夏の高校野球中継の期間中や打ち合わせなどで話をすると
「岩手の代表校が、どんどん甲子園で勝って欲しいねえ」と
いつも、岩手の球児たちに期待をし、指導者の活躍を心待ちにしていました。

なにより、私に球児や指導者の気持ちを沢山教えて下さいましたし、
野球に取り組む前向きなところ、明るいところ、清廉としたところの大切さを
伝えてもらいました。

きっと、いま空の向こうで、野球の練習をしよう、と笑顔で選手をあつめているかもしれません。

高橋透さんのご冥福をお祈りすると共に、
高橋透さんから教わったことを、私は今後放送を通じてより多くの人に伝えることができればと考えています。
そして、これからも空の向こうから、岩手の高校野球を見守っていて欲しいなと思います。

高橋さん、ほんとうにありがとうございました。

2012 年 1 月 26 日 18 時 45 分 49 秒

歯を大切に

なにを今さら、と言われそうですが、歯は大切です。
一方で、自分の体調に関することを書き付けるのは、はしたないことと思いつつ、
衝撃的な出来事だったので、
自戒の意味を込め「歯を大切に」。

数週間前のことです。

社員食堂で昼食を取り、そのあとに口の中に異変が起きたのです。
口のなかから、なにか固い、ナッツの食べかすのような、粒が出てきたのです。

大変不思議なことです。そのような固い豆類は食べていないのです。

歯の奥に引っかかっていたのか?と思い、
舌の先で、歯の内側のラインをさわりつつ確認すると・・・
一番奥の歯が、おかしいのです。

とがっていたのです。

歯がとがるとは???

全く初めての出来事です。

静かにトイレに移動し、口をあけ、その部分を手で触って、
もしかして何かが挟まった?と思い引っ張ってみると・・・!

さらにかけらのような物が取れました。

ただ驚くばかりですが、痛みはありません。
これは何の粒?歯のかけら?食べ物???

周囲の人で歯に詳しそうな人に状況を伝えると、
回答者全員が
「今すぐ歯医者さんに行った方がいい、急いで」
とのアドバイスでした。

私はこれまで虫歯が一本もなく、それが小さな自慢でもありました。
また、歯科医自体も、幼稚園に通っている頃に八重歯が内側から生えてきたから、と
その歯を抜いてもらったことだけで、
単純に、30年以上、歯医者に行ったことが無かったのです。

え・・・歯医者に行かないといけないの???怖い・・・
と思いつつ、これは緊急事態なんだと言い聞かせ、歯科医院へ向かいました。

その結果分かったことは「親知らずの虫歯」。

虫歯です。大変悲しい響きです。
あの、悪魔の様な格好でフォークみたいなものを持って「えへへ」とやっている、
あのイラストのようなばい菌君が、口の中にいたのです。
虫歯・・・大変悲しい響きです。

治療では、虫歯の部分に麻酔をかけ、悪い所を削り取り、
最終的に、今は歯を抜かず、詰め物(という表現でいいのでしょうか)をして
様子を見ることになりました。
麻酔のお陰で全く痛くなく、不思議な感覚でした。

「麻酔、しばらく効いていますので、ほっぺたを噛んで遊ばないでくださいね」
と言われ、
その段階で大変おびえているので「絶対に噛みません」と心の中で小さくつぶやきます。

併せて、歯石などのチェックもしてもらいました。
毎日歯磨きはしていますが、全ての汚れが歯磨きで取れるとは限らないそうです。
歯科医師には「こんなに放っておいて、歯が欠けたくらいで済んで良かったですね」と
半ばあきられながら、
次に、歯の健康や歯磨きのやり方について教えてもらいました。

歯科医師によると、私の歯の質が大変強くて虫歯も無かったものの、
今後は定期的に歯の健康チェックをする必要があり、
親知らずを抜くことも将来的には考えましょう、とのことです。

その日一日、悔しくてなりませんでした。
治療中、自分の歯が黒くなっている所も見てしまった(見せてもらった)ので
とにかく、今までの「虫歯ゼロ」が音を立てて崩れた日となったのです。

悔しくて悔しくて、一生懸命歯磨きをしました。
口の中で「えへへ」とやっている虫歯菌め!やっつけてやる!・・・と。

翌週。次の検診日、次は別の注意を受けます。
「力を入れて、磨きすぎです。」
その時、わたしの歯茎はあちこち傷だらけ。
一生懸命磨こうと頑張った結果、歯茎を傷つけてしまったのです。
このため、熱い食べ物も冷たい食べ物も、いちいち「痛っ!」となってしまうのです。

歯科医師には「優しく磨かないと、歯だってすり減ってしまうし、歯茎だって同じですよ。時間をかけて優しく磨くようにしないと…」。
静かに消毒をする病院の方。
まるで子どものように諭される私。

年齢を重ねることは、自分の体をいたわることが重要になってきます。
もしかして、もう皆さん知っているし体験していることかもしれませんが、
歯科医師にしっかり歯の健康を見てもらい、歯を大切に。ですよ。

2012 年 1 月 25 日 19 時 56 分 15 秒

かけはし「マラソン」交流

毎年1月に開かれている「石垣島マラソン」が、今年も1月22日に開かれます。
今年は10回目の記念すべき大会です。

岩手と沖縄のかけはし交流が始まってから、一貫しているのがマラソン交流です。
冷害の翌年、県庁職員の有志から始まったのですが、年々拡大し、
今回は花巻空港からチャーター便で20日に出発予定とのこと。
およそ140人が岩手から石垣島に入り、そのおよそ半数がマラソンの関係者です。

石垣島マラソンはこれまで岩手県から参加している選手が5回連続で優勝。
今回は6連覇がかかっています。
そして、選手たちは大震災のお礼の意味も込めて、メッセージ入りのTシャツで参加する予定と聞いています。
きっと新たなかけはし交流となると思います。

2012 年 1 月 19 日 18 時 27 分 27 秒

子どもたちの笑顔~宮古市

Go!Go!子育て応援宣言!!の絵本読み聞かせ活動で、
宮古市を訪ねました。

今回は、宮古保育園、津軽石保育所、県立宮古恵風支援学校、はまゆり学園を
訪れました。

宮古市中心部にある宮古保育園は津波の影響を受けた施設の一つです。
3月11日は揺れの後にすぐ避難し園児たちは無事だったそうです。
しかし、園のすぐ目の前に小さな川が流れ、
その川を逆流するように津波が押し寄せたそうです。

園の外の壁には、津波が押し寄せた高さ、およそ130cmの場所に印が付けられています。
直後は、姉妹園である常案寺保育園での合同保育という形で保育を継続したそうです。
そして園舎を奇麗にして、3回の消毒。さらに園庭の土も入れ替えて、
去年11月にようやく元の場所での保育を再開したそうです。

宮古保育園では、藤原規衣アナウンサーと一緒に、
「森の絵本」(長田弘/文、荒井良二/画)
ねずみくんのチョッキ(なかえよしを/作、上野紀子/絵)
「うんちっち」(ステファニーブレイク/作、ふしみみさを/訳 )
「へんしんトンネル」(あきやまただし/作・絵)
を読みました。

はじめは集中して聞いていた演じたちは、
「うんちっち」では、大声で笑いながら素敵な笑顔になりました。
保育士や園長先生に聞くと、津波からの避難もそれ以後も子どもたちはとても冷静で、
大きな心的ストレスの兆候も無かったそうです。

次にお邪魔したのは宮古市立津軽石保育所。
津軽石川の流域にあたる場所で、川の堤防を津波が乗り越え、園舎に直撃したそうです。
このため、現在は津軽石小学校前の公園に建てたプレハブの園舎を利用しています。

3月11日当時は、訓練・マニュアル通りに避難をし、
54人いた園児は、泣き出す子もなく冷静だったそうです。
しばらくは津軽石小学校での保育となったそうですが、
コミュニティーがしっかりしている地域で、子どもたちのケアも比較的できていたとのこと。
夜中に泣き出すなどの反応が少しあったそうですが、とても落ち着いているそうです。

撮影:IAT宮古支局

津軽石保育所では、宮古保育園と同じ絵本を読んだほか、
園にある電子ピアノを借りて、私がピアノ伴奏、藤原アナウンサーが歌で
「ゴエティーえかきうた」を歌いました。
子どもたちはほぼ全員が歌詞を覚えていてびっくり。楽しい時間となりました。

宮古恵風支援学校は標高が高い場所にあるので震災時に津波の影響がなく、
さらに揺れ自体の直接の被害も大きいものはなかったそうです。

ただ、前後の道路が浸水して半ば孤立状態になったことで帰れない児童・生徒が出たため、
しばらくは全員で避難している状態になったそうです。

比較的、通学している児童生徒は落ち着いていて、
その後様々な支援物資・募金が届くなどしたほか、
支援NPOが日中の学童保育を実施してくれたお陰で、その間、児童生徒の家族が震災後の片付けに専念できたり、など
多くの人の支援に感謝している、と聞きました。

ここでは、
「たまごのあかちゃん」(神沢 利子/さく、柳生弦一郎/え)
「うんちっち」(ステファニーブレイク/作、ふしみみさを/訳 )
「へんしんトンネル」(あきやまただし/作・絵)
「ねずみくんのチョッキ」(なかえよしを/作、上野紀子/絵)
「きんぎょが にげた」(五味太郎/作)
を読みました。

「きんぎょが にげた」は、かわいいイラストの中から金魚を探すという
クイズの要素も入った楽しい絵本。
集まった小学生に絵本を近づけて「どれかな?」と問いかけながら読み聞かせをしました。
想像以上に盛り上がって、楽しい時間となりました。

その宮古恵風支援学校の隣にあるのが、
岩手県沿岸知的障害児施設組合はまゆり学園です。
はまゆり学園では、小学生から高校生にあたる年齢の児童生徒が寝泊まりをしながら
勉強に励んでいる施設です。

はまゆり学園では、備蓄している非常食があったことや
都市ガスではなくプロパンだったこと、
大震災発生時の揺れの影響が少なかったなどしたため、
直後にある程度温かい食べ物を提供できた、とのことです。

ただ、ライフラインは全て止まっているため、
隣の恵風支援学校と連携し、部屋、寝泊まり、食料など協力した一方で、
職員の皆さんは感染症の蔓延を防ぐための衛生面にも大変気を遣ったそうです。
たまたま、お風呂場のお湯を張っている状態だったので、
トイレの水も最低限は確保できていたのも幸運だった、と振り返っていました。

さらに自閉症を持つ児童生徒に関しては停電中の恐怖心を取り去るようにするため
そのケアで大変な努力をしたそうです。
津波自体の影響は受けていませんが、災害対応はとても厳しい面が続いたそうです。

ここでは、
「ねずみくんのチョッキ」(なかえよしを/作、上野紀子/絵)
「うんちっち」(ステファニーブレイク/作、ふしみみさを/訳 )
「へんしんトンネル」(あきやまただし/作・絵)
「よくばりすぎたねこ」(さとう わき こ/作・絵)
を読みました。

およそ40人の児童生徒のみなさんは、知っている本でも集中して聞いてくれましたし、
うんちっちでは大笑い。さらによくばりすぎたねこでも、笑顔がこぼれました。

中には、とてもテレビが好きという子もいて、
藤原アナウンサーの出演番組を細かく知っていて、うれしそうに話してくれたり、
また一緒に写真を撮りたいと笑顔で近づいてくる子もいたり、
にぎやかなひとときでした。

今回4ヵ所をまわり、安心したのは子どもたちが比較的落ち着いていたということです。
一方で、どの施設も大人の方がかなりの苦労を強いられ、今後の見通しにも不安を持っていることも感じました。
これからどうなるのか、施設の建て直しは?今後の対策は?備えはどの程度必要か?
そして訓練の内容や、頻度はどうするか?

もうすぐ震災から1年ですが、安心して子どもたちを見守り育てる状態になるには
まだまだ時間がかかりそうです。

渾身の(?)読み聞かせ中の表情

2012 年 1 月 18 日 18 時 59 分 52 秒

スイートな歌手、工藤真由さん

スイートプリキュア♪ミュージカルショーに出演する
工藤真由さんがIATにいらっしゃいました。

工藤真由さんは去年10月のGo!Go!ゴエティーフェスタにも出演してもらいましたが、
今回は土曜朝のさわやかな番組「いいコト!」へのゲスト出演です。

スイートプリキュア♪のオープニングテーマ曲でもある
「ラ♪ラ♪ラ♪スイートプリキュア♪~∞UNLIMITED ver.∞~」を
いいコト!で歌ってもらいました。

打ち合わせなどでも、本当に工藤さんやスタッフのみなさんは一生懸命で、
なによりも子どもたちに夢を与えるという目標を実現するために
様々な努力をしていることが伝わってきました。

ちなみに、主題歌は今放送中のシリーズの前半と後半でバージョンが違っていて、
当初は「「ラ♪ラ♪ラ♪スイートプリキュア♪」、
で、今放送しているものが、その「アンリミテッドバージョン」だそうです。
アンリミテッドバージョンは「笑顔がナンバーワン」という歌詞が印象的。
工藤さんが歌っているところでも一番かっこいいパートです。

ゴエティーフェスタの時も、今回のいいコト!出演でも、
プリキュアのイメージで作られた、制服の衣装で登場。
スタジオ内で歌ってもらっても、本物はやっぱりかっこいい、と感じました。

これまで何度もプリキュアシリーズのミュージカルで岩手に来てもらっていますが、
ゴエティーフェスタの時も、ミュージカルの時も、
「岩手のお客さんの拍手が温かいのが印象的」と話していました。

3月には東京・渋谷で単独ライブもあるそうですが、
岩手では、2月5日の「スイートプリキュア♪ミュージカルショー」に出演してもらいます。
歌も、踊りも、そしてミュージカルは子どもも大人も楽しめる内容です。
盛岡市民文化ホールでのミュージカルをぜひ楽しみにしてほしいと思います。

きょうの放送の最後に出演者みんなで記念撮影!(いいコト!用。)

私はその出演者との集合写真に、最後ちょっとだけまぜてもらいました!
素敵な老後の楽しみ?になりそうです。

 

2012 年 1 月 14 日 12 時 02 分 03 秒