6月(第119回)

放送番組審議会

概要

　岩手朝日テレビの第119回番組審議会が平成20年6月26日(木)、盛岡市盛岡駅西通の岩手朝日テレビ社内で開かれた。

　合評内容は「楽茶間　イワテヲオモシロクスルテレビ」

楽茶間は同じ時間帯で裏局も放送している番組と競合するので、地元密着番組としての評価に直結する。
この番組は、素材も良質で不来方城の秘密では見ていて涙がでた。
売る側の立場に立った紹介が多くネタ不足に思えた。もう少し探りを入れて構成を考えるべき。
バラ園の中継は花の色が非常に汚い。花の美しさを見出さなければ、花のよさが視聴者に伝わらない。
プリンの紹介にしても単なる物売りの紹介ではなく、その商品がどのような経緯で作られるようになったか説明する必要がある。
メインの女子アナが交代したが明るくとても好感がもてる。
洋祐さんの下を見る回数が多いのは気にかかる。おまかせチョイスのコーナーでのCMの内容に違和感がある。
司会をする全員に立ち位置や番組の流れを見ていてターゲットの年代を少し下げたのかと思いました。
オリジナル商品を登田アナが作るにあたって、なぜそのような取り組みをしたのか、経緯を少し掘り下げて視聴者に紹介してほしい。

という意見が出た。

出席委員は、増子義孝委員長、稲垣義孝委員、笠川さゆり委員、松尾正弘委員、松本直子委員、宮野裕子委員、村田久委員、吉田政司委員の8名。欠席委員は、小田島利昭委員の1名。

議事録

1.開催日時平成 20年 6月26日(木)午前11時～

2.開催場所本社3階　会議室

3.委員の出席

委員総数　 9名

出席委員数 8名

委員長増子　義孝

委員稲垣義孝

委員笠川　さゆり

委員松尾　正弘

委員松本　直子

委員宮野　裕子

委員村田　久

委員吉田　政司

欠席委員数 1名

委員小田島　利昭

会社側出席者名

代表取締役社長富永　健治

常務取締役辻　一成

取締役報道制作局長小椋　和雄

取締役放送番組審議会事務局長横山　博文

技術局長佐々木　正樹

編成業務局長小林　直紀

報道制作局阿部　卓司

放送番組審議会事務局川村　茂

〃佐藤　清一

4.議題

(1)社長あいさつ

(2)前回審議会のご意見を受けて(報告)

(3)7月単発番組及び6月視聴率等について

(4)合評課題について

(5)次回審議会について

開催日:平成20年7月31日(木)午前11時～

合評課題:「第90回全国高校野球選手権岩手大会」

放送日時　7月10日(木)～7月21日(月)

5.議事の概要

※ 楽茶間は同じ時間帯で裏局も放送している番組と競合するので、地元密着番組としての評価に直結する。

※ この番組は、素材も良質で不来方城の秘密では見ていて涙がでた。

※ 売る側の立場に立った紹介が多くネタ不足に思えた。もう少し探りを入れて構成を考えるべき。

※ バラ園の中継は花の色が非常に汚い。花の美しさを見出さなければ、花のよさが視聴者に伝わらない。

※ プリンの紹介にしても単なる物売りの紹介ではなく、その商品がどのような経緯で作られるようになったか説明する必要がある。

※ メインの女子アナが交代したが明るくとても好感がもてる。

※ 洋祐さんの下を見る回数が多いのは気にかかる。おまかせチョイスのコーナーでのCMの内容に違和感がある。

※ 司会をする全員に立ち位置や番組の流れを見ていてターゲットの年代を少し下げたのかと思いました。

※ オリジナル商品を登田アナが作るにあたって、なぜそのような取り組みをしたのか、経緯を少し掘り下げて視聴者に紹介してほしい。

6.議事の内容

横山事務局長

　ただいまより、第119回放送番組審議会を開催いたします。

　本日は、合評番組の制作担当として阿部が出席しております。合評の際はよろしくお願いいたします。では、増子委員長議事をよろしくお願いいたします。

増子委員長

　それでは富永社長、一言お願いします。

富永社長

　皆さま、本日も大変お忙しい中、お集まりいただきましてありがとうございます。

　今週23日、月曜日に株主総会が開催され、川崎、幾度が退任いたしました。また、東京支社におりました、常務の辻が、本社に席を置いております。また、番組審議会の事務局をしておりました川村に代わりまして、今回から佐藤が担当させていただいております。

　IATと私の関係は、ここ2年間、非常勤役員でありました。

　また、先日の内陸地震では、地震発生後、取材に駆けつけ、次の日の午前中にはANN取材本部を立ち上げ、IATより、現地の状況などをお伝えしております。

　また、10月には全国番組審議会が岩手県で行われる予定です。

　皆さまから貴重なご意見を頂き、今後ともよろしくお願いいたします。

辻常務

　6月23日付けで本社へ戻ってまいりました。川崎から富永への代表者交代という大きな機会と捉え、今後とも頑張っていきたいと存じますので、よろしくお願いいたします。

増子委員長

　ありがとうございました。それでは、7月単発番組と6月の視聴率についてお願いします。

小林編成業務局長

　それでは7月の単発番組についてお話させていただきます。

　今月は高校野球を中心とした番組編成となっており、6月16日から始まりました純情応援歌の放送、また、女子オープンゴルフの模様を放送して参ります。

　7月はドラマの改編もあり、反町隆史がテレビ朝日では初の主演作品であります、「ロト6で3億2千万円当てた男」、そして、「4つの嘘」等が始まります。今月まで放送しておりました、「パズル」では視聴率が伸び悩み、反町隆史のドラマに期待しております。

　視聴率では、プライム平均13.5%を獲っています。

増子委員長

　なにかご質問などございませんか。それでは合評番組に移りたいと思います。

吉田委員

　楽茶間は、地元密着番組として、また同じ時間帯で他局でも地元密着番組の放送をしており、各局での責め合いの時間帯で、評価に直決されますね。

　この番組の狙いはどこにあるのかを考えた場合、構成などどのように決めているのでしょうか。また、素材も良質であり、この前放送された、不来方城の秘密では、見ていて涙が出てしまいました。

　また、画面の展開などが、とてもテンポが良いと感じました。

　少し気になったことをお話したいと思います。キャスターの話し方ですが、台本に頼り過ぎではないでしょうか。目線が下にいくのがとても気になりました。スタジオの3人だけの会話になっているようで、広さも窮屈に感じますね。

　バラ園の中継ですが、お天気のせいか、丹野アナウンサーの顔の色合いに違和感を感じました。お天気の状況なども含めて、録画の併用も考えてはどうでしょうか。

　最後に元気プロジェクトというなら、岩手の未来図とリンクさせて構成するのも一つの案として、考えるのも良いと思います。

村田委員

　楽茶間を久しぶりに拝見しましたが、お店の紹介、また物売りの紹介が多いですね。

　売る側の立場に立った紹介が多いので、ネタ不足に思えました。探りをもう少し入れて、構成を考えるべきだと思います。

　バラ園の中継は画像の花の色が非常に汚く感じました。花の美しさを見出さなければ、花のよさが視聴者には伝わらないです。

　また、キャスター3人でお話しする場面では、3人の姿勢が良くないと思います。視聴者に心が通じないと思いますね。

　また、プリンを紹介していましたが,IATさんも加わっているのですね。プリンを紹介するにしても、例えば、遠野のプリンを作っている方を紹介するとか、単なる物売りの紹介ではなく、どのようなことでこの商品が作られているかとか、説明することが大事と思います。

　もう少し構成を考えて制作することを今後期待したいと思います。

宮野委員

　楽茶間の放送する時間帯は、唯一憩いの時間であり、よく見ていますが、各局地元密着の番組を放送している時間であり、ご苦労もあることと思います。

　メインの女性アナウンサーも矢部さんから登田さんに変わり、彼女は明るくてとても好感が持てます。

　バラ園の中継では、丹野アナウンサーの目が赤く映ってしまい、その日は日差しも強かったので、その辺の映像の配慮も必要かと思いました。

　食べ物のシーンが多い番組ではありますが、いろいろ紹介されて、地域おこしの番組としては必要な要素ではないかと思っています。

松本委員

　楽茶間は、前よりスムーズな流れになったように感じ、見やすくなったと思います。

　洋祐さんの下を見る回数が多いのは少し気になりますが、番組全体としては好印象が持てる番組でもあります。

　マチタンはテンポもよく、しもたまりさんの若さが印象良いですね。あそこのコーナーは見る人が多いのではないでしょうか。

　ひとつ気になることは、おまかせチョイスのコーナーでのCMの内容に違和感があって、どうも鼻につきます。今後改善されることを期待したいと思います。

　制作者の方に聞きたいのですが、よくお店でいろいろなものを召し上がりますが、その際、お代金は払っているのでしょうか。後ほどお伺いしたいと思います。

松尾委員

　楽茶間の放送の時間は仕事が入っていることが多く、ビデオで拝見させていただきました。

　盛岡城のところでは、しもたまりさん大丈夫かな?と不安に思いながら見ていましたが、見ていて案外大丈夫で、良かったと思います。

　花巻のバラ園の中継を放送していましたが、視聴者を飽きさせず、とても好感が持てました。

　しかし、花のきれいさ、バラの美しさはビデオで見たせいなのか、伝わってきませんでした。

笠川委員

　司会をする全員の立ち位置や番組の流れを見ていて、ターゲットの年代を少し下げたのかな?と思いました。

　マチタンのコーナーですが、探検しているところを知っている人たちには、当たり前に知っていることであり、もう少しひきつける何かを考えてみては如何でしょうか。

　中継では時間の制約がある中で、移動時間を気にしながら放送するので、落ち着きがなく、見ていてもそれが伝わってしまって、興味が薄れてしまう気がしました。

　また、オリジナル新メニューの紹介等していますが、他局でもいろいろメニューを出してそれに伴ったPRしていますね。

　登田アナウンサーも以前、スークの司会の時は、少し心配に思っていましたが、楽茶間の司会者になって、今はとても自然体で良いですね。気になってしまった点として、中継からスタジオに戻った時、BGMの音が大きいのが気になりました。音楽も厳選して流すことも大事だと感じました。

稲垣委員

　前回より短い時間になったせいか、慌しい流れに感じます。

　花巻のバラ園での中継は、天気が良かったせいで、光が強すぎて、画面での映像の色に違和感を感じました。それでは、女子アナウンサーが可愛そうです。また、石垣フェスタを取り上げていましたが、もう少し石垣をPRして欲しかったと思います。また、後半の10分はCMのインパクトが強すぎました。宣伝のイメージを強く印象つけるのもどうかな。と感じました。

増子委員長

　今回の楽茶間は非常に面白く拝見しました。私の知らないことがたくさんあって、興味をそそられました。知らないことを取り上げると、面白いですね。知っていることばかり取り上げて放送されると、面白く感じませんし、中継で、催し物で今日は、こんなことをしているよ。と放送されることは視聴者には良いのではないでしょうか。

　オリジナル商品を登田さんが実際に作っているところなど紹介していましたが、その商品を紹介、また、作るにあたって、どうしてこの商品を取り上げたのか。そこのところをもう少し掘り下げて、視聴者に紹介してみてはどうでしょう。その商品を取り上げたことによって、反発する意見等も出ることもあるので、その時にきちんと応えられるような備えは必要です。

　また、CMを制作するに当たって、相手の言いなりになるのではなく、イニシアティブに作成したら如何でしょうか。

村田委員

　前より番組の流れのテンポは良くなっているぶん、流れが早いので、制作者は注意深く作らないといけませんね。また、宣伝番組に回ってしまうのは良くないと思います。視聴者と一緒に何かを作って宣伝するのは良いことですが、販売目的に番組がならないように注意しないといけないと思います。

業務推進部阿部

　貴重なご意見ありがとうございました。楽茶間の狙う年代層は、全年代層として制作を心がけています。

　こだわり亭は延長で放送しているシリーズですが、視聴者からどこで食べられるのか。とご質問を受けたり致します。また、マチタンでは、岩手県の知られていないところ、また良さをPRしていきたいと考えております。

　プリンの放送では、十分な事前調査をして放送することが基本ですので、これから十分注意して制作していきたいと思いました。

　バラ園の中継ですが、当日は朝から異常な暑さで予想以上の気温になって、コントラストが強すぎました。朝の早い時間に放送をするべきだったと反省しております。

　3人の司会者の立ち位置ですが、以前は座ったままでのスタートを、テンポを早くするため、立ち位置でのスタートとなりました。距離感など改善していきたいと思います。人が話をしている時に、話が被ってしまうことも反省材料です。今後十分に検討していきたいと思います。ありがとうございました。

増子委員長

　その他、何かございませんか。

　それでは、次回の審議会についてお願いします。