心のアーカイブ 伊波伴准

見えた!日食

中学校2年生の時です。
当時沖縄で過ごしていた私は、あの時、通っている塾にいました。
とても暑い、昼間なのに
あたりが夕方のように薄暗くなり、みんなで金環日食を見ました。

おぼろげな記憶をネットで検索・確認してみると、
どうやらそれは1987年9月23日に、日本では沖縄県でしか見られなかった金環日食で、
それが日本で見られる20世紀最後のものだったようです。

1987年といえば、沖縄では復帰15周年という記念の年で、
沖縄自動車道が石川市(当時)から那覇市まで開通し、
県を挙げての「海邦(かいほう)国体」が開かれた年です。
学校の授業が無くなり、体育の授業として軟式テニスの試合を見に行った記憶があります。

その時にみた「日中なのに薄暗くなる」という経験を、再びすることになったのが、
今回の金環日食です。
岩手県内は”金環”ではなく”部分”日食でしたが、
太陽が月と重なり9割が欠ける、という、金環日食に近いものでした。

朝起きて、テレビを付けると、どのチャンネルも日食を待ちかまえる状態。
ベランダに出て、観察用グラスで見ると、
確かに太陽を見ているのに三日月を見ているようです。
頑張って、携帯電話のカメラで撮影してみると、ぼんやりと映りました。

いつもより早めに会社へ向かうと、盛岡駅西口のマリオス前に人だかりが。
盛岡市子ども科学館が観察会を開いていたのです。


こんなに朝早くに大勢の人が一点を見つめて集まる…
なんだか、オリンピックで何かの競技を応援している人の集団のよう。

ここで、IATの取材クルーが持っていた観察グラスを借りて
携帯電話で撮影してみました。


集まった子どもたちは歓声を上げながら日食を観察していました。

出社してみると、数人が集まって駐車場で観察をしています。


「その観察グラス、カメラに貼ったらちゃんと撮れるものかな?」と
私が言い出し、
カメラで太陽を見てみました。

すると、想像以上に日食がハッキリと映るではありませんか。
もちろん、IATの取材クルーも何台かでしっかりと撮影していますが、
急ごしらえでカメラをセッティングしても映ったことに、ちょっと感激しました。

そこに出社してきた山田理アナウンサーが
「映っているんですか!?すごいじゃないですか!!」と
カメラ越しの観察に感激。

くっきりとリングではありませんが、この部分日食でも壮大な天文ショーを
存分に楽しむことができました。
ひとまず、晴れた空に感謝だなと感じました。

2012 年 5 月 21 日 13 時 37 分 05 秒