放送番組審議会

6月(第39回)

概要

 7月のミドル改編と単発番組について説明があり、引き続き課題の2番組について審議し、

  • 「岩手が命!!岩手人格付けチェック」(6月14日水・19:00~19:54)はゲスト出演者の選択に工夫が欲しい、視聴者も参加出来る仕組みにした方がよい。
  • また「ほんパラ!関口堂書店」(土曜20:00~20:54)は知的情報バラエティ番組で続けて欲しい内容、特に、麻友ちゃんの童話朗読は魅力的コーナーである。

などの意見が出された。

出席委員は、増子 義孝 委員長、植本 花子 委員、及川 和男 委員、、斎藤 五郎 委員、松尾 正弘 委員、松本 直子 委員、宮野 裕子 委員、山川 清 委員の8名。

欠席委員は、、照井 章夫 副委員長、荻野 洋 委員の2名

議事録

1. 平成12年 6月29日(木)午前11時~

2. 岩手朝日テレビ会議室

3. 委員の出席 委員総数 10名

出席委員数       8名

欠席委員数       2名

出席委員の氏名 

増子 義孝 委員長  植本 花子 委員  及川 和男 委員

斎藤 五郎 委員   松尾 正弘 委員  松本 直子 委員

宮野 裕子 委員   山川    委員

欠席委員の氏名

照井 章夫 副委員長  荻野    委員

岩手朝日テレビ側出席者

蓮見社長     桑折 専務       河邊 業務局長   

佐々木営業局長  千葉 報道制作局次長  菊地 技術局長

升谷 事務局長

4. 議事

(1)7月の番組編成について

(2)系列24社番組審議会委員代表者会議の報告

(3)番組合評「岩手が命!!岩手人格付けチェック」「ほんパラ!関口堂書店」

について

(4)次回の開催日時および議題について

5. 議事の概要

 7月のミドル改編と単発番組について説明があり、引き続き課題の2番組について審議し、

「岩手が命!!岩手人格付けチェック」(6月14日水・19:00~19:54)はゲスト出演者の選択に工夫が欲しい、視聴者も参加出来る仕組みにした方がよい。

また「ほんパラ!関口堂書店」(土曜20:00~20:54)は知的情報バラエティ番組で続けて欲しい内容、特に、麻友ちゃんの童話朗読は魅力的コーナーである。

などの意見が出された。

6. 議事の内容

升谷事務局長

 第39回番組審議会を開催いたします。

 本日は2名の委員の方が欠席です。会社側は横舘報道局長に代わりまして千葉が出席しております。議事に入ります前に社長から一言お願いします。

蓮見社長

 おはようございます。ご多忙のところお集まり頂いて有難うございます。今日合評頂く番組は、IATが初めてゴールデンタイムに制作しました番組でございまして、今後の事もありますので忌憚のないご意見を頂戴したいと思います。制作側も苦労したらしいのですが、今後もまた続けて行きたいと思っております。レギュラー番組にとは早急には行きませんが、ワンクールに1回といった企画で1年程はやってみたいと思っておりますので、皆さま宜しくお願いします。

 また今日の合評とは関係がありませんが、今月、テレビ朝日系列の社長会で海外のメディア視察ということで、欧米のテレビ局や制作会社を視察してきました。主にBSデジタルがイギリス・アメリカではどう放送されているかを12日間に渡って視察してきました。

 日本のデジタル化は『高画質の高音質』が見られるというのが謳い文句です。予想に反しまして、イギリスの国営放送のBBCでは全くそのようなことは意に介さず、ハイビジョン放送は全くやらないそうです。何故かといいますと、視聴者がそれを望んでいない、画質も音質も充分で、それ以上の費用をかけて番組制作をする必要がないと判断したからです。費用があるのならば、デジタル化によって今までのテレビの形式と違う、多様化できる番組形式を研究調査しようという方向に向かっており、日本のハードからデジタル化へ進んでいく方向とはちょっと違うことが解りました。

 これはBBCの考え方が視聴者を一番大事にしているからだと思います。デジタル化によってハイビジョン放送をするということは、視聴者は30インチ代で約48万円もする大変高額な受像機を買わなくてはいけない。恐らく日本でも早急には変わらないと思われます。視聴者がそういう状況であれば、むしろそういったものを捨てて、もっと実用的な方向に進もうというのがイギリスの放送業界の状況です。

 アメリカではハイビジョン放送を始めたのですが、受像機が高くて普及率が1%に満たないので、ハイビジョン放送は“冬眠”だそうです。しかるべき時期が来たらばそういった方向へ進もうという状況であります。

 番組の内容や方向性はやはり視聴者が第一であり、お得意様の意向を踏んでいかないとうまくビジネスには乗らないことを再認識しました。新しいものがどうこうというよりも、考え方というかテレビのこれから進むべき方向性を知らされたという状況がありました。日本もこれからのデジタル化による方向性は、今後の大きな課題ではないかと思います。時間を頂いて視察の報告をさせて頂きました。では、きょうも宜しくお願いします。

升谷事務局長

 議事へ入らせて頂きます。委員長、お願いします。

増子委員長

 それでは、7月の番組編成からお願いします。

河邊業務局長

 それでは7月の番組についてご説明致します。

 まず、ストーリー系の4番組がミドル改編で変わります。

 6日木曜スタート、19:54~20:48「木曜ミステリー 京都潜入捜査官」。出演は名取裕子、渡辺えり子、河相我聞ほか。京都府警に実験的に設置された潜入捜査班、表向きは遺留品管理室ですが、特命をおびて活動するメンバーの活躍を描く。名取裕子と渡辺えり子の理論派と肉体派という全く正反対の2人の女潜入捜査官が主人公です。通常の捜査では解決できないような困難な事件を、犯人や被害者の心の奥深くまで潜入して解決するドラマです。

 同じく木曜20:54~21:48「木曜ドラマ つぐみへ…」。出演は鶴田真由、仲村トオル、山崎努、金子賢ほか。ある日突然、娘を殺された夫婦が主人公です。事件の真相を探るなかで世間やマスコミの好奇心に苦しめられ夫婦の絆さえも脅かされていく。そうした中で夫婦が真実を捜していく。単なる犯人当て推理ドラマではなく、被害者の立場も踏まえた社会派人間ドラマに構成されています。

 7日金曜スタート、23:09~24:04「金曜ナイトドラマ トリック」。出演は仲間由紀恵、阿部寛、野際陽子ほか。かつて有名な奇術師だった父を殺された売れない奇術師の女の子が主人公です。若手物理学者と共に霊能力者、呪術師たちと戦う。ホラーが持つ要素の刺激性や体感性だけでなく、超常現象の謎を解き明かしていくミステリーの要素も取り入れたドラマです。

 8日土曜スタート、23:00~23:54「土曜ナイトドラマ OLヴィジュアル系」。原作はかなつ久美、週刊女性に連載中です。出演は鈴木沙理奈、上原さくら、遠山景織子、原田龍ニほか。社内で評判の美人OL桜田門真恵(鈴木)は、実は天才的なメークで超地味な素顔をごまかしているメイク美人。そんな彼女と全身整形美人の目黒川さゆり(上原)らが、他人に言えない秘密を抱えて、美と友情と恋をめぐってバトルを展開するという、美にこだわったラブコメディです。以上がレギュラーの改編です。

続きまして、単発についてご説明します。7月は早朝から深夜までゴルフ番組が多く編成されています。

 7/2(日)4:00~7:00「第21回全米シニアオープンゴルフ第3日」、16:00~17:25「第3日ハイライト」、7/3(月)4:00~7:00「最終日」、23:59~25:24「最終日ハイライト」をペンシルバニア州ソーコンバレーからお送りします。日本からの出場選手は青木功、青木基政です。

 7/9(日)~23(日)「大相撲ダイジェスト」を月~木は23:44から、金曜は24:09から、土日は23:00からの30分のベルト編成です。場所は愛知県体育館です。

 7/9(日)14:00~15:55「日曜ワイド 究極!!IZAM&ともえロンドンおしゃれ対決」。出演はIZAMと篠原ともえ。ロンドンに2人が行き様々な体験をし、またロンドンの音楽情報や最新スポットを紹介するという番組です。16:00~17:25「サンデープレゼント 伊達公子のちょっとパリに一人暮らし」。出演は伊達公子。彼女が一人の女性としてパリでの暮らしを楽しむ姿をドキュメントする内容です。

 7/11(火)、12(水)19:54~20:48「パワーアップナイター 西武×日本ハム」を西武ドームからお送りします。

 7/15(土)~26(水)「夏 瞬間2000 第82回全国高等学校野球選手権岩手大会」を編成します。開会式から決勝戦まで生中継でお送りします。実況はIATの伊波伴准、西村正行、山田美保、三橋泰介、フリーアナウンサーの有馬孝栄さんと吉岡徹也さんです。山田と三橋は特訓中でして、実況にどう絡んでいくかは、今、検討中です。女性アナ山田の実況というのも初めてですが、3年間訓練してきておりますので、大丈夫だと思います。

 7/16(日)16:00~17:25「サンデープレゼント 浜ちゃんのこれがゴルフの聖地や!」。出演は浜田雅功、加藤茶、笑福亭笑瓶ほか。世界のトップ選手たちでさえも苦戦するセントアンドリュースの難コースに果敢に挑戦するという内容です。

 7/19(水)19:00~20:48「ゴールデンナイター 阪神×巨人」甲子園球場からお送りします。

 7/20(木)14:00~14:55「ANN報道特別番組 沖縄サミット」。沖縄からの生中継で、沖縄サミットについて伝えます。

同日23:44~28:00「第129回 全英オープンゴルフ 第1日」、21(金)23:44~28:00「第2日」、22(土)22:30~23:40「第3日 PART1」、24:15~26:30「第3日 PART2」、23(日)21:05~23:25「最終日 PART1」、24:00~26:30「最終日 PART2」、24(月)23:14~24:39「総集編」をセントアンドリュースから、解説は青木功でお送りします。日本人選手は9名出場します。

 7/21(金)4:00~6:00「第55回 全米女子オープンゴルフ 第1日」。22(土)4:00~6:00「第2日」、16:30~17:25「予選ハイライト」、23(日)4:00~7:00「第3日」、16:00~16:55「第3日ハイライト」、24(月)4:00~7:00「最終日」、25(火)23:14~24:39「最終日ハイライト」をイリノイ州メリットクラブからお送りします。

 7/23(日)17:00~17:55「スーパーJチャンネル前拡大」。沖縄サミットの模様を中心に伝える。

 7/25(火)~31(月)「甲子園への道」。20分のベルト編成です。全国で開催している高校野球地区大会を連日ハイライトで伝える。

 7/30(日)12:00~12:55「21世紀の裕次郎を捜せスペシャル」。「21世紀の石原裕次郎」にふさわしい新たなスターを発掘するためのオーディションが開催された。応募総数5万2千の中で最終選考に勝ち残った候補者たちの素顔とオーディションの全貌に迫ります。7月17日に10名程に絞り込まれまして、最終選考は8月7日頃で放送対応する予定です。

同日14:00~15:55「日曜ワイド ビックリ体験!リゾート暮らしバスツアー」。憧れのリゾート暮らしを実現した家族を訪れる「バスツアー」企画第2弾。会社を辞めて伊豆にペンションを開いた人、リストラをきっかけに伊豆高原にティールームを開いた人、八ヶ岳でパン屋を開業した人など、長年の夢を実現した人々のリゾート暮らしを紹介する番組です。

 7/30(日)16:00~17:25「サンデープレゼント 第16回じゃがいもの会チャリティーショー応援歌2000」。出演は森進一、黒柳徹子、大泉逸郎、栢山雄三、西田ひかるほか。チャリティーに集まった歌手たちが、オリジナルヒットパレードやショーを繰り広げてお送りします。黒柳徹子の難民キャンプからの現地リポートやボランティア報告なども構成されています。

以上で7月の編成についての説明を終わります。高校野球については後ほど、まとめてご説明いたします。

増子委員長

 ありがとうございました。では先に高校野球の説明をお願いします。

河邊業務局長

 まず、7月に編成されております関連番組をご説明いたします。

6日(木)地区大会の抽選会があります。それから、現在放送中ですが、6/19~7/14までIATスーパーJチャンネル内で生徒が作った学校紹介番組「純情応援歌」を15分編成しています。出場校90校のうちの65校がこの企画に参加しております。

高校野球中継は7/15(土)~26(水)で編成しております。

 7/25(火)~31(月)は先ほど申し上げた「甲子園への道」。甲子園大会が始まるまでの期間、地区大会の優勝校などを紹介していく、深夜帯20分ベルト編成の番組です。ちなみに 8/5(土)に地区大会の優勝校特番と、甲子園大会の抽選会を生中継で。また甲子園大会の模様を8/8~8/21、30分のベルト編成「熱闘甲子園」でお送りします。地区大会は、岩手県営野球場からの一元中継でお送りします。高校野球絡みの番組は以上です。

増子委員長

 何か質問はありますか。ありませんようですので、先日行われました放送番組審議会委員代表者会議の報告を申し上げたいと思います。殆どの方が個々の番組の感想を述べられていたので、私は勝手ながら私自身が考えていることを述べました。

 『良い番組は視聴率が悪いという悲しむべき現実がある訳ですが、他に適切なものさしが無い以上、視聴率を上げていかなくてはいけない。

 その場合に視聴者に迎合して、つまり低俗路線をエスカレートさせて、所謂、低俗化の悪循環を繰り返していくのか。それとも、別の試行錯誤を通じて新境地を切り開いていくのか、ということが問題になろう。

 視聴率が低いと言うが視聴者が他社の番組を選択したからと言って、本当にその番組を見ているのかというと、単にチャンネルを合わせているだけで、本当の意味で身を入れてテレビを見ている訳ではないだろう。

 従って、視聴者の琴線に本当に触れるような番組を作ることが必要ではないか。この際、10代と20代のきちんとものを喋ることの出来る若者たちを集めて、特設の番組審議会を開いて、彼らにとって本当に面白い番組、良い番組とはどんな番組なのか、何故なのかということを徹底討論させてみたらどうかと。

 その討論自体がひょっとすると面白い番組になるような気もしますし、その議論をもとにして若者たちの心を捉えるような番組作りをやってみてはどうか。』

 絵空事のようですがそういうことを述べました。これはテレビ朝日の委員長の桂さんもおっしゃっておりました。こういう提案をしましたところ、北海道の委員の先生から、各局の番組審議会の中から若い委員を集めて、特設の審議会を開いて検討してみてはどうかという意見が出ましたが、私はその意見には反対しました。いくら若い人とはいえ、番組審議会に集まっている人達の層では、彼らの気持ちを掴むことは不可能だからです。ですから思い切って、10代20代の人だけを集めてやってみたら、ということを申し上げました。

 それからもう一つ、地方局も頑張ってはいるが、流される番組の大半がキー局のものなので、本体に頑張ってもらわないと地方局も元気が出ないということを申し上げました。新聞の場合は逆転ホームランというのは難しいのですが、テレビにはそれがあるような気がすると申し上げて、私の発言にさせて頂きました。何かご質問はございませんか。

それでは番組の合評に入りたいと思います。

植本委員

 「岩手人格付けチェック」は、純粋に番組として楽しめました。選ばれた岩手人のユニークなキャラクターが出ていたことも、番組を盛り上げたように思います。既成の番組が土台になっていますから、かえって難しいと思いましたが、きちんと作っているなと感心しました。但し、チェックの時間が長すぎたと思います。ミスさんさの踊りの辺りで終わったら丁度よかったのにという印象を受けました。今後も続けるというお話しを聞きましたが、ワンクールに一回でしたらいろいろな岩手人もいるので見たいと思いました。

 「ほんパラ」は、貴乃花夫妻の回を見ました。取り上げられた本のテーマと、ご夫婦の仲が話題にされている時期であったので、タイミング良くゲストに招いたということは、評価するべきだと思いました。「ほんパラ」の企画自体が初めてのことで、興味津々で見たのですが、本の内容を再現して他人が感想や批評を言うという、番組の存在自体に疑問を持ちました。ただ、今後どうなっていくのか見てみたいという興味は持ちましたので、見守っていきたいと思います。以上です。

松尾委員

 「岩手人格付けチェック」は見られませんでした。申し訳ありませんでしたので、「ほんパラ!関口堂書店」について述べたいと思います。

 今、漫画の発行部数でさえ減っているらしいということで、昔、寺山修二さんが『書を捨てよ、街へ出よ』と言いましたが、それを皆さん実行して、本を捨ててしまったのではないかとさえ思います。私も本をゆっくり読む時間は無くなってしまって、新幹線の中やちょっとした空き時間に読むくらいですので、もし読みたくなるような本が紹介されたらと思って期待して見ました。

 “最低一冊は読んでみたいと思う本が紹介されているか”という点と“実際にその本を読まなくても番組だけをみて楽しめるか”という2点について考えてみました。美人になれる等、興味の無いテーマについては楽しめたとは言えませんが、自分の興味があるテーマに限っては、だいたいクリアしていると思いました。

 選ばれている本は正統派なもの、意表を突くもの、笑えるもの、しんみりするものなど、バラエティには富んでいると思います。ただ、所謂How To本が多い、それからエッセイやノンフィクションといった、軽めのすぐ読めるタイプのものが多くて、小説が少ないのが不満でした。優れた小説、や知られざる名作を紹介してもらえたらと思います。How To本などは評価が一定してしまっていると思いますが、小説や詩は読み手が夫々のイマジネーションを働かせて感じ取ることが出来ると思いますので、そちらにも力を入れて頂きたいと思います。

 それから、出演者が数名いますが、何度か見ているうちにそれぞれのキャラクターが解ってきましたので、この人はこういう本を薦めるというのを予想したり、意表を突かれたりという楽しみ方も今後、出来るのではと思います。

 それ以外で付け加えたいのですが、皇太后様が亡くなられた日、朝9時からの記者会見の予定が、容態が宜しくないということで、朝8時に繰り上げられました。その時に生中継で対応したのは民放ではテレビ朝日さんだけで、対応の柔軟さに感心しました。以上です。

及川委員

 「岩手人格付けチェック」ですが、最初のテスト問題で衣川村長と助役組が、龍泉洞の水と水道水を間違えて、番組に興味を持たせました。大迫ワインとフランスワインの違いはあまり盛り上がりませんでしたね。次の盛岡冷麺、ぴょんぴょん舎のお店で出る冷麺とおみやげ用の冷麺の問題もやはり盛り上がらないのですが、見方によっては相当な皮肉を込めた設問だった気がします。おみやげの方がおいしいという。この辺りから娯楽の面白さが出てきたのですが、3問目が終わったところで、公務の為といって衣川村の村長と助役さんが退席したのですが、村の特産品のPRをしてから帰るというなかなか愛嬌のある人で、出場した4組の中では最も面白かったと思います。

 結果としては、安比組が全問正解で一流岩手人と格付けされるわけですが、思ったほど盛り上がらなかったと思います。これは、出演者のパーソナリティ、タレント性によって変わってくると思います。4組の中では、案外と衣川村組が面白かったです。正解することよりも、間違ってしまって転落するところに面白さがあると思います。悔しがったり、照れたり、負け惜しみを言ったりという面白さがもっと表現されても良かったと思います。

 食べ物の問題ばかりでは、ということで、さんさ踊りの問題が出たとは思いますが、意図は良いのですがもう少し趣向を凝らしても良かったと思います。あまりお金をかけないで地元密着の独自番組を制作したことは大いに評価したいし、ドキュメントの分野でも頑張っていただければと思います。

 「ほんパラ!関口堂書店」ですが、ゴールデンタイムにNHKの「BS図書館」のような固い番組ではなく、知的情報バラエティですね。店員にも橋田壽賀子さんを起用するなど頑張っていますし、ゲストにも番組の魅力が高まるような起用が感じられて、ファミリー向けの番組として面白いと思って見ておりました。

 冒頭は書店前が写って、シャッターが開いて『いらっしゃいませ』と言うところも面白いし、スタジオの立体的構成も良いと思います。本の内容をドラマ仕立てか取材、ドキュメント風に映像化していますが、本の紹介のところはあまりにもテンポが速すぎる感じです。

 私が見たうち『今すぐ料理上手になれる本』の回が面白かったです。韓国・イギリス・チュニジア・日本と変化がありましたし、向田邦子さんの『父の詫び状』のライスカレーや、内海隆一郎さんのドラマ仕立てのも面白かったです。24日の『今すぐペットが飼いたくなる本』は、27日の朝日新聞の広告で“……ほんパラで紹介された本”として紹介されていました。

 聞く処によると、東京辺りの大きな書店ではそういったコーナーを設けているそうです。これはお互いに波及効果が生じる気配なので喜ばしいと思って眺めていました。一般に、書店に行っても本が多すぎて選ぶのに困惑すると言われています。特に子ども向けの本、子どもの発達段階に合ったしかも類書に抜きん出たものを選ぶのに、母親たちは苦労しています。特に今年は『子ども読書年』でもありますので、是非、今後の企画に子ども向けの本、それも絵本と創作児童文学を別けて取り上げて、子どもをゲストにしてやってみるのも面白いかなと思います。以上です。

山川委員

 「岩手人格付けチェック」は何が目的の番組かが解りませんでした。バラエティなのか地元紹介なのか、ゲストが売りなのか。この番組をずっと見ていく為には自分で番組を作り直さなくてはいけないなと思って見ていました。それも一つの番組の作り方なのかも知れませんが、せっかくの意欲ですので狙いがはっきりしたほうが良いと思いました。実際、全部が中途半端になってしまったと思います。バラエティとしてはぎこちなかったし、地元・地域の産物の紹介であれば半端だったし、出演者も半端でした。どんな選び方で決めたのか解りませんでした。私個人としては、ビデオで2回ほど見直して、自分で構成し直して見ました。

 「ほんパラ!関口堂書店」は一度見ただけですが、この番組の趣旨も解りませんでした。ラーメン屋の紹介が行き渡ってしまったので今度は本を紹介するのかなと、少し穿った見方をしました。行列のできる店を紹介するように本を紹介して貰っては堪ったものじゃないと感じました。

 この番組をずっと続けるのであれば、本を分野で分けて専門家を置くという手があると思います。この番組で紹介された本が店頭で宣伝の材料になるというのは、ある意味ではお互いにプラスになりますが、逆にそれが読者を迷わせる結果にならないとも限らないと思います。

 この前、ニュースを見たら『またも17歳』という見出しがありました。17歳前後の人達にとっては堪ったものじゃないと思いました。こういう報道の仕方はとても危険だと思います。17歳の子どもに、善悪も解らない中途半端な紹介のされ方で、メディアや周囲から物凄い量の情報が入ってくる。それを17歳が、どう判断して選別して生きていくのかを考えると、厳しいと思うし、逆に迷ってしまうと思います。それが今17歳に代表される若い人達の迷った生き方だと思います。ですから、単純に本を紹介するとか、おいしい店を紹介するというのも、背景にあるものをきちっと考えた上で作っていかないと、メディアの責任は重いと思います。そんなことを思いました。以上です。

斉藤委員

 「岩手人格付けチェック」ですが、先ほど蓮見社長が地元の苦労が多い番組なんだとおっしゃったのですが、これはキー局の「人気者で行こう」の亜流というかモノマネだと思いますが、モノマネは本家より良くないといけない、特徴をオーバーにしてやらないと。有名人、著名人のトチリが面白い番組なのだから、あまりまともにやっては面白くないので、その辺りの工夫が足りなかったと思います。

 それから、岩手県の名産品を問題にするのは有難いのですが、舞台装置が寂しくて、まるで倉庫みたいで雰囲気が無かったと思います。

 それから、この番組はどんな方を人選するかがポイントですから、そこも工夫が必要かなと思います。問題を一部クイズ形式にして、電話で視聴者も参加出来るなんていうのもどうかとも思いました。継続なさる番組であれば、勿論、趣向を変えていくとは思いますが、そんな事を思って見ました。

 「ほんパラ」は、娯楽も入った教養番組ですね。私も2度ほどご婦人方と見ましたが、評判がいいですね。この番組は長続きさせなければ視聴率は上がらないと思います。ですが、非常に根が深い、というか基本的に良い番組だと思います。ベストセラーだとかミリオンセラーを紹介するのではなく、気付かないような本をいろいろな角度、切り口から持っていって、あのように処理しているのは本当にいいなと思います。この時間帯には珍しい番組だと思います。継続して頂きたいと思いますが、及川委員がおっしゃったとおり、番組で取り上げると確かに売上げが変わってくると思いますので、局にも売り込みが来ると思いますがその辺りは注意して欲しいです。新聞や雑誌はその時に話題になっているものだけを取り上げますから、その点この番組は非常に強いと思いますから、私はこの番組を強く推したいと思います。以上です。

宮野委員

 「岩手人格付けチェック」は、最初は「人気者でいこう!」と比較して見ていたので、セットが幼稚だなとか思って見ました。見ているうちに、衣川村長と助役の味の良さが伝わってきて、岩手県の58市町村の長たちも自分をアピールするのに出たいんじゃないかなと思いました。そういう意味ではとても楽しかったです。私の周りからも面白かったよという声が届きました。私は難しいことは考えずに娯楽番組として見ましたので、とても良かったと思います。全国放送だと思って中央省庁の友人にメールをしてから、実は岩手県だけだと判りまして、後からビデオで送りました。以前、岩手に赴任した方々でしたので、岩手の素朴さが出ていて懐かしかったと言っていました。視聴率も10.2%ですし、それなりにうけたのかなと思いました。

 「ほんパラ!関口堂書店」は元々好きで見ています。最後に麻友ちゃんという女の子が童話を紹介するコーナーがありまして、その子が読む声も良いし、童話の内容もとても良いです。私の小学生の長女は読書が大好きで、そのコーナーだけは必ず見ます。ちょっとしたスポットコーナーですが、とてもいいコーナーです。ああいう読み方を親である私にも出来ませんし、小学生の麻友ちゃんが読む姿がとても良いと思いました。

 内容に関しては、色々な角度からの本が紹介されますから、この中に必ず1冊は読んでみたいな、または読んだことがあるなという本があります。本を選ぶときは、皆さん個々に感性が違いますし、作者によって作風が合わない人もいますから何とも言えませんが、様々な角度から本を紹介されているので良い番組だなと思います。先ほどの及川委員のお話しにありましたが、実は私、八重洲ブックセンターでほんパラで紹介された本です、というのを買うことが結構多いものですから、そういう意味では宣伝効果にもなるし、良い番組だなと思っております。例えば『父の詫び状』などはもう20年も前に読んだ本で、懐かしく思ってまた読み返したりと、本好きな人には良い番組かなと思います。土曜の夜で時間帯も良いと思います。以上です。

松本委員

 「岩手人格付けチェック」は予想よりは面白かったなと思います。それはまず元になった「芸能人格付けチェック」の面白さ、それから先ほどから出ている衣川村長チームの面白さ、特に今回は人選が上手かったと思います。今後、誰を出演させるのかを選び出すのは至難の技だなと思いました。

 最後に、視聴者にどういう方を出演させましょうかという募集のテロップが流れましたが、それと同時にどういうものを素材として取り上げるかも募集なさっても面白いと思いました。アイデアも色々出てくると思いました。

 「ほんパラ」は、『ハッピーバースデー』という本の回を子どもと一緒に見ました。アニメ上映会を子どもと一緒に見に行ったことがありましたので、子ども達も興味深く見ていました。『ハッピーバースデー』は本も出ていますしアニメ映画もありまして、岩手県全県で上映会をしましたので見た小学生も多いと思います。ところが番組で本の紹介として流されたアニメは、違う映像でしたのであれっと思って見ました。せっかく本物があるのだから、紹介するのであれば、同じものを紹介なさったほうが、すんなり受け止められると思いました。

 番組の出演者は、話し方が的確で雰囲気も良いと思いました。ただ、本は、受止め方、読み方が千差万別ですので本の内容のどこを伝えるか、どこを強調するかといった難しさがあるだろうなと思いました。本離れ、活字離れと言われる中にあって大変良い番組だと思いますので、皆さんがおっしゃるように続けてこそ意味がある、続けているうちに評価がどんどん上がってくる番組ではないかと感じております。以上です。

増子委員長

 ありがとうございます。私も一言いわせて頂きます。

 「岩手人格付けチェック」は概ね好意的な意見が多かったようですが、私はもう少し辛口です。先ほど山川委員から『性格がはっきりしない』というお話しがありましたが、この番組の面白さは本来どこにあるかと考えながら見ましたが、一口で言えば、権威の大したことのなさを皆で笑うところにある。例えば、普段から俺はワインの権威だと豪語する人が外したら笑えますが、普段安いワインしか飲んだことのない人が当てられるかというのは、単なる遊びであって、面白くもおかしくもない。

 それから、衣川村長さんと助役さんは確かに面白かったのですが、番組の途中で帰りましたね。仕掛けかなと思って見ていたら、本当に帰ってしまわれた。あれは醜態だと思います。多分後ろが詰まっていたのでしょうが、番組を作る上で、時間が延びることは考えられることなのだから、余裕をみないと。途中で出演者が帰るとは、前代未聞の番組だと思って見ました。

 それから、ゲストの選び方に関しては、衣川村長たちがいちばん面白かったということは、有名人ゲストとは言っても何となくマイナーだったということですね。むしろ普通の人が面白かったということは、今後の番組作りの上で教訓を残したと思います。但し、一所懸命作ったというのは非常に伺えたのですが、もう一捻りしないと本当に面白いものにはならない、腹を抱えて笑う番組にはなっていなかった気がします。

 「ほんパラ!関口堂書店」は最近、本を読む人が少なくなったから読書人口を増やそうということには、あまり貢献しないと思いますが、それなりに面白いと私は思いました。元々、本好きな人が見ているんじゃないかという気がするのですが、本の中味を映像化したりして、結構楽しめますね。

 ただし、先ほど意見が出たように、How Toものに偏ってますので、違うジャンルも少し混ぜてみてはどうかなと思います。私は食べ物の回に興味を持ちまして、朝飯の本などは買いに行こうと思ったぐらいです。とても面白かったです。それから私もいちばん好きなのは、子どもが読む童話です。あれは得も言われぬ魅力があります。選ばれる童話もすごく良い感じだし、読み手がまた良い。巧まずして思わず最後まで聞いてしまって、あれは番組の中の重要な要素ではないかという気がします。

 他に言い足りなかったことがありましたらどうぞ。

松尾委員

 「ほんパラ」は制作サイドの意図が非常に伝わってくる番組で良いと思います。例えば、夫婦の絆とか子どもがキレるといったテーマについては非常に真面目に取り組んでいました。それから、美人になれるとか天才になれる、金持ちになれるといったテーマの時には面白おかしくして、最後には美人じゃなくてもいいんだ、天才じゃなくてもいいんだ、金持ちじゃなくてもいいんだといったような方向に持っていく辺り、制作サイドの意向が伝わってきました。

増子委員長

 他にありますか。

植本委員

 「ほんパラ」ですが、若い世代は本を読まないということは既に言われておりますので、それをすごく押し付けがましく感じました。こんなにいい本なんだよと、前向きに捉えるべきなのですが、取り上げられた本の映像化を見て内容を知ってしまうと、敢えて買っては読まないなというのが、私のような若い世代からの意見です。

及川委員

 NHKの「BS図書館」は、まさに玄人好みというか、本好きの人達が選んで喋っているという趣があります。「関口堂書店」は番組全体が娯楽番組であって、その中に良い本をいろいろと並べている、しかも推しだす分は映像化もしている点で、玄人好みの書評番組ではないけれども、本の楽しさ面白さというのは充分に出そうとしていると思います。読書人口を増やすことにストレートにはつながらないと思いますが。出版関係、児童文学の分野でもそうですが、とにかくここ3年の落ち込みは凄くて、特に児童書の文芸書は、児童数も減って売れなくなってきています。そういった読書をめぐる状況を見ますと、こういう番組は大事な問題提起も孕んでいるのではと私は思います。以上です。

山川委員

 私はテレビが好きですから、休みの日は1日中テレビを点けています。出演者の一言が何万倍にも増幅する、それだけの影響があることを前提に番組は作られるべきだと思っています。ですから、何十万冊もある中から選んだ本を紹介するのだから、その本を選ぶ基準は何だったのかと考えます。出演者がこれがいいですよと選んで紹介したということは、何倍にも増幅して伝わるわけです、一言が。そういうことの重みを考えながら、この番組は作って欲しいです。ラーメン屋を紹介するのとは意味がちょっと違うんじゃないか、ということからそんなことを考えました。

増子委員長

 他にごさいませんか。

升谷事務局長

 では「岩手人格付けチェック」について、制作側からお願いします。

千葉報道制作局次長

 「岩手人格付けチェック」、初めて取り組んだ番組でして、内容的には問題が沢山ありました。人選の問題、途中で衣川村長らが帰った、セットの問題、設問の決定など。

 全体としては、初めて取り組んで、蛮勇ですが、やったということで、内部では評価しています。視聴率も10%いきまして、次への意欲が湧いてきています。斉藤委員から倉庫のようなセットであったというご指摘がありましたが、当初はホテルでの撮影を予定しておりましたが、日程や予算等の問題がございまして、最終的には弊社隣の北日本ヘアスタイルカレッジを借りて撮影をしました。

 それから衣川村長の途中退席の件ですが、撮影前日に選挙の関係で政治家がいらっしゃるということになりまして、13時30分には帰らざるを得ないということになりまして、工夫をして繰り上げて収録をしたのですが、どうしても間に合わなかった次第です。間に合わなかった理由の一つとしては、ぴょんぴょん舎の冷麺を本社屋で作って運んできて貰うのに時間がかかったことがあります。

 しかしこれは裏の事情ですから、途中でいなくなるというのは、番組としては決して良くないことは我々も自覚しております。次回には是非、時間に余裕をもってやりたいと思っております。以上です。

斉藤委員

 「岩手人格付けチェック」の台本は外注でしょうか。

千葉報道制作局次長

 はい、協力して頂きました。

斉藤委員

 視聴者は途中退席の理由を知らないわけですから、テロップで断りを流したほうがいいと思います。

蓮見社長

 斉藤先生がおっしゃったようにあれはテロップを流すべきだったと思います。視聴者は何が起こったのか判らないのだから。

増子委員長

 そうですね、いちばん面白かった人が突然いなくなるのだから。

河邊業務局長

 一応、『公務のため』というスーパーは入れております。ただ、内容が公務としか書きようがないものですから。

佐々木営業局長

 放送の後、衣川村にお伺いしましたら、衣川でも大変話題になりまして、逆に総務課長さんが『大変申し訳なかった』とおっしゃっておりました。

河邊業務局長

 この番組は、まず司会者を誰にするか、次にゲストを誰にするかという二つのポイントがありました。ゲストは著名人であるほど良いのですが、著名人が四流岩手人になっては、という問題もありまして、交渉してもなかなか出て頂けないということがありました。著名人であるほど良いということは承知の上で作業はしましたが、なかなか難しくて時間がかかってしまいました。

 設問は4問でしたが、内部で案は沢山ありましたが、視聴者皆に判る簡単な問題もとり混ぜて出しました。それからセットの問題ですが、司会者のT.I.Mの都合もあって6月4日(日)の収録でした。ホテルの会場も探しましたがジューンブライドという稼ぎ時でどこも空きがなく、急遽決まりました。

 北日本スタイリストカレッジさんもとても良い会場でしたが、もう少し賑やかなセットだったら良かったという反省があります。ネット番組の格付けチェックは、タレントが蘊蓄を語るのがウケていますから、岩手県ゆかりのそれが出来るタレントを探す難しさもありました。またその蘊蓄が『ウマイ』『マズイ』では何かと弊害がありましてカットした部分がかなりあります。

 県内の特産品ですのでスポンサーでもありますし。正解が『マズイ』という解答ばかりでは本当にマズイですから。そういった意味でも非常に難しい部分でもあります。

及川委員

 視聴者も参加できる、クイズ番組的な要素も持ち込むことは類型もありますね。画像が最初がモザイクでだんだんに鮮明になると何が映っているかが判るといったような。出演者よりも先に当てたりする優越感もありますしね。出演者だけの飲んだり食べたりじゃあ面白くありませんから。

河邊業務局長

 そうですね。さんさ踊りの問題はそういったことを意識して出題しましたが、あまりにも簡単すぎましたね。

斉藤委員

 この番組は継続なさるんですよね。司会者の方達を私は存じ上げないのですが、如何なものですか。

河邊業務局長

 T.I.Mはコマーシャルに出たり、番組にも結構出て目立っている二人です。

斉藤委員

 あの程度でしたら、何もタレントを呼ばなくてもIATのアナウンサーさんでも充分できると思いましたが。

河邊業務局長

 いいえ、やはりT.I.Mで良かったと思っております。

斉藤委員

 そうですか。

増子委員長

 宜しいでしょうか。では次に移りたいと思います。

升谷事務局長

 次回の開催は7月27日(木)です。合評番組は開局以来放送しております、「夏の高校野球県大会の中継番組」です。よろしくお願いします。

増子委員長

 その他、何かございますか。

蓮見社長

 8月2日の夏祭りの番組はIATがキーステーションだから是非、見て頂きたいです。

河邊業務局長

 8月2日(水)の19:00~19:54のゴールデンアワーに、テレビ朝日系列の東北ブロック六社共同制作で「東北六県対抗夏祭り王座決定戦」という番組を編成します。8月2日当日に6県祭りの開催が揃いませんで、生中継があるのは岩手の“さんさ”と、青森のねぶたまつりの2県です。その他の4県はこれから始まる、うちの祭りに来て下さいという意味合いも込めて各地区の祭りのCMを制作して、併せて6県それぞれの「祭りのCMコンテスト」を行います。各地区30秒の祭りのPR番組を作って、その地区からの生中継と、2地区の祭りの生中継で構成します。その中継基地が岩手のさんさ祭りの会場になりますので、是非、ご覧頂いて9月の審議会で合評頂きたいと思います。

蓮見社長

 IATがキーステーションになるわけです。「ねぶた」は祭りの2日目ですから、「ねぶた」らしい盛り上がりはまだないと思いますから、生中継で本当の夏祭りといったら「さんさ踊り」だと思いますので、IATが中心になってやらなくてはいけません。そういう意味で注意して見て頂きたいと思います。

河邊業務局長

 司会はタレントのうじきつよしです。CMコンテストの採点にまたタレントを数人予定しております。中継基地はプラザおでってです。もう一つの特徴はテレゴングを初めてやります。これは視聴者の電話による投票システムです。これで祭りのCMについての評価を投票していただく、視聴者参加型の番組を目指したいと思います。以上です。

増子委員長

 それでは、番組審議会を終わります。ありがとうございました。

7.審議機関の答申または改善意見に対してとった措置

特になし

8.審議機関の答申または意見の概要の公表

6/30 付 朝日新聞岩手県版に審議概要を掲載。

系列各局に議事録を送付。

本社受付に議事録を常備、閲覧に供す。

インターネットホームページに掲載。

9.その他の参考事項

特になし

10.配布資料

◎ 7月度単発番組編成予定表

速報

岩手朝日テレビの第39回放送番組審議会(委員長・増子義孝県立大学教授)は、6月29日盛岡駅西通2丁目の同本社で開かれた。

 本社側から、7月のミドル改編と単発番組について説明があり、引き続き課題の2番組について審議し、

  • 「岩手が命!!岩手人格付けチェック」(6月14日水曜19:00~19:54)はゲスト出演者の選択に工夫が欲しい、視聴者も参加出来る仕組みにした方がよい。また
  • 「ほんパラ!関口堂書店」(土曜20:00~20:54)は知的情報バラエティ番組で続けて欲しい内容、特に、麻友ちゃんの童話朗読は魅力的コーナーである。

などの意見が出された。