テレメンタリー

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無題

震災からまもなく2年半。

岩手県宮古市田老地区では、仮設住宅で暮らしている住民に異変が起きています。

住民らは遅すぎる町の復興スピードにしびれを切らし、故郷を去る人が増え始めました。

田老地区最大の仮設団地では、一時は1000世帯を超える住民が暮らしていましたが、

現在は820世帯と減少しています。

仮設住宅で暮らす漁師、木村作寿郎さんもその一人です。

木村さんは、目に見えない田老の復興の中で、今年のウニ漁を最後に漁師を辞め、

町を去ることを決断します。

この人口流出により、頭を抱えている人がいます。

仮設住宅に隣接する、「たろちゃんハウス仮設商店街」の箱石英夫理事長です。

震災前、田老の中心街で商売をしていた店主らが集まり、

震災から半年後に仮設商店街で再オープンしました。

 

しかし、仮設住宅から人が離れ、売上げは下がり、このまま人が居なくなると、

商店が維持できなくなる状況に迫られています。

被災地の復興問題。

町づくりが遅れれば遅れるほど、田老の住民らは路頭に迷います。

被災地の現状を伝えます。