心のアーカイブ 伊波伴准

保存か、解体か

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震災遺構について、各地で保存の是非を問う議論があります。

大槌町では、旧大槌町役場が「一部保存」されています。

前の町長のもと、一部保存されていて、最終的にどうするのかはハッキリしていませんでしたが、

8月の選挙で当選した平野公三町長は明確に解体することを方針に掲げています。

そして、町議会全員協議会で、解体に向けて来月説明会を開くことを表明したほか、

記者会見で改めて解体の方針を打ち出しました。

残すかどうか、賛否両論があります。

残したいという人は、震災を伝えるために必要と感じ、残すことがもっとも有効、と考えていますし

一方で多くの人が犠牲になった場所で、いつまでも残すのは辛いと考える人もいます。

 

 

 

 

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この写真の中心にある建物が、旧大槌町役場です。

周囲には仮設店舗があったり、再建した建物もありますが、

多くの土地はまだ更地になったままです。

建物は確かに多くのことを静かに語る、と感じる一方、

今そこに住んでいる地域住民がどう感じるかは、町外の人間には完全に理解はできないような気もします。

震災をどのように後生に伝えるのか、悲劇を繰り返さないためにはどうすれば良いのか、

向かっている方向はみんな一緒のはずですが、

残すかどうかについては議論が分かれてしまいます。

震災に向き合うことは、すぐに答えを出せるほど簡単ではないのかもしれません。

2015 年 10 月 22 日 21 時 11 分 17 秒