放送番組審議会

10月(第32回)

概要

 11月の番組編成、単発番組、自社制作番組の編成予定について説明、了承された。

 次に系列番組審議会委員代表者会議に備え、最近のテレビ番組全般について出席委員夫々の意見を聴いた。特に「ニュースステーション」の久米宏キャスターの去就についての質問や、ゴールデンアワーにローカル制作番組が編成出来ないかの注文等が出された。

 最後に事務局から「青少年と放送」問題ついての対応について、

  1. 週最低3時間の番組として、系列ネットの5番組とローカル1番組を挙げたこと。
  2. 17:00~21:00の編成番組は、暴力・性の表現改善について十分に注意することと、責任セクションは編成業務部であることを明確化すること。
  3. いわゆるリテラシー番組「てれびキッズ探偵団」を、11月22日(月)10:30~11:20で編成すること。

等、民放連に報告し、また実施する旨を説明した。また、視聴者からの局に対する質問・苦情等についてその件数と主な内容を報告した。

 出席委員は、増子 義孝 委員長、植本 花子 委員、及川 和男 委員、荻野 洋 委員、斎藤 五郎 委員、松尾 正弘 委員、宮野 裕子 委員、山川 清 委員の8名。

 欠席委員は、照井 章夫 副委員長、松本 直子 委員の2名。

議事録

1.開催日時

平成11年10月29日(金)午前11時~

2.開催場所

岩手朝日テレビ会議室

3.委員の出席

委員総数    10名

出席委員数   8名

欠席委員数   2名

出席委員の氏名

  増子 義孝 委員長  植本 花子 委員  及川 和男 委員

  荻野    委員    斎藤 五郎 委員  松尾 正弘 委員

  宮野 裕子 委員    山川    委員

欠席委員の氏名

  照井 章夫 副委員長  松本 直子 委員

放送事業者側出席委員

  蓮見 代表取締役社長  桑折 専務取締役    村上 常務取締役

  佐々木 営業局長      横舘 報道制作局長  菊地 技術局長 

  升谷 事務局長

4.議事

(1)11月の番組編成および単発編成について

(2)番組合評「最近のテレビ番組全般」について

(3)次回の開催日時および議題について

5. 議事の概要

 11月の番組編成、単発番組、自社制作番組の編成予定について説明、了承された。

 次に系列番組審議会委員代表者会議に備え、最近のテレビ番組全般について出席委員夫々の意見を聴いた。特に「ニュースステーション」の久米宏キャスターの去就についての質問や、ゴールデンアワーにローカル制作番組が編成出来ないかの注文等が出された。

 最後に事務局から「青少年と放送」問題ついての対応について、

(1)週最低3時間の番組として、系列ネットの5番組とローカル1番組を挙げたこと。

(2)17:00~21:00の編成番組は、暴力・性の表現改善について十分に注意することと、責任セクションは編成業務部であることを明確化すること。

(3)いわゆるリテラシー番組「てれびキッズ探偵団」を、11月22日(月)10:30~11:20で編成すること

等、民放連に報告し、また実施する旨を説明した。また、視聴者からの局に対する質問・苦情等についてその件数と主な内容を報告した。

6. 議事の内容

升谷 事務局長

 定刻となりましたので、第32回番組審議会を開催いたします。

 本日は照井副委員長と松本委員が所用で欠席でございます。それから、私共の蓮見社長が20分程遅れて参ります。河邊業務局長が大阪で会議の為に欠席です。

 本日は、民放連で整えました「青少年と放送」についての対応という決め事がありますので、ご案内した議事の「その他」の中で触れたいと思います。

 それでは議事に入りたいと思います。増子委員長、お願い致します。

増子 委員長

 それでは始めたいと思います。

 まず、11月の番組編成についてお願いします。

佐々木営業局長

 河邊業務局長に替わりご説明申し上げます。お手元の単発一覧の資料をご覧ください。

 11月の番組編成でございますが、夜のゴールデンタイム、プライムタイムにつきましては、10月の編成と同様で変更はありません。

 11月の単発番組について説明させて頂きます。全般的に11月はローカル制作の番組が多いものですから、期待して見て頂ければと思います。

 11/3(水)14:00~14:55「海の上のラブソング」広島ホームテレビ制作のドラマです。今年の5月に開通した「しまなみ海道」を舞台に、二人の若者と一人の老女との心の触れ合いを描いたドラマです。出演は高橋かおり、遠藤雅、風見章子、名古屋章他です。

 11/3(水)14:55~15:25「~IAT報道特別番組~誕生!!玉沢農水大臣」IAT制作で、農林水産大臣となった岩手県出身の玉沢氏に、入閣にあたっての抱負と、日本の農業、漁業の課題や今後の対策などを語って頂きます。昨日、10/28に東京の大臣室で収録させて頂きました。

 11/3(水)19:03~20:54「プロ野球セ・パ両リーグ誕生50周年記念 出身都道府県別・東西対抗戦(仮)」東京ドームで行われます。オールスター戦とも違った野球中継になると思います。

 11/6(土)24:40~25:10「OH!相撲」11/7から九州場所が始まりますので、それに先駆けての恒例の番組です。

 11/7(日)8:00~13:40「第31回 全日本大学駅伝対校選手権大会」第一部が8:00~11:40、第二部が12:00~13:40の二部に分けて放送します。正月の「箱根駅伝」と並ぶ大学駅伝の最高峰レースでして、各地区の代表25校が参加し名古屋・熱田神宮西門~伊勢神宮内宇治橋前の8区間106.8kmを競います。

 11/7(日)15:30~17:00「WJBL公式戦(第1回全日本女子バスケットボールリーグ)シャンソンVマジック×日立戸塚レパード」一関市総合体育館からIAT制作で生中継で放送致します。IATが初めてバスケットボールの生中継番組に挑戦するので、スタッフ一同張切っておりますので、期待して見て頂きたいと思います。

 11/7(日)24:55~26:50「サンデープレゼント 淀川長治自叙伝より~サイナラ~」映画評論家として、また、「日曜洋画劇場」の解説者として日本の映画界で活躍した故・淀川長治さんの、映画への深い愛情に包まれた人生を自身の自叙伝をもとに綴った番組です。

 11/7(日)~11/21(日)23:20~23:50(月~金)、23:00~23:30(土・日)「大相撲ダイジェスト」九州場所の結果をお送り致します。

 11/13(土)16:30~17:25「伊藤園レディースゴルフ」第3日

 11/14(日)14:00~15:25「伊藤園レディースゴルフ」最終日の模様を千葉県のグレートアイランドCCから生中継と録画でお送り致します。

 11/14(日)16:00~17:25「日曜ワイド 料理の達人が挑む味な旅」長崎の高級魚ヤガラ、稚内のカジカ、大分のハモなど全国の新鮮な秋の味覚を使って、地元の料理人と神田川俊郎、小林カツ代ら達人がオリジナル料理で対決する番組です。

 11/20(土)16:00~16:30「30人31脚 岩手県予選」岩手県営運動公園で、岩手県下全12チームが参加して10/23に行われました。ちなみに盛岡市の山岸小学校が、去年に続いて2回目の岩手県代表になりました。12/19に放送の全国大会(12/5・横浜アリーナ)に出場します。

 11/21(日)12:00~14:55「第21回東京国際女子マラソン」生中継でお送りします。

 11/21(日)16:00~17:25「日曜ワイド 超ロンドン通!堺正章」旅慣れた堺正章が、リピーターのためのロンドン情報を楽しく紹介。有名人がお忍びで訪れる伝統あるプチホテルや、街角のチーズ専門店、紅茶の店などロンドンの裏道にある素敵な店を訪れ、ロンドンの魅力を伝える。

 11/21(日)25:30~26:30「WBA世界スーパーバンタム級タイトルマッチ」チャンピオンのネストール・ガルサ(メキシコ)に日本のボクシング界期待の石井広三が挑む模様を、名古屋レインボーホールから録画で放送します。

 11/22(月)10:30~11:20「てれびキッズ探偵団~テレビとの上手なつきあい方~」初めに升谷事務局長から話がありました「青少年と放送」で今、起こっている問題提起に対応する番組で、全国の民間放送127社が同じ番組を年内に必ず放送します。全国の民放テレビで放送されるメディア・リテラシー番組の第1回。子どもたちに、テレビ・メディアがもつ特性と内容を正しく理解する能力を身につけてもらうことを目的とするもの。今回は、6人の子どもたちが、情報・ドキュメンタリー番組の制作現場を訪れ,番組づくりを学び、体験する。これについては後程詳しくお話申し上げます。

 11/23(火)14:30~15:00「桑島盛岡市長に聞く(仮)」IAT制作でお送りします。盛岡市長に再選を果たした桑島博市長に、盛南開発や財政問題など盛岡が抱える今後の課題についての取り組みと抱負をお伺いいたします。

 11/23(火)15:00~16:00「いわてけいばステーション」、岩手競馬の『北上川大賞典』を中心にして放送します。サラブレットのオープン重賞レースです。

 11/27(土)16:30~17:25「IAT杯・富士大学旗争奪 第22回全国高校柔道選手権大会 岩手県大会」の模様を、岩手県営武道館より録画で放送します。これは11/21に行われます全国大会へ向けての岩手県大会です。

 11/28(日)12:00~14:30「全日本大学女子駅伝対校選手権大会」大学女子日本一を争う唯一の大会。大阪・長居陸上競技場~御堂筋・新橋折り返しの6区間39kmで争われます。

 11/28(日)14:30~15:55「サンデープレゼント ガン戦争PART16~20世紀我々はどう戦ってきたか!?」 ガンをめぐる日本の現状と課題について考える番組です。

 11/28(日)16:00~17:25「日曜ワイド 森高千里が語る阿蘇の花物語~悠久の時を超えて~」熊本県出身のミュージシャン・森高千里が、阿蘇の四季折々の野の花々を紹介します。

 以上、11月の単発番組をかいつまんでご説明いたしました。

増子 委員長

 ありがとうございました。11月の番組編成について、ご質問等ありますか。

 なければ、番組合評「最近のテレビ番組全般について」に入ります。何でも結構ですから、自由にご発言願いたいと思います。

松尾 委員

 IATのホームページをインターネットで拝見しました。過去の議事録も全部掲載されているのには驚きました。

 10月の新番組『恋愛詐欺師』を見ました。悪役が主人公なのでどうなのかなと思いましたが、最近のドラマはどぎつい内容が多くてちょっと私は苦手なのですが、『恋愛詐欺師』は良かったです。悪役が主人公でいながら、ハッピーエンドというか、騙されたほうも納得という良い話だと思います。

 バラエティーやクイズ番組でテロップが出ますね。その良し悪し、功罪について何人かと話してみたのですが、私39才ですが、私くらいの年齢より上の方々は割と否定的、うるさい、目障りであるということでした。若い人に聞くと面白いからいいのではないかという意見があります。

 以前、聴覚障害のある方が新聞か何かの投稿で『我々にとっては有り難い』といった話があったそうなので、簡単に良し悪しは決められないなと思いました。

 今後もう少し詰めて行って頂きたいと思います。聴覚障害ではないですが、耳の遠いお年寄りにとっては家族皆でクイズ番組を見たり等というときには確かに有難いのかなと思ったりして、強ち駄目だとも決めつけられないと思いました。以上です。

宮野 委員

 9月末から10月初めにかけて仕事でずっと東京に居たのですが、帰るのが10時すぎでして、1日の動きを見るためにホテルで見るのが何故かニュースステーションを見ました。盛岡にいるとあまりテレビを見ないのですが、1日の動きを見るためにその時間帯はいいなと思って見ました。

 そのまま寝ますので、朝も自然に朝日テレビを見ました。くだらないと言えばくだらないのですが、何で私この局ばかり見ているのかと思ったらそういうつながりかと思いました。慣れれば見やすいし非常に解り易くその日1日の出来事をみて、朝にまたその日の動きを見て仕事に行くにはいいなと思いました。

 実は、この頃はニュースステーションは見るようにしています。この時間は色々な意味で、色々なところからの情報を仕入れるには非常にいい番組だと改めて思いました。もう一つ、『科捜研の女』は私の年代でもいいなと思って見ました。

 私がいる建設業界の集まりでテレビ岩手の柴柳アナウンサーの講演がありまして、今『ニュースプラスワンいわて』を担当しているそうですが、ニュースを流す大変さ、面白さを語っていました。岩手朝日テレビさんも同じなんだろうなと思って講演を聞いていました。基本的な仕事の流れとしては、テレビも建設業界も新聞も同じで互いに解り合えるなと思いました。

 テレビ岩手では29分のニュースの枠を消化するのに10~15本の内容が必要だそうです。それでも埋まらず、1日で枠を探せる日なんて1ヶ月に2、3日しかない。それ以外は特集ですとか前もって詰めて詰めて……。それは新聞でも同じことでして、どの業界でも大変だなと改めて感じました。

 言うのは簡単ですが、作る辛さというかそこで働く大変さが解りました。建設工業新聞でも同じですが作る苦しさと同時に楽しさ、仕事の面白さを私の立場的に若い人達に伝えて行ければなと思いました。そんな目で見れば、番組も違った観点から見られると思いました。

増子 委員長

 今のご発言に対してご意見ございますか。

桑折 専務

 ニュースステーションをご覧になっていていかがですか。

宮野 委員

 非常に軽快な語り口でいいと思います。NHKのニュースも好きなのですが、またちょっと変わった観点からものを見られて面白いです。でも、ニュースステーションよりはやじうまワイドのほうが面白かったです。各民放が競ってあの時間帯にやっていますが、それぞれの特徴があるのですが、テレ朝のは落ち着いていると思います、民放の中では。新聞替わりと言っては何ですが、損得なく見られました。

増子 委員長

 ありがとうございました。それでは山川さん、お願いします。

山川 委員

 昨日、伊丹空港で中年女性の団体さんが一生懸命、(フジテレビの)みのもんたの番組でやらせがあったとかの話をしているんです。新聞に掲載されていたのですが、あの番組は視聴率が20%あるそうですね。番組は見る側と作る側の需要と供給が合っている訳ですね。それを客観的に見て良し悪しを評価する人がいて、テレビの番組は成立しているのだなと思いました。私から見ると、あんなくだらない番組が20%も視聴率があるとなると、日本人のレベルも随分下がったなと思いました。

 番組内でコメンテーターなどが「知る権利」とか「言論の自由」「報道の自由」だとかよく言いますが、自由であることの責任の重さを本当に理解してやっているのかと感じました。番組ですが、「ニュースステーション」を私も見ます。久米さんは居なくなったのですか。

佐々木営業局長

 休養です。

山川 委員

 休養ですか、ではまた復帰ですね。久米さんが居てこそのニュースステーションだと思っていますので。良し悪しの評価があるようですが14年近くやってきて、久米さんの考え方・見方がきちっと番組に反映されていて、しかも落ち着いてニュースが見られますよね。

 1時間30分もニュースで番組を維持するのは大変だと思うのですが、やはり久米さんの力かなと思います。

 岩手朝日テレビ(制作)のレギュラー番組は7本ありますね。その他に今回は6本の単発番組をやるようですね。レギュラー7本は比率的によそに比べて多いのですか。

蓮見 社長

 少ないです。

山川 委員

 少ないですよね。地元のテレビ局として地元・視聴者に何を訴えたいのかということを、全体の中に流れていないといけないのかなと思います。まして公の電波を使うわけですから、そういうものが1本あってその中で制作番組があって然るべきかなと思います。

 出来ればゴールデンタイムに1本欲しいですね。その為にはいいものを作って営業に渡していいセールスをしてもらって、ゴールデンタイムに1本でも2本でも岩手朝日テレビが岩手・東北のことを伝えるような、あるいはそれをベースにした番組が出来ていけば最高だと思います。地元のテレビのゴールデンタイムに身近な人が出たり、身近な話があったり、我々が知らない盛岡の歴史が番組に出たりと、そういうことがあってもいいと思います。

増子 委員長

 ありがとうございました。なかなか難しい問題をご指摘、ご提案がありましたが、あとでその問題についてはコメントを頂戴します。では斉藤さん、お願いします。

斉藤 委員

 私は自分のことを「テレビ大好き人間」と思っています。

 もともと映画を商売にしてきたので映像には人一倍興味がありますが、最近は時間が無くてあまり見られません。具体的には「三匹のご隠居」を見ようとは思うのですが時間が19時からでとても早すぎて見られません。

 それから単発一覧を見ても私などが見る時間帯には全然(無い)。日曜のマラソンの実況は見られますが、他のものは結局昼の時間、家に居る方、主婦ですとか高齢者(しか見られない)。

 私、映画はよく見ます。帰った時間に丁度良く始まるので、NHKのニュースも見たいですが映画を見ます。「はみだし刑事」とか9時台のものは見られるのですが。NHKのニュースは意見が入らないのでトークマシンが喋っていると思って見ています。

 ところが民放のニュースは訳知り顔で意見・感想を述べることが多くて……。若い人と話すと、新聞・活字では(情報を)拾うが、テレビには情報が無いので見ないという話が出まして本当にそうかと私も思い直したら、確かにテレビで記憶に残っていることは埒もあかないことばかりですね。高橋かよ子さんが毎日々々やっている昼の健康番組、あれも毎日実行しようと思うと大変だなと見過ごしてしまう。結局テレビの情報とはその程度のものではないかと思います。意見・教養番組のようなものでも、つまりは娯楽番組なんだということです。(番組の翌日に)日本中のココアが売れ切れてしまう程社会的影響は大きいけれども、娯楽(の情報)というものは右から左に消え失せていくものだということです。

 「三匹のご隠居」が見たいと思ったのは、今の時代劇の時代考証が実にいい加減だからです。「元禄繚乱」にしても我々の時代考証の知識で見てもおかしい衣装を着ていたり。例えば大石良雄の奥さんが前掛け(エプロン)をしていたり、襷掛けをして旦那様を迎えたり。

 NHKでもこの通りだから、私がやっている文士劇での時代考証も滅茶苦茶でもいいのかなと安心しておりますが。そういう点では、これもテレビの影響だと思うのです。テレビであんな事しているのだから、この程度のことはと思ってしまう。良し悪し、善悪に関わらず影響が大きいなと思いました。

増子 委員長

 ありがとうございました。今、テレビに情報は無いということが出ましたが、情報があるか否かは一応(テレビを)見た上での話ですが、学生に聞くと新聞などは読んでいないのです。情報うんぬんのそれ以前の問題でして、まだテレビのほうが幸せでないかと思います。それでは、及川さんお願いします。

及川 委員

 ドキュメント番組では10/2の「20世紀最後のスクープ 戦艦大和」。徳光和男さんの司会で研究家も出演して水深350mの海底に沈んでいる大和を撮影しているわけですが、タイタニックの撮影に成功したチームが最新技術を駆使したという点でその謳い文句が嘘ではなかった、迫真の映像だったと思います。

 特に3本の主砲塔探して、それからブリッジ部分から菊の御紋章が照らし出されましたのと、死者3,000人の乗組員の遺品-茶碗ですとか、靴底だけ残った皮靴などとの対比が非常に鋭いショットだったと思います。

 人間の愚かさ、戦争という最大の愚劣さというものを、鉄の塊と化した巨艦大和の残骸から照射していて、最近に無い見応えのある番組だったと思います。やはり手間とお金をかけてちゃんと作るという時に優れた映像が生まれるのだなと思います。

 ドラマでは「はみだし刑事」を見ました。以前から見ていますが、単なる刑事ものではなくて、人間を情感豊かに描く番組ですね。今回からの特徴としては柴田恭兵が父親であることを告げるが、娘は「お父さん」とは呼ばない。父と娘という普遍的なテーマで、あまり引き摺るのもいかがかと思います。

 10/6のスペシャルは函館ロケで街の特徴や美しさを示していましたが、観光に引掛けたロケーションで気になることは地理的な正確性を全く無視していることです。いい処を見せようということでしょうが、もう少しリアリティーを無視しないように作っては如何でしょうか。

 また「君の手がささやいている 第3章」は聴覚障害者を含む家族の問題を極めて社会的にリアルに提起したドラマとして高く評価できると思います。特に感銘したのは聴覚障害者の側に立った全く無音のシーンです。これは大変意味深いと思いましたし、これを作られた方に敬意を表したいと思います。こういうシリアスドラマをもっと増やして欲しいと思います。

 10/19「たけしの万物創世記」で犬を採り上げていましたね。犬を平気で捨てる日本人と、200匹もの犬を保護し飼育するイギリス人女性との鋭い対比を映像によってより説得性のあるものにしている番組でした。単に告発的な事に留まらずに、人間と犬との愛情のキャッチボールは成立するというところまで描いた点。これは青少年にも見てもらいたい番組だったと思います。

 その他で気付いたのは、10/4夕方の東海村原子力臨界事故のニュースでは大上段の切り口ではなくて、生活に密着した切り口で展開していて良かったなと思います。

 ニュースの天気予報の画面が大変見にくいですね。表も他局と並びが逆だし、ギラギラして見づらいです。但し他局が地方ニュースの時間帯も全国ニュースを被せているところに一つ特色があると思いますが、逆に(他局に)持っていかれる可能性があるとも感じました。

 昼の時間帯ですが、NHKは12時からニュース・ひるどき日本列島・朝ドラ、IBCは「スーパー知恵MON」、テレビ岩手は視聴率のいい「みのもんたのおもいっきりテレビ」。なのにテレビ朝日は「ワイド!スクランブル」ですか。想定する、対象とする視聴者の違いもあると思います。羽賀研二のゴシップなんかやっているし。昼は結構見ている人が多いし大事な時間帯だと思いますので、どんな考え方で(昼の番組を)やっているのかお聞きしたいです。

増子 委員長

 詳細なコメントありがとうございました。では荻野さんお願いします。

荻野 委員

 「たけしの万物創世記」は、毎回全く違った切り口でそれをもとに考えさせることを前提とした、いい番組だと思います。私自身、毎週火曜日は8時には帰って出来るだけ見るようにしています。

 その後に続く「人気者で行こう」も大変好きな番組でして、前回も言いましたが、1,500円のワインと20万円のワインの飲み比べは絶対に見逃さないと決めていまして……。殆どの人がワインの違いを鑑定できない。結局世の中ブランドに左右されていて、実際の味とは違いがあるのだなと感じます。いずれ社会的にも日本のブランド志向だとかそんなことにもインパクトを与えることにならないかと期待しています。日本人は元々ブランド嗜好が強いので、それを切り崩すには大上段に立たずにこのようなサラッと面白い番組でも結構考えさせられるので、いいと思います。いずれもっと面白い番組になると思うし、社会的効果もあると思います。

 それから私は「やじうまワイド」をいつも時計代わりにいつも点け放しにしています。そういう使い方をしている人が随分いると思います。何時になったら何をするとか。各朝刊紙面の紹介は、最初に始めたのがテレビ朝日だと思います。

 私はいいと思って最初の頃から見ていますが、朝刊の一般紙の紹介が少なくなってきて、スポーツ紙の紹介がどんどん多くなっている。最初の頃は一般紙の特にトップ記事の違いを取り上げたりしてニュースとしても面白いものだったのですが、この頃はその辺りはサラッと切り上げてスポーツ紙に移ってしまう。これは企業の広報的価値・観点で避けているのかと思いますが。

 スポーツ紙ですと問題はないですし、視聴率の問題もあるからすぐ移るのかとは思いますが、開始当初の、非常に鋭い各紙の紹介・比較がかなり良かったと私は思いました。一紙か二紙しか(新聞を)とってない各家庭にとっても紙面による取り上げ方の違いもわかるのでかつては良かったと思います。

 それから「ニュースステーション」ですが、久米さんの留守中もうまく埋めているなと見ました。轡田さんのコメントも非常にいいと思うし、女性キャスターも地味で他社のようにケバくなくて地道な方だと思います。こういう方は長くやっていけば光ってくると思います。

 先程、山川委員もおっしゃったようにIAT制作の番組、隣近所のご紹介のような番組があるといいなとは思います。

 土曜日の「旅サラダ」も職業柄よく見ます。この時間は「秘湯ろまん」もそうですが、旅番組が多いですね。まろやかな紹介の仕方をしていますし、「旅サラダ」の番組のつくりも、俳優がいろいろな所で体験・経験をしてくる、と地道ですが長寿番組になるのではないかと思います。以上です。

増子 委員長

 ありがとうございます。では、植本さんお願いします。

植本 委員

 日頃から見ているのですが、私は3番組についてお話します。

 まず「サンデープロジェクト」ですが10/10には小沢一郎さんが出演していたので見ました。政治経済界の当事者を呼んで田原総一郎さん流の切り口で持っていくという、テレビ朝日ならではの非常に面白い番組だと思います。ただ、田原総一郎さんの切り口が相変わらず白か黒か的な、毎回同じではどうかと思います。

 こういった番組は実は若い人がよく見ていると思います。私自身もそうだったのですが、新聞ではことの結果しか分からないのですが、その裏側にあること、どういう過程でこの法案は通るのだろうかとか、データ的にどうかは分かりませんが、高校生・学生が一番見ているのではないかと思います。こういう番組は続いて欲しいと思います。

 次に「新・題名のない音楽会」ですが、職業柄好きで見ているのですが、新しく「新・題名の~」になってからは本当にガラッと変わって面白いです。(以前の)黛さんの時代は実験的な番組作りで、私も何度か仕事をご一緒したのですが、目隠しをしてコンチェルトを弾かされたり、ユニークですがマニアックすぎて、お客さんや他の方々はどう思うのだろうかと思いましたが、今では、ショパンを採り挙げた回で吉本興業のハイヒールがショパンの説明をして「(ショパンとは)こういう人だったんだ」と言わせていたので、一般の人も当然食いついて来ると思います。やはり黛さん時代とは全く路線を変えて正解だと思います。クラシック音楽を普及させる、マニアのための音楽ではないと日頃から思っていますので長く続いて欲しい番組です。

 先程ニュースの採り上げ方という話がありましたが、東海村の臨界事故の影響で、今年9月にバーバラ・ボニーという歌手が来日ツアーをする予定だったのですが、この事故で急遽キャンセルをして、来日されなくなりました。かなりの歌手の方ですので、かなりショックな事件だったのですが。こういった、事故の影響の裏側も報道してもらえたらと思います。

 もう1本が「君の手がささやいている」です。いいドラマだと思って最初から見ていました。第3章もとても良かったです。まずキャストがいいですね。真面目正統派路線ではない役者さんがシリアスなドラマを演ることが意外で見ています。若者がすんなり見られて、内容も濃くていいなと思いました。障害者の日常生活が自然に描かれていて,非常に感動しました。

増子 委員長

 ありがとうございました。私からも一言だけ。昔「三匹の侍」がとても好きだったので、「三匹のご隠居」を、時間帯が早いので、ビデオに撮って見ました。

 日本人は相当NHKに洗脳されていまして、7時からのニュースを見てから他局を見てしまうので、(「三匹のご隠居」のような)意欲的なものを作ったのに残念だなという感じがしました。中身は「三匹の侍」に比べたら相当大雑把な作りでだいぶ落ちるとは思いますが、それなりに楽しめる、お年寄りなどは楽しめると思います。それだけに時間帯がちょっと残念です。

 それから「ニュースステーション」、世の中の半分は嫌い、半分は好きという番組だと私は思いますが、そこにこそ特色がある、金太郎飴みたいにどこをつけても同じでは面白くない。久米さんが居ないとどうなるのかが心配です。轡田さんについては実は一緒に仕事をしていたので心配しながら見ていたのですが、世間の評判がいいようで安心していますが、全体的にどうなのかという感じはあります。

 それから、何気なくチャンネルを廻していて思ったのですが、やはり、たけしのような一廉の芸人が出ると辛うじてぎりぎりのところで救っているというか、本当に何も無い芸能人のことをやってもしょうがないと思います。

 それから通販の番組ですが、動員された中年女性たちの歓声、広告番組なので仕様が無いとは思いますが如何なものでしょうか。以上です。

いろいろなご意見が出ましたが、いかがですか。

桑折 専務

 山川さんからのゴールデンタイムにローカルの番組が欲しいという厳しいご注文がありました。ゴールデンタイムはやはりネット番組が多くて非常に難しいのですが、水曜のゴールデンタイムの枠に、レギュラーでは無理ですが、1ヶ月に1~2本でも出来ないかと検討はしております。

山川 委員

 視聴率ですとか営業的な問題が一番あると思いますが、火曜の夜7時からの番組などを見ているとこんなものでいいのかなと思うのです。結局、視聴率が高いから出さざるを得ない、しかし失礼な言い方ですが、単純に電波を中継しているだけじゃないかとテレビに向かって独り言を言ってしまうのですよ。それは局側というより見る側にも責任があると思います。番組は作る側だけではなくて、見る側も作っていくものですから。それが出来るのがローカルだと思います。

桑折 専務

 どの局もローカル番組をどう作ってどう見てもらうか、頭の痛い問題です。

山川 委員

 視聴者参加と称して、会場に呼んでワイワイやっているのがありますが、あれは無責任な話で、視聴者参加とはそういう意味ではないと思うんですよ。視聴者を近くに感じながら作れるという、地域を狭くして所謂ローカルの単位でやるのが一番いいとは思います。

宮野 委員

 私には小学生と中学生のこどもがおりますが、こども達は親とは全く違う観点で番組を選びますね。めんこいテレビが出来たときに特に思いましたが、今、民放が4局になって良くも悪くもこどもの選択肢が増えました。こども達に選ばれるということは難しいのではないかと思いました。

蓮見 社長

 今日はテレビ番組全体についてお話して頂いているわけですが、今週、広島で全民放局が集まって民放全国大会がありました。そこでは系列ごとに話合いを持つ場と全テレビ局が一同に会してフォーラムを行うものがありました。

 テレビ朝日系列内でテレビ朝日の広瀬社長の話では、まず1つ「ニュースステーション」の件の回答で、テレビ朝日の発表と久米宏が最後の番組中で発表したことが一致していない、視聴者に誤解を招いた点は詫びなくてはいけないのですが、現状では来年1月4日に復帰をするということでテレビ朝日側は対応しているということですので、我々もそうであろうと思っています。

 もう1つは昨日、日本シリーズが決着してしまったので、テレビ朝日系列では放送出来なかったのですが、実は、最終戦・第7戦、福岡ドームの放送権は独占で獲得をしていました。系列の九州朝日放送が非常に頑張って獲得したので、期待していたのに残念でした。

 もう1つ、我々はまだそうは思ってはおりませんが、プログラム全体の視聴率がやや上がってきたということは大変結構だとは思いますが、未だ未だだとは思っております。

系列内では以上の3つについて言っておりました。

 それから、全民放局の中で最大の課題は「デジタル問題」でして、2003年には東京・大阪・名古屋ではデジタル化を実施しなくてはいけない、岩手県を含む東阪名以外の地区については2006年にデジタル化を実施しなくてはいけない。

 デジタル化をした時どうなるのか簡単に申し上げると、IATでも今は地上波1チャンネルですが、3チャンネルの電波・チャンネルを持つことが出来ます。これはどこの局でも同じことなのですが。しかし3チャンネルになった時、あとの2チャンネルをどう活用するかということが非常に問題であります。2003年から放送される東京・大阪・名古屋地区においても活用法がまだ結論が出ていないし、これの事業化についてもはっきりとした見通しが立てられないという状況です。

 フォーラムもやりましたが、2003年から実施の東阪名3地区では実は来年暮れから各系列のBSデジタル放送が開始されます。テレビ朝日でも「BS朝日」が2000年暮れ、遅くても2001年1月からデジタル放送で開始します。それが2001年、2002年とどういう形で放送・編成されて、どういうスポンサー状況にこの放送局がなるのか、そういう状況を見極めた上で2003年をスタートせざるを得ないという様子見の状態です。我が局も2006年の実施にあたってどうするのかは、東阪名の様子を見た上でやらざるを得ません。

 いずれにしてもデジタル化がもの凄い勢いで問題になってきています。個々の放送されている番組の中でも変化が出てきまして、先程委員長が、夜7時のNHKニュースは習慣的に見るとおっしゃいましたが、NHKは来年4月から夜10時に1時間30分のニュース番組を始めます。何故かといいますと、一般のサラリーマンは、夜7時の時間帯では見られないからでして、東京などでは通勤時間に時間をとられて夜7時に家に帰ってニュースを見るのには間に合わないといった、都市生活の時間帯、生活の時間帯が数年前とは違ってきているわけです。そういった訳でNHKがこの時間帯にニュースをぶつけてくるわけです。テレビ朝日系列でもニュースステーションでこの時間帯に真っ向勝負しなくてはいけないのです。ですから、ニュースステーションの内容についても系列では非常に問題になっていて、強化策を練っています。

 IATの問題としては、先程山川委員がおっしゃったような問題を、水曜日の夜7時枠をローカルで使ってもいいというキー局との取り決めがありますので、この時間に地域密着型の番組或いは東北をテーマに取り上げた番組を1クールに1回でも出来ればという現状の中でやっていく方向です。これは制作費が大変かかりますので、毎週制作費をかけられるような時間の番組ではないので、正直言いまして、ローカル局では大変です。特にスタートして4年目の後発のIATとしては荷が重いのですが、地域密着の番組を作っていきたいと思います。

 言い忘れましたが、フォーラム中で各系列でBS放送が始まるとますます地域社会に密着した番組を夫々の地方局が作っていく必要があるだろうということは大変話題になっていました。BSは衛星放送ですので、全国規模ですが、その中で地域社会での番組も大事に育てなくてはいけないだろうということがクローズアップされてきたということだろうと思います。我々もそういう方向で考えていこうと思っております。

 簡単に報告申し上げました。

増子 委員長

 ほかに何かありますか。

山川 委員

 今、BSですとかチャンネルが増えるというお話がありましたね。民放さんは営業をやりながら番組を作っていくのは大変なご苦労があると思います。国営放送は当然のように料金の徴収をしますが、本来であれば民放が結束をしてそれは違うのではないかという議論があってもいいと思います。あのやり方には少々違和感を感じます。

桑折 専務

 確かにNHKはますます料金を徴収しにくい時代になると思います。

蓮見 社長

 ただ、民放系列でBS放送を始めますが有料放送にするかという問題があります。当面は無料でやらざるを得ないのですが、恐らく有料化すると思います。

荻野 委員

 有料化でも民放の場合、選択権がありますよね。NHKの場合は選択権がないですよね、テレビを付けているから皆払えという。一方的に税金のように取り立てますよね。

蓮見 社長

 イギリスでは、オリンピックとかワールドカップ・全英オープンやウィンブルドンなどの国際イベントや、誰もが見る権利のあるものはBSの有料放送ではなく無料の地上波で放送しなさいという法律を7つくらい設けています。日本でもそういう法律を作らない限り平等にならないと思います。そういう意味では法整備はイギリスが一番進んでいますし、スペインでも同じ方向に持っていこうとしています。

斉藤 委員

 企業運営論は分かりますが、私はNHKに料金を払っているからNHKを見ているわけでもないのです。選択権で(有料化を)やるなら、民放はむしろ大変だと思います。民放の結束もどこを結束してどこをしないかというのも難しい問題ですね。

 私が最近感じていることは、地元の新聞の番組紹介欄で地元制作の番組でも取り上げませんね。番組を見ていてこれは岩手県がロケ地じゃないかと分かる。だから、自社でPRする以外に方法がないのだなと思いました。そういった資料は局側から新聞社に提供はしていますよね。

桑折 専務

 提供しています。時には(掲載して頂くよう)お願いもしております。

斉藤 委員

 岩手日報さんでもあまり取り上げないし、盛岡タイムスさんも最近取り上げ方が厳しいですね。ムラがありますね。

桑折 専務

 岩手日報さんは比較的レギュラーで(掲載を)やって頂いていますが、細かいものは見落とすこともあります。自社宣伝もやっております。

斉藤 委員

 我々としては本当は話題性を知りたいですね。

蓮見 社長

 若い人は、新聞をテレビ番組欄から見るそうです。新聞ではテレビ番組欄の購読率が一番いいそうです。

増子 委員長

 まだまだご意見はあるかと思いますが、この辺りで今回は終了したいと思います。今日の議論を聞いていると、真面目な番組、いい番組が記憶に残るということみたいですので、沢山は作れないと思いますが、数は少なくても記憶に残る番組を作って欲しいと思います。

升谷 事務局長

 貴重なご意見をありがとうございました。

 次回ですが、11/25・26に長野で系列番組審議会委員代表者会議がありますので、12/2・3辺りに設定させて頂きたいのですが、改めてご案内申し上げます。次回の合評番組は新番組の土曜18:58~「わらいのじかん」にさせて頂きます。ぜひご覧になってご意見を頂戴したいと思います。

 次に「青少年と放送」の問題で、放送が子供達に与える影響を民放連としましても対応をしています。青少年向けに知識や理解力を高めて情操を豊かにするような番組を最低週3時間以上、放送するように、指定するようにという指導が来ております。

 資料にありますように、先程お話にもありました「万物創世記」と「ドラえもん」「新・題名のない音楽会」「100人の20世紀」「素敵な宇宙船地球号」。テレビ朝日系列はこの5番組でほぼ週3時間はいっている訳ですが、この他に東北6県で編成しております金曜16:00からの15分番組「うじきつよしのワンダーポケット」がございます。この6番組を充当したいと、民放連にも届け出ています。特に編成では責任セクションを明確にするようにとのことですので、業務局編成業務部の中に置いてあります。

 この他に17:00から21:00までの番組で青少年・児童に十分配慮するようにということで、特にバイオレンスシーンですとかセックスにからむ表現等々についても十分注意するようにということですので、その辺も併せて対応していくということでございます。

 それから先程お話がありましたメディア・リテラシー番組の放送もこの一連の事でして、今年中に番組を放送しなさいという事ですので、私共では11/22(月)10:30~11:20「てれびキッズ探偵団~テレビとの上手なつきあい方~」を編成します。各キー局が協力をしておりまして、今回は日本テレビさんが制作しました。

 それから、私共では、視聴者からの質問・苦情を電話等々で頂戴しており、10月から記録しております。今回、編成業務部で視聴者対応が54件ありました。質問が33件、苦情が7件、要望が10件、感想が4件でした。但し、この中には事業関係への問合せは入れておりません。番組にからむ対応だけです。特に今回目立ったのは、今まで「西部警察」を編成してしていたのですが、10月から「はぐれ刑事」に編成替えをしました処、「西部警察」のファンから、かなり過激な要望がありまして、その対応に苦慮したということがございました。特に土曜・日曜・祭日に問合せが結構ありました。視聴者あっての局ですので、視聴者には十分な配慮をしていきたいと思います。私の方からは以上でございます。

増子 委員長

 他に何かありますか。なければ、これで閉じさせていただきます。

 ありがとうございました。

7. 審議機関の答申または改善意見に対してとった措置

    特になし

8. 審議機関の答申または意見の概要の公表

 系列各局に議事録を送付。

 本社受付に議事録を常備、閲覧に供す。

 インターネットホームページに掲載。

9. その他の参考事項

 特になし

10. 配布資料

◎11月基本番組表

◎11月度単発番組編成予定表

◎「青少年と放送」問題 週最低3時間の対応 指定番組表