心のアーカイブ 伊波伴准

気温とにらめっこ

私が放送の仕事を始めた頃、気温を調べるにはその都度
盛岡地方気象台に電話して取材する必要がありました。

要領が悪いと、何度も何度も気象台の職員の手を煩わせてしまい、
さっき聞いた「最低気温」について「史上何番目に低いか」と聞き、
さらに「マイナス10度を下回ったのは何カ所でしょうか・・・」
その都度、電話の保留音が流れ「ああ、一度に質問すべきだった」と反省していました。

今では、アメダスで観測した最低気温や最高気温のデータは
その日のうちに、気象庁や、地方気象台のホームページからすぐに調べられます。
観測が始まって以来の数値かどうか、も、以前に比べれば簡単に分かるようになりました。

気温と言えば、2007年の11月23日、この日花巻のアメダスが県内の観測地点で最も低い
マイナス10.2度を記録しました。
区界(くざかい)でも、薮川(やぶかわ)でもない、
標高も高くない市街地である花巻がダントツに低かった、はとても不思議。
当時、気象台や花巻の観測所にも聞いてみたのですが、はっきりした理由はわかりませでした。

ちなみに「花巻」のアメダスは花巻空港のデータです。

そう思って、急に沖縄のアメダスデータは、那覇空港で観測しているよね?と思って調べてみると
(こういう時の、気象庁のホームページ!)
沖縄県内のアメダスに「那覇空港」という表記はありません。

そんなはずは・・・と思って細かくみてみるとありました。
「安次嶺(あしみね)」というアメダスの地点に、丸括弧で(那覇空港)とあるではありませんか。

ちなみに沖縄には大小あわせて13の空港があるのですが、
小さい島のアメダスの観測は、島の中心部かな、と思ったら・・・!
ほぼ、空港の場所に観測点があるものの、
必ずしも・・・というより、聞き慣れないアメダス観測地点=離島の空港、
という場所が多くあるのです。

気象庁ホームページのアメダス地点表記を見ると
旧東(きゅうとう)=南大東空港
所野(ところの)=与那国空港
盛山(もりやま)=新石垣空港

どれもこれも、沖縄本島出身の私には馴染みのない地名です。

那覇市の鏡原(きょうはら)、かがんじ、とも言う地名が宮古島にあったのですが、これは
鏡原(かがみはら)=宮古空港

さらに
志多阿原(したあばる)=波照間空港
仲筋(なかすじ)=多良間空港
北原(きたはら)=久米島空港

読める地名でも・・・
北大東(きただいとう)=北大東空港
粟国(あぐに)=粟国空港
下地(しもじ)=下地島空港
慶良間(けらま)=慶良間空港

結局、美ら海水族館からも見える伊江島の「伊江島空港」だけは、
伊江島にアメダスがない、ということを除くと、
12の空港の場所が、アメダス観測地点だったのです。

飛行機にとって特に風や雨のデータが必要、ということなのでしょう。

しかし、岩手のように空港の名前がそのままアメダスの場所だとわかりやすいのに、
あくまで地名で設置している、というのが面白いなと思いました。
岩手は空港は1カ所しかないので、なんとも思わないのですが、
鹿児島や長崎でも、同じような状況のようです。

2014 年 11 月 13 日 17 時 32 分 09 秒