心のアーカイブ 伊波伴准

吹奏楽のための民話

急に思い出したのです。

中学校の吹奏楽部でがむしゃらに練習していた曲です。

頭の中に突然メロディーが出てくることがあります。
幼い頃にピアノを習い、小中高と断続的に吹奏楽部に所属していたことが
この歳になって急にメロディーだけ、よみがえってくるのだなと思いました。

インターネットが普及して便利になったと実感するのはこういう時です。
すぐに音楽を検索してみるとあっという間に「吹奏楽のための民話」が出てきました。

懐かしい。通称「すいみん」。
あれだけ時間が経っていても、メロディーや、
自分が担当していたチューバのリズムが頭の中からあふれ出てくるようです。
こうなると、もう止まりません。
小学校の時の課題曲なんだっけ?
こんな古いものあるのだろうか?

本当にインターネットは便利です。
全日本吹奏楽連盟から検索すると、大分県吹奏楽連盟のホームページに
過去の課題曲一覧がありました。

そのページの曲名を頼りに探してみると、
私が小学校6年生の時にコンクールで演奏した曲、
1985年度の課題曲D「ホップ・ステップ・マーチ」。
これも音楽を検索してみるとデータがあります。
聞いているだけで、楽器と向き合っていた頃、一生懸命マウスピースの練習をしたことを思い出します。

また調べ続けると、1987年度の課題曲「マーチ・ハロー!サンシャイン」も
聞いてみて、メロディーを思い出しました。

それぞれに、沢山練習していた頃の思い出が沢山あります。
20年以上経っても、音楽の記憶は頭の中に残っているものだ、と感心します。

あの頃のメンバーはいまどうしているのだろう、と思いながら
また機会があれば吹いてみたいな・・・いや、もう吹けないかもしれませんが。

2013 年 11 月 28 日 11 時 50 分 42 秒

久しぶりに

仕事のため、久しぶりに東京です。
六本木に行ってみると、いろいろと変化があります。

テレビ朝日の入り口に行ってみると
以前より屋根が伸びていました。
その上には、マスコットのゴーちゃん。

クリスマスの雰囲気もあちらこちらにあります。
六本木ヒルズ近くには真っ白なツリー。

また、新しいタイプの劇場「EX THEATER(シアター)」もある
EXタワーが、間もなくオープン。
六本木ヒルズにたたずむ落ち着いたテレビ朝日と雰囲気が違う、
すらりとしたタワーが六本木通り沿いに出来上がっています。

久しぶり、という感覚(間隔)で行くと、東京は次々と姿を変えていきます。

2013 年 11 月 21 日 18 時 20 分 52 秒

思いを整理するということ

私は片付けが上手ではありません。
雑誌やテレビで「片付け」という文字を見ると
少しでも自分に役立つかもと、思わず見入ってしまいます。

印象的な片付けアドバイスは「携帯電話の電話帳の整理」。
もう使わない登録番号があるのなら、それも消してしまおう、というものです。
確かに登録件数が少なくなると、古いものを消さないと新しいものが入りません。

単純に消去するというよりも、
調べれば分かる番号は消去でもいいでしょうし、
よく使うものと、そうでないものが整理されていればいいのです。
携帯に限らず、持ち物やデータはそうなのかなと思います。

パソコンのデータがいっぱいになりつつあったので
先日、画像データの整理をしていた時。
携帯電話で撮った画像は、日付も一緒に保存されるので一種の日記。
このため、必要かどうかというよりも
わかりやすく保存することが大事かなと思い、保存場所を考えながら
年ごとに整理していました。

その時、はっ、と手が止まりました。
何年も前に撮影した大船渡市内の写真が出てきたのです。

撮影したときは高台で良い眺めだなあ、というくらいの気持ちで撮影したもの。
今となっては同じ光景はもうありません。

息が止まるような気持ちになりました。

気持ちや条件を「整理」すれば、前に進めるかもしれない。
でも決して消去することができない「思い」もあります。
1枚の写真から、簡単に整理の付かない事柄が次々と頭の中にわき出てきます。

震災を忘れないで、という気持ちを乗せて日々の放送をしていますが
一方でいろいろ整理しないと、街も人も前に進めないという気持ち。
一度はなくなってしまった風景を写真一枚で思い出し、わき上がる気持ち。
その気持ちや思いを整理することなんて、できません。

この微妙な気持ちの動きを、一種の苦しさを、どのように分かち合うのかが
これからのテレビには求められているのかもしれません。

2013 年 11 月 18 日 12 時 53 分 06 秒

北日本のテレビ制作者が集う

盛岡市のアイーナで「北日本制作者フォーラム」が開かれています。
いまその会場では東日本大震災についてパネルディスカッションが続いています。
途中ではありますが、非常に有意義なあつまりです。

集まっているのは東北・北海道のテレビの制作者、有識者などです。
テレビの制作者が系列や会社の垣根を越えて交流し、
お互いの取材や番組作りについて意見交換をし、内容を高めていこうというもので
1997年の「みちのく映像祭」から始まったものです。

パネルディスカッションでは、岩手・福島の制作者も参加して
様々な意見が出されました。

印象的だったのは、震災報道で、沿岸での取材をしていて報道しなければいけないことは多くあるが、
現場、それ以外の地域、取材者との間に、様々な「差」があること。
例えば、東京から見る被災地と、地元で番組作りをしている担当者の
感覚のズレ、です。

そして福島では、”あの日”はまだ終わっていないし、福島の局は福島の立場で
発信していく責任がある、という声です。

震災前の生活をしたい、だから「帰還」したい、
でもお年寄りが一人で戻って果たして以前の生活に戻れるのか…コミュニティーは?・・・
これらのことに、テレビができることは何なのか、考え込んでしまいます。

まもなく「3.11」から3年です。
北日本制作者フォーラムで改めて感じるのは、
メディアがどんな情報を伝えて、続けていくのか、
そして東日本大震災について忘れないために、なにを伝え続けていくのか
絶えず意識しなければならないということです。

もしかしたら、失敗することも、不足することもあるかもしれません。
しかし、伝えるという営みは続けなければと思います。
とまることはありません。

自分自身に言い聞かせる意味でも、次の「3.11」に向けて
また気持ちを新たにしました。

2013 年 11 月 8 日 14 時 06 分 29 秒

立ち上がる東北に楽天の光

プロ野球、楽天が日本一になりました。

日本一です。

雨の中、選手の皆さんの活躍は本当に尊く、
東日本大震災の被災者に、少しでも希望を届けることができたニュースです。

スポーツの活躍は、その地域の人々の思いを一つにする力があります。
手にしたくてもすぐに手に入らない、輝く星が、東北に降り注いだ気持ちです。

そして、なによりも私が取材したことのある銀次選手の活躍です。
今回の日本シリーズでは、銀次選手が活躍した試合はほぼ勝っています。

高校野球で岩手県営野球場の空気を変えたあの一振りが
いま、成長し、東北で毎日涙をこらえて生活している沿岸の人たちに
勇気を与えてくれた・・・。
そのことだけで、私は胸がいっぱいになります。

宮城をはじめ、岩手、福島の仮設住宅で、県外の避難先でテレビ中継を見ていた人々、
復興のために毎日取り組んでいる人々、
すべての人が、あすも頑張ろうという気持ちになったことでしょう。

ありがとう、おめでとう!東北楽天!

2013 年 11 月 3 日 21 時 50 分 36 秒