放送番組審議会

1月(第104回)

概要

 岩手朝日テレビの第104回番組審議会が平成19年1月25日(木)、盛岡市盛岡駅前通のホテルメトロポリタン ニューウィングで開かれた。

 合評番組は「ふるさとCM大賞in IWATE 2006」

  • 参加市町村の作品が毎年レベルアップしている
  • 市町村の紹介の部分が少々長く感じた。会場の生の話をもうちょっと長くした方が番組のリアリティさがでるのではないか
  • 大賞受賞後の祝賀会の様子なども紹介され、よく工夫されていた
  • プレゼント商品でアルコール商品が非常に多いのが気になった。高校生も参加していたので、みんなで応募できるような商品を選んだ方がよいのではないか
  • 山本監督と出演者との、ほのぼのとした掛け合いに好感が持てた

という意見が出た。

出席委員は、増子義孝委員長、稲垣義孝委員、小田島利昭委員、笠川さゆり委員、高橋真裕委員、松尾正弘委員、村田久委員、宮野裕子委員の8名。欠席委員は、松本直子委員の1名。

議事録

1.開催日時 平成 19年 1月 25日(木)午後4時~

2.開催場所 ホテルメトロポリタン ニューウィング

11階 マーキュリー

3.委員の出席

委員総数  9名

出席委員数 8名

委員長 増子 義孝

委員 稲垣  義孝

委員 小田島 利昭

委員 笠川 さゆり

委員 高橋 真裕

委員 松尾 正弘

委員 宮野 裕子

委員 村田 久

欠席委員数 1名

委員 松本 直子

会社側出席者名

代表取締役社長 川崎 道生

常務取締役営業局長 幾度 恭嘉

常務取締役 小倉 潔

取締役報道制作局長 小椋 和雄

技術局長 佐々木 正樹

編成業務局長 渋谷 知行

報道制作部課長 奥原 文子

番組審議会事務局長 佐藤 祐介

4.議題

(1)番組合評

「ふるさとCM大賞 in IWATE 2006」

(2)2月単発番組について

(3)次回審議会

開催日: 平成19年2月22日(木)11時~

本社3階会議室

合評課題:「IATスーパーJチャンネル」

放送日時:毎週月~木曜日 18時17分~19時

5.概要

* 参加市町村の作品が毎年レベルアップしている

* 市町村の紹介の部分が少々長く感じた。会場の生の話をもうちょっと長くした方が番組のリアリティさがでるのではないか

* 大賞受賞後の祝賀会の様子なども紹介され、よく工夫されていた

* プレゼント商品でアルコール商品が非常に多いのが気になった。高校生も参加していたので、みんなで応募できるような商品を選んだ方がよいのではないか

* 山本監督と出演者との、ほのぼのとした掛け合いに好感が持てた

6.議事の内容

佐藤事務局長

 それでは、只今より、第104回岩手朝日テレビ放送番組審議会を始めます。本日欠席されております委員の方は、松本先生です。なお、松本先生から今回の合評番組に対する意見書を頂戴しておりまので、合評の際、事務局より紹介させていただきます。

 また、本日は合評番組の制作担当として、報道制作局の奥原文子が出席しております。後ほど合評の際よろしくおねがいいたします。

 それでは、増子委員長、議事をお願いいたします。

増子委員長

 それでは川崎社長、一言お願いします。

川崎社長

 本年もどうぞ、よろしくお願い申し上げます。

 今年は岩手の冬とは思えないような、穏やかな正月となり、一年が始まったわけですが、私くしも岩手に参りまして、今回が5回目の冬を迎え、豪雪だった昨年の冬と比べ、雪もまったく無く、びっくりしております。同じ冬と言っても色々な冬があると日々感じております。

 新年早々一つだけ嬉しいニュースがございましたのでご報告申し上げます。

 お手元に視聴率の資料を配付しておりますが、1月の第1週と2週におきまして共にゴールデン、プライムの時間帯でトップとなっております。全日帯となりますと、某局で毎年恒例の駅伝や高校サッカーの放送もあったことから、残念ながらトップはとれませんでしたが、ゴールデン、プライムで1週、2週平均してトップを占めたことは今回、まさしく初めてのことであります。

 このゴールデン帯、プライム帯において、何としてでもトップを獲ると言うことは開局以来の念願だったことで、ようやく実現することができました。これは何よりキー局の健闘に応えようと言うことが大でありますが、私ども、昨年開局10周年を迎え、その間の努力が少しずつではありますが、ようやく県民の皆さまに認めて頂けるようになってきているのではないかと、手前味噌ではありますが、そう感じております。

 と申しましても、視聴率は水物、浮気者でございまして、これがまた沈んでいくということも日常飯事であります。

 今後も気を引き締めて参りたいと考えております。

 次に、本年は、地上デジタル放送開始から2年目を迎える年であります。これまで繰り返しご報告して参りましたが、2011年7月のアナログ波停止までの間、デジタル波を県内に幅広く届けるための環境整備、またスタジオ設備のHD化やデジタルSNG車の導入なども控えております。

 いずれも多額の費用を要するものであり、今後何年間かは財務体質の一層の強化も求められることとなります。

 昨年後半から、役員、局長間でそうした問題に絞っての協議を重ねているところであります。

 最後に自社制作番組等のコンテンツ強化についても引き続き、様々な角度から検討しているところですが、ここ数日、皆さまご存じの通り、スーパーの店頭から納豆が売切れるという状況に至った可能性がある情報番組が、実は捏造であったと言うことが明らかになりました。これは番組制作の根幹を揺るがす大問題であり、これを対岸の火事と言う具合に傍観するのではなく、これを我が事としてしっかり認識した上で番組制作等にあたっていかなければならないと感じております。

 以上でございますが、重ね重ね本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

増子委員長

 ありがとうございました。

 何かご質問等ございませんか?

 それでは私の方から一点。

 視聴率で一番数字が高かったのは、どの番組なのですか。

渋谷編成局長

 1月5日に放送しました、渡哲也主演の「マグロ」の後編の視聴率が20.3%と一番高い数字となりました。因みに青森県では40%以上となったようです。

 また、1月7日放送の「白虎隊」の後編も16.7%と高い視聴率となっております。

 今年のお正月は、これら大型ドラマ二本を、2夜連続で放送する、これまでにない編成となりましたが、視聴者からも好評を頂き、結果1月1週、2週の平均視聴率が系列各局でも高かったようです。

増子委員長

 もう一つ、スタジオ設備のHD化とはどういうものですか?

小倉常務

 High Definitionと言い、高精細度映像の意味です。

増子委員長

 分かりました。

 その他、ございませんか?

 それでは、合評番組に移ります。

村田委員

 毎年楽しみにしている番組で、今年も楽しく見させて頂きました。

 今年は、全35市町村の内、29市町村が参加されたということですが、スタッフの方々もよく頑張って集められたな~と感心しました。

 全編を見た感想としましては、やはり、山本晋也さんと樋口アナウンサーとの掛け合いの中で、樋口さんが丁度いい具合に抑えていて、そこに好感を持ちました。また、山本監督の人への気配りと優しさが随所に見られ、改めてすばらしい人だと感じました。

 紹介された作品は、うまい下手は別として、各市町村ともに、本当に真剣に取り組んだ作品だと映像を通じ感じました。

 それと、審査員の方々の気苦労がにじみ出ていましたね。

 作品に対する評価で、悪く言う人が誰もいなく、私は逆に辛口で言う人がいても良かったのではないかと思いました。

 それから、番組の最後の方で、大賞に輝いた軽米町の受賞後の祝勝会の場面が紹介されておりましたが、あれはとても良いですね。おそらくあの映像を見て、「来年も参加しよう。次回こそは参加しよう」と思った方もいたと思います。こういったプロモーション的な工夫も施されており良かったと思います。以上です。

宮野委員

 私は今回このイベントに初めて審査員として参加させて頂きました。

 審査員の立場からお話しいたしますと、最初、作品を見た時、唖然としてしまい、何を選んで良いだろう。というのが最初の感想でした。

 事前に渡されたVTRを何回も見たのですが、最終的には「これは仕方がない、自分の感性で点数をつけるしかない」と思いました。当日初めて審査員の方々と会ったのですが、皆さん選ぶ基準が違うんですよ。例えば、観光協会の高橋さんは観光をテーマにした作品への評価が高く、私にとっては見慣れている風景作品なので、特に印象も薄く、むしろ、花巻市の企業化支援というテーマ作品が、これまで無かった視点で作られており、とても新鮮で、高い評価としました。

 それと、先程村田委員が話しておりましたコメントの件ですが、私も、辛口と甘口のコメントを考えて当日審査に臨んだのですが、各市町村の担当者が前にいると、どうしても悪いことが言えなくなってしまうのですよ。あの場ではどうしても甘口のコメントになってしまうんです。

 最後に一つ、今回、審査会の現場も経験しましたし、その後の放送も拝見しました。総体的に本当にスタッフの皆さん、よく頑張っていると感じました。以上です。

松尾委員

 回を重ねてきた事で、参加作品のレベルアップを感じました。

 一番目に紹介された一関市の作品は、内容はそれほど深くありませんでしたが、インパクトが強かったことと、テンポが非常に良く最初にこの作品がきて良かったと思いました。普代村の作品では苦労して撮影された鮭の映像がとても素晴らしく、この作品が賞から漏れてしまったのが意外に思えました。しかし、この作品をはじめ賞に選ばれなかった作品についても、制作者の苦労話などを紹介するなど、全ての作品を称えるような工夫がなされており、良かったと思いました。

 高校生の放送部とかが制作した作品もございましたが、内容がちょっと薄いので、プロの人や行政の方々などが、ちょっと手を加えてあげれば、もうちょっと良くなると思い、そこが残念でした。

 金賞を取った花巻市の作品ですが、これは今までとタッチが変わっていて、一席を投じた作品だったと思いました。これが選ばれた事で今後、各市町村に影響を与えるのではないかと感じさせる作品でした。

 最後に山本監督が話しておりましたが、「この企画は、故郷とは何だろうと改めて考える良いきっかけなんだよな~」。と言っていましたが、まさしくその通りで、とても良い言葉で締めくくってくれたと思いました。以上です。

高橋委員

 私からは、五つお話しいたします。

 一点目は、従来、どちらかと言うと、単なる観光名称とか名産の紹介とか紋切型の内容だった訳ですが、それに比べて全体的にレベルが向上しているというのが第一印象でした。

 二点目は、みなさん共通の認識だったと思いますが、CM作品の流れる前後の山本監督と出演者との、ほのぼのとした掛け合いに好感を持ちました。特に今回は山本監督の一言一言から岩手県に対する理解や親密度が進んでいる事が映像を通じ伺えました。

 三点目は、今回参加された作品は全てよく工夫され、且つ独自性の高い作品が多かったと思います。先ほど、松尾委員も話されておりましたが、花巻市のCM作品は、これまでにない視点からとりあげられ、特に、経済界に身を置く者としては、とても良い作品だったと思いました。

 四点目は、今回全35市町村の中、29市町村の参加ということで、非常に高い参加率だったと感心いたしました。29市町村の参加にこぎ着けるまでにはかなり苦労されたことと思いますが、作品を見ますと、苦労のしがいがあった作品が多く、この催しが成功裏に終わったことが伺えました。

 五点目は、番組に直接関係のない事ですが、参加されなかった6市町村の方々に言いたいことで、このような機会に「自分たちの市町村をもっと知って頂こう」という姿勢が必要ではないかと思います。参加されなかった市町村にはそれぞれ理由があろうかとは思いますが、そういう姿勢がまだまだ、不十分だと思います。

 たまたま、岩手県立大学の副学長とお話をする機会があり、その時お話された内容に、「非常に素晴らしい研究をしていても、その研究に対して活用しようと、門をたたいてくれる企業家の人が少ない」と、これは残念ながら岩手県民の控えめな性格のものなのか、どうかはわかりませんが、あらゆる機会を利用して良くなろう、もっと良くなろうという努力がもう少しあっても良いのかな~と、35という数字と29という数字をみながら感じた次第です。以上です。

笠川委員

 視聴者として、番組内の流れを見たときに、29市町村ということで、いつもよりも少ないと言う点もあったのでしょうが、

 これまで見た中では、非常に見やすい流れになっていたと思いました。というのも作品を紹介する前の制作者の紹介部分に余裕を持たせる工夫が見られ、これまでの流れだと地図を見せて、すぐにタイトルやCMに移る構成で、少し忙しい感じでしたが、それが、ステージ上の制作担当者の「頑張るぞ」といった表情なども映し出され、作品を見た後に人物を通じ「こういう感じの方だから、こういう映像を作ったんだ」と、そういう見方ができる流れとなっており、あの部分は大変良かったと思います。

 また、私も軽米町の受賞後の祝賀会を兼ねた報告会の映像は、非常にインパクトがあり、「もっと良い作品を作ろう、次回は参加してみようか」という参加意欲向上にも繋がるような映像で、最後を纏めたと思いました。以上です。

小田島委員

 作品に対し一つ一つコメントはしませんが、今回の特徴は市町村合併の関係を受けて、どうするのかと思っていましたが、特徴的には一関のように地域を網羅なく出そうとしているところや、花巻市のように、沢山詰め込むより一点に集中する作り方など、様々なやり方でした。特に花巻市の作品にはびっくりさせられました。今後この作品を参考とする作品が多く出てくるような、期待感を持てる作品かと感じました。

 番組構成上では、市町村の紹介の部分が少々長く感じ、それよりも、会場の様子とか、審査員のコメントとか、会場の生の話をもうちょっと長くすれば番組のリアリティさがもっと出たと思います。その他は皆さんと一緒です。以上です。

稲垣委員

 私は今回初めて拝見しましたが、最初「このCMは誰が作っている」のかが分かりませんでしたが、見ているうちに、行政の方、青年部の方また一般の方まで、その町に住む色々な方が制作に携っていることが分かり、「岩手県はこういう和やかな雰囲気がある土地柄なんだな~」と改めて感じました。

 番組の作り方として少し残念だったことは、山本監督とアナウンサーの声は聞こえたのですが、他のステージ上の人達の声があまり聞こえませんでした。また、山本監督が一生懸命盛り上げているのですが、会場の方やステージ上の人の表情が堅いように思えました。

 最後に、市町村からのプレゼントがいろいろありましたが、アルコール商品が非常に多いのが気になりました。20歳以上でないと応募できませんというプレゼントではなく、高校生も参加しておりましたし、みんなで応募できるような商品を選んだ方がよいと思います。

 余談ですが、番組の合間にCMが出ておりましたが、やはりプロが作っているCMはクオリティーが高く、さすがだな~と感心させられました。以上です。

増子委員長

 全般的に定着してきたな~と感じました。しょうがないから参加しているのではなく、本気で皆さん取り組みだしたと見て感じました。私の地元であります紫波町は今年、町長が自ら参加しており、これは本物だなと思いました。軽米町の打ち上げのシーンでは、町民の喜ぶ表情から町一体となり取り組んだことが伺えましたし、また、副知事と山本監督の話の中では「自分の町を見直すきっかけとなるイベントである」と言っていましたが、まさしくその通りで、この企画は、県民的なイベントになりつつあると感じました。

 質問ですが、今回は、29市町村の参加でしたが、一回目の参加市町村はいくつぐらいありましたか?

川崎社長

 最初は、34くらいの市町村の参加だったかと思います。

増子委員長

 市町村数が少なくなっている状況ですが、参加市町村がそれほど減ってないことは、関係者の努力の賜物ですね。次回は、35市町村全てが参加されることを期待いたします。

 いずれにしろ、回を重ねる毎に、参加作品そして番組内容も確実にレベルアップしてきております。今後も頑張ってください。

佐藤事務局長

 ここで、松本先生からいただいた、合評について文書を紹介させていただきます。

 「毎年楽しみにしている番組です。「30人31脚」と並んで、IATを象徴する番組になっていると思います。参加市町村が少なくなったことは、少し寂しく感じました。しかしながら、いつもにまして、舞台に登場する各市町村の皆さんの楽しそうな顔が印象的でした。仕事や役割として、させられているのではなく、心底楽しんで取り組んでいる事がよくわかりました。

 番組としての作り方は、回を重ねる毎にスムーズになっております。完成度が高いと感じました。コーナーとして好感を持ったのは、番組の最後に大賞を受賞した、軽米町の皆さんの祝賀会の様子を映し出したところです。その制作を通じて、さらに受賞できたことで、一層住民の結束が強まったのだろうと、楽しそうな祝賀会も様子を見ながら感じました。

 毎回審査員の顔ぶれにも注目しております。時の人をうまく起用されていると感じております。今年は畠山さんがその時に人と言えるでしょうか。個人的には、宮野さんのコメントをもっともっと聞きたかったと思います。

 もったいないと思ったことを一言。樋口アナのお話は、下を向いて原稿を読むシーンが目に付きました。お顔を見られないのが残念でした。監督とツーショット場面では特に目に付きました。

 思うままに書きましたが、受賞作品にテレビで出会えることを今年も楽しみに今年も一年IATにチャンネルを合わせます。」

以上です。

増子委員長

 ありがとうございました。

 それでは、各委員からの意見を聞き、制作担当の奥原さんからも一言お願いします。

奥原課長

 貴重なご意見ありがとうございました。また、宮野さんにはお忙しい中、無理を申しまして、審査員をお引き受け頂きまして大変ありがとうございました。

 それでは、CM大賞の番組について若干ご説明させて頂きます。こちらの番組は夏の高校野球、秋の30人31脚と共に岩手朝日テレビの番組にとって、とても重要な番組に位置付けております。先ほど、どういった方がどういう経緯でつくられているのかとご質問がありましたが、まず、毎年春に私どもの方から各市町村の広報担当者がメインになるのですが、お願いの文書と同時に説明会を開いて参加していただくような形でお願いしております。制作する方ですが、市町村の広報担当または観光課の方がほとんどですが、学校の放送部の学生さんに頼む市町村もあるようです。

 大賞を取られた軽米町に関しては、食堂を経営されている堀前さんという方が、カメラにおいてはセミプロ的な腕前で、軽米町の方が堀前さんに制作をお願いし作られた作品のようです。

 今回35市町村中、29市町村の参加でしたが、10月半ばから、担当の役場の方に、電話で制作の過程等を確認していたのですが、「どういう風に作ったらよいのか、何を作ればよいのか?」やはり担当している方で悩んでいらっしゃった方もおりましたので、制作の簡単なノウハウについて説明いたしました。今後は、制作指導と申しますか、その辺のフォローの仕方をどうしていくかが課題となり、そこがうまく機能すれば、さらに参加市町村が増え、全35市町村の参加に繋がっていくのではないかと考えております。

 CM作品のストーリーですが、29市町村の作品の中には、何を言わんとしているのか、ストーリーが難しいものもあり、各市町村にアンケートを取りました。そのアンケートを通して初めてどういったもので、何を言おうとしているのかがなんとなく分かった作品もございます。宮野さんも大変ご苦労なさったと思います。今後のもう一つの課題として、会場の方、視聴者の方々に何を表現している作品なのかをしっかり理解していただけるような、構成・番組作りという点があります。

 また、山本監督に対しては、私どもも大変感謝しておりまして、監督も「毎年楽しみにしている」とおっしゃって頂いておりますし、情報収集や、番組構成なども収録の直前まで打ち合わせをするなど、もの凄く真剣に取り組んで頂き、本当に感謝しております。

 今日は、数々の貴重なご意見を頂きましたが、これを参考とし次回に向けてより一層良いものを作っていきたいと思います。

 本日は大変ありがとうございました。以上です。

増子委員長

 他何かございませんか?

村田委員

 奥原さんが「どのように指導していくか」と言っていましたが、僕は、手取り足取りはあまりいらない気がします。かえって同じレベルの作品が多くなり面白くなくなるのではないでしょうか?僕は、下手なら下手で良いと思います。市町村のセンスに任せ、さまざまな個性が集まった作品を見るほうが私は楽しいと思います。

増子委員長

 私も、テレビ局側からの指導は必要ないと思います。

 各市町村は、入賞作品など他の作品を見ながらそれぞれがレベルアップし、競争していく姿が理想ではないでしょうか。

 理解に苦しむ作品でも、結構、自分の解釈で分かったような気になるんですよ。

小椋報道局長

 そうですね。会社としてあまり出しゃばらない方がいいでしょう。指導するのではなく、困った時に何でも相談できるよう、双方のコミュニケーションを絶やさないようにしておきたいと思います。

増子委員長

 他ございませんか?

 それでは次に2月の単発番組等についての説明をお願いいたします。

渋谷編成局長

 2月の単発番組についてご説明申し上げます。

 先ず、2日金曜日10時半から大分朝日放送制作の「豊なる干潟」を放送いたします。3日土曜日16時からは九州朝日放送制作の全国ネット番組「アジアへGO」。10日土曜日13時25分からは、静岡朝日テレビ制作の「日本ど真ん中」を放送いたします。この番組は、三枝さんが、静岡、長野、新潟、石川、愛知の食材・料理を紹介するグルメ番組で、系列の中部ブロックで毎年制作している番組です。11日深夜ですが、恒例となっております、札幌真駒内スタジアムで開催されるストレートジャンプ競技「トヨタビッグエアー」の模様をお送りします。12日月曜日19時からは、「テストザネイション」を、この番組は、新感覚テスト番組として人間関係の能力を全国一斉テストというかたちで行う生放送でお送りする双方向番組です。

 19日10時30分からは「夢大将ラッシャー板前の小さなサッカーチームの大きな絆」を、こちらは秋田朝日放送制作の番組で、秋田市の旭北小学校のサッカーチームを応援する番組です。

 23日深夜は、恒例の朝まで生テレビの放送があります。

 24日25日は「LPGAフィールズオープン」のゴルフの模様と、「FIS世界スキー選手権札幌大会」のスキージャンプ個人ラージヒルの模様をお送りいたします。単発番組は以上です。

 続きまして視聴率の報告です。

 12月は、全日8.5%で第3位、ゴールデン14.9%で第2位、プライムが14.6%で第2位、プライム2は7.2%で第1位でした。1月は、会議の冒頭にも説明したとおりでございますが、全日9.3%で第3位、ゴールデン15.7%で第1位、プライムが15.6%で第1位、プライム2は8.5%で第1位、特にも全日の数値は、歴代最高の視聴率となりました。

 なお、視聴者応答記録は特に大きな苦情等も入っておりません。詳しくは、お手元の資料をご覧ください。以上です。

増子委員長

 何か質問等はございますか?

 それでは次回の開催についてお願いします。

佐藤事務局長

 次回の開催は、2月22日(木)に開催を予定しております。

 合評番組は、毎週月曜日~木曜日の夕方6時17分から放送しております「IATスーパーJチャンネル」です。

 本番組は、昨年10月からアナウンサーを伊波アナウンサーから盛岡出身の山田アナウンサーにバトンタッチし、またスタジオセット、テーマ曲などもリニューアルし放送しております。

 お蔭様で視聴率も、お配りしております資料のとおり、僅かながらではございますが、上昇傾向にあります。

 今後、本番組の放送内容の充実と向上を図る為に番組全般につきまいての、ご意見等、宜しくお願いいたします。

増子委員長

 それでは終了します。ありがとうございました。

7.審議機関の答申または改善意見に対してとった措置

ご指摘頂いた点を、今後の番組作りの参考とすることとした。

8.審議機関の答申または意見の概要の公表

2/1 朝日新聞岩手県版に審議概要を掲載。

系列各局に議事録を送付。

本社受付に議事録を常備、閲覧に供す。

インターネットホームページに掲載。

9.その他の参考事項

特になし

10.配布資料

◎ 2月単発番組編成予定表

◎ 12月、1月岩手地区視聴率

◎ 12月、1月視聴者応答記録