IAT特別番組

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BACK NUMBER 放送内容

ほっとネットとうほく
涼海(すずみ)の丘から~野田村・山葡萄と生きる~
2017年2月25日午後1時~午後1時55分放送

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沿岸北部の野田村。東日本大震災、そして2016年の台風10号で大きな被害を受けました。
野田村に住む人々は、幾多の災害があっても、力強く前へ進んでいます。

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2016年10月。野田村の小高い丘に大勢の人が集まりました。
「醸造開始式」。これは、野田村に新しく誕生した「涼海の丘ワイナリー」の記念すべき日。
野田村の特産「山葡萄」を使って、野田村でワインを作ろうという「ワインプロジェクト」のスタートです。

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野田村は山葡萄の生産が岩手県内で第2位。およそ11ヘクタールで栽培されています。
山葡萄はそのまま食べるよりも加工されることが多いのですが、野田村はその加工を近隣の施設へ委託していました。
こうした中、地元の復旧・復興の希望として「地元産の山葡萄を地元でワインに」というワインプロジェクトが始まったのです。

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野田村出身のワインソムリエ坂下誠さん。飲食業界でソムリエとしてのキャリアを重ね、
現在は、県内で数人しかいない「シニアソムリエ」の資格を持っています。
醸造責任者として、ワイン醸造に取り組むことになりました。

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スタッフ3人で始まった、初めてのワインの仕込みをカメラが追いました。
山葡萄農家に頼んで集まった初めての仕込みは2トンの山葡萄。
ここから、野田村の希望となるワイン作りがスタート。

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ワイン作りを支えてくれる人々も多くいました。
坂下さんが師匠と仰ぐ、岡山県真庭市の「ひるぜんワイナリー」の工場長、本守一生さん。

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ひるぜんワイナリーでも山葡萄を中心のワイン醸造をしています。
経験者の貴重なアドバイスを聞きながら、ワイン作りが進みます。

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地元のワインには、地元の食材を。

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野田村に2016年3月にオープンした、本格イタリアン「オステリア・バイゲツ」の
小野寺智子さん。
野田村を代表する「荒海ホタテ」や、「福来(ふく)豚」を使ったメニューを考案。
坂下さんとも語り合い、ワインと地元食材を結びつける役割を果たしてくれます。

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野田村の多くの人々が支え、まもなく「野田村による野田村のワイン」がデビュー。
IATのカメラが追った、涼海の丘ワイナリーの5カ月をお伝えします。

【企画】田村道代

【ナレーション】高野恵理

【ディレクター】川村尚人

【プロデューサー】伊波伴准