放送番組審議会

1月(第124回)

概要

 岩手朝日テレビの第124回番組審議会が平成21年1月29日(木)、盛岡市盛岡駅前通のホテルメトロポリタンニューウィングで開かれた。

 合評内容は「ふるさとCM大賞」

  • CM大賞を5,6年見ているが年数を重ねるうちにいろいろな面で工夫を凝らしグレードアップした。
  • CM制作の風景や、テーマをどのように決めたかの説明もあって非常によかった。
  • 地域の情報発信を考えて作られ仕掛けられた良い番組だ。
  • 今回は高校生の活躍もあり、作品は洗練されていた。
  • CM大賞で入賞した作品はできるだけ多く放送して欲しい。
  • 映像の美しさ等、まとまっている反面驚きや新鮮さに欠けていた。
  • 市町村の名産、特産をテーマにするのは、視聴者にとってマンネリ、ネタ不足、アイデア不足にうつる。
  • 審査の透明性、制作現場での工夫も立体感があってよかった。
  • CM大賞は地域の町興しにも繋がると思いますし、IATの元気プロジェクトの一環として連携して制作することもいいのでは。
  • 今回はずば抜けて優れた作品がなかった。

という意見が出た。

出席委員は、増子義孝委員長、小田島利昭委員、笠川さゆり委員、弭間俊則委員、松尾正弘委員、松本直子委員、宮野裕子委員、村田久委員、吉田政司委員の9名。

議事録

1.開催日時 平成 21年 1月29日(木) 午前11時~

2.開催場所 ホテルメトロポリタンニューウィング

3.委員の出席

委員総数 9名

出席委員数 9名

委員長 増子 義孝

委員 小田島 利昭

委員 笠川 さゆり

委員 弭間 俊則

委員 松尾 正弘

委員 松本 直子

委員 宮野 裕子

委員 村田 久

委員 吉田 政司

会社側出席者名

代表取締役社長 富永 健治

常務取締役 辻 一成

取締役報道制作局長 小椋 和雄

取締役放送番組審議会事務局長 横山 博文

技術局長 佐々木 正樹

編成業務局長 小林 直紀

報道制作局部長 波岡 功

報道制作局 佐々木 織恵

放送番組審議会事務局 佐藤 清一

4.議題

(1)社長あいさつ

(2)2月単発番組及び1月視聴率等について

(3)合評課題について

合評課題:「ふるさとCM大賞」

(4)次回審議会について

開 催 日:平成21年2月26日(木)午前11時~

5.議事の概要

☆ CM大賞を5,6年見ているが年数を重ねるうちにいろいろな面で工夫を凝らしグレードアップした。

☆ CM制作の風景や、テーマをどのように決めたかの説明もあって非常によかった。

☆ 地域の情報発信を考えて作られ仕掛けられた良い番組だ。

☆ 今回は高校生の活躍もあり、作品は洗練されていた。

☆ CM大賞で入賞した作品はできるだけ多く放送して欲しい。

☆ 映像の美しさ等、まとまっている反面驚きや新鮮さに欠けていた。

☆ 市町村の名産、特産をテーマにするのは、視聴者にとってマンネリ、ネタ不足、アイデア不足にうつる。

☆ 審査の透明性、制作現場での工夫も立体感があってよかった。

☆ CM大賞は地域の町興しにも繋がると思いますし、IATの元気プロジェクトの一環として連携して制作することもいいのでは。

☆ 今回はずば抜けて優れた作品がなかった。

6.議事の内容

横山事務局長

 ただいまより、第124回放送番組審議会を開催いたします。

 本日は、合評番組の担当として佐々木織恵が出席しております。合評の際はよろしくお願いいたします。では、増子委員長議事をよろしくお願いいたします。

増子委員長

 それでは富永社長、一言お願いします。

富永社長

 皆さま、本日も大変お忙しい中、お集まりいただきましてありがとうございます。

 今年最初の番組審議会ということで、今年も一年どうぞよろしくお願い申し上げます。

 さて、地上デジタル放送へ完全移行となる2011年7月まであと1年半となり、社員一丸となって進めておるわけでありますが、現在私どもIATは、若い社員と意見交換をしながらトライしております。また、アイデアを工夫しながら地域の情報を発信していきたいと考えております。先生方にも忌憚のない意見をこれからも頂きながら取り組んでいきたいと考えております。新年の決意のようになってしまいましたがよろしくお願いいたします。

増子委員長

 ありがとうございました。それでは、2月単発番組と1月の視聴率についてお願いします。

小林局長

 それでは1月の単発番組についてお話させていただきます。

 1月30日から2月8日までは特別番組が多くなっております。と言いますのは、テレビ朝日が今年で開局50周年を迎え、それに伴いスペシャル番組を編成しております。

 19時から22時までスペシャル番組を放送致し、報道ステーションを挟み11時から更にスペシャル番組を編成しております。

 また、2月21日には合評課題でもあった、ふるさとCM大賞のそれぞれの作品を放送致し、2月28日16時55分からは岩手沖縄かけはし交流15年記念番組であります、「男は星になった」を放送致します。この番組は1993年に岩手県は冷害にみまわれその当時翌年植える種もない状況だった岩手県を救ったのが石垣島でした。そこから生まれましたかけはし交流のこれまでをまとめた内容であります。

 視聴率でありますが、1月は特番が少ない時期でしたが、フィギュアグランプリが30%を越える視聴率でした。金曜日21時から放送がはじまりました「必殺仕事人」また「特命係長」は思惑通りの数字となっております。

 相棒は3月いっぱいの放送となり、ジキルとハイドの放送の枠に「ビフォーアフター」が4月から放送となります。

増子委員長

 なにかご質問などございませんか。それでは合評番組に移りたいと思います。

小田島委員

 「ふるさとCM大賞」は毎年恒例となり、良い番組だと思っております。良かったところからお話しますと、優勝したチームのその後を映していたところでは、今回制作している段階の模様が映っていましたね。その辺りの取り組みが非常に良かったと思います。

 一関市のところでは、会場のインタビューを撮影していましたね。今までの取り組み方と違っていてグレードアップしたな、と思いました。

 各市町村のCMを過去5,6年見ていますが、年数を重ねるうちにいろいろな面で工夫を凝らし、グレードアップしたな、と思います。

 自分の住む町をいかにアピールするか、イメージアップするか等を真剣に考えて取り組んでいると実感いたしました。また、藤沢町の動物を起用したCMはとても良かった作品だと思います。

 また、少し気になったところでは、昨年司会者のアナウンサーは樋口さんでしたが、今年は丹野さんになり、山本監督との身長差がアンバランスにも見え、衣装も少し気になりました。そこが少し残念に思いました。もう少し工夫すべきだったかな、と思います。

笠川委員

 今回の作品は全体的に見やすく、まとまっているものが多かったと思います。放送日が12月27日だったこともあり、実家に帰省して見た方も多かったのではないでしょうか。

 審査委員の方も話し方がとてもまとまっていて、見ていてもわかりやすかったですね。

 CM制作の風景やこのようなことを考えてテーマを決めた等の説明もあって非常に良かったと思います。山本監督との距離感ありましたが、今回は近くに感じられて、非常に良かったです。

 毎年楽しみな番組になっていますのでこれからもどのような作品が出来るのか楽しみです。

弭間委員

 今回初めてふるさとCM大賞を拝見しました。地域の情報発信を考えてよい仕掛けになっている番組だと思います。

 市町村によって制作内容や取り組み方が違いますが、静止画像のCMよりも見ている方々にとっては、動画風景のCMのほうの内容が伝わりますね。動画風景のほうが公平さやバランスが取れていていると思います。

 岩手県のいろいろな市町村の特色を1時間半という短い時間の中でかなり理解が出来たように思います。

松尾委員

 「ふるさと愛」というテーマが最初に出ていましたね。なるほどな、と思いながら見ていました。

 山本監督が第1回は特産品ばかりの紹介と言っていましたが、それを考えればかなり進化してきたと思います。漫画家さんの審査員の方も今回はいらっしゃって、次回も楽しみに思います。

 また、今回は高校生の活躍も目立っていましたね。高校生の作品はどれも洗練されていました。エンターテイメントとして成り立つと思いました。今後に期待したいですね。

松本委員

 みなさんからたくさんの意見にも出ていましたが、今回はこれまでで1番良い作品の出来ではないでしょうか。

 数多くの作品も良かったのですが、限られた時間内に良くまとまっていて良かったと思います。

 CM大賞で入賞した作品は出来るだけ多く流して欲しいと思いまます。

 毎回自分でも採点しながら放送を見ていますが、今回は自分の評価した作品と入賞した作品が一致しませんでした。司会のアナウンサーも落ち着いていて良かったと思っていますし、放送時間帯も配慮されていて良かったと思います。ただ、欲を言うならば、お正月で実家に帰省している方々も見られるように、もう一度再放送をするとか工夫があればよいと思いました。

宮野委員

 「ふるさとCM大賞」は合評課題として今までに何度か意見をお話していますが、今回は放送の入り方がとても良く感じました。

 また、一関の作品は制作する段階の風景などが取り入れられて、良かったですね。

 審査風景も過激な意見もなく、みなさん褒めていらっしゃいました。

 放送を録画して、また時間を置いて見るとまた違った良さが発見できました。31市町村の発表順がいつも、あいうえお順になっていますので毎回放送順を変えてみたら如何でしょうか。

 全体的の流れはスムーズでまとまっていて見やすく感じました。

村田委員

 映像、美しさ、スムーズにまとまっている反面、驚きや新鮮さに欠けていたように思います。平たんでメリハリなかったように思います。

 市町村の名産や特産をテーマにするのは、見ている方々はマンネリ、ネタ不足、アイデア不足だと思われてしまうのではないでしょうか。その中で何か光るものがあればいいのですが、光るものがなかったです。

 しかし、撮影風景の裏側が放送されていましたね。それは非常に良かったと思います。しかし、全ての市町村が出ていたわけではないですね。

 高校生の制作した作品、老人のかきくけこ、納得しました。予算の面もあるかも知れませんね。その辺の問題も踏まえて、今後に期待したいと思います。

吉田委員

 前回も「ふるさと愛」交えて、一時間半を楽しく拝見しました。35市町村から31市町村の参加で、全市町村参加も夢ではないと思います。またテンポ、音楽良かったとおもいます。

 各市町村の制作の工夫、切り口も、浅く広く、一点集中型の作品など、良かった作品が多かったです。

 アドバイスとしてですが、失敗を恐れて冒険しないのではなく、気にせず、冒険してみるのもいいのではないでしょうか。

 司会の丹野さんのテンポも山本監督とマッチしていて、監督に負けないおしゃべりで上手でしたよ。

 また、制作現場を間に入れるなど工夫も立体感があってとても良く感じました。

 審査の公明性ですが、会場の様子や審査風景なども映像にあり良かったのではないでしょうか。

 大賞を受賞した、山田町の「かきくけこ」ですが、今朝の新聞を読みましたら、ちょうど山田町の話題が掲載されていました。ある意味、CM大賞は地域の町興しにも繋がると思います。IATの元気プロジェクトの一環としてこれからも連携して制作するのは如何でしょうか。

増子委員長

 最初見ていましたら、一時間半見られるかな?などと思いながら見ていました。しかし、制作風景なども取り入れていて、なかなか良く出来ていましたね。ずば抜けてこれと言った作品が今回はなかったと感じたのが正直な意見です。

 年数を重ねていくうちにネタがなくなってきているせいか、制作する側は凄くご苦労があることでしょうね。

 一度賞をいただくと、来年は何のテーマでつくろうかな?と積極的に取り組むようになるでしょうし、また賞を取りたいと前向きに一生懸命取り組むようになる事でしょうね。

 また審査委員も毎回審査するのは大変だろうと思います。毎回思うのですが、審査委員の方々は大したものですね。

 佐々木さん一言どうぞ。

報道制作部佐々木

 皆さまから貴重なご意見ありがとうございました。

 私が担当して今回二度目のCM大賞でした。

 視聴者の目線で言えば、CM大賞の内容を見ただけではわからない部分もあるかと思い、今回初めて、制作現場の風景も盛り込んで入れてみました。メイキング風景と言いましょうか、それを入れて撮影している市町村が今回賞を取っているところが多かったです。

 良い作品を作っている市町村は、メイキングを見てもとても面白いのですよね。

 また会場のインタビューも前回以上に多くしてみました。と言うのも、会場のステージに一市町村から5名までと限られていますので、会場に上がれない方々にもいろいろお話をしていただこうと考えました。またこれからも回数を重ねいろいろ工夫をしていこうと考えておりますので、委員の先生方にもこれからもいろいろな意見を頂戴したいと思っています。ありがとうございました。

増子委員長

 その他、何かございませんか。

 それでは、次回の審議会についてお願いします。

横山事務局長

 次回の審議会は2月26日木曜日でございます。

 合評課題は「スーパーJチャンネル」です。

 よろしくお願いいたします。

増子委員長

 それでは終了します。ありがとうございました。

7. 審議機関の答申または改善意見に対してとった措置

ご指摘いただいた点を、今後の番組作りの参考とすることとした。

8. 審議機関の答申または意見の概要の公表

2/17 朝日新聞岩手県版に審議概要を掲載。

系列各局に議事録を送付。

本社受付に議事録を常備、閲覧に供す。

インターネットホームページに掲載。

9. その他の参考事項

特になし

10. 配布資料

◎ 2月単発番組編成予定表

◎ 1月岩手地区視聴率