放送番組審議会

7月(第50回)

概要

 (株)岩手朝日テレビの第50回放送番組審議会(委員長、増子義孝県立大教授)が25日同本社で開かれ、同社5周年記念番組、“みなみらんぼう岩手山に登る”と“高校野球中継”について審議した。

 “岩手山”については、3年振りの岩手山の姿と岩手山と共に生きる人々の姿が、美しい画面で描かれ、5周年記念にふさわしい番組であったとの、評価をうけた。又みなみらんぼう氏の扱いが少し物足らなかったとの、意見も出された。更に“高校野球”に関しては、初日の一回戦からの中継は是非続けてほしい、との要望が出された。

出席委員は、増子義孝委員長、及川和男副委員長、植本花子委員、小川口柳太郎委員、宮野裕子委員、山川清委員の6名。

欠席委員は、荻野 洋委員、斎藤五郎委員(レポート提出)、松尾正弘委員 、松本直子委員の4名。

議事録

1.    平成 13年 7月 25日(水)午前11時~

2.    岩手朝日テレビ本社・会議室

3.委員の出席   

委員総数 10名

出席委員数 6名

委員長 増子 義孝

副委員長 及川 和男

委員 植本 花子

委員 小川口 柳太郎

委員 宮野 裕子

委員 山川 清

欠席委員数 4名

委員 荻野 洋

委員 斎藤 五郎(レポート提出)

委員 松本 直子

委員 松尾 正弘

会社側出席者名

代表取締役社長 蓮見 博民

専務取締役 桑折 勇一

専務取締役 村上 昇

業務局長 河邊 喬

報道制作局長 星井 孝之

取締役報道制作局担当 横舘 英雄

技術局長 菊地 一行

番組審議会事務局長 佐々木 瑞夫

4.議題

(1)8月・9月の番組編成について

(2)番組合評

「みなみらんぼう岩手山に登る」

「第83回全国高校野球選手権岩手大会」中継

(3)次回の審議会

開催日:平成13年9月26日(水)

合評課題:「これが北のウマいもん!」

(8月8日水曜 19:00~19:54)

(4)閉会

5.概要

「みなみらんぼう岩手山に登る」について

▽3年ぶりに入山が解禁された岩手山の姿と、岩手山と共生する人々の姿が美しく描かれていた。解禁を待ちつづけた人々の気持ちが伝わってきた。

▽岩手山登山の当日の天候が悪かったのが残念。

▽みなみらんぼう氏の出番が少なかった気がする。

「第83回全国高校野球選手権岩手大会」中継について

▽是非、来年も開会式、初戦からの中継を続けて欲しい。

▽中継アナウンサーは年々上手になっている。

6.議事の内容

佐々木事務局長

 只今から第50回番組審議会を開催いたします。始めに弊社社長、蓮見よりご挨拶申し上げます。

蓮見社長

 おはようございます。暑い中お集まり頂きありがとうございます。

今年は全国的に猛暑が続いておりまして、先日世界水泳が行われております福岡、そして猛暑の東京と周って盛岡に戻ってまいりました。そうしますと盛岡もしのぎやすく感じられます。さて、委員の先生方には小川口委員を除きましては2年以上、委員としてお務め頂いております。この度、本日ご欠席の荻野委員と斎藤委員、そしてご出席の山川委員が都合によりまして、今期で委員を解任いただくことになりました。9月から始まります来期には、新たに3名の委員の方を選出したいと思いますので、引き続き宜しくお願い致します。また、山川委員には3年間、お忙しいところをご出席いただきまして貴重なご意見を頂戴しまして、大変にありがとうございました。今後ともIATを宜しくお願いいたします。

 本日、合評して頂きます「みなみらんぼう岩手山に登る」という番組は、IATが今秋開局5周年となる記念として制作した番組です。ご周知のとおり、岩手山は3年前から噴火や地震といったことで入山規制があり、岩手山周辺や岩手県の観光業に大変な影響が出ております。その岩手山が3年ぶりに入山解禁となったこの機会に、地域社会に活性化して貰おうという意味合いをもって放送しました。またこの番組は、東北6県の系列各局でこれから放送して貰うことになっております。このように、我々の思いを込めた番組ですので、本日は遠慮のないご意見を頂戴したいと思いますので宜しくお願い致します。

佐々木事務局長

 本日は「みなみらんぼう岩手山に登る」の総合プロデュースを担当しました報道制作局の星井も出席しておりますので、是非、ご意見ご質問など頂ければと思います。それでは早速、議事に入ります。増子委員長、お願い致します。

増子委員長

 それでは、8月・9月の番組編成についてお願いします。

河邊業務局長

 それでは説明させて頂きます。8月は主にスポーツ番組の単発編成が多くあります。8月4日14:00~「いわての牛乳カップ」。7月14日から行われた「第23回全国スポーツ少年団軟式野球交流大会いわての牛乳カップ」の模様をお伝えします。16:30~「高校野球優勝校特番」高校野球岩手県大会を制した岩手県代表校の優勝までの軌跡をたどり、また甲子園大会に向けての選手たちの意気込みなどもお伝えします。本日が決勝戦です。

8月5日16:30~「高校野球抽選会」を大阪フェスティバルホールからABCの生中継でお送りします。

8月8日19:00~19:54「これが北のウマいもん!」(系列東北ブロック+新潟共同制作番組)。昨年までは東北の夏祭り中心の番組を共同制作共同セールスで編成しておりましたが、今回からは趣を変えた内容になりました。「北の味・夏の味・懐かしい味」をテーマにラッシャー板前さんが東北・新潟7県の老舗や名店を訪ね歩きます。この番組につきましてはお配りした資料をご覧下さい。

8月11日16:00~16:30「ノーマライゼーションの実現をめざして~すべての人にやさしい地域づくり~」IAT制作です。欧米では当たり前のノーマライゼーション。7月20日に開催された「リバー&ロードアクト2001in北上川」(障害者と健常者が共に遊びを通して自然破壊だけではなく全ての人にやさしい生活環境を考える、いわばノーマライゼーションを広める為のイベント)の模様や、岩手県立大学の狩野助教授のインタビューなどを通じて、理想の社会環境実現に向けどのような活動が行われているかについてお伝えします。

8月15日18:30~「AFC/OFCチャレンジカップジャパン2001 日本VSオーストラリア」というサッカーの試合をお送りします。

8月25日15:00~15:55北海道テレビ制作のドラマ「丘をこえて」を編成しております。北海道テレビはこのシリーズを年1回制作しておりまして、今回で7作目となります。

9月16日と23日にはIAT制作の競馬中継もございます。それ以外の詳細につきましては、お配りした資料をご覧ください。

増子委員長

 ありがとうございました。それでは番組合評「みなみらんぼう岩手山に登る」に入りたいと思います。それでは小川口委員からお願いします。

小川口委員

 みなみらんぼう氏は、毎週、週刊誌に山に関する短文を載せておりますから、岩手山には初めて登ると聞いた時は驚きました。番組に関しては、岩手山の全景や、そこで活躍する様々な人達や入山を心待ちにしていた人達が紹介されていて良かったのですが、みなみらんぼう氏はいつ出演するのかと待ち侘びて見ていました。番組の後半になってらんぼう氏が登場しましたが、彼なりに山を楽しみながら上っているなという印象を受けました。番組を見ていると岩手山はとても簡単に登れるというイメージで見てしまいがちですが、私も登った経験がありますが、決してそうではないと思います。岩手山のそんな厳しさにも少し触れた内容でも良かったと思います。

植本委員

 3年ぶりの入山規制緩和で、一般の方々の「やっと登れる」という表情の良さに新鮮な感動を覚えました。私も高校時代に大変辛い思いをして岩手山に登ったという記憶しかないので、山に親しみを感じている人たちの姿がとても素敵に映りました。出演する大半が、岩手山周辺で活躍する方々や生計を立てている方々なので、入山禁止中の3年間はとても苦労があったと思います。そんな方々を積極的に取り上げるのはとても良い事だと思いました。また、山田美保アナウンサーは私と同世代だと思いますが、凄いパワーを感じました。彼女の真面目で前向きな感じが伝わってきて、好感を持ちました。みなみらんぼう氏からは、静かな山への情熱が感じられて、出だしから期待をもって見ておりました。ただ、せっかくの登山が悪天候だったのが残念でした。山に関わる人や自然を沢山取り上げていて、景色は見られなくても、3年ぶりという山への思いが伝わってきて、素晴らしい内容だと思いました。

及川副委員長

 全体としては文句なく、美しい映像でありました。山だけではなく、岩手山に思いを懸ける人々を事前に良く取材をしてふんだんに使っていましたが、それは暮らしと繋がる山の大きさを示していたのではないでしょうか。「いわてびと」の岩手山への愛着はひとしおなものがありますが、3年ぶりの入山規制緩和にすばやく対応をして企画の良さもあって、開局5周年番組にふさわしかったと思います。しかし、「みなみらんぼう岩手山に登る」というタイトルの割には、らんぼう氏の出番が時間的に少なかったです。番組の第一部は入山解禁初日の様子、第二部には岩手山を巡る人々を通してその魅力や美しさを伝え、また火山との共生という難点にも触れる。そして最後にいよいよらんぼう氏の登山、という3部構成であることは、見終わってから解りました。第一部はコンパクトにまとめていて、山田美保アナの笑顔も素敵でした。ところが第二部では17人もの人をスケッチしていました。らんぼう氏の部分はわずかに15分ばかりでした。悪天候でらんぼう氏の登山の映像があまり多く撮れなかったことも影響しているのかと思いますが、らんぼう氏の登場までにいらいらが募りました。それから、このドキュメントにドラマ性を求めてはいけないのかも知れませんが、淡々と描いた平板さにも、何か物足りなさを残した気がします。それから、岩手山にも大変に雄大な噴泉がありますので、17人ものスケッチがあるのであれば、是非取り込んで欲しかったと思います。総体としては非常に美しい映像で、しかも入山解禁10日にしてこれだけのドキュメントをよく作ったと思います。岩手県民の心に響いたドキュメントだったと思います。以上です。

山川委員

 5年ほど前から様々な場所から岩手山の写真を取り始めまして、いまでは何百枚という写真があります。岩手山は少し角度を変えると全く違った表情を見せてくれる山です。考えてみますと、どこの町にも「自分の山」があると思います。私の場合は大船渡市出身でして岩出山を生まれた時から見ていましたからまさに「自分の山」だと思っていました。啄木の影響もあると思いますが、きっと岩手山は岩手県人にとっての「自分の山」なのだと思います。そういう意味での岩手山への思いを考えてこの番組を見ましたら、毎日岩手山の写真を撮り続けているご夫婦の印象だけが強く残りました。一回きりの特番ですから、何かが強く残ったという、それで充分だと思います。みなみらんぼう氏は、番組を宣伝する時のひとつの材料ではなかったのかなと思います。事前告知をしないと特番はなかなか見て貰えないし、作り手側には自信があったから是非見て欲しい事を主張したい。その主張のための材料としてらんぼう氏が番組の最後の何分かに入れたのだろうと思いました。一番の印象は先ほどのご夫婦ですが、山に対する思いは一人一人が持っているのと同じように、番組の中でその思いが一組一組紹介されたのが印象的でした。一回限りの特番を作る際の見本になるような番組だなと思いました。このような番組をどんどん作ってくれたら、岩手に住む人の岩手のテレビ局に対する思いも高まるのではないかと思いました。

宮野委員

 山川委員のお話に関連して、確かに盛岡に住む私達にとって岩手山は「自分の山」なので非常に親近感を持って番組を見れました。しかし、全県的に見ると岩手山は一部ですので、私の思いと県人の思いは違うかもしれません。山田美保アナが登った7月1日も、らんぼう氏が登った4日もあいにくの天気で、岩手山山頂からのパノラマを映し出せないのは非常に口惜しかったです。登場する人達は、皆さん夫々、岩手山に想いのある方ばかりなのでその想いは伝わってきました。どの人を取り上げても、それだけで30分なり1時間の特番が作れるくらいの内容だったと思います。そういう意味では、岩手山を想う人達にとっては、あって当然、あって嬉しい番組だと思いました。印象的だったのは、山田美保アナが簡単に登れそうなように元気に登ってくれて、私のような年齢の者でも出来るんじゃないかと思うような元気と勇気を与えてくれました。良い番組だったのですが、やはりらんぼう氏の出番が後半の3割足らずだった事が、題名に偽りありだと感じました。しかし、番組をらんぼう氏ではなくて岩手山に重きを置けば、それでもいいのではないかなと思って見ました。

 また高校野球中継ですが、開会式の中継はNHKが9時15分からでIATは9時30分から始めます。内容に遜色がないのであれば先にチャンネルを合わせたほうに軍配が挙がるのではないかと思いました。もう少し早く中継を始められないのかというのが一点。それから昨日の準決勝を見ていて思ったのは、IATは正午ころから1時間、テレビ朝日の番組が入りますので中継が中断しますね。準決勝は11時から始まって1時ころまでやっていますから、途中で教育テレビにチャンネルを換えてしまったらそれまでなので、中継が出来ないのが、ちょっと口惜しい感じがします。開局当時から高校野球中継は見ておりますが、中継そのものは年々上手くなっていると思います。大変失礼ですが、初めの頃はこの人は本当に野球を知っていて中継しているのだろうかと思うほどでしたが、今年は非常に良かったです。IATのアナウンサーのトーンが非常に高いなと思っていたら、NHKもトーンが高い中継になってきましたね。ですから、問題は放送時間だけだと思いますので何とかして貰えたら、もっと見る機会が増えるかなと思います。案外と、地元の人達は真剣に高校野球を見ておりますので、その辺りを感じ取って貰えたらと思います。以上です。

佐々木事務局長

 委員長、本日欠席の斎藤委員よりレポートを頂いておりますので読ませて頂きます。

『岩手山が噴火活動のため入山禁止になった三年前は、今よりも百名山がブームの頃でしたので、登山愛好家にとっては大きな痛手でしたし、ひいては観光面での収入にひびきました。岩手山ろくのペンションの多くは、いわば風評被害を受けたわけですが、そういう諸々を包みこんでしまう大きさを岩手山は持っているのですね。この番組を通してそんなふうに感じました。

 素晴らしい岩手山、そしてその素晴らしさを余すところなく伝えたこの番組も素晴らしいと思いました。なんといっても、出てくる人たちがみんな素晴らしい。岩手山にひかれて移り住んできた人たちや、岩手山の観察を続けてきた民間の方々、二高の生徒さんたち、防災対策をまとめていった斎藤教授、こういうたちを紹介することによって、岩手県とそこに暮らす人々の紹介にもなっていました。

 ところで、最近の登山者は「山を愛する」のではなく、「山に登る自分だけを愛している」という傾向が目についていたのですが、みなみらんぼう氏の「たまには山を休ませてあげるのもよかったのでは」という発言に、氏の山を愛する心を感じる一方、これは今の登山ブームに対する痛烈な風刺でもあります。ここをカットしなかったことに拍手を送りたいと思います。

 拍手を送るといえば、特訓のかいあってみごとに頂上に立った山田アナウンサー、そして雨のなか、収録にあたったスタッフのみなさまにも拍手を送りたいと思います。

 こういう力のこもった、見る人に勇気を与えてくれる番組を、これからもつくってください。』と頂きました。

増子委員長

 無難な仕上がりだと思いますが、私も何故らんぼう氏なのかという気がしました。タレントの都合で番組が振り回されるということは、今までも何度がありました。やはり特番はタレントというパンダが居ないと見て貰えないのでしょうか。無理な番組の作りだと、番組を作るにはまずタレントを決めてから内容を決めているんじゃないかという偏見で見てしまいます。らんぼう氏は実はとても感じが良い人で素晴らしい人だとは思うのですが。

 番組に出てくる人たちが素晴らしかったと皆さんおっしゃいますように、岩手県には岩手山に想いを懸けている人は沢山いて、かなりの力量がいることでしょうが、その人達を軸にした番組を何故作れなかったのかと思います。らんぼう氏に頼りすぎたのではないか、やや安易だったのではと思います。タレントを使わずに勝負しても良かったのではないか、特にこの番組に関してはそう思います。

小川口委員

 私は、普段その辺りにいそうな感じがする、プロのようでプロでないらんぼう氏だったから良かったのだと思います。あれがらんぼう氏ではなくて、海外の山々を制覇するような本当の登山のプロフェッショナルならば、名前を借りて作っただけに過ぎないと思いますが。

増子委員長

 らんぼう氏は確かに素人っぽくて素晴らしい人です。ですが、番組には岩手県の人で素晴らしい人がいっぱい出ていたでしょう。どうして他所から借りて来なくてはいけないのでしょうか。しかし、そうは言っても若者は有名人が出ないと番組を見ないから、山川委員もおしゃったようにパンダという意味では、なるほど了解しますが、そういうことに頼らずに一度勝負して頂きたいという願いを常々持っております。

宮野委員

 みなみらんぼう氏が少しでいいから、山田アナウンサーや、他の出演者と絡めば題名に適ったと思うのですが、残念ながらそういう場面がなかったですものね。

佐々木事務局長

 星井さん、こういった意見が出ておりますが、らんぼう氏の起用した意図などについて、何かありませんか。

星井報道制作局長

 パンダとしてであれば、もっと良いパンダが居たと思います。らんぼう氏の起用については、私も彼の本などを読んで良い方だなと思っておりましたし、大変いい形の番組になったと思っておりました。皆さんのご意見も今後の参考になりました。ありがとうございました。

蓮見社長

 私も、らんぼう氏の岩手山に対する想いはかなりあると思います。3年前に登りたかったがそれが閉ざされ、3年間待っていたという意味合いの人だと思っております。その意味ではプロデューサーが言うように、単なるパンダであればもっと他のタレントがいたと思います。言い訳になるかも知れませんが私はそう思っております。

及川副委員長

 構成にもう一工夫あれば良かったですね。新幹線車中ばかりが多くて、まだかまだかという気持ちが大きくなりました。

星井報道制作局長

 今回はあくまでもドキュメンタリーですし、これが終わるとすぐに高校野球も始まるという短期間で作りました。また皆さんはパノラマの映像が欲しいとおっしゃいますが、私は3度岩手山に登りましたが、一度もパノラマは見ていません。1年間かけて撮るようなドキュメントもありますが、今回は7月1日の3年ぶりの入山解禁というのがポイントでした。言い訳になりますが、皆さんのおっしゃることも解りますが、そういうことです。

及川副委員長

 視聴率はどうでしたか。

蓮見社長

 8.1%でした。この種の番組としては高いと思います。

増子委員長

 それでは高校野球中継についてのご意見も伺います。

小川口委員

 私は高校野球が好きで、毎年、開会式は必ず球場に足を運んでいます。自分の母校の試合は誰もが見たいと思いますので、IATが初戦から中継しているのは大変結構だと思います。中継自体も上手になってきていますし、県営球場だけで良いですから来年も是非続けて欲しいと思います。

植本委員

 中継をじっくりと見る機会がなかなかありませんが、実況は違和感なくすんなりと見ました。夕方のニュースで三橋アナウンサーがその日の試合のコメントをしてくれるのが面白いですね。

及川副委員長

 久慈対釜石工業の試合の中継を見ましたが、画面右下のスコアがとても見やすいと思います。実況は山田アナでしたが、淡々とした実況で余計な喋りがなくて良いのですが、どこか盛り上がりに欠けメリハリがない。バッターの名前を間違って、訂正したりとか、どこかたどたどしく感じました。解説者に助けられたというところでしょうか。カメラワークとしてはバントなどの決定的場面を撮っていないので、そんな時はリプレイして欲しかったですね。

 19日の福岡対釜石南の試合の中継では、緊迫した場面で盗塁した時の山田アナの実況は「投げられません」だけ。やはりまだまだじゃないかと感じました。視聴者はどちらかの応援をしているのだろうから、双方へのサービスも含めてのコメントがもっとあっていいと思います。あまりうるさく喋る必要はないけれども、メリハリの効いたコメントを発して欲しいです。また「打ちました~。」と伸ばす語尾にも締まりがない。女性はどうしてもそうなってしまうのかな。伊波アナの語尾はビシッとしていますが。女性アナの実況中継は注目されていますし期待にも応えて欲しいので、気にしながら見ました。

山川委員

 高校野球中継は見られませんでした。甲子園大会を見ようと楽しみにしています。

増子委員長

 私も野球は全く見る機会がありませんでした。及川さんのお話を聞いての意見ですが、やはり女子アナウンサーの方は、実際に野球をやった経験がないから、解らないところはあるのだろうと思います。

 他にご意見ございますか。

小川口委員

 世界水泳はとても楽しませて頂いております。今回はCGを使ってコースに国旗が映し出されたり、世界記録の白いラインがゴール近くになると出たりと、本当に楽しく見ております。野球のオールスターもやっていますが、専ら水泳ばかり見ておりました。

増子委員長

 他にもご意見はございますか。それでは次回の予定をお願いします。

佐々木事務局長

 次回の開催は9月26日です。8月は休会となります。合評番組は「これが北のウマいもん!」です。よろしくお願い致します。詳細は資料をご覧下さい。

増子委員長

 それでは番組審議会を終了致します。ありがとうございました。

7.審議機関の答申または改善意見に対してとった措置

特になし

8.審議機関の答申または意見の概要の公表

7/27 付 朝日新聞岩手県版に審議概要を掲載。

系列各局に議事録を送付。

本社受付に議事録を常備、閲覧に供す。

インターネットホームページに掲載。

9.その他の参考事項

特になし

10.配布資料

◎ 8・9月度単発番組編成予定表

◎ 「これが北のウマいもん!」資料

◎ 6月度視聴者応答記録