放送番組審議会

2月(第15回)

概要

 3月の単発番組について局側から説明した。

 講評番組は月曜~金曜18時30分からの「IATスーパーJチャンネル」。一年前の「きらめきワイド」のころよりは流れが良くなり、アナウンサーにも落ち着きが出てきたとの評価があった。しかし盛岡以外に取材拠点がないことから、ニュースが片寄りすぎ、沿岸、県北の話題が少なく、バランスには欠けるとの指摘があった。天気予報はシンプルに、コーナーも視聴者に分かりやすくすべきとの意見もあった。

なお番組講評のあと、文字放送、字幕放送、データ放送について局側から番組基準、基本計画を諮問した。委員側からは特に異論はなく、了承された。

議事録

1.開催年月日     平成10年2月27日(金)

2.開催場所      株式会社岩手朝日テレビ本社演奏所会議室

3.委員の出席     

            委員総数   12名

            出席委員数   7名

          

  出席委員の氏名

    奥寺一雄委員長、大島正蔵委員、佐々木明子委員、箱崎安弘委員、

    箱崎敬吉委員、盛内政志委員、山口徳治郎委員

    

  欠席委員の氏名

    大橋瑠璃子副委員長、大堀勉委員、佐々木友江委員、瀬川理右ェ門委員、

    三好京三委員

  放送事業者側出席者名

    望月代表取締役社長、蓮見代表取締役専務、桑折常務取締役、

    横舘報道制作局長、菊地技術局長、升谷営業局長、河邊営業局次長

4.議 題

  (1)3月の番組編成について

  (2)番組「IATスーパーJチャンネル」について

  (3)文字・字幕放送、データ放送計画について

  (4)次回の開催日および課題について

5.議事の概要

 3月の単発番組について局側から説明した。講評番組は月曜~金曜18時30分からの「IATスーパーJチャンネル」。一年前の「きらめきワイド」のころよりは流れが良くなり、アナウンサーにも落ち着きが出てきたとの評価があった。しかし盛岡以外に取材拠点がないことから、ニュースが片寄りすぎ、沿岸、県北の話題が少なく、バランスには欠けるとの指摘があった。天気予報はシンプルに、コーナーも視聴者に分かりやすくすべきとの意見もあった。なお番組講評のあと、文字放送、字幕放送、データ放送について局側から番組基準、基本計画を試問した。委員側からは特に異論はなく、了承された。

6.議事の内容

◎桑折事務局長

 それでは定刻になりましたので、第15回番組審議会を始めさせていただきます。最初に望月社長よりご挨拶申し上げます。

◎望月社長

 それでは一言ご挨拶申し上げます。本日は月末のお忙しいなか番組審議会にお集まりいただきありがとうございます。今日は3月の番組編成についてと講評番組の「IATスーパーJチャンネル」についてで審議いただき、文字・字幕放送、データ放送についてご意見いただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

◎桑折事務局長

 では奥寺委員長、お願いします。

◎奥寺委員長

 今日は「IATスーパーJチャンネル」を中心にしてお話いただきたいと思います。その前に営業局長さんから3月の番組編成について説明いただきたいと思います。

◎升谷営業局長

 それでは3月の番組編成について説明いたします。

 3月は4月の番組改編にあたって、特別の編成になります。お手元に単発一覧をお配りしてありますので、ご覧ください。

 まず、1日(日)14時から「人間ビジョンスペシャル 雪の花咲く大地なり」があります。これは系列局の北海道テレビ放送の制作です。ダイヤモンドダストやサンピラー等の不思議な現象を映像にとらえて、造形美を描くとともに地球環境を考える番組です。盛岡在住の高橋喜平さん親子が出演します。18時からは「素敵な宇宙船地球号スペシャル」、19時からは「ザ・ゴールデンタイム 驚異の新発見!日本最長の洞窟・安家洞の最深部に挑む!」という特別番組を編成しています。

 土曜日から大相撲が始まりますので、それに合わせた編成になります。

 15日(日)の14時からは「’98コカ・コーラカップ ボーダークロス大会」。大会の模様を30分にまとめて放送します。

 16日(月)19時からは「おそるべし!!!音無可憐さん」の最終回スペシャルバージョン。若い視聴者の間で人気がある番組の最終回です。

 17日(火)19時からは「テレビ朝日祭り 炎の熱血バトル’98春」。これは4月から始まる新番組等の紹介を兼ねて、その番組に出演する豪華メンバーを迎えて、ゲーム対決をするという番組です。これも春のスペシャル企画です。

 19日(木)19時から、「男はつらいよ ~寅さんは生きている~」。渥美清さんが亡くなって早1年。寅さんの足跡を追って旅をしたり、寅さんの名場面をダイジェストでおくる豪華企画です。

 20日から恒例の全国高校柔道選手県大会があります。個人戦が20日(金)、団体戦が21日(土)です。

 20日(金)20時からは「驚きももの木20世紀スペシャル ひばり・チエミ・いづみ~三人娘の時代~」。三人の色々な秘話をたどり、この時代を振り返ってみようという番組です。

 21日(土)19時から20時54分は「パパパパPUFFY 激レア限定版」。これはレギュラーで毎週水曜日の23時25分から55分まで放送している、「パパパパPUFFY」のスペシャルバージョンです。深夜番組がゴールデンタイムに上がってくるという勢いで、今は結構人気になっている番組です。

 22日(日)12時から55分番組「いわて住宅祭コンテスト」があります。。IATの制作です。住宅環境に関するインフォメーション番組です。その後系列の鹿児島放送の開局15周年記念番組、「奇蹟の屋久島」。屋久島といえば樹齢数千年といわれれる屋久杉に象徴されますが、その自然と人々の暮らしを描きます。地球環境をテーマにした番組です。19時からは「ザ・ゴールデンタイム 超そっくり人間決定版98年ものまね王は誰だ!」(仮)。そっくりさんとものまね達人が登場する笑いの絶えない2時間スペシャルです。 23日の(月)の19時からは「世界はこんなに広かった!」。

 24日の(火)は「ウンナンの炎チャレンジャーこれができたら1000万円 激闘!感動!!豪華3時間スペシャル」。今回はスペシャル版ということで、「耐久チャレンジ3元中継」や「スーパー肝試し」など人気チャレンジがぞくぞく登場します。なんと総額1000万という賞金を用意しています。

 27日(金)19時から「ミュージックステーション スペシャル」。この番組は若い人たちに特に人気がありまして、LUNA SEA、スピッツ、シャ乱Q、ラルクアンシェル、PUFFY他の出演です。

 それからゴルフのシーズンが始まります。28日(土)29日(日)に、「KSBオープン」を系列の瀬戸内海放送が放送します。

 29日(日)19時からは「ザ・ゴールデンタイム 涙と笑いと感動 動物600匹と25人 愉快な動物大家族スペシャル3」。動物600匹を飼っている坂本さん一家の様子を伝えます。

 それから30日(月)「たけしのTVタックルスペシャル超現象スーパーバトル’98」ということで、色々な超現象について肯定する人と否定する人とに分かれてトークバトルする第2弾です。

 31日(火)20時からは「たけし・所の万物創世記番外編 タイタニックのすべて」(仮)。豪華客船のタイタニック号の悲劇について検証していくという番組です。

 3月は以上のような編成になります。

◎奥寺委員長

 ありがとうございました。丁寧な説明がありましたので、この番組はぜひ見たいというものを挙げていただきたいと思います。山口委員からどうぞ。

◎山口委員

 やたらとたけしが多いなという感じがしますね。22日の「いわて住宅コンテスト」と29日の動物600匹を飼っている一家の番組。やっぱり非常に迫力はあると思いますね。

◎盛内委員

 1日の高橋喜平さん親子が出る「雪の花咲く大地なり」は見たいと思います。同じく1日の「ザ・ゴールデンタイム」。安家洞がでますね。これも見たいものの一つです。それから山口委員もおっしゃった、動物600匹と25人。この3本は見たいです。

◎箱崎(敬)委員

 私もだいたい同じですが、その他に気になるのは15日の「ボーダークロス大会」。これは何回めかになるのですか。

◎河邊営業局次長

 大会そのものは何回かやってます。

◎箱崎(敬)委員

 30分だけの番組ですけれど、これは生番組ですか。

◎河邊営業局次長

 3月1日に行なわれる大会を収録、編成して放送します。

◎奥寺委員長

 22日の「いわて住宅祭コンテスト」はどういうものですか。

◎升谷営業局長

 私どもで展開したハウジングのコンテストのイベントでして、各メーカーの家を当日会場でお客さまに見ていただいて、そこに投票用紙を置いておいて、投票していただいたり、専門の方々に意見をいただいたりしました。

◎箱崎(安)

 私は20日の「驚き・ももの木・20世紀 スペシャル」ですね。ちょうど私の世代なものですから。これは見てみたいです。今出ました、住宅祭もいいなと思います。それからKSBオープンも見たいですね。

◎佐々木(明)委員

 私は21日の「パパパパPUFFY 激レア限定版」を見たいです。この番組を時々夜に見ますが、PUFFYとゲストの絡みが結構面白くて、飽きずに見られる番組だなと思っています。今回は早い時間にやるのでこれは見てみたいと思います。それから「いわて住宅祭コンテスト」。以前私の知り合いがこの住宅祭の会場にいって、あの家はとても良かったなどと興奮して話していたので、私も行ってみたいと思っていました。録画してでも見たいと思っています。それから24日の「ウンナンの炎のチャレンジャー」。この番組で話題になりました、「電流イライラ棒」というのがありますが、これを私はインターネットのほうでチャレンジしていますが、点数が12点以上いきませんので、テレビを見て攻略法でも考えたいと思います。以上です。

◎大島委員

 私がだいたい毎回見ているのは「大相撲ダイジェスト」ですね。それから15日の「第4回ゴルフ東西対抗競技大会」は見たいですね。22日の「奇蹟の屋久島」もぜひ見たいです。こういう15周年記念番組というのはかなり狙っていて、制作の方もがんばっているのではないかと思います。

◎奥寺委員長

 ありがとうございます。続いて番組講評に移りたいと思います。講評番組は「IATスーパーJチャンネル」。岩手朝日テレビさんが力を入れている番組なので、遠慮ない指摘もかえって参考になるかと思いますので、よろしくお願いします。

◎大島委員

 この番組は正直にいって、我々サラリーマンには見られない時間帯ですね。見た感想としては、翌日の朝刊を見ないでもすむなと感じました。朝刊の頭にでてくるようなことがほぼ取り上げられていました。キー局の「スーパーJチャンネル」は相変わらず美男美女で、なかなか段取りも良く、CMの後に今度は解説を必要とするようなテーマをもってきて、コメンテーターが解説する。ですから単なるニュースの告知から局としての意見も言うという題材に変わって、その後スポーツに移るという感じでした。「IATスーパーJチャンネル」の方ですが、以前の女子アナは比較的男性のアナに似ていたんですね。今度は組合せが変わりましたね。はっきり言って、以前はお二人とも目玉がギョロっとしていたんですが、女子アナが目の細い日本的な顔の方に変わったので、ちょっと見やすくなったと思います。

 キー局のものとIATのものとどうしても比較してしまうんですが、何となくIATの方が物足りなさがある。やっぱりアナウンサー2人に任せっきりにするのではなくて、たまには解説者が出るようなものをやらないと、単にこうしたああしたで終わってしまうような気がします。ですからプラスαのようなものを折に触れてやることも必要だと思います。

 それから地元のニュースというのはどうしてもピンスポット的な話題になるので、キー局のものと比べると重みが違う。ちょっと飽きてしまうと、目が離れてしまうという感じがしました。以上です。

◎佐々木(明)委員

 1月23日から約3週間、ビデオを撮ってまとめて見ました。IATの看板番組というか重要な番組だと思いますので、私も力を入れて見ました。

 まず、全体の構成なんですが、確か1年前に「きらめきワイド」という番組が講評番組になりましたが、あの頃に比べてかなり流れというかテンポが良くなりましたし、当時少し気になった、コマーシャルの位置も改善されているという気がしました。

 具体的な内容につきましては、ヘッドラインニュースというのが最初にありますが、この出だしがなかなか緊張感のある出だしでいいとは思いますが、内容的にどうしても盛岡中心になっているなと思わざるを得ませんでした。時々水沢とか県南の方もカバーしているようですが、冬場ということで情報が少ない中、たいへんだなと思いましたけれど、もう少し県北・沿岸等県全体をカバーするもの、ニュースではなくても何かの話題をやっていただきたかったと思います。

 それから「マルチチヤンネル」とか「ネットワークチャンネル」とかいわゆる「~チャンネル」と付くコーナーが毎日あるんですが、例えば「マルチ」とか「ネットワーク」とか聞いても、すぐどういう話題のコーナーだとはピンとこないので、このタイトルについては改善する余地があるのかなと思いました。

 それからこのコーナーの中で「ぱっくんチャンネル」というおいしい食べ物とかお店を紹介するコーナーがありますが、こちらも本当に盛岡中心ですので、2件取り上げるのだったら、片方の1件は盛岡以外の所も取り上げれば、逆に盛岡の視聴者などは近くに行ったとき、そこに行ってみようかなという感じで喜ぶんじゃないかなと思います。食べ物関係のコーナーは注目度は高いと思いますので、この辺は検討願いたいと思います。

 キャスターは男女二人づつなんですが、前に比べてかなり肩の力が抜けて慣れてきたようで、ニュースの読み方などもうまくなったと思います。他のローカル局とかなり違っているなと思うところは、まず4人とも若々しくて清潔感がある。これは非常にいいことだと思います。この路線でいけばかなり他のローカル局に差をつけられると思いました。

 それから番組の最後にFAXもしくは電話で24時間情報を受け付けますというテロップが流れますが、ちょっと短いんですね。これをもう少し長くするか、番組の最中に何回か流していただければ、例えばこんな話題があったなと思ったときにはテロップが消えてしまっていて、どこに連絡すればいいのか分からないということがなくて、もっと県民から情報が集まると思います。

 それから余談ですが、私は時々IATさんのホームページを見させていただいているんですが、残念ながらいつ見ても同じで、開局当初のままで画面が動かずにいるだけで、寂しい思いをしています。他の局を見ますと、アナウンサー情報やプレセント情報、その時々の番組などかなり充実しているのでIATさんも負けずにホームページを充実させていただきたいなと思いました。以上です。

◎奥寺委員長

 そのインターネットのあたりはいかがですか。

◎桑折事務局長

 今はうちの局独自のホームページは持っていないんです。テレビ朝日さんのを間借りしている形です。今検討しています。

◎箱崎(安)

 私は一週間見ました。まず最初に1年前に比べますと、アナウンサーが慣れてきたという感じがしました。雰囲気が非常にソフトになったと思います。特に私が見たときは男性が西村アナ、女性が土岐アナでしたが、非常にソフトになった感じがしました。

 それからこの1週間のマルチチャンネルでバックに猊鼻渓映っていましたね。あれは非常にきれいな画だなと思いました。あそこだけで消えるのはもったいないくらいすばらしかったです。

 それからニュースですからショッキングなものとか感激したものとか色々ありますが、17日の「ふるさとチャンネル」の沢内村のスノーバスターズの話題はあれは非常にいい取材をされたなと思いました。それから20日はハンディスキー大会のニュースがありましたが、目が不自由な人が滑っていくときに後からついていく人が声を張り上げて左とか右とか言っていましたが、あの光景はよく取材されたなと思います。とても感激しました。

 ナイフの事件や覚醒剤のニュースはショッキングでしたね。

 それから17日に流したニュースの中で博報堂主催の生活予報発表会というのがありましたが、あれはニュース性のあるものとして流したのか、内容そのものが公共性があるので流したのか分かりませんが、ああいう時間帯からしますと「博報堂」という名前が出たり、社長の名前が出たりするのはややコマーシャル的な感じを持ちました。いわゆるニュース性ということで流したのであれば、やや異色という感じを受けました。

 それから後半、テロップが入らないで言葉だけで伝えていたニュースがありましたが、まあ突然入ったニュースなのかもしれませんが、、ああいうのもテロップを入れてもらえれば比較的認識しやすいと思います。以上です。

◎箱崎(敬)委員

 まず感想ですが、一つはこの番組の特徴というか、他の局と違う点は、一般ニュースプラス曜日による特集というのが組まれているということではないかと思います。特集の中で関心を持って見たのは、火曜日の「ふるさとチャンネル」、木曜日の「スペシャルチャンネル」、金曜日の「ネットワークチャンネル」です。水曜日の「ぱっくんチャンネル」は料理の美味しい店を紹介するものですが、これは料理のコマーシャルなんでしょうか。いずれにしてもこの特集によって一般ニュースのほうが少なくなる。それから曜日による特集というのがどれだけ視聴者の方に浸透して関心を持たれているのかなと思いました。ただ今週は特集がありませんでしたが、これはスキー国体の関係でしょうね。

 もう一つ気になったのは中間のいいところにお天気が入ってくるんですね。お天気自体はかなり詳しくやっているんですが、先入観があるとは思いますがどうも天気の時間になるとこれで終わりという気になったりするのではないかと思います。それからこれは局のせいではありませんが、どうもはずれが多いんですね。気温の誤差がかなりあります。せっかく丁寧にやってももったいないですね。それからお天気はもう少しシンプルにしてもいいのではないかと思います。このお天気が終わってからマルチチャンネルが入ってその後にミニニュースでしょうか、またニュースが入るんですよね。このミニニュースの中にもたいへん大事なものがあって、最初のニュースに匹敵するようなものもよく出てくるんですね。この辺が全体の時間の割り振りといいますか構成上どうもまぜこぜになっている感じがしました。以上です。

◎奥寺委員長

 ありがとうございます。

 どうもNHKのニュースに慣れているせいか、私もこの天気予報には戸惑うところがありますね。

◎盛内委員

 私が見た期間では子供のナイフ所持の問題が5~6日取り上げられていましたがその時の取り上げ方は結構なんですが、気になったのはアナウンサーが学校のことを「教育現場」とおっしゃるんですね。これはこちらの局だけではなくてどこの局でもこのごろそう言っているんですが。あれは私の理解では労働運動の華やかかりし頃教員組合が作った言葉なんですよ。つまり日教組が文部省にぶつかる時や岩教組が県教育委員会にぶつかる時になど「おまえたちは現場のことを知らないくせに何を言うか。教育現場のことは私たちに任せておけ。」という言い方で迫ったんです。明らかにあれは労働組合用語から発した言葉であって、それを何時の間にかマスコミが使うようになったんですね。日本には「学校」という立派な言葉があるのですから、「学校」のことを「教育現場」とは言ってもらいたくないですね。これは私個人の考え方かもしれませんが。タイトルにも「とまどう教育現場」とかでますし。取り上げ方は決して悪くはないんですが。

 ニュースに関してはたいへん色々な話題を取り上げていまして、この時間は楽しみです。2月6日には「食料費の不正支出問題」を取り上げていました。この時知事は「たいへん残念な結果です。」とコメントしていましたが、これは「残念な結果」ではなくて、「たいへん申し訳ない次第でございます。」と言わなければならないことですよね。まるで他人ごとのようで。この食料費問題も関心がもたれている事なので、いい取り上げ方だったと思います。

 それから県の当初予算が48年ぶりにマイナスになったというニュースがありました。これはもう少し細かい解説があってもよかった気がしますが、こういうことを取り上げてもらうというのはたいへんありがたいことだと思います。

 それから16日だったでしょうか、連合の確か笹森さんという事務局長が来られたというニュースがあったんですが、「自民党に取って代る政党は?」という質問に「社民党の与党離脱はさくらの咲く頃までに実現するだろう」と答えていて、まぁ当たるかどうか解りませんが、そういうニュースがありました。

 それから17日「沢内村の冬の助っ人80人」ということで、雪下ろし雪掻きを80人もの人がボランテイアでお手伝いしてくれるというニュースがありました。真っ白い雪景色なんですが、ほのぼのと心温まるニュースでした。

 下旬の方になりますと安代銀河国体ということで皇太子ご夫妻御来県のニュースがありましたが、これもいいとらえ方だったと思います。ご挨拶なさるところ、地元の安代町の方々との交流など、良かったですね。

 先程箱崎さんがおっしゃった、山形村の木炭作りのニュースがありましたが、天気予報の後のミニニュースでしたが割りと細かい解説がありました。木炭といえば岩手県と昔から言われていたものでしたが、これもいいニュースだったと思います。

 それから別の番組なんですが、2月7日の昼の1時からの「(秘)芸能連続殺人事件」と夜の9時からの「愛の摩周湖殺人事件」。少し題名に「~殺人事件」というのを付けすぎると思います。「~殺人事件」とつけなくても何かひとひねり捻ったタイトルはないのかなという感じがしました。以上です。

◎山口委員

 まず印象ですが、2月19日のニュースで覚醒剤の押収というのがありまして、284グラムで3000万円。覚醒剤の事件が今年増えたと言っていましたが、どういう理由で増えたのかなと思いました。全国的傾向なのか、あるいは人の動き、移動によって岩手にやってきたものなのか、何か説明がほしかったですね。

 その次にバスのアイドリングストップのニュースがありましたが、単に情況の説明だけではなくて、今こういうふうになりましたよという紹介があったのが良かったですね。

 それから銀河国体のニュースで何回か選手にマイクを向けているんですが、ちょっと行ったり来たりという感じがあって、落ち着かないんですね。もう少し順序よく整理してやったほうが良かったと思います。

 24日、岩手生協がペットボトルの再生について意図的に区分してもらえば卵のパックに再利用できますよというニュースをやっていましたが、そのニュースの後に男性のアナウンサーが「今お伝えしたニュースについてもう一度ご注意しますが、ボトルの表面に印刷がされているものは使えません。レッテルを張っているだけのものは再利用できますので、その区別はよろしくお願いします。」というコメントをしていましたが、これはたいへん良かったと思います。以上です。

◎桑折事務局長

 それでは皆様のご意見に対しまして、局側からできる限りご説明申し上げます。

◎横舘報道制作局長

 天気予報に関しましてはウェザーニューズという天気予報の専門会社に委託していますので、何とも言えないところです。

 それから「教育現場」という表現に関してですが、確かに日教組のニュースではこう言ってもいいとは思いますが、教育そのものでこの言葉を使うのは適切ではないと思いますので、今後注意したいと思います。

◎桑折事務局長

 それから盛岡中心のニュースが多いとのご指摘ですが、これは当社は新局のためどうしても地方の取材に手がまわりません。その日に盛岡から行って取材するという形なので、そこのところを改善できないでいるというのが悩みです。

◎望月社長

 それからテロップを出している時間が短いというご指摘に関しても改善するように努めたいと思います。

◎桑折事務局長

 箱崎委員さんからありました博報堂のニュースについてですが、あれは博報堂だからというわけではなくて、ニュース性があるという判断でやったものです。

◎横舘報道制作局長

 テーマが毎年非常に面白くて、1年間の流れを天気予報に例えて生活予報、天気予報の生活版という形で流していますので、ユニークな題材ということで取り上げました。

◎箱崎(安)委員

 そのことは結構だと思いますが、仮にニュース性にウェイトをおいているとすれば、その時に「盛岡博報堂の篠木社長の挨拶」といったふうに会社名等固有名詞が出てきましたよね。固有名詞が出てきたのでニュース番組としてはちょっと異様かなと思いました。

◎奥寺委員長

 電通、博報堂というとテレビでも新聞でも君臨していて、マスコミ側から見ると電通、博報堂というのは公共的という感じがして、あまり抵抗はないんですよね。

◎望月社長

 盛内先生の「~殺人事件」というタイトルも子供たちに悪影響を与えているのではないですかね。

◎盛内委員

 ミステリー番組に殺人事件は付き物なので、中身にでるのは筋書き上、仕方がないんですが、タイトルにそのものズバリと「~殺人事件」と出るのはこちらの局に限ってではなく、多いような気がします。

◎奥寺委員長

 私も番組欄の校正をしていますが、番組のタイトルには閉口します。これでもなお見ないかという最大限の表現で。正直なところNHKを見ていると安心します。民放局のは刺激的すぎますね。その改善を地方から求めていくのはなかなか大変だと思います。

◎盛内委員

 サブタイトルも長すぎるんですよね。3行から5行ぐらいある。

◎箱崎(敬)

 それに関連して、6時からのスーパーJチャンネルの方なんですが、いわゆるナイフ問題を取り上げていて、色々と解説したあとの次にくる番組宣伝ですぐグサッと刃物を使うものがでてきて、これはどうも困ったものだなと思って見ましけれど。

◎桑折事務局長

 番組宣伝はあらかじめ組み込んでおきますし、ニュースはその日のものですから、そのようにたまたま一致する事が出てくるんですよね。

◎河邊営業局次長

 その辺りは出来るだけ細かく注意して、番組宣伝を入れるようにしなければいけないと思っています。

◎桑折事務局長

 次は委員の皆様に、文字・字幕・データ放送についての諮問があります。前回の例会で番組基準と基本計画をお渡しして、お目どおり願うということになっていましたが、今日改めてお手元に同じ資料をお渡ししてあります。従来の番組審議会の他に文字多重放送、データ多重放送の審議もお願いするということで改めて番組基準、基本計画について諮問いたします。これで差し支えないかどうかお諮りいたします。本放送のほうでも最初に番組基準と基本計画を諮りました。これに追加するという形で皆さんのご意見を賜りたいと思います。これでよろしければその旨、意志表示をお願いします。

◎奥寺委員長

 わかりました。そこにあるように、娯楽、趣味番組、演劇、芸能、音楽、文芸、美術その他により喜びと慰めを提供し、健全な社会生活の潤滑油の役割を果たすのが岩手朝日テレビですから、この基準で皆さんのところでOKを出していただければと思いますが、如何でしょうか。

◎委員全員

 結構です。

◎桑折事務局長

 ありがとうございます。続きまして、従来の番組審議会に追加されますので、改めて委嘱状を社長からお渡しいたします。本日欠席の委員の先生方には次回お渡しすることにします。

 それから最後に次回の開催日は3月25日(水)の午前11時からでお願いします。講評番組ですが、去年の10月から始まりました「トークいわて人」という毎週土曜日午前10時15分からの30分番組の講評をお願いしたいと思います。これはIATの自主制作番組でして、県内の色々な方々と対談しながら、その人の人柄や生い立ちをご紹介するという番組です。

◎奥寺委員長

 以上、番組審議会を終わらさせていただきます。本日はどうもありがとうございました。

7.審議機関の答申又は改善意見に対して取った措置及びその年月日

 議事録をキー局と系列各局及び関係機関に送付した。

8.審議会の答申又は意見の概要を公表した場合におけるその公表の内容、方法

 28日付の朝日新聞岩手版に審議の概要などを掲載。

9.その他

 

速報

 IAT岩手朝日テレビの第十五回番組審議会(委員長・奥寺一雄盛岡タイムス社長)が、二十七日開かれ、毎日夕方のローカルニュース番組「IATスーパーJチャンネル」について講評した。

 同番組は昨年四月に「IATきらめきワイド」から衣替えした。各委員から、「ニュース項目が広がり、開局当初よりテンポがよくなった」「アナウンサーの成長が目立つ」など評価する意見が多かったが、「取り上げるものが盛岡に片寄り過ぎている。地域のバランスをとるべき」との指摘もあった。

 局側から、四月スタートの文字・字幕、データ放送の番組審議を正式に委嘱し、番組基準、基本計画について諮問した。