心のアーカイブ 伊波伴准

2013年に向けて

間もなく2012年が終わろうとしています。
復興元年と言われた今年、岩手が、宮城が、福島が、
どれほど復旧・復興を果たしたのか、
実感があるようなないような1年だったと感じます。

震災から1年が過ぎてから、津波に襲われた地域への関心が
全国的に薄まったことは否定できません。
その一方で、がれきの撤去が少しずつ進み、街の中は少しずつ落ち着いて来ています。
しかし、
避難生活をしている人たちは依然として厳しい状況に置かれ、
さらに目に見えない不安や恐怖におびえる人々はまだまだ大勢います。

震災は終わっていません。
復興も成果が出ているとは言える状況にありません。
それを全国の、世界の人々が忘れないよう、私たちテレビ局の役割はとても重要だと改めて感じています。

そんな中でも、高校野球やオリンピックなどで岩手でも明るいニュースが多くありました。
さらに臼澤みさきさんのような、沿岸部出身の歌手が全国の舞台で活躍することもあり、
明るさも感じることができる年でした。

IATにとっては「IATスーパーJチャンネル」「いいコト!」で
より多くの方に見てもらい、励まされ、助言をもらう1年でもあったと思います。
10月からはこどもたちのための番組「ゴエティーニョ!」もスタートし、
多くの子どもたちや保護者の方から期待の声をかけてもらいました。

24日にはIATスーパーJチャンネルの年末スペシャルで
IATの報道記者一同が総力を結集した番組が放送できました。

さらに、あさって29日には「いいコト!」の年末スペシャル、
さらに1月5日には「ゴエティーニョ!」のスペシャルが控えています。

特別番組としては29日に「ふるさとCM大賞inIWATE」、
さらに1月5日には「テレメンタリー2013」でIAT制作の回が放送されます。

多くの番組で情報を発信し、提言を続け、一方で楽しい時間を提供することが
いま、被災地のテレビ局の大きな役割だと感じています。

2012年、多くの人に支えられたことに感謝し、
これからも「伝える生業」を大切に、放送を続けていこうと考えています。

2012 年 12 月 27 日 20 時 11 分 06 秒

むしろ、38.32%の人々

総選挙が終わりました。
岩手県内では小選挙区の当選者、復活当選含めて8人の衆議院議員が誕生しました。

全国的な流れ、岩手の政界図の変化、いろいろなことが変わった選挙でした。
ただ、これで県民の審判と言い切れるのかなと感じる部分もあります。

投票率は、前回の衆院選(73.37%)に比べて11.73ポイント下回る61.68%でした。
残りの4割弱、38.32%の人は、投票をしていません。

この人たちの投票によって、選挙結果が変わっている可能性も十分あります。
どの政党が勝ったかどうか、というよりも
選挙に行こうという人が大幅に減っている現状にも向き合わないといけないと思うのです。

岩手にとって復興はどうなるのか、も、問われた選挙だけに
投票率が低下した今回の選挙は、複雑な思いです。

2012 年 12 月 17 日 14 時 11 分 36 秒

地震のあとの雪

きのう(8日)ときょう、盛岡市内は一面の銀世界です。
いわゆる「爆弾低気圧」が東北を通過するに伴い、
雪がどんどん降り積もっていきました。

「クリスマス前にこんなに積もるのはあまりないねえ」
という会話も聞こえてきます。
確かに、歩くのにも車を運転するのにも、12月にこんなに苦労するのは
あまりないのかもしれません。

盛岡市内では「消雪装置」がついた歩道もありますが、うまく動いていないのか、
同じ場所でも歩道に雪が無いところと積もっているところが
まだらのようになっている場所もあります。

きょうも真冬日の可能性もあります。
ここ数週間、寝るときには布団の中に湯たんぽを使うようにしていますし、
靴下も、日によって二枚重ねかなあ…そんなことを考え始める時期になりました。

2012 年 12 月 9 日 13 時 59 分 02 秒

強い揺れ、津波注意報

突然やってくるのが地震です。
きょう午後5時18分、岩手県内では盛岡市、滝沢村で最大震度5弱を観測する
強い地震がありました。

その直後に、岩手県沿岸には津波注意報、
宮城県沿岸には津波警報が出されました。

地震の直前、IATの報道フロアには緊急地震速報の音が鳴り響きました。
瞬時に多くの人が緊急放送対応に入りました。
カメラマンの中にはすぐに構えて映像を撮り始めた人もいます。

私も急いで手近なカメラを手に撮影を始めました。
画面に表示される緊急地震速報。
そのテレビが大きく揺れました。

思い出したくない、2011年3月11日の揺れに似ています。

部屋の四隅がぐらぐらと揺れるようになり、
足下も波打っているような感覚です。
あの時と同じ、長い揺れでした。

その後、すぐに情報カメラは沿岸部をとらえ、
報道フロアではすぐに塚本京平アナウンサーが緊急放送に入りました。
全員で、沿岸部の状況を調べます。

そのまま、この日は岩手・宮城・福島の情報をまとめて午後7時まで放送し、
午後7時20分に津波注意報されるまで、緊張の時間が続きました。

今のところ(20時20分)、大きな被害は岩手県内では報告されていません。
ひやっとし、そして気付くとものすごい汗をかいていました。

いつ起きるか分からない以上、普段の備えはやはり必要です。
そして、何かあれば海からすぐ離れる、というのが最も重要です。
意識を持ち続けることが、最大の防災ですし、
そういう意味でも東日本大震災を忘れてはならないと思います。

2012 年 12 月 7 日 20 時 23 分 25 秒