心のアーカイブ 伊波伴准

かけがえのないもの、この優勝

そうなってほしい、と思っていても願っていても
必ずしも実現できない、ということが多くあります。
厳しく言って聞かせても、やさしく包み込んでも
思い通りにならないことも、多くあります。

それを考えると、本当に東北楽天ゴールデンイーグルスのリーグ優勝は
かけがえのない、うれしく、誇らしいニュースです。

プロ野球のどの球団も、シーズン当初は優勝をかけて戦い始めます。
練習だけでも、応援だけでも、優勝は簡単にはいきません。

楽天は、震災後は復興の光をもたらす役目も担ってくれました。
避難している人、復興に汗を流す人たちを野球を通して励まし続けました。
楽天が首位をキープしていることに、明るい気持ちになり、
優勝の瞬間に涙する人が多くいました。

うれしい気持ちに包まれた東北の今は、
多くの楽天関係者の努力の積み重ねで、
簡単に達成できるものではありません。
かけがえのない、うれしさです。

特に、私は普代村出身の銀次選手の活躍に胸を打たれました。
高校時代から、バッターボックスに立つだけで球場の雰囲気を変える選手だった銀次選手は
いま、東北を、岩手を勇気づける選手に成長しました。
「銀次選手のようになりたい」という子どもたちが今後増えていくでしょう。
かつて何度も取材した選手が、輝く舞台にいる今を
私は心から喜び、感謝しています。

2013 年 9 月 27 日 09 時 42 分 22 秒

プロフェッショナル

10年来の年下の友人が結婚しました。
医師として多くの人を助ける仕事をしている友人は
同じ仕事をしている女性と結婚しました。

結婚式や披露宴では終始緊張しているように見えましたが、
奥様と一緒に歩く姿をみると、心が和み、
まるで親のような気持ちで、うれしくなりました。

この披露宴では、結婚した友人と幼馴染みの、もう一人の友人とも再会。
久しぶりに会っての会話は楽しいものばかりでした。

そんな中、外科医師同士の会話の輪に入りました。
「緊張しますよね、救急外来の・・・」
私の苦手な血が出る話です。外科ですから当然です。
しかしプロの会話は、冷静に続き、
神経や血管をしっかり縫う、というところに続きます。
聞いているだけで目が回りそう・・・。
縫うの?と聞くと
「縫いますよ。見えない糸でつなぎますよ」

見えない糸でつながった運命の関係ならロマンチックですが
髪の毛よりも細い糸で、つなぐべきものを縫ってつなぐそうです。

大変な状況ですが、経験するほど、救急でも冷静に対処できるそうです。
プロって素晴らしいと思います。

その披露宴出席のために新幹線に乗りました。
仕事でも私的な利用でも、私はよく指定券の変更をするのですが、
東京駅の窓口で変更をお願いした時のことです。

言葉遣いは若干荒削りな感じの3,40代の男性職員。
私の変更のお願いに、ものすごい速さで機械を操作して
「○時台と○時台は、2本、このうちどれも満席ですねえー。
でも、きょうは臨時列車。この間にありますので、
あー…窓側空いてないですけど、これが今変更できる一番早く着く列車ですねー」

私が早く行きたい、という気持ちと
窓側が良いなという気持ちを
先回りしてすべて読み取り、一瞬に答えを出してくれました。

いろいろなお客さんを相手にしているプロならではの
明快で素早い対応です。
ちょっとした事ですが旅路を急ぐ人にとってスムーズなやりとりことが
一番のサービスなのだな、と感じます。

2013 年 9 月 23 日 14 時 54 分 02 秒

台風一過

台風18号が日本列島を縦断しました。

京都では広い範囲で河川が氾濫、各地で突風被害がありました。
岩手にも16日に再接近し、死者、行方不明者、浸水など大変な被害が出ました。
台風が過ぎ去った後も、まだ完全に水が引いたわけではありません。
盛岡市内を流れる北上川も、河川敷が完全に見えないほど
濁った川の水位が上がっています。

今後も台風や集中豪雨などで同じような状況が考えられます。
どのように備えるのか、事前になにができるのか、課題は多くあると感じます。

追記 18日の北上川 対岸の遊歩道が見えない。

追記 19日の北上川 水位がさらに下がっている。

2013 年 9 月 17 日 10 時 49 分 26 秒

なにか変わったのか、変わるのか

東日本大震災の発生から2年半です。
きょうのANNニュースの中でも
岩手・宮城・福島からの中継があり、
IATは宮古市田老地区の防潮堤から塚本京平アナウンサーが
今の宮古をリポートしました。

宮古市田老地区は高台移転の場所が確定し、
土地の整備が進んでいます。
木を切り倒し、造成工事が進んでいますが、
本当に街が形作られて動き出すまでは何年かかるのか
不安は残ります。

万里の長城とも言われた防潮堤は、改修工事も進んでいますが、
根本的に、改修だけで全ての問題は解決できません。

住民のニーズも多様化していますが、
地域に残り地域を再生していこうという意欲を持つ人々にとって
復興とはなにか、行政や民間の支援は何があるのか、
考えるべき課題はまだまだ沢山残ります。

被災地を支えようという意識も、
以前と同じとは言い難い状況です。

震災を忘れないで、思い出して、と繰り返し伝え続けることが
今求められているのかもしれません。

2013 年 9 月 11 日 17 時 19 分 02 秒

経済効果を被災地に

2020年にオリンピックが東京で開かれることが決まりました。

世界レベルの様々な競技を日本で見ることができる素晴らしいことだと思います。

ただ一つだけ忘れて欲しくないのは、東北地方、とくに沿岸部です。

あすに向かって、というかけ声や心意気だけではどうしようもない、

不安を抱える人々が大勢います。

すぐに答えの出ない問題だとは思いますが、

東京オリンピックによって経済効果があるのならば

それを全国へ、東北へ、沿岸部へもたらすよう、国を挙げてやってほしいのです。

一時的な、局地的なものではなく、広がりのあるオリンピックであって欲しいと心から願います。

2013 年 9 月 9 日 17 時 46 分 48 秒