放送番組審議会

4月(第107回)

概要

 岩手朝日テレビの第107回番組審議会が平成19年4月26日(木)、盛岡市盛岡駅西通の岩手朝日テレビ社内で開かれた。

 合評内容は「放送全般について」

  • 「人生の楽園」、「素敵な宇宙船地球号」などデジタル化に伴い、映像が綺麗になったこともあり、さらに癒しと安らぎを与えてくれる番組となった
  • 視聴率だけを重視するのではなく、見る側に視点を置いた番組作りを期待したい
  • 自主制作番組の強化を期待したい
  • 高年齢層をターゲットとした番組が少ない
  • ニュース番組のワイドショー化が進んでいる

という意見が出た。

出席委員は、増子義孝委員長、稲垣義孝委員、小田島利昭委員、笠川さゆり委員、松本直子委員、村田久委員、宮野裕子委員の7名。欠席委員は、高橋真裕委員、松尾正弘委員の2名。

議事録

1.開催日時 平成 19年4月26日(木)午前11時~

2.開催場所 岩手朝日テレビ 3階 会議室

3.委員の出席

委員総数 9名

出席委員数 7名

委員長 増子 義孝

委員 稲垣  義孝

委員 小田島 利昭

委員 笠川 さゆり

委員 松本 直子

委員 宮野 裕子

委員 村田 久

欠席委員数 2名

委員 高橋 真裕

委員 松尾 正弘

会社側出席者名

代表取締役社長 川崎 道生

常務取締役営業局長 幾度 恭嘉

常務取締役 小倉 潔

取締役報道制作局長  小椋 和雄

常勤顧問 横山 博文

技術局長 佐々木 正樹

番組審議会事務局長 佐藤 祐介

4.議題

(1) 社長あいさつ・BPO機能強化等について

(2)5月単発番組について

(3)合評課題について

放送全般について

(テレビ朝日系列番組を中心に)

(4)次回審議会

開催日:平成19年5月31日(木)11時~

合評課題:テレビ朝日系列東北ブロック6局共同制作番組

「るくなす」

(5)その他

5.概要

*「人生の楽園」、「素敵な宇宙船地球号」などデジタル化に伴い、映像が綺麗になったこともあり、さらに癒しと安らぎを与えてくれる番組となった

*視聴率だけを重視するのではなく、見る側に視点を置いた番組作りを期待したい

*自主制作番組の強化を期待したい

*高年齢層をターゲットとした番組が少ない

*ニュース番組のワイドショー化が進んでいる

6.議事の内容

佐藤事務局長

 只今より、第107回岩手朝日テレビ放送番組審議会を始めます。

 本日欠席されております委員の方は、高橋先生と松尾先生です。

 また、本日の委員会から、期を新たに、第12期放送番組審議会となりますが、先生方には、引続き委員ご就任を快くお引き受け戴き大変ありがとうございました。

 なお、辞令に関しましては、失礼かと思いますが、略式で先生方のテーブルの上に「委嘱状」を置かせて戴いております、どうぞ宜しくお願いいたします。

 引き続き、新しい期に入りましたので、恒例に基づき新たに委員長の選出をお願いしたいと思います。

 どなたか立候補なさりたい方、又はどなたかを推薦したい方はいらっしゃいますか?

宮野委員

 今期も増子委員に委員長をお願いしたいと思います。

佐藤事務局長

 只今、宮野先生から「増子先生」のご推薦がありましたが、先生方、よろしいでしょうか?

委員

 異議なし

佐藤事務局長

 先生方の意見が一致しましたので、増子先生、今期も宜しくお願いいたします。

 続きまして、事務局から報告があります。

 弊社人事異動に伴いまして、KHB東日本放送に帰任した渋谷に代わりまして、今開催から、朝日新聞社から出向いただき、常勤顧問に就任した横山博文が委員会に出席しております。

 以上です。

 それでは、増子委員長、審議会の議事をお願いいたします。

増子委員長

 今期も宜しくお願いいたします。

 それでは川崎社長、一言お願いします。

川崎社長

 本日は少々お時間を頂き、お詫びとご報告を申し上げたいと思います。

 先ず最初は、お詫びでございます。

 既に報道等でご存知かとは思いますが、今月12日、当社の契約カメラマンが、県青少年環境浄化条例違反の疑いで逮捕される事案がありました。

 警察の発表によりますと、今年2月、北上市内の駐車場で当時中学3年生の女子生徒にみだらな行為をしたとの事で、本人も事実を認めていると聞いております。

 お手元に新聞記事のコピーを配布しておりますが、ビデオ企画会社を経営している当人とは、平成15年から契約カメラマンとして当社からの要請により、カメラ取材を行ってきてもらっておりましたが、同日12日直ちに解約解除の手続きをとり、また、当社報道局長名でお詫びのコメントを公表いたしました。

 取材する立場の者の倫理、モラルの重要性については、1年に1~2回開催している駐在カメラマン会議等の場で指導、教育などを通じ強調してきた訳ですが、こうした事態を惹起することとなり、番審の皆さまにも誠に申し訳なく改めてお詫び申し上げます。

 再発防止の観点から、近日中に駐在員を集め、コンプライアンスの重要性など、私自ら伝えることとしております。

 次に、民放連関連の件であります。

 これまでもその都度報告申し上げてまいりました、関西テレビ放送制作の「発掘あるある大辞典II」のねつ造問題に関する件です。4月19日、東京で開催された民放各社の代表者で構成する臨時総会で、関西テレビ放送の除名が同日付で決定されました。また、こうした事態と並行する形で、政府が今国会への提出を決定した放送法の改正法案があり、総務省としては、今国会での成立を強く望んでいる旨伝わってきております。

 民放連としましては、重ねてねつ造等は許されるものではなく、あってはならない問題であるとの強い認識と、再発防止に向けての取組みを行なっておりますが、提出される法案には新たな行政処分の制度が盛り込まれ、この新法案は報道と表現の自由という市民社会の基盤を損ねるものであり、私ども民放連はこれに強く反対するとともに、放送事業者全体が自主的に再発防止に取組むことを改めて表明しております。

 お手元にお配りした資料でございますが、これは先の臨時総会の場で検討され、承認されたものでございます。

 ポイントといたしましては、ねつ造番組は、断じて許されず、再発防止に全力を挙げる一方で、万に一つ、放送倫理上に関わる案件が発生した場合、これまで民放連とNHKが一緒になって運用してきました第三者機関の「BPO」(放送倫理・番組向上機構)を、従来よりも一段も二段も機能や権限を強化し、新たな行政処分の内容以上に実効性のある再発防止策を放送事業者に勧告できる新たな委員会「放送倫理の確立と再発防止に関する委員会」を5月に発足する内容のものです。

 少々長くなってしまいますが、機能・権限強化の2~3を見ましても、「虚偽の放送により視聴者に著しい誤解を与え、放送倫理上重大な問題があった」と判断した場合、この新委員会は、放送事業者や関係者への直接のヒアリング、関連資料の精査を行う。また委員会は調査にあたり、弁護士など専門知識を有する調査担当者を任命して「特別調査部会」を設置し、集中的、機動的な調査を行わせる。委員会は、当該放送事業者に対し「外部調査委員会」の設置すべき旨を勧告することができ、審議結果については、「勧告」や「見解」をとりまとめて、当該放送局および、当該局番組審議会に通知し、公表する。さらに、委員会は再発防止計画を求める際に、番組審議会の関与を要請する、などの機能、権限が盛り込まれております。

 これらの内容は、いずれもこれまでなかったもので、放送にかかわる者の放送倫理の確立と再発防止に向けての放送事業者の強い決意と責任が、これまで以上に求められるものとなっていると申してよいかと思います。

 まだ、「特別調査部会」と「外部調査委員会」の役割分担等の調整が残されているようでありますが、これ等も早い段階で作業を進め、来月5月には、生まれ変わった機能を持つ委員会として稼動させていくとの事であります。

 いずれにしましても、番組審議会の役割が、間違いなくこれまで以上に重要となって参ります。引き続きよろしくお願い申し上げます。

 長くなりましたが、本日は以上です。

増子委員長

 ありがとうございました。何かございませんか。

 それでは、5月の単発番組等についてお願いします。

佐藤事務局長

 それでは、私のほうから、お配りした資料を基に、主な番組についてご説明させて頂きます。

 5月1日午後8時から、「本当は怖い家庭の医学スペシャル」を、また、6日午後6時56分からは、元岩手県の天台寺住職であった瀬戸内寂聴さんも出演される「旅の香りスペシャル」を、12日午前10時50分からは、地球温暖化防止に関する環境番組を放送いたします。

 その他の番組につきましては、お配りした資料をご覧下さい。

 続きまして、4月の視聴率につきましてご報告いたします。

 4月の視聴率は、全日平均視聴率で前年比0.3%UPの8.0%で、僅かな近差で惜しくも第4位でした。しかし、ゴールデン(14.6%)、プライム(14.3%)、プライム2(7.5%)と、3部門においていずれも第1位の好成績を納めております。

 視聴率の好調さの要因といたしましては、いずれもキー局が制作した番組ですが、土曜日のゴールデンタイムに進出した、美和明宏さんが出演する「オーラの泉」、また、「最強芸能人雑学王NO.1決定戦」などの春の特番がいずれも高視聴率であったことによるものです。

 なお、視聴者応答記録につきましては、特に大きな、苦情・要望等はありませんでした。詳しくは資料をご覧下さい。

 以上です。

増子委員長

 ありがとうございました。何かございませんか。

 それでは、合評課題に入ります。

村田委員

 放送全般ということで、何を見てよいのかいろいろ悩み、一週間テレビをたくさん見ました。一番の感心はやはり、関西テレビのねつ造問題で、納豆一つであれだけ大きな問題になる事は、メディアの影響力の凄さを改めて感じましたし、反面、視聴者の裏切られたという反動の凄さも感じました。

 今回の、ねつ造の大きな原因はやはり、視聴率至上主義というのがあるからではないでしょうか。視聴率を上げなくてはいけないという使命感みたいなものがこういう結果になってしまったと思います。

 いろんな番組を見ましたが、ねつ造等の虚偽の番組は当然許されるものではないことは勿論ですが、一番重要となる、作る側が、見る側に重点を置いた番組が少なく、全般的に中途半端な内容の番組が多かったように思います。単に視聴率を上げるためだけに番組を制作するのではなく、見る側に視点を置いて制作してほしいです。

 IATの番組に限らず、少ない予算で番組制作をしているのは分かるのですが、番組制作を外注する場合は、企画の段階でのチェック体制を万全にし、撮影なり取材するなりをきちんとするべきですね。また、放送する前に、局側できちんとチェックすることを怠らないことも、虚偽の放送などを防止できる方法だと思います。

 制作を任せて知らん振りするのはいけませんよ。

 ニュースに関してですが、最近のニュース番組は、各局ともワイドショー化、バラエティ化が進み、ニュースとバラエティの区別がつきにくいと思います。これ等も視聴率至上主義というのが頭にあるからだと思うのです。また最近のニュースの内容は事件、事故と暗い話題ばかりがよく目に付きます。その中で、明るい話題やホットするニュースを探し出し、紹介することも大切ですね。

 一方、私が今後期待する番組としては、高齢化社会が進む中、団塊の世代向けての番組やコーナー、また、20時以降や日曜日のIAT自社制作番組です。他局ではニュースが中心ですが、20時以降や日曜日も放送しておりますがIATにはそういった番組がありません。地元に根ざした番組作りを目指すのであれば、夜のニュース番組は勿論のこと、もっと自社制作番組を増やすべきだと思います。予算的に難しいのかもしれませんが、他局でやっていることをIATでやれないことはないと思います。

 以上です。

宮野委員

 まず、テレビの倫理性はいったい何処にあるのかということです。ニュース番組で、朝からコメンテーターがその日にあった事件や事故の内容に関して、意見を述べていますが、出演者の意見は個人の意見であって、それを公共の電波を通じ国民に対し伝えているのは如何なものかと思います。

 人それぞれですが、その意見を聞いて、いや、違う。と反論する人もいるでしょうが、大多数の視聴者が、それを聴いて「そうなのか」と納得してしまうと思うのです。

 テレビの影響力は相当大きいことを認識した上で、コメンテーターも制作側も番組作りにあたってもらいたいです。

 もう一つ気になった番組がありました。

 3月末から4月初旬にかけて、番組の改編時期のスペシャル番組で、クリームシチュー500杯、せんべい1000枚を食べる番組がありましたが、このような番組は、子供達が真似したりすることも想定されますし、また現に食べ物が貧しい国もありますので、子供達への食べ物に対する重要性、大切さなど、どのように影響されるのかをもう少し理解し、また配慮して制作してもらいたいです。

 繰り返しになりますが、メディアから流れる情報は世間への影響が大きいし、だからこそ果たす役割は大きいと思います。日本人に倫理観を植えつける大変重要な職務だということを認識した上で今後も番組作りにあたってもらいたいです。

 以上です。

松本委員

 皆さんの意見と重なる部分が多いのですが、ニュース番組、報道番組、教養番組等はバラエティ番組よりも信用性、信頼性、安心感が高い位置にあるものだと思っておりました。

 今回の「あるある大辞典」問題は、視聴者の期待を裏切る結果となり非常に残念に思いましたし、また、先日、報道ステーションの中で、長崎市長の襲撃予告というものが放送されておりましたが、その中で襲撃予告というものを、よりインパクトの強いものに見せたいのか、ショッキングに伝えたいのか、そういう意図を感じさせる紹介のしかたでした。その後間もなく、アメリカの銃乱射事件の犯人の顔が映し出されたこともあり、メディアは、いかに衝撃的に放送しようとしているかという意図が感じられ、本当に真実だけを伝えているのか?疑問を感じ、ニュース番組、報道番組に対して少々不信感を抱きました。

 一方、バラエティ番組に関しては、ニュース番組、報道番組の全体的な質の落ち方に比べたら、ある程度一定の維持が出来ているのではないかと思います。

 知り合いの、外国の方が日本のバラエティ番組を見ていて、「外国に比べると常識的だ」と言っていました。外国のバラエティ番組はここまでするの?というぐらいひどいようですよ。

 以上です。

笠川委員

 私も皆さんの意見と同じようになってしまいますが、先ず、関西テレビのねつ造問題についてです。

 私は、今回の問題は、放送局全体に対しての警鐘のように感じました。

 関西テレビからの報告書には再発防止に向けての報告がなく、この件に関しては、全て孫受け会社のしたこと。自分たちには責任がないような報告で、これを受け総務省は再提出を要請したようですが、そもそもこの問題に対しての、放送局としての責任がまったくありませんね。また、最初の内は一系列局の問題としてだけとらえられ、キー局は関係ないような態度を感じました。

 川崎社長が会議の前にお話されておりました、今回の問題を受けての民報連の今後の再発防止等に向けた取り組みは、放送関係者にとっては良い教訓になったのではないかと思います。

 最後に、CMについてですが、ある企業が事故をおこし、CMを自粛して流さない場合がありますよね。先日たまたまテレビを見ていたら、自粛中だったはずの某企業のCMが流れはじめていました。CMを流す時の基準なども少し視聴者にも分かりやすく伝えて頂きたいです。

 以上です。

小田島委員

 今回自然に何も考えず、1ヶ月間テレビを見てみました。

 その中で、私が好きな番組「人生の楽園」や「素敵な宇宙船地球号」は、デジタル化に伴い、より映像が綺麗になり、私たちの世代に癒しと安らぎを与えてくれる、とても良い番組だと改めて感じました。

 一方、デジタル化による弊害も感じました。それは最近のニュース映像です。最近は事件、事故のニュースが多く、映像もよりショッキング、リアリティある映像で、見る側としては気分が悪くなることもあります。番組や内容によっては、放送する映像の処理方法など工夫が必要ではないでしょうか。

 一つお願いですが、最近、世の中で「食育」という言葉がよく聞かれますが、現在岩手県でも食育に力を入れようと頑張っているところで、これだけ広大な土地で自然豊かな産物が多い地域に住んでいるのですから、テレビでも岩手の食材を通じ、食育の重要性についての理解浸透に協力して頂きたいと思います。

 以上です。

稲垣委員

 仕事の都合で、日中テレビをあまり見ることはできなかったのですが、夜9時以降の番組と、朝8時までの番組を1週間見ました。見る時間がどうしても全国ネットの放送の時間帯なので、報道ステーション、スーパーモーニング、といった、ニュース、ワイドショーが主でした。

 朝のスーパーモーニングは、どちらかと言うと政治ネタで、フジテレビは芸能ネタが多かったようです。ワイドショーの時間帯も前は3時台の放送がメインでしたが、共働きが世の中に浸透し、朝の時間帯での放送になってきていますね。

 小泉劇場が盛り上がったのも、時代の変化に敏感に反応し、時間帯を変更して放送した、テレビ朝日の朝のワイドショーが要因の一つだったのかもしれません。

 ニュース番組は、民放4局それぞれ同じ話題のネタが多く、みんな同じように感じます。その中でNHKさんだけは、地域情報がより多く含まれており、仕事柄どうしてもNHKを見てしまいますね。

 この辺は、IATも見習うところかもしれませんね。

 視聴率の観点から申し上げますと、朝日系列で高い視聴率を獲得している番組は、ロンドンハーツやクレヨンしんちゃん等、どちらかと言うと、子供に見せたくない番組の上位にランクされるような番組ですね。視聴率を獲得しなくてはいけないことはわかりますが、そこにこだわってしまって中身のない番組の制作をするのも如何なものかなと感じます。

 最後に、私もニュース番組のバラエティ化を感じますが、IATも含め、さすがは「報道の朝日」と今後も言われるよう期待しております。

 以上です。

増子委員長

 今回のテーマを頂いて、あらためて日頃テレビを真面目に見ていないということに気付きました。

 というのも、これといって何時も決まって見ている番組、見たい番組が思い浮かばなかったんです。

 そこで私は、4月18日から1週間分の、新聞のテレビ欄を見て、高齢者世代の1人として何を見るべきか、チェックしてみました。しかし、やっぱりニュースやプロ野球などスポーツ番組を除くと、見たいと思う番組が本当にないんですよね。

 そもそも私は、日頃からテレビを見るというよりも、つけっぱなしで何か他の事をしながら背中でテレビの音だけ聞いている事が多く、結論として、やはりテレビを真剣に見ていないというか、我々の世代に向けた番組が一週間の中に少な過ぎるんですよね。

 特にもバラエティ番組は、出演者だけが盛り上がって楽しんでいて、見ている方はさっぱり面白くない、年代的なこともあり、若手芸人さんが出演している番組はまったく面白くないです。

 また、時代劇も、昔ほど面白い作品が少ないです。なんか手抜きで制作しているように思います。昔の作品はストーリーも俳優さんの演技も数段上で、夢中で見ていましたよ。

 高齢化社会が進んでいる世の中にあり、この年齢層をターゲットとした番組作りこそが視聴率獲得のポントではないでしょうか。しかし、私を含め年配の方々は、これまで良い作品を見てきましたので、作品もいい加減な内容では納得しませんよ。制作者は昔の作品の良かった部分なども検証し、新しい高齢者向けの番組作りに努力してもらいたいですね。

 参考までに、NHKラジオ第一放送の「ラジオ深夜便」という番組がありますが、この番組のアナウンサーは、多分、お年を召した方だと思いますが、とても人間味が出ていて、コーナーも「大人の旅」など、我々世代が興味を持つ内容が多く、安心して聞ける実に良い番組ですよ。

 この際、若手にばかり制作させるのではなく、高齢者向けの番組に限っては、年配の方に番組を作らせてみたらどうでしょうか。今より数段良い番組ができるかもしれませんよ。

 以上です。

増子委員長

 委員の発言を受けて、何かご意見等はございますか?

川崎社長

 時代の変化に合わせた番組作り、自社制作番組の強化など、本日、皆さんから頂いたご意見は、間違いなく我々が今後取り組んでいかなければいけない課題であります。

 特にも、自社制作番組の少なさは、当社にとっては当面の課題であります。夢はあるのですが、他の局さんに比べると、まだまだ若い局であり、基盤がしっかりされておりません。制作力を含め、もっと、足元を固めたうえで自社制作番組強化にも努めてまいりたいと思います。

増子委員長

 他にご意見はないでしょうか。

佐藤事務局長

 次回は、5月31日(木)に開催を予定しております。

 合評課題は、先週4月21日からスタートした系列6局共同制作新番組「るくなす」です。番組に関することは、お配りした資料をご参照下さい。

 また、先般テレビ朝日番組審議会事務局より、6月に開催される全国代表者会議の議題テーマについて連絡がありました。

 お配りした資料に記載される3つのテーマについて何かご意見がございましたなら、次回審議会の際、お話いただきたいと思います。

 以上です。

増子委員長

 その他ありませんか。無いようなので終了します。

 ありがとうございました。

7.審議機関の答申または改善意見に対してとった措置

ご指摘頂いた点を、今後の番組作りの参考とすることとした。

8.審議機関の答申または意見の概要の公表

5/3 朝日新聞岩手県版に審議概要を掲載。

系列各局に議事録を送付。

本社受付に議事録を常備、閲覧に供す。

インターネットホームページに掲載。

9.その他の参考事項

特になし

10.配布資料

◎ 5月単発番組編成予定表

◎ 4月岩手地区視聴率

◎ 4月視聴者応答記録

◎ その他(契約カメラマン逮捕について、連盟会員の除名について、次回合評課題番組について)