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少年刑務所贈収賄事件 受刑者の男(25)初公判で起訴内容認める 検察側は懲役1年2カ月求刑【岩手・盛岡市】
岩手県盛岡市の盛岡少年刑務所内で起きた贈収賄事件で、刑務官に賄賂を送ったとされる受刑者の男の初公判が開かれ、受刑者は起訴内容を認めました。
起訴状などによりますと、盛岡少年刑務所の受刑者中村綾被告(25)は、おととし11月ごろから去年1月ごろまでの間に、刑務官から刑務所内で禁止されている菓子や酒、タバコなどを差し入れてもらう見返りに第三者を通じて刑務官に現金あわせて18万5000円を渡したとして贈賄の罪に問われています。
盛岡地裁で開かれた初公判で中村被告は起訴内容を認め、事件の経緯について「刑務官から『菓子を食べるか』と持ちかけられた。最初は断ったが『バレたことがないから大丈夫』という刑務官の言葉を信じた」などと供述しました。
検察側は「先に便宜供与を持ちかけたのがどちらであろうと互いに有利があると考え犯行に及んだ」「悪質で、動機に酌量の余地はない」として懲役1年2カ月を求刑しました。
一方、弁護側は、賄賂を受け取った罪に問われている刑務官の坂本孝誠被告が自身の裁判で中村被告と食い違う主張をしていることを指摘しました。
また中村被告が反省の態度を示していることなどから情状酌量を求めました。
判決は3月18日に言い渡されます。