放送番組審議会

11月(第93回)

概要

 岩手朝日テレビの第93回番組審議会が平成17年11月24日(木)、盛岡市盛岡駅西通の岩手朝日テレビ会議室で開かれた。

合評番組は「週間ことばマガジン」。

  • クイズ形式で面白い。
  • 地方を紹介するのに、方言を通して文化の特性等がわかりやすい。
  • 地元にいながらわからない方言があるので面白いと思いました。
  • 15分番組としては丁度良いのではないか。朝食を取りながら家族で楽しめる番組と思いました。
  • 番組の最後にテロップの色が文字と映像に重なり、見にくいと感じました。
  • スポンサーの関係上、東北6県、新潟県まで入っているので、あまりに地域が広すぎると思います。北東北3県でも良いのではないでしょうか。

という意見が出た。

出席委員は、増子義孝委員長、石井三郎委員、小田島利昭委員、笠川さゆり委員、松本直子委員、松尾正弘委員、村田久委員の7名。欠席委員は、高橋真裕委員、宮野裕子委員の2名。

議事録

1.開催日時 平成 17年 11月 24日(木)午前11時~

2.開催場所 岩手朝日テレビ 3階会議室

3.委員の出席

委員総数 9名

出席委員数7名

委員長 増子 義孝

委員 石井 三郎

委員 小田島 利昭

委員 笠川 さゆり

委員 松本 直子

委員 松尾 正弘

委員 村田 久

欠席委員数2名

委員 高橋 真裕

委員 宮野 裕子

会社側出席者名

代表取締役社長 川崎 道生

常務取締役 辻 一成

監査役 斎藤 芳朗

報道制作局長 小椋 和雄

報道制作局次長 大島 具視

技術局長 佐々木 正樹

番組審議会事務局長  佐藤 清一

4.議題

(1)12月単発番組について

(2)番組合評

「週間ことばマガジン」

毎週土曜 7:45~8:00

(3)次回の審議会

開 催 日:平成18年1月26日(木)

合評課題: 「ふるさとCM大賞」

5.概要

 * クイズ形式で面白い。

 * 地方を紹介するのに、方言を通して文化の特性等がわかりやすい。

  *  地元にいながらわからない方言があるので面白いと思いました。

 * 15分番組としては丁度良いのではないか。朝食を取りながら家族で楽しめる番組と思いました。

 * 番組の最後にテロップの色が文字と映像に重なり、見にくいと感じました。

 * スポンサーの関係上、東北6県、新潟県まで入っているので、あまりに地域が広すぎると思います。北東北3県でも良いのではないでしょうか。

6.議事の内容

佐藤事務局長

 第93回放送番組審議会を始めます。

増子委員長

 それでは川崎社長、お願いします。

川崎社長

 お忙しい中、お集まりいただきありがとうございます。

 本日もどうぞ宜しくお願い致します。

増子委員長

 12月の番組についてお願いします。

渋谷編成業務部長

 年末番組は除いてご説明いたします。

 12月の主なものとしては「ザ・ファーストエンペラー始皇帝の真実」。これは、21世紀に入った発掘されつつある始皇帝の驚くべき大遺産を紹介する番組です。

 12月に入り、マラソン・ゴルフなどスポーツ番組が入ってまいります。12月4日には「福岡国際女子マラソン」を生中継します。そして12月10日には「ゴルフ日立3ツアーズ」を中継し同日夜には「30人31脚全国大会」の放送になります。12月は自社制作の単発番組は「IAT出前カラオケ」で9月から11月までの総集編の放送を予定しております。また、12月23日には「ふるさとCM大賞2005」の放送があります。

増子委員長

 それでは「週間ことばマガジン」の合評に入ります。

笠川委員

 見ようと思ってみた番組ではなかったのですが、10月から放送時間が早朝から、朝の食事の時間に変わったこともあり食事の支度をしながら見ました。一つの方言に対して、使われる地域の特性があったり、クイズ形式のものもあったりで、わかりやすいと思いました。

また、地域によってこんなに言い方が違うものなんだ。と思いました。

 方言を東京の女子高生や若者が楽しみながら興味をもっているのもおもしろいと感じました。

 ナレーターもコージー冨田さんで違和感がありませんでした。

 また、レポーターもわからないふりをしなくてはいけないところが少しわざとらしいですが、15分番組としては丁度良いのではないでしょうか。

小田島委員

 番組に変化をもたらせていて、放送時間も朝の7時45分という時間帯は朝食の時でもあるので良いと思いました。

 言葉に地域の文化が出ていて、おもしろいし、子供たちも楽しめる番組と感じました。

 食べ物の番組が多い中、方言の特性等がある内容で興味を持ちました。ターゲットが中高生かと思っていましたが、見てみると大人も楽しめて、各地域の特性が出ていました。ターゲットを若者にするならば、もう少し内容を掘り下げて、軽いタッチにしてはどうかと思います。

 時間も15分で地域の文化を紹介するなら丁度良く飽きずに見れる時間ではないでしょうか。

石井委員

 15分番組としては内容も充実していて良かったと思いました。まず最初に、語源から始まり、コーナーが分かれていて、制作に力を入れている番組だと感じました。感動的な内容は欠けていて、地味かと思い、驚きもそれほどはなく、やや物足らないとも感じました。

 今年の4月から放送が始まり、5~6回岩手の方言について放送していますが、「こんな言葉があるんだ~」と、私は地元の人間ではないので普段耳にしない方言を聞いたりしました。

 スポンサーが東北電力さんですので、東北6県、そして新潟県まで入っていて、こちらに住んでいると、新潟や福島の方言を聞いてもあまりピンときません。出来れば北東北3県の番組制作でもよいのではないかと思います。

 又、方言はどのぐらい観光に使われるか。単なるエンターテイメントではなく、地元の人でもそこへ行ってみたい。と感じるプラスアルファがあればもっとおもしろい番組になるのではないでしょうか。日本は本当に広いと方言を通してわかりました。北東北だけでもこれほど違うのかとも感じました。

 「壬生義士伝」の映画の中で、盛岡の方言はきれいな言葉と評価を得ましたが、一つの言葉に焦点をつけるのではなく、文章の流れの中で、また、生活シーンのなかでの方言はどのように使われているのかをもう少しやって欲しいと思いました。

松尾委員長

 ちょうど、同じ時間帯にどこかのチャンネルで「ウルトラマン」の放送と重なり、子供にチャンネルを奪われてしまいます。

 旅番組の放送の後に始まり、朝食の時間帯なので、家族で見ることが出来ます。

 ナレーションがコージー冨田さんで、顔は画面上には出てはきませんが、地声がほのぼのとしていて、ナレーションの口調が方言の番組にとてもマッチしていると思います。

 取り上げた方言について、地元の文化、学術的なものが非常にわかりやすかったです。

松本委員

 私の家は三世代同居していまして、朝食の時間に見ることができ楽しく拝見しています。

 お年寄りに問いかけるだけではなく、中高生にも問いかけたりするところはとてもよい事と思います。

 15分番組というのも集中してみるのには適度な時間だと思いました。

 再現VTRのような、言葉を再現するシーンに地元の人が出ていますが、登場人物の年齢層が幅広いので要素的な部分も楽しんで見れました。出る人が、地元の教職員であったり、毎回良くこんなにぴったりの人を探してくるもんだと感心しました。

 他局ではありますが、「かっぺいのか」という番組に似ているように思いました。11月12日に放送された際、最後のテロップの色と映像の色が重なり、文字がうまく見えない部分がありました。見る側の立場を考えて構成するべきかと思いました。

村田委員

 毎週土曜日の7時台はテレビが見れず、ビデオの録画で見ましたが、文章を書く人間にとってありがたい番組と思いました。

 時間帯が夜の放送ならもっと良いのですが……。

 地元の方言は、最近重要視され、方言の見方が変わってきているように思います。大館の高校生は方言の研究をしているようですね。しかし、今の若い人は「ずうずう弁」は使わないですね。

 観光的要素も含め、食べ物と方言を絡ませる。地元の特産物をこちらではこういう風な方言だとか、そういった方向の番組作りをすると良いと思います。

 全体的にはうまく作っていると思います。県内でも全然わからない方言がありました。

 それから、解答の解説文字が見えなくてわからなかった。たぶんお年寄りはもっと見えづらかったこととおもいますね。

増子委員長

 方言という地味なテーマに基づいて非常に苦労して作っていると思いました。

 「おづけ」→「おつけ」とは盛岡の方言ではなく、京都の方言ではないでしょうか?

 しかし、今の子供たちは、若いお母さんの時代だから、標準語がふつうになってきていますね。言葉は大変重要です。方言は日常で使われなくなっている中で、記録番組としては良い番組かと思いました。ただ、番組の主旨が良く出ていないので、視点は何なのか、どうしてこの番組をやるのか。をハッキリさせたほうが良いと思います。

 方言は確実に死んでいる。しかし、言葉は大変重要に思います。

 お年寄りがいなくなったら、なくなる言葉・・・それが方言ではないでしょうか。今のテレビの内容にも方言を使わなくなった理由の一つと考える時があります。

川崎社長

 そうですね。方言がすたれてきているのは、現代のテレビの内容に問題が多いにあると思います。テレビのマイナスな影響ですね。

 先ほどもお話に出ましたが、「壬生義士伝」もあの映画に方言がなければ、おもしろさに欠けますね。日本語は凄いと思います。

小椋報道制作局長

 この番組は、東北6県・新潟県の計7件で各局持ち回りのアナウンサーが出演しています。我が局の女性アナウンサーは全て、県外出身者で、一緒になって方言を教えてもらいながら、地元の言葉を勉強させてもらっています。

増子委員長

 それでは次回の予定をお願いします。

佐藤事務局長

 次回は来年1月26日(木)です。

 合評番組は「ふるさとCM大賞2005」です。

増子委員長

 それでは終了します。ありがとうございました。

レポート提出

 宮野裕子

7.審議機関の答申または改善意見に対してとった措置

特になし

8.審議機関の答申または意見の概要の公表

朝日新聞岩手県版に審議概要を掲載。

系列各局に議事録を送付。

本社受付に議事録を常備、閲覧に供す。

インターネットホームページに掲載。

9.その他の参考事項

特になし

10.配布資料

◎ 11月度単発番組編成予定表

◎ 10月岩手地区視聴率

◎ 8、9月視聴者応答記録