放送番組審議会

1月(第4回)

概要

 2月から始まる新番組と単発番組を紹介説明したあと、「ニュースステーション」について講評し合った。

 久米キャスターの個性が強く出ていることを評価する声と、その他の出演者が引きずられていると指摘する人もいた。久米キャスターは、岩手では「ザ・ベストテン」以来の登場で、10年以上のブランクがあり、イメージギャップを生んでいる。それが視聴率にも表れている。しかし、分かりやすい方法でニュースを伝えていることは大変いい。歯切れがいい点も久米キャスターのよさだが、結論を単純に引き出しすぎる、との抵抗感も見られた。

 次回の講評番組は「ワイドスクランブル」

議事録

1.開催年月日   平成9年1月30日(木)

2.開催場所    株式会社岩手朝日テレビ本社会議室

3.委員の出席
          委員総数     12名

          出席委員数    11名(うち1名紙上参加)

  出席委員の氏名
    奥寺一雄委員長、大橋瑠璃子副委員長、大島正蔵委員、佐々木明子委員、
    佐々木友江委員、箱崎敬吉委員、箱崎安弘委員、三好京三委員、
    盛内政志委員、山口徳治郎委員、大堀勉委員(紙上参加)

  欠席の委員の氏名
    瀬戸内寂聴委員

  放送事業者側出席者名
    望月代表取締役社長、桑折常務取締役、升谷業務局長、菊地技術局長
    河邊業務局次長、佐々木(貴)報道制作局員

4.課題
  (1) 2月の番組編成について
  (2) 「ニュースステーション」について
  (3) 次回の開催日および講評番組について
  (4) その他

5.議事の概要

 2月から始まる新番組と単発番組を紹介説明したあと、「ニュースステーション」について講評し合った。
 久米キャスターの個性が強く出ていることを評価する声と、その他の出演者が引きずられていると指摘する人もいた。久米キャスターは、岩手では「ザ・ベストテン」以来の登場で、10年以上のブランクがあり、イメージギャップを生んでいる。それが視聴率にも表れている。しかし、分かりやすい方法でニュースを伝えていることは大変いい。歯切れがいい点も久米キャスターのよさだが、結論を単純に引き出しすぎる、との抵抗感も見られた。
 次回の講評番組は「ワイドスクランブル」

6.審議内容

◎桑折事務局長

 本日、大堀先生は東京にご出張、瀬戸内寂聴委員も欠席です。その他10人の先生方にお越しいただきました。大堀先生の番組講評はうかがっておりますので、議事録に掲載いたします。

◎望月社長

 本日はご多忙のところお集まりいただきまして、ありがとうございます。本年もよろしくお願いします。
 開局後、ここまでを振りかえって見ますと、視聴率につきましてはおかげさまでまあまあかと思います。これからも視聴率につきましては色々研究を重ねていきたいと思います。それから営業につきましてももう少し積極的に展開していこうということで、先日2人の営業マンを補強いたしました。約200人ぐらいの応募者があり、その中から2人を決めました。私は、岩手県知事、花巻市長、宮古市長と対談するという番組をやらせていただきました。2月13日には陸前高田市長とも対談いたします。地元の開発ラインというものを色々とお聞きしながら、岩手朝日テレビとしても協力していきたいと考えております。県内には59市町村ありますので、今後もこの企画を続け一番後発の局ではございますけれど、明るい方向を目指していかなければならないと思っています。本日はよろしくお願いします。

◎桑折

 それでは議事に入らせていただきます。奥寺委員長お願いします。

◎奥寺委員長

 今年初めての審議会です。本年もよろしくお願いいたします。
 議題に従いまして進めさせていただきます。最初に2月の番組編成について局側から説明があります。

◎升谷業務局長

 それでは、2月の番組編成について説明させていただきます。お手元に2月の基本番組表と2月の単発番組表があります。2月から始まる新番組についてまず紹介いたします。1日(土)17:00からの30分番組「勇者王ガオガイガー」。これは、名古屋テレビが制作しておりますアニメでして、勇者シリーズの8作目です。同じく1日(土)20:00からの54分番組ですが、ご存じ「遠山の金さん」。従来の松方弘樹の名奉行遠山の金さんですが、今回からちょっと趣向を変えまして、女ねずみ小僧というヒロインが登場、これを古手川祐子が演じます。二つ目は金さんが妻帯したこと。三つ目は金さんは北町奉行というイメージでしたが、今回は南町奉行。北町奉行をやったその2年後に南町奉行になったということが史実にもあるそうです。それから15日(土)19:00~19:30「キューティーハニーF」。これはかなり前に「キューティーハニー」という番組がありまして、テレビ朝日系列ではかなり成功したアニメです。永井豪が今回新しい時代にマッチした作り方をしたということで、女性の夢を満たす華麗な七変化、男性にはちょっと色っぽい感じで魅了するヒロイン・ハニーです。それから「電磁戦隊メガレンジャー」は21(金)からです。23日(日)からは、「ビーロボカブタック」がスタートします。新番組は以上です。
 続きまして、単発予定について説明いたします。2日(日)「第49回社会人ラグビー選手権の決勝戦」があります。当テレビ朝日系列は従前より中継をやっております。14:00からの生中継です。それから同じく7日、スポーツ番組で15:30~16:55「フリースタイルスキー選手権・アクロスキー決勝」があります。同じ日の深夜25:00から「田原総一郎の異議あり」。テーマはまだ決まってはおりませんが、まもなく決まると思います。それから、8日(土)14:00から「雪祭りドラマ 君といた街角」。これは北海道テレビの制作番組でして、昨年に続きまして雪祭りのドラマスペシャルです。出演は有森也美、西川浩幸、田中健ほかです。北海道の小樽を舞台にしたラブストーリーです。8日には「フリースタイルスキー世界選手権・モーグル決勝」、9日には「フリースタイルスキー世界選手権・エアリアル決勝」があります。そして10日(月)23:30から「ガン戦争」。これはパート14です。今回は視聴者からの手記を募集して、ガンといかに戦ったか、あるいはそこから出てくる新しい局面などとどう向き合っていくかということを考えるという内容です。そして11日(火)16:00からの55分番組で「歌人・原 亜佐緒の恋」があります。東日本放送が宮城県出身で活躍した人を描く、友倉常長、上山常人に次ぐ人物シリーズの第3弾です。13日(木)10:30分から「平山郁夫画伯奥のほそ道出羽路を描く」があります。これも東日本放送の制作番組です。それから16日(日)の「サンデープレゼント」は「大地康夫ルーマニアの風」です。ルーマニアの昔と今ということで人々の生活を比較しながらたどっていくという番組です。そして16日(日)の15:30からは「日曜ワイド 青春のグルメII」。24:55~25:50は「なんじゃもんじゃの木の下で」。これは名古屋テレビの制作番組で、名古屋近辺を舞台にしています。それから20日「世界Jrバンタム級タイトルマッチ」があります。22日(土)の「みつけよう自分の生きがい」は岩手朝日テレビの制作です。そして名古屋テレビ開局35周年記念番組『20世紀黙示録「もの食う人々」』。深作欣二監督が初めてドキュメントに挑戦します。元共同通信の辺見庸氏が書いた、「もの食う人々」をもとにして構成しています。23日は「ハンセン病 家族と引き裂かれて」があります。
 以上、2月スタート新番組と単発編成についてご説明申し上げました。

◎奥寺
 ありがとうございました。ご質問がなければ、今回の好評番組「ニュースステーション」について各委員のご意見をお伺いしたいと思います。

◎大島委員
 長い番組ですね。毎日ですし、全部は見きれないし、感想めいた感じになるかと思います。まず、大変個性の強い番組ではないかと思います。したがって、好きな人と嫌いな人が出てくる番組ではないかと思います。講評する立場で気が付きましたのは、その日のゲストの方とのトークによって、面白さが決まるし、色々な特集をテーマを変えてやっているので、その特集によって番組の印象が変わるという感じがしました。他の部分は他のニュース番組と似たような構成になっているのですが、それを久米さんと朝日新聞編集委員の方がコメントを加えるという構成ですね。以前から気になっていたのは今の高成田さんが非常にインテリっぽくて、それが好きになるか嫌いになるかの分かれ目になるかなと思います。色々な特集、北極の氷山の特集とかありましたよね、ああいうのが我々視聴者が期待するところではないかと思いました。

◎佐々木(明)委員
 今、大島委員から私が言おうかなと思ったことを言われたような気がします。キャスターの久米さんは私の印象ですと昔あった、「ザ・ベストテン」という歌番組の司会をしていたアナウンサーというイメージがとても強いんですよ。その「ザ・ベストテン」が終わって、10年ぐらいのブランクがありましたでしょうか、こちらの方では久米さんを全然見られなくなったんです。岩手朝日テレビがスタートしてまた久米さんにお目にかかったら、なんだか歌番組と全然反対のとてもお堅いニュース番組なので、イメージギャップがあるんですよ。それで違和感があって、なかなか番組の中身に集中できないという状況なんですね。がんばって一ヶ月以上見続けているんですけど。たしか長島監督の娘さんがスポーツ関係で時々出ていますよね。あの方を除いて、久米さんの周りを固めている方々が、久米さんの個性に引きずられているところがあって、番組としてはちょっと広がりが薄いかなというイメージは持っています。やはり個性の強さという点ではすごい番組だと思いますが、それをどう好まれる個性に持っていくのか楽しみなところです。ニュースステーションについてはこの程度です。「大相撲ダイジェスト」は私の周囲に大変好評ですので、一言添えたいと思います。仕事をしていて取組本番を見られない人にはとても助かっているようです。

◎佐々木(友)委員
 私は40代から60代ぐらいの人から意見を聞いて来ました。今、隣の佐々木さんがおっしゃったようなことを、皆さん言っていて、ブランクが大きいこと、頭にインプットされたことがいつまでも残っているということ、人ってしつこいものだなと思いました。それから働く女性たちはよくこの番組を見ているということを印象づけられました。良いと思うのは始めにニュースの内容をパーッと見せてくれること。気になるのは足元にカメラがいって、女性がその時膝を開いていたりすると、気の毒だなあと思うことが何回も見受けられまして、あれはカメラが行かない方がいいのではと思います。
 それからどういう姿勢でニュースを見れば良いのか考えさせられます。例えば重油流出についても、テレビ朝日が一番最初に海に潜って、油がこういうふうになっているんだということを見せてくれました。自分の口のなかに入るものとそこに浮かんでいる油がつながっている事がわかって、ニュースの見方を考えさせられました。それから、やっぱり見る人に希望をもたせるような明るいニュースもたくさんほしいなと思います。

◎大橋委員
 ニュースの取り上げ方になにか特別な個性があるのかなと思ったら、一般のニュースではあまり感じませんでした。ただ他の局より早かったと思うのは、今佐々木さんがいわれた、油の事件で海に潜ったこと。それともう一つ12月でしたが、ペルー問題について、ペルーの国民の世論調査をしたこと。ペルーの国民もああいうことに対してはもちろん良いとは思っていないということがわかって、これは他の局では見られなかったので、そういう他と違った視点が取り入れられればいいのではないかと思います。それともう一つ特集ということで申し上げたいのですが、重油が流れたことについて5回ぐらいやったと思うのですが、最後の日にどうして公的な支援ができないのか、立直り資金をどうして国は出してやれないんだろうという特集があり、非常に関心を持って見ました。ところが、非常に簡単にアメリカの例が出まして、アメリカの場合は1週間以内に300万円ぐらいみんなに渡しましたが、どうして日本には出来ないのか、結局役人が悪いということになってしまいました。私ももともと役人ですが、役人も悪いとは思いますが、この課題は、アメリカの歴史的背景、あるいは人の考え方とか、そういうものの違いの影響があると思います。これは別の特集にでもなりそうなことだと思うんですね。非常に簡単にまとめられてしまって、こういうまとめ方でいいのかなと思いました。
 そのあと11月23日、行政改革をどう進めるかという特集がありました。これも今大きな問題ですが、これはニュージーランドのことがかなり詳しく説明されていました。その中で高成田さんがいらして良かったと思うのは、あの時、ニュージーランドでは選択する暇がなくて、強引にああいうことをしなければならなかったし、現状を十分認識させて危機感を抱かせたとか、政治にリーダーシップがあったとか、まとめていただいたことです。こういうふうに色々な面からゆっくりと原因を探ったり、こうすればこういう対策があるということを言ってもらうと、非常にわかりやすいと思います。

◎奥寺委員長
 私は全く個人的なことをいいますけれど、久米宏さんや小宮悦子さんの他に新しい形でその問題に詳しい人を加えたほうがいいのではないかと思います。それから、正直に言って朝日テレビさんは新聞に出す番組のタイトルは実に下手だと思いますね。むしろNHKのようにオーソドックスに、他の民放ではやらないタイトルでこういうことをまじめにやるといった方がいいと思います。これはキー局の問題になると思いますが、そういうところから改革していかなくてはならないと思います。それから問題提起するときは、かならず明と暗との両方取り上げた方がいいと思います。一つ例に取ると、神戸の「震災の日が来た」というのがあったのですが、長田区のクリーニング屋さんを取り上げていました。たしかに神戸では密集した地域で非常にご苦労なさるんだと思いましたが、「明」のほうも多分あるのであって、復旧してきたところをもうちょっと前面に出せば良かったと思いました。

◎桑折常務
 ちょっと暗すぎたんでしょうか。

◎奥寺委員長
 そうですね。苦労はわかるんですけれど、それを強調しすぎているような感じがしましたね。全般的には奇をてらおうとしたタイトルが多すぎると思いますよ。地方の場合、もっと落ち着いて見ている人もあると思います。

◎箱崎(敬)委員
 その日のニュースにもよりますけれど、全体としてはさすが目玉番組と言われるだけの内容はあると思いました。久米アナウンサーのテンポの速いキャラクターなどもいいと思いました。一般のニュースの方はその日のニュースのまとめでありますので、核心を端的にコメントするわけですが、私には分かりやすいです。やはりこの番組の魅力といいますか勝負所は特集ではないかと思います。概して震災の特集にしろ、中国長江物語にしろ、見応えがあったと思いますし、ゴルフの尾崎将司や柔道の田村亮子、長嶋さんの娘さんの取材などは好感がもてました。あとは天気予報の予報士の気象解説も参考になる。それから「ふるさと点描」ですね、あれが入ると大変気持ちが和らいで非常にいいのではないかと思います。いずれ、私は深夜11:20までということになると、どうしても夜更かしというか寝不足で、若干リズムが変わってきますけれど、そういった点で視聴率はどうなのかなと思います。

◎箱崎(安)委員
 私もこの番組はすごく好きなんですけれど、こちらで開局いたしまして見ました第一印象は、小宮さんもずいぶん年をとったなと思いましたね。そして昔は東京銀行出身の方がサブキャスターとして出てきたりと、味があった。おそらく昔のこの番組のファンというのは年代的に広がりがあったと思います。今のサブキャスターも含めて雰囲気が全体的に年取ってきた感じがするのですが、視聴者の広がりっていうのは昔のようにあるのかなと思います。それからペルーの事件で外務大臣がペルーに行って戻ってきたときの画面を見ましたが、行ってすぐ戻ってきたということで久米キャスターが「何の為に行ったんだ。だったら行かなければよかったじゃないか。」と怒っていたと思いますが、他局は専門的な解説をやっていましたね。これだけの番組だったら、もっと掘り下げる人がいてもよかったのではないかなと思います。やっぱりテーマによっては専門の方を入れてもいいのではないかと思います。あと朝日新聞の方、ものはよく分かっているのでしょうけれども、新しい視聴者を得るためにも多少キャラクターのある人を入れたらどうなのかなと思います。

◎三好委員
 すいませんが、私は今回宿題をやってきませんでした。朝4時に起きて仕事をする癖がついてしまいまして、どんなに努力しても夜の10時までは起きていられないですね。まぁ私のことは気にしないで、今後とも夜10時からやってください。

◎奥寺委員長
 では、テレビの番組総体について、どうぞ。

◎三好委員
 NHKがある時、堂々と字幕にエンターテイメントと書いたわけですね。NHKが堂々とエンターテインメントのンを省略するのはおかしいと手紙を書きました。でも無視されました。今朝は「やじうまワイド」を見ました。きれいな女性が「ゆっている」と言っていましたね。ざっくばらんに話す方がああいう場合いいですよね。そうしますとどうしても「ゆっている」となってしまうかもしれませんが、原則として美しくて正しい日本語を使った方がいいと思います。

◎盛内委員
 番組全体についての感想を申し上げたいと思います。1月13日ペルーの事件で人見剛史という記者のインタビューがありまして、これは実際行った人の言葉ですから、関心を持って聞きました。1月15日神戸の区画整理問題、その他のことの話が出ていましたが、あの取り上げ方はよかったのではないかと思います。1月16日タンカー問題でロシア側の見解は爆発説で日本側の見解は船体の老朽化によるもので、過失であるという取り上げ方をしていました。これも取り上げ方としてはよかったと思います。1月20日橋本政権が危ないということを取り上げていました。1月23日、特集で行政改革問題を取り上げました。これももう少し突っこんで取り上げた方がいいという意見もありますが、やはりこういうことを取り上げるのはいいと思います。1月29日、友部議員の逮捕問題でした。これもよかったですね。
 それから、この一ヶ月間できるだけ見た中で、たいへんユニークな画面がありました。1月22日、中国の食の問題で生のサソリの躍り食いというのもやっていました。たいへんユニークでめずらしくもあり、楽しくもありました。それから、1月2日、社長が知事と対談されましたよね。知事政談ですか。今の知事は前の工藤知事の路線をできるだけ継承するということで、立候補して当選したわけですが、工藤知事以来の教育立県の話には全然触れませんでしたよね。現在も県立大学も出来つつある。それから県立美術館も着手しているというというような時に教育立県的な話をされなかったのはちょっと残念でした。それともう一つ、テレビ番組の一般論になるのですが、番組の中で伴奏の音楽が高すぎてセリフが聞こえないんです。音楽の方がイヤに高いんです。CMの時は少しぐらいいいと思うのですが。ドラマの中で伴奏音楽がセリフを消してしまうぐらい高くなるのは問題ではないかと思います。以上です。

◎山口委員
 久米さんという人の個性をふんだんに出した番組で、それが好きか嫌いかということで分かれるんだろうと思います。あの場合久米さんは発信者であると同時に視聴者でもあると思います。時にパッと変えて、視聴者になって受け手としての感情をいれて、そこで遠慮のない感情表現が入って、たまには行儀が悪いなという感じがありますが、その辺がゲストの個性を引き立てていいのではないかと思います。少し久米さんに引きずられるというか、まあそこまでやらなくてもと思うことがあります。
 それから事件が起こると最近模型を作りますよね。たしか航空機の事故だったと思うのですが、その模型の作り方とカメラ、説明の仕方が抜群にうまいと思うんですね。これは天気予報にもつながっていると思いますね。よそも真似してきているのではと思うくらいです。それをみて全体のスタッフというのは相当優秀な人だなと思います。久米さんに遠慮しないで意見を出してもいいのではないかと思います。そういった面で長嶋さんの娘さんはきわめて新鮮に見えますね。素人を起用した良さ、面白さを久米さんも上手に引き出していると思い、大変好感がもてました。あとはあのスタジオの造作ですね。あれはどんなねらいで作ったのでしょうか。ちょっと色が暗いのではないでしょうか。それからエンディングはみんないなくなっちゃうんですね。そのあとでカメラがスーッと引いていくという感じで寂しいですね。あるいはその辺が発信者と同時に受け手であったりして、第三者でもあるとおいう冷たさが、都会では受けるのかなと思います。

◎大堀委員(紙上参加)
 ニュースステーションは東京に出張したときなどしか見られなかったが、今度はじっくり見られていい。久米さんのパキパキした語り調子が私には好感がもてる。しかし岩手の人には歯切れが良すぎると思われるかもしれない。久米さんの両脇に座っているキャスターは地味だが感じはいい。

◎奥寺委員長
 それでは、次に視聴率についてよろしくお願いいたします。

◎河邊業務局次長
 一番新しい視聴率調査期間は1月13日(月)~1月19日(日)の1週間です。いわて朝日テレビのゴールデンタイムが12.2%、プライムタイムが11.5%、前日が5.5%という数字になっています。今日のテーマのニュースステーションですがテレビ朝日では5日間の平均がだいたい14~15%ですが我が社の平均は7.1%ということでまだまだこれからだなということです。ちなみにこの週の9時台の月~金の平均視聴率が11.9%なんですがニュースステーションになると、7.1%で5%近く視聴率がダウンしてしまいます。出演者が年を取ってきて視聴者の幅が狭くなってきたのではないかという指摘もありましたがそういうところにもあるのかなと思います。ただ、内容的に都市型で岩手という地域性との差があるのかなとも思います。こういうものはもう少し時間をかけていかないと何とも言えないところでもあります。この番組は我が社の目玉でもありますので、これからは視聴率をあげるのが課題です。この週のゴールデントップはめんこいでした。この週はまだ冬休みということもあって若者向け番組が多いめんこいテレビに視聴率がいったと思います。めんこいテレビはドラマも20%以上で好調です。全日の視聴率はNHKが大相撲中継が入りまして、トップです。我が社は全日がなかなか上がらず、5%台で低迷していることが一つの課題だと思います。ちなみに我が社の高視聴率番組を紹介いたしますと、トップが「クレヨンしんちゃん」で24.1%、「ドラえもん」が20.0%、あとは「日曜洋画劇場」とか「炎のチャレンジャー」、「はみだし刑事情熱系」。以上がベスト5です。

◎奥寺委員長
 ニュースステーションは、願望としては、2ケタぐらいほしいということですか。

◎河邊業務局次長
 まあ高ければ高いほどいいですね。いまは世帯視聴率ですけれど、これからは個人視聴率が問題になると思います。例えば、ニュースステーションが7%といっても、じゃあどういう層が一番多く見ているかという個人視聴率に移っていくとこういうターゲットが一番多く見ていますよと言えるわけです。7%でもその視聴者層が全部見ていれば堅いわけです。

◎奥寺委員長
 ではこの辺で、次回の開催日と講評番組をお願いします。

◎桑折常務
 次回は2月27日(木)にお願いしたいと思います。それから講評番組ですが、毎日昼の12:00から水前寺清子さんと中村克洋さんが出ております、「ワイドスクランブル」でお願いしたいと思います。

7 審議機関の答申又は改善意見に対してとった措置及びその年月日

  特記事項なし。

8 審議機関の答申又は意見の概要を公表した場合におけるその公表の内容、方法及び年月日

  特記事項なし。

9 その他

  特記事項なし。