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紀子さま初の単独来県 結核予防全国大会に出席【岩手・盛岡市】

 結核予防全国大会に出席するため秋篠宮妃紀子さまが来県されました。お一人での来県は今回が初めてです。

 紀子さまは4日岩手県盛岡市に到着され、5日は午前10時ごろから医療機器メーカーなどの集積拠点施設ヘルステック・イノベーション・ハブを視察されました。

 紀子さまの来県は、2019年に釜石市で行われたラグビーワールドカップをご夫妻で観戦されて以来で、お一人での来県は初めてです。

 紀子さまは、リハビリ用のロボットなど各企業から最新の医療機器について説明を受けると、実際に体験をしながら熱心に質問されていました。

 この後、紀子さまは、盛岡市内のホテルに移動し、自身が総裁を務める結核予防会主催の「結核予防全国大会」に出席されました。

 自治体や医療関係者らが結核への対策を話し合うこの大会が県内で開かれるのは40年ぶりで、大会運営委員長の達増知事らおよそ250人が出席しました。

 世界では、年間125万人が結核で死亡していると推計されていて、日本でも、外国籍の若者などを中心に感染が増え、80代以上の高齢者など1500人以上が死亡しています。

 こうした中、岩手は予防により、人口10万人あたりのり患率が全国で最も低い割合となっています。

 大会では、結核の根絶を目指し、高齢者などに重点を置いた予防の啓発や早期発見、医療対策を推進することが大会決議として採択されました。

 また、結核予防に貢献したとして盛岡市保健所の保健師赤坂寛子さんらに功労賞が贈られました。

 次回の大会は松山市で開かれる予定で、紀子さまは5日夜、帰京されます。