心のアーカイブ 伊波伴准

かけがえのないもの、この優勝

そうなってほしい、と思っていても願っていても
必ずしも実現できない、ということが多くあります。
厳しく言って聞かせても、やさしく包み込んでも
思い通りにならないことも、多くあります。

それを考えると、本当に東北楽天ゴールデンイーグルスのリーグ優勝は
かけがえのない、うれしく、誇らしいニュースです。

プロ野球のどの球団も、シーズン当初は優勝をかけて戦い始めます。
練習だけでも、応援だけでも、優勝は簡単にはいきません。

楽天は、震災後は復興の光をもたらす役目も担ってくれました。
避難している人、復興に汗を流す人たちを野球を通して励まし続けました。
楽天が首位をキープしていることに、明るい気持ちになり、
優勝の瞬間に涙する人が多くいました。

うれしい気持ちに包まれた東北の今は、
多くの楽天関係者の努力の積み重ねで、
簡単に達成できるものではありません。
かけがえのない、うれしさです。

特に、私は普代村出身の銀次選手の活躍に胸を打たれました。
高校時代から、バッターボックスに立つだけで球場の雰囲気を変える選手だった銀次選手は
いま、東北を、岩手を勇気づける選手に成長しました。
「銀次選手のようになりたい」という子どもたちが今後増えていくでしょう。
かつて何度も取材した選手が、輝く舞台にいる今を
私は心から喜び、感謝しています。

2013 年 9 月 27 日 09 時 42 分 22 秒