放送番組審議会

3月(第16回)

概要

 4月からの新番組と単発番組について局側から説明した。新番組は「ウイークリーいわて」、「遊戯王」。「木曜ドラマ 羅刹の家」、「8時だJ」、「影武者 徳川家康」など。単発番組は「緊急特番!さらば闘魂アントニオ猪木 引退試合」、「日曜ワイド ネイチャリングスペシャル インド漂流」など。

 講評番組は自社制作の「トークいわて人」(土曜日午前10:15~10:45、30分)。岩手に関係のある人に女性のフリーのアナウンサーがインタビューをする番組で、昨年の10月にスタート。登場する人物によって番組の善し悪しが決まってしまうところがあり、人選が肝心との指摘があった。知らない人が登場するが、人柄や経歴がエピソードを交えて紹介され、その道ならではの隠れた面が描かれている。従って年代を超えた興味感心が持たれる番組になっている。3月28日OAの三好京三委員は今回講評に間に合わなかったが、みちのくジャパンの小原寛さん、ムーンチャイルドの佐々木収さん、盛岡へメイク専門学校の深沢権さん、メガネの松田の松田定一さんとも好意的な評価が多かった。今後とも広い分野からの人選を期待する声が多かった。

 次回(4月23日)の講評番組は「新題名のない音楽会」。

議事録

1.開催年月日     平成10年3月25日(木)

2.開催場所      株式会社岩手朝日テレビ本社演奏所会議室

3.委員の出席     

            委員総数   12名

            出席委員数   9名

          

  出席委員の氏名

    奥寺一雄委員長、大島正蔵委員、大堀勉委員、佐々木明子委員、           佐々木友江委員、箱崎敬吉委員、盛内政志委員、山口徳治郎委員、          箱崎安弘委員(紙上参加)    

  欠席委員の氏名

    大橋瑠璃子副委員長、瀬川理右ェ門委員、三好京三委員

  放送事業者側出席者名

    望月代表取締役社長、蓮見代表取締役専務、桑折常務取締役、            横舘報道制作局長、菊地技術局長、升谷営業局長、河邊営業局次長

4.議 題

  (1)4月の番組編成について

  (2)番組「トークいわて人」について

  (3)次回の開催日および課題について

  (4)その他

5.議事の概要

 4月からの新番組と単発番組について局側から説明した。新番組は「ウイークリーいわて」、「遊戯王」。「木曜ドラマ 羅刹の家」、「8時だJ」、「影武者 徳川家康」など。単発番組は「緊急特番!さらば闘魂アントニオ猪木 引退試合」、「日曜ワイド ネイチャリングスペシャル インド漂流」など。

 講評番組は自社制作の「トークいわて人」(土曜日午前30分)。岩手に関係のある人に女性のフリーのアナウンサーがインタビューをする番組で、昨年の10月にスタート。登場する人物によって番組の善し悪しが決まってしまうところがあり、人選が肝心との指摘があった。知らない人が登場するが、人柄や経歴がエピソードを交えて紹介され、その道ならではの隠れた面が描かれている。従って年代を超えた興味感心が持たれる番組になっている。3月28日OAの三好京三委員は今回講評に間に合わなかったが、みちのくジャパンの小原寛さん、ムーンチャイルドの佐々木収さん、盛岡へメイク専門学校の深沢権さん、メガネの松田の松田定一さんとも好意的な評価が多かった。今後とも広い分野からの人選を期待する声が多かった。

 次回(4月23日)の講評番組は「新題名のない音楽会」。

6.議事の内容

◎桑折事務局長

 それでは時間がまいりましたので、第16回の番組審議会を始めます。よろしくお願いいたします。それでは始めに望月社長よりご挨拶申し上げます。

◎望月社長

 一言ご挨拶申し上げます。年度末の何かとご多用なところをご出席いただきありがとうございます。                                   先日、仙台におきまして東北電気通信管理局から東北のテレビ朝日系列6局がデータ多重放送と文字・字幕多重放送の免許をいただきました。我が社からは蓮見専務が出向きました。(免許を委員の皆さんにお見せしながら)このような免許です。お配りしてありますチューナーの取り付けなどに関しまして何かございましたら技術局の方から出向きますのでおっしゃってください。この新たな放送に関しましてもご審議の方をよろしくお願いしたいと思います。

◎桑折事務局長

 それでは議事を奥寺委員長お願いいたします。

◎奥寺委員長

 データ放送・文字放送とも頑張っていただきたいと思います。

 それではいつもどおりに営業局長さんから4月の番組編成についてご説明いただきたいと思います。

◎升谷営業局長

 それではお手元にある4月の新番組一覧と単発一覧をご覧いただきながらお聞きいただきたいと思います。春と秋は番組編成がえの時期でして、この春もゴールデンタイムだけでも八番組が変わります。

 順をおって説明いたします。1日(水)からは「はぐれ刑事純情派」が始まります。藤田まこと、真野あずさ出演のお馴染みの番組です。今回はシリーズ第11作目です。

 4日からは「ウイークリーいわて」という県政番組が始まります。土曜日の10時から10時15分です。紀行形式で岩手県の食べ物や風景等を紹介したり、県からのお知らせや情報を伝えたりする番組です。

 それから「遊戯王」という番組が始まります。これは「週刊少年ジャンプ」に好評連載中のまんがをテレビ化したものです。

 5日(日)の9時30分からは「キラリ」。これはスポーツの舞台裏とそこで繰り広げられる人間模様を描くスポーツドキュメントです。

 9日(木)からは「木曜ドラマ 羅刹の家」。嫁姑問題を取り上げた問題作です。出演は加藤紀子、保坂尚輝他です。

 13日(月)20時からは「月曜ドラマイン ガラスの仮面2」。これは以前放送して好評だった番組のパート2です。出演は安達祐美、野際陽子他です。同じく13日(月)から始まります「潜入!24時間」。様々な情況におかれた人の24時間を追う人間ドキュメント。司会は辰巳琢郎です。

 15日(水)20時からスタートするのは「8時だJ」。今若い人たちに人気のある、ジャニーズJrが色々なゲーム、ミニドラマ、コント等に挑戦する新感覚バラエティーです。

 16日(木)20時からは「影武者 徳川家康」。家康は実は関ケ原で死んでいてその家康の影武者が徳川の時代を作り出したという大胆な仮説をもとにしたベストセラー小説のドラマ化です。出演は高橋英樹、片岡鶴太郎他です。

 そして18日(土)19時から20時は「真相究明!噂のファイル」。様々な噂の真実を科学的にリサーチしながら、徹底的に取材する知的冒険バラエティーです。主だった4月からスタートする番組を説明しました。

 次に単発編成にまいります。2日(木)21時から22時24分「春のガサ入れ大捜査線 ぷらちなロンドンブーツ スペシャル」。ぷらちなロンドンブーツというお笑いのグループの番組を深夜に編成していますが、かなり人気があります。それをスペシャルで夜の9時台に持ってきました。                            4日(土)14時55分から「香港わがまま一人旅」。豪華ホテルやショッピング、海鮮料理、エステ等一人で楽しめる香港を紹介します。そしてすでに 始まっていますがJリーグファーストステージ。15時30分「横浜フリューゲルスVSベルマーレ平塚」のカードです。引き続いて18時35分から「ゴールデンナイター 巨人VSヤクルト」を神宮球場から中継いたします。そして「土曜ワイド劇場 華やかな喪服」。30分を時間を拡大して21時から23時21分の編成です。

 それから5日(日)は「第31回全日本選抜柔道体重別選手権体会」。男子の7階級を福岡市民体育館から放送します。

 6日(日)19時から「緊急特番!さらば闘魂アントニオ猪木引退試合」。アントニオ猪木の過去の秘蔵のVTRやインタビューなどを含め、4日に東京ドームで行なわれる引退試合の模様を放送いたします。

 7日(火)21時から「感動ドラマスペシャル 少年15才」。これは朝日放送の制作です。教護院の子供たちと寮長夫婦のふれあいを描くドラマです。

 9日(木)19時から「第2回ビートたけしのFー1グランプリ」。中居正広がディレクターになって様々などっきり企画を繰り広げるバラエティー番組です。

 11日(土)「プロ野球中継 日本ハムVSオリックス」。24時40分からは「内村光良ドラマ 彼女との時代」。ウッチャンの監督作品です。

 それから12日(日)「サンデープレゼント パラリンピック企画」。それから「日曜洋画劇場 ヒート」。45分拡大して21時2分から23時39分です。アル・パチーノとロバート・デ・ニーロ出演のバイオレンスドラマです。

 17日(金)19時からは「クレヨンしんちゃんスペシャル」。20時からは「パワーアップナイター ヤクルトVS広島」・「西武VSダイエー」。福岡ドームと西武球場から二元中継でお送りします。

 19日(日)14時からは「グローリークイーンズカップ」。16時から17時25分は「日曜ワイド ネイチャリングスペシャル インド漂流」。緒方拳がインドを歩きながら「生と死」、「人と神」など人間の原点になる問題を考えていくという番組です。この番組は平成6年に放送され、文化庁の芸術作品賞を受賞した作品の85分版です。

 29日(水)9時55分からは今来日しているウイーン少年合唱団の公演の模様を番組化して放送します。ウイーン少年合唱団は今年で創立500周年をむかえるわけですが、今回も全国60ヵ所以上で公演します。盛岡でも当社の主催で5月28日に盛岡市民文化ホールで公演します。それから14時から14時25分全国菓子博覧会の様子を生中継でお伝えします。以上です。

◎奥寺委員長

 ありがとうございました。

 では次に今回の講評番組「トークいわて人」につきまして、ご意見をお願いしたいと思います。

 大島委員からお願いします。

◎大島委員

 それでは「トークいわて人」につきましてお話しいたします。先週はメガネの松田さんでしたね。この番組の構成は出演する人の紹介があって、その後その人の人柄の紹介、そして経歴、学生時代を経て就職し、眼鏡屋さんとして成功した話、最後に周りの人が登場するという形でした。インタビュアーの今入さんは非常に軽快なタッチで進行していて、あっというまに30分が過ぎました。音楽につきましてもよかったですね。        その前の3月7日の回はバイク仲間がベンチャー企業を起こしたというユニークな社長でしたね。この番組は登場する人物によって左右されると感じました。

 ネット番組でもトーク番組が流行っているようですが、岩手県の中でもユニークな個性ある人を紹介してその方の人生を振返るのは意味があります。これは自社制作番組の中でもよい番組と思います。以上です。

◎大堀委員

 テレビが我々に与える利益というのは大きいわけですけれども、こういう番組は大変よい企画ではないかと思いました。

 私は3月14日の回を見ました。どういう人を選ぶのか選び方は大変難しいと思います。この回は私も大変勉強になりました。ヘアメイクさんとか床屋さんとかをあまり深く考えたことはないんですが、なかなか大変なものだなという印象を持ちました。そしてこの深沢さんという方は結局はヘアメイクの専門学校を造られた。その学校はまず挨拶から始まる。どんな職業でもそうですが、なかなかこの簡単な挨拶ができないということがあります。どんな職業でも一生懸命やるということを紹介するということは非常によいことではないかと思います。

 今申し上げました通り、私たちにあまり知られていない職業、人物を紹介するというのは大変難しいのでしょうけれども、大変いい番組ではないかと思います。色々な苦労話などのエピソードもうまくまとまっていて、撮影の仕方も非常にきれいでした。そして最後に理容、美容をめざす人へのメッセージや理想の美容界についてのコメントもたいへんよかったです。以上です。

◎佐々木(明)委員

 2月28日放送の「みちのくジャパン」の社長さんと3月7日放送分の「ムーンチャイルド」の佐々木収さんを見ました。

 みちのくジャパンの社長さんに関しては一応社名と社長さんの名前ぐらいは知っていたんですが、冒頭で趣味だと言っていらしたバイクに乗った姿が社長というイメージからはずいぶんかけ離れた人だなと思いまして、それで結構どんな人なんだろうと番組に引き込まれていったんですね。この見せ方は大変上手ではないかと思いました。

 社長さん自身の魅力がもちろんあるからなんでしょうけれど、インタビュアーの今入さんもかなり下調べというか、準備をしていたようで、大変上手なインタビューをする人だなと思いました。毎回インタビューをする相手にあわせてファッションですとか話し方を上手に変えていらっしゃるので嫌味なく聞けます。

 話を戻しまして、みちのくジャパンの社長ですが、全体を通して「どうせやるなら楽しいと思ってやらなければ何も続かない」という考え方を持っている方だということが非常によく伝わってきまして、これは従来にない新しいタイプの代表のような方だなと思い、なかなか面白そうな会社だと思いました。結果、社長さんだけでなくて「みちのくジャパン」という会社に対してもいいイメージを持たせるような番組に仕上がっていると思いました。

 3月7日のムーンチャイルドですが、私は恥ずかしながらこのバンドを知らなかったんですよ。それで年下の同僚に「ムーンチャイルドって知ってる?」と聞いたら、すごく馬鹿にされました。でもどういう曲を歌っているのかも知らないので、もちろんボーカルの佐々木収さんが盛岡出身だということも知りませんでした。コンサートの前のかなり緊張した慌ただしい中でのインタビューだったようですが、その割にはパッパッと聞きたいことを聞いて、うまく話を引き出せていたと思いました。ただちょっと残念だったのは番組中にちらっちらっとコンサートの様子が入ったんですが、この絵が結構暗い映像で、音声の方も、なんとかボーカルの声は聞こえてくるんですが、バックの音楽とかがちょっと聞きづらくて、もうちょっと生のコンサートのリアルな映像と音楽が入ってくれば、ムーンチャイルドというグループを全然知らない私でも、よくわかったのではないかと思います。その点が残念でした。

 最後に改めてまわりに聞いてみますと、意外と結構若い人も見ている番組でした。失礼ですが、これがたいへん意外でした。有名かそうでないかにかかわらず、県内の誰かを取り上げるというのは、年代を越えてちょっと興味を持たせられる番組ではないかなと思います。これからもがんばって続けてほしいと思います。

◎佐々木(友)委員

 私は申し訳ないのですが、宿題をやってきませんでした。次回はきちんとお話させていただきます。

◎奥寺委員長

 この番組は出演者の選び方、取り上げ方のねらいですね。営業的な絡みもあるとは思いますが。むしろ地元の番組ですので、番組審議会の委員の方からの紹介という形も面白いんではないでしょうか。

◎箱崎(敬)

 私は以前からいい番組だと思っていて、興味深く見ていました。登場するゲストの人も20代から80代までバラエティーに富んでいて、次はどういう人かと楽しみにしています。10人10色ともうしますけれど、色々な分野で活躍している人の生い立ちや生き方、さらには今後の夢に触れることができまして、心に残る番組だと思います。

 例えば、3月14日の盛岡ヘアメイク専門学校の深沢さんの経営や教育方針には、大変感銘を受けました。

 またその前の週は佐々木収君でしたけれど、私も全然知りませんでしたが、こういうフレッシュな人を取り上げることによって、若い人たちも関心を持って見るのではないかと思います。ただ全国ツアーの途中で水沢を訪れたときの取材だったようで、もう少し東京での活動や評判なども知りたいとは思いましたが、止むを得なかったのかなと思います。 ゲストの選定には色々と苦労するとは思いますけれど、各分野で頑張っているひと、活躍している人、地道に裏方で頑張っている人などを取り上げてはいかがかなと思います。 いずれどこまで続くか分かりませんけれども、ぜひ多くの人に見てもらいたい番組だなと思います。以上です。

◎盛内委員

 皆さんがおっしゃったように大変興味深い番組です。

 まず、佐々木収くんという若い音楽青年。私たちは全然知らない人であったので、興味を持って見たんですが、取材がちょっと忙しかったようですね。そういう印象がこの回についてはありました。もう少し落ち着いた形で取材してほしかったと思います。この人の場合は両親とも教育者の家庭で育ったという人でありながら、ああいう道へ進んだんですが、父親も熱心に応援しているという、非常に恵まれた環境ではないかと思いましたね。この青年につきましては正直で素直な好青年という印象を受けました。ああいった音楽をやっている若者を見るといい印象を持たない場合が多いほうの年代なんですが、この青年に限っては別でした。

 それから14日のヘアメイク専門学校の深沢さんですが、私どもは美容師の世界のことは分かりませんが、大変興味深く見ました。この方はお兄さんにお前は人の頭や顔のことをやれと言われたことがきっかけで、この道に入ったそうです。そもそもこの家は仏壇屋さんだったそうですね。そしてその後の親友との出会いが、自分の一生を支えてきたということでした。この方の教育方針は「理想的な人間になることは難しいが、理想的な人間に近付こうとする意欲を起こさせることはできるのではないか」ということだそうで、ちゃんとした考えだなと思いました。

 それからメガネの松田さんですが、この方を私はよく知っているんです。よくとらえてはいるんですが、取材している方が若い様で、表面だけの取材というか、以前からの松田さんの下調べができていなかったような気がします。あの方の実家はお菓子屋さんで、彼は小さい頃から腕白坊主で、盛岡ではかなり名を売った人でした。現在のあの大通りのお店の場所は以前お菓子屋さんで、その後眼鏡屋さんをやるわけですね。その眼鏡屋さんを開業するきっかけなんですが、彼が言うには「世の中で病気をして医者にかかったことのない人はたくさんいますが、眼鏡の必要性を感じない人はないはずだ。」ということなんですよね。テレビではもうちょっと体裁のいいことをいっていたようですが。一言で言えばもっと取材の人と打ち解けて、裏話や本音を聞かせてくれるような取材になっていくことが望ましいのではないかと思います。そうすれば番組が深みや厚みのあるものになるのではないかと思います。以上です。

◎山口委員

 私は3月7日の佐々木収さんとメガネの松田さんの2回見ました。

 まずは佐々木収さんですが、先程もでましたが、素直な好青年という感じがしました。あの日しか時間がとれないという制約があるなかで収録したのでしょうけれど、舞台と楽屋の組合せがうまくできていて、彼の魅力が引き出せたのではないかと思いました。インタビュアーがキーになる歌詞と岩手についてどう思いますかという質問をしていましたが、そこはまだ若いせいか東京の方に目が向いているようですね。いずれ音や歌を中心にした取材だったわけですが、ステージが終わったあとの楽屋の臨場感はうまく伝わっていて、いいエンディングだったと思います。

 それから松田さんの方ですが私も昔、青函連絡船に乗った時、偶然松田さんと隣り合わせまして、4時間話し込んだことがあるんですよ。こういう番組に登場なさるにしては言ってみれば波瀾万丈な方ではないんですね。大変恵まれた立地条件の店舗で、地域一番店になる条件が揃っているんですよね。ずいぶん順調に商売もなさっているし、後継者にも恵まれている。どこを突こうがまぁ面白みに欠けるというかちょっとそういうことを感じておりました。画面を見ておりますと、どこであのCMのポーズをとってくれるんだろうというような視聴者の期待があるんですが、その通りご本人がやってくれましたね。ちょっとキザといえばキザなんですが、それをちゃんとなさるところが松田さんの本領ですね。あれを30年続けていることの強さはすごいですね。こちらに焦点をあててもおもしろかったかなとも思います。以上です。

◎箱崎(安)委員(紙上参加)

 講評番組「トークいわて人」についてご報告いたします。

 この番組は私が関心を持っている番組の一つで、過去にも印象に残っているものもありますが、今回は以下の4回について講評いたします。

 2月28日 みちのくジャパン 小原寛社長

 3月7日  ムーンチャイルド 佐々木収さん

 3月14日 盛岡ヘアメイク専門学校 深沢権校長

 3月21日 メガネの松田 松田会長

 今入リポーターのトーク内容の深さについては感心しております。小原社長の回の内容から(1)子供時代は好奇心が旺盛だった。(2)人生はエンジョイするもの。如何に大きくエンジョイするか、何としたら客が楽しみ自分たちが楽しいものか(3)(今後)素直に無邪気に生きたいなど興業家らしい人生観を紹介していること。

 佐々木収氏の回(1)自分らしい歌詞とは具体的に云わないで抽象的なことばでリアルな衝撃を与えること。(2)インタビューのソフトな面とステージのエモーショナルな熱唱の面の人物紹介。

 深沢権校長の業界繁栄の思いからの教育方針として(1)理想的な人間を作ることは不可能だけど、理想的な人間になろうとする意欲を与えることは可能である。(2)自分の言っていることは生徒に伝わるだろうと思っていたことへの反省の弁も情熱を描きだしていると思っています。また中村金三郎氏との出会いをさり気なく言っていましたが、これがヘアメイク界のイメージアップの大きな転機を作り上げる出来事だったと思います。

 松田会長には以前から(1)自衛隊のリーダー自ら汗をかくことによって部下はついてくる (2)やさしい父親であるととともに厳しい社長であるべきとのは話は聞かされており、変わらない人生観を知らされました。

 上記4回のうち特にムーンチャイルドの佐々木収氏が父親を「追っ掛けで子ばなれ出来ていない」とかライブでの父親の取材は大変愉快な心のかようシーンでした。

 今後ともこの番組を楽しみにしてまいりたいと思いますので、広範な分野からの人物の登場を期待したおります。以上。

◎奥寺委員長

 以上番組の講評を終わらせていただきます。

◎横舘報道制作局長

 「トークいわて人」について貴重なご意見をありがとうございました。人選につきましては色々と事情、営業的なこともありますけれど、その人によっては私が考えている以上に話をされる方が多いので、そういう意味での人選の悪戦苦闘はありません。

 視聴率はいいときで4%位取っていまして、現に深沢さんの回は4.7%で今までで最高の視聴率でした。

 ただ私どものスタッフは4人しかいないので、全部自社の人間で作ることができないので外のプロダクションに出すケースもあります。松田さんは外のプロダクションに作ってもらったので、私どもの中でももう少しこう作っても良かったかなという気持ちもありました。なるべく自分たちで作りたいと思っております。

◎蓮見専務

 付け加えますとこの番組は去年の10月からスタートしました。我々の局のキャッチフレーズ「いつも、すぐそば。」の通りに地域に密着した局にしたいということからまず開局時に一年間「宮尾すすむの出前カラオケ」をやって県下を全部廻ってやってきました。ある程度これで成果が上がったのでこれはこれでよしということになりました。それで之れに変わる地域社会に溶け込むような番組を考えようということでこの番組を考えたわけです。

 人物の選び方については特に難しく考えてません。局内でもきちっとした基準もありません。今先生方のお話を聞いたなかで、これはやっていかなければならないと思ったのは、地元の人にもあまり知られていない人、裏方で一生懸命努力している人、そういう人を取り上げなければならないのではないかということです。そういった人を取り上げることによって、岩手の人がこういう仲間もいるんだなと思うと思います。それで、そういう情報を先生方からいただければありがたいと思っておりますので、ひとつよろしくお願いします。長くこの番組を続けていきたいのでよろしくお願いします。

◎桑折事務局長

 それでは次回ですが、開催日は4月23日(木)にお願いします。講評番組は日曜日午前9時からの「新題名のない音楽会」でお願いしたいと思います。この番組について営業局長からご説明申し上げます。

◎升谷営業局長

 この番組は長寿番組で、テレビ朝日系列で何年も前からやっているわけですが、黛俊郎さんがずっとやっていました。彼が亡き後、永六輔さんで少しつないで、今は武田鉄矢さんが司会をしています。基本はクラシック音楽ですが、それだけにはこだわらず、色々なジャンルをアレンジしたり、その局にかかわる人々の裏話などを折り込んだりして作っている番組です。ひとつご覧いただいて、皆さんの意見をいただきたいと思います。よろしくお願いします。

◎桑折事務局長

 前回、文字・字幕放送、データ放送についての新たな委嘱状を委員の皆さんにお渡しいたしましたが、前回ご欠席の委員の先生にもお渡ししたいと思います。

 それからご自宅の方にチューナーをお渡ししていますが、ちょっと自分では取り付けられないといったことがありましたら、局の方におっしゃってください。

◎大島委員

 これはパソコンじゃなくてもいいんですよね。

◎菊地技術局長

 今お配りしてあるチューナーはテレビに接続する文字・字幕放送用です。お手元にアダムスのパンフレットがありますが、これはパソコンに取り付けるデータ放送用です。将来的にはテレビで見られるようになりますが、現時点では文字・字幕放送だけです。

◎桑折事務局長

 まず、どういうものかご覧いただきたいと思います。

 以上を持ちまして番組審議会を終わらせていただきます。ありがとうございました。

7.審議機関の答申又は改善意見に対して取った措置及びその年月日

 議事録をキー局と系列各局及び関係機関に送付した。

8.審議会の答申又は意見の概要を公表した場合におけるその公表の内容、方法

 26日付の朝日新聞岩手版に審議の概要などを掲載。

9.その他

 特記事項なし。

速報

岩手朝日テレビの第十六回番組審議会(委員長・奥寺一雄盛岡タイムス社長)が25日開かれ、4月からスタートする「はぐれ刑事純情派」新シリーズ(水曜午後9時)「影武者・徳川家康」(木曜午後8時)などの新番組について、局側から説明があった。

今回は自主制作番組「トークいわて人」(土曜午前10時15分)について意見を述べ合い、「人柄がにじみ出ている番組」「人選に幅広さがある」「人物像に意外さが出ている」などの指摘があった。

次回の審議会は4月23日で、新「題名のない音楽会」について講評する。