放送番組審議会

10月(第22回)

概要

 今回から新委員に山川清みちのくコカ・コーラボトリング取締役営業本部長が加わった。

 11月の番組編成について佐々木瑞夫営業局長が説明した。単発の自社制作番組は3日の「30人31脚岩手県予選」「いわて競馬ステーション」、29日の「IAT杯富士大学旗争奪第20回全国高校柔道選手権大会岩手県大会」。

 県庁広報番組「ウイークリーいわて」(土曜日午前10時)について講評した。今月は「シイタケ」「秋鮭」「身障者のスポーツ交流」など岩手の季節に合ったテーマを取り上げており興味を持って見ることができたとの声が多かった。一方15分番組という短い時間的制約から掘り下げた紹介は厳しく印象が薄い、もっと視点を絞り込むべきではないかとの指摘もあった。

 各委員は県庁広報番組という性格から県の意向はどの程度反映されるかに関心を持つ人が多かった。局側からは、県広報担当者の意見を聞くのは当然だが局の考え方も主張しながら制作に当たっていると説明した。

議事録

1.開催年月日     平成10年10月28月(水)

2.開催場所      株式会社岩手朝日テレビ本社演奏所会議室

3.委員の出席     

            委員総数   12名

            出席委員数   7名(うち紙上参加1名)

  出席委員の氏名

   大橋瑠璃子副委員長、大島正蔵委員、照井章夫委員、箱崎安弘委員、

   盛内政志委員、山川清委員、箱崎敬吉委員(紙上参加)

  欠席委員の氏名

   奥寺一雄委員長、大堀勉委員、佐々木明子委員、佐々木友江委員、三好京三委員

  放送事業者側出席者名

   蓮見代表取締役専務、桑折常務取締役、横舘報道制作局長、菊地技術局長、

   佐々木営業局長、河邊営業局次長

4.議 題

  (1)11月の番組編成について

  (2)番組「ウィークリーいわて」について

  (3)次回の開催日および課題について

  (4)その他

5.議事の概要

 今回から新委員に山川清みちのくコカ・コーラボトリング取締役営業本部長が加わった。

 11月の番組編成について佐々木瑞夫営業局長が説明した。単発の自社制作番組は3日の「30人31脚岩手県予選」「いわて競馬ステーション」、29日の「IAT杯富士大学旗争奪第20回全国高校柔道選手権大会岩手県大会」。

 県庁広報番組「ウイークリーいわて」(土曜日午前10時)について講評した。今月は「シイタケ」「秋鮭」「身障者のスポーツ交流」など岩手の季節に合ったテーマを取り上げており興味を持って見ることができたとの声が多かった。一方15分番組という短い時間的制約から掘り下げた紹介は厳しく印象が薄い、もっと視点を絞り込むべきではないかとの指摘もあった。

 各委員は県庁広報番組という性格から県の意向はどの程度反映されるかに関心を持つ人が多かった。局側からは、県広報担当者の意見を聞くのは当然だが局の考え方も主張しながら制作に当たっていると説明した。

6.議事の内容

◎桑折事務局長

 少し早いですが全員お揃いですので始めさせていただきます。今日から山川委員に出席していただくことになりましたので、よろしくお願いします。

 それでは蓮見専務よりご挨拶申し上げます。

◎蓮見専務

 本日はお忙しいところどうもありがとうございます。今日からみちのくコカ・コーラの取締役営業本部長の山川さんに委員に加わっていただきますのでよろしくお願いします。 それから先日「トークいわて人」の1周年記念パーティーを開催しました。ご出席いただきありがとうございました。パーティーには増田知事にもご出席いただきまして、和やかな雰囲気でした。こういう番組は大事にして今後とも長く続けていきたいと思います。この番組に関する先生方のご意見もまた時期を見て伺いたいと思います。

 それから今私どもの業界で大変問題になっていて、これからやらなければならないことに地上デジタル放送というのがあります。昨年の6月から「地上デジタル放送懇談会」というのが発足しまして今年の6月に中間発表がありました。これは座長が学術情報センターの所長をやっています、猪瀬博氏ですが、今月中頃に最終答申が出まして、いよいよスタートしなければならないということになりました。岩手地区は2006年迄にデジタルによる放送をしなさいとということです。したがって現在行なわれているアナログ放送を2010年迄に終了して、それ以後はデジタル化による放送を実施していかなければならない。これについては大変な費用もかかるわけでうちの技術局で試算しましても当初12、3億、岩手県内の中継局全部ですと35億、あるいは40億というような膨大なお金がかかりますので、我々としては大変なものを背負わされて非常に頭が痛いわけです。色々な問題点が発生すると思いますので、先生方にはぜひ知恵を拝借願いたいと思います。よろしくお願いします。

 それから奥寺委員長は中国へ行っていらっしゃって、欠席ということですので、大橋先生、よろしくお願いします。

◎桑折事務局長

 それでは新しい山川委員に委嘱状をお渡ししたいと思います。任期は皆様と同じく来年の8月までです。

 蓮見専務から委嘱状を渡す

 山川委員につきましてご紹介します。昭和19年生まれ、昭和41年にみちのくコカ・コーラボトリングに入社されまして、八戸の第一営業所の所長、特販部の部長、広報部長、営業第二部部長、同一部部長を歴任なさいました。現在は取締役営業本部長であります。どうぞよろしくお願いします。

 それから私どもの方も若干異動があります。今まで営業局長の升谷が番組についてご説明していましたが、今月からは新しい局長の佐々木瑞夫に変わります。これから佐々木から番組についての説明をさせていただきます。

 それでは本日は大橋副委員長に議事の進行をお願いします。

◎大橋副委員長

 本日は私が臨時に司会をさせていただきますのでよろしくお願いします。では最初に11月の番組編成について佐々木局長さんからお願いします。

◎佐々木営業局長

 それでは説明させていただきます。初めてですので不慣れではございますがよろしくお願いします。

 レギュラー番組は先月のものと変更はありません。単発番組について説明いたします。

 1日(日)8時から11時、間にニュースを挟みまして12時から13時45分「第30回全日本大学駅伝対抗選手権大会」があります。これは熱田神宮から伊勢神宮までの駅伝です。参加校は23校、東北からは仙台大学が出場します。

 3日(火)の10時30分から11時は「30人31脚岩手県予選」です。県内の小学校から7校が参加して9月19日(土)に紫波運動公園陸上競技場で行なわれた模様を30分に編集して放送します。ちなみにこの時の優勝校は盛岡の山岸小学校です。

同じ3日(火)11時から11時25分「新日本列島温泉めぐり」。栃木の湯西川温泉と福島の甲子温泉の宿を紹介します。14時からは広島ホームテレビの制作「ドラマスペシャル’98遠い潮騒」。出演は田村高廣、小島聖他です。貨物船の船乗りの町、広島県倉橋島が舞台のドラマです。15時から15時30分はIAT制作の「岩手インターハイまであと272日 青春の祭典にむけてin北上」(仮)。来年行なわれる岩手インターハイのプレ番組です。先日北上で行なわれた300日前記念イベントの模様や陸上競技で大活躍している黒沢尻南高校の女子選手のインタビューなどで番組を構成します。それから15時30分から16時30分これもIAT制作であります、「いわて競馬ステーション~岩手県知事杯セイユウ賞」。11月1日に行なわれたIAT杯の模様も入れながらの放送です。解説は三沢さん、実況は西村アナウンサーと東京で競馬中継などで活躍なさっています、水沢出身のフリーアナの及川さんの二人です。それからゲストにやはり岩手県出身で今は大井競馬場で調教師をやっておられます、高橋三郎さんをお招きします。

 7日(土)は 大分朝日放送開局5周年記念番組、「トップレディーのドラマチック旅 物語~橋本久美子・花田憲子の大分メモリアル」。橋本前首相夫人の久美子さんと花田憲子さんの大分メモリアルと題しまして、お二人と共に縁のある大分県別府市を旅をしながら人生について本音で語り合うという番組です。これは業界ではかなり話題になっている番組です。

 8日(日)からはいよいよ大相撲11月場所が始まります。「OH!相撲」、「大相撲ダイジェスト」を深夜に放送します。

 8日(日)14時から15時55分は全国で行なわれた小学生30人31脚の予選をダイジェストで送る「30人31脚予選ハイライト」。これは各地区の県予選、ブロック予選の模様をダイジェストにして放送するものです。東北、北海道のブロック予選でも盛岡代表の山岸小学校が優勝しまして全国大会に参加します。その全国大会の模様は19時から20時54分まで生放送でお送りします。山岸小学校の活躍が期待されます。

 14日(土)16時30分から17時25分は「伊藤園レディスゴルフ」。2日目の模様を千葉・グレートアイランド倶楽部より放送します。21時から22時51分です。21時から22時51分は第15回サントリーミステリー大賞スペシャル「心室細動」。大阪朝日放送の制作です。主演の村上弘明を中心としたミステリードラマです。

 15日(日)12時から14時55分「第20回東京国際女子マラソン」。これは今年は第20回記念大会ということで歴代15人のチャンピオンが国立競技場に集まります。16時から17時25分「伊藤園レディスゴルフ」の最終日を放送します。

 22日(日)12時から14時30分「全日本大学女子駅伝対抗選手権大会」。サブタイトルが「国際大学女子招待」でして外国の大学のチームも参加します。アメリカやドイツ、イタリア、オーストラリア、ロシア、中国からきます。東北からは東北学院大学が初出場します。16時から17時25分日曜ワイド「鈴木蘭々、小林恵 ベルギー丸かじり乙女のハナ歌大冒険」。ベルギーを旅する二人の旅行記です。

 23日の10時30分から11時25分は九州朝日放送創立45周年特番「砂漠に緑を~緑の父・杉山龍丸の軌跡~」。インドの砂漠の緑化に挑んだ一人の日本人、杉山龍丸の足跡をたどる番組です。リポーターは田中健と龍丸の長男、満丸氏です。

 27日(金)16時15分から16時30分「1・2の三陸料理コンテスト」(仮)。これは三陸町を中心にした三陸の海の幸を使った料理コンテストをおもしろく紹介する番組です。

 29日(日)14時から15時25分HTB開局30周年記念番組であります「20世紀紀末ドキュメント ロシアにアメリカを建てた男」。帝政時代のロシアからアメリカに逃れて民主主義を学んだクラスノシチョーコフが極東共和国を設立したそうですが、それを綴った番組です。ナビゲーターは熊川哲也と作家の西木正明。これも大変注目の番組です。16時30分から17時25分は自社制作番組「IAT杯 富士大学旗争奪 第20回全国高等学校柔道選手権大会岩手県大会」の模様を収録して放送いたします。実況は西村アナウンサーです。

 30日(月)の10時30分から11時25分は「第29回日展」があります。

 以上11月の単発番組をご説明しました。

◎大橋副委員長

 今の説明の中で何かご質問はありませんか。

◎桑折事務局長

 「30人31脚」というのを初めて聞く方もいると思うんですが、これは2人3脚の30人版です。これは「ウッチャンナンチャンの炎のチャレンジャー」という番組のコーナーでやっていたのが非常に評判が良かったものですから、今全国的に展開してやっているわけです。今回は千葉の幕張で全国大会を行ないます。そこへ山岸小学校が出場するわけです。

◎河邊営業局次長

 ちょっと補足させていただきますと、3日の放送で岩手県予選をやって、11月7日(土)の12時から「TVイーハトーブ」というレギュラーの番組がありますが、この中で北海道・東北地区大会の模様を放送します。だいたい9秒台を出さないと全国レベルには届かないんですが、山岸小学校は9秒台が出て優勝しました。翌日の8日、東京で全国大会をやります。

◎箱崎(安)委員

 プリントに書いてある、発信局のローカルというのと各局の局名とがありますが、これはどう違うのですか。

◎河邊営業局次長

 これは我が社でも作っていないし、キー局からのネット番組でもない、色々なところから番組を購入してこちらでスポンサーを付けて放送するというような形です。

◎箱崎(安)委員

 では27日(金)の「1・2の三陸料理コンテスト」はIAT制作ではないんですか。

◎河邊営業局次長

 これはテレビ朝日が制作はしていますが、スポンサーはローカルでセールスしています。ネットの番組ではありませんということです。

◎大橋副委員長

 他にございませんでしょうか。なければ次は番組講評にいきたいと思います。まず最初に「ウイークリーいわて」についてご講評いただきたいと思います。それでは大島さんからお願いいたします。

◎大島委員

 10月17日の椎茸と翌週の秋鮭を見まして感想を述べたいと思います。

 椎茸、秋鮭共に岩手県の特産、名産であるということを番組で言っていまして、季節としても非常に相応しくテーマは最高だなと思いました。でも番組を見ていると普通であればついチャンネルを切り替えてしまうかなと思ってしまうつくりだなと思いました。この番組のあと「トークいわて人」がありまして、これは引き込まれる番組でありますので、この差がどうしてもでてくる。テーマのとらえ方などは県庁サイドの意向で、それはそれでいいんですが…。数字がズラズラッと並んであったり、その後イベント情報などをやっていましてもういいという気がしないでもないなと。特集の椎茸と秋鮭につきましてもイマイチ心にこないなと思いました。物ではなく人をもうちょっと前面に押し出したらそういったことがなくなるのではないかと思います。例えば椎茸を実際に栽培している農家の人とか、秋鮭の場合であれば秋鮭を捕る方の肉声とか、そういったものがあればもうちょっとホットな部分が出てくるのではないでしょうか。特集するものの視点をもう少し変えられたらいいのではないかと思いました。

 一方「トークいわて人」も続けて見ましたが、安比高原のサッカー場を作った立花さんという方の話もおもしろかったんですが、その次の週の北上製紙の町田さんの話もおもしろかったです。岩手に来て4年という町田さんがやられている事業の内容がすばらしい。よい人選だったと思います。

◎照井委員

 今日は秋鮭の回の1本しか見てこなかったんですが、良かったと思う点は若い職員を出演させたことですね。服装につきましてもラフなかっこうで、見ていて気を抜いて見ることが出来ました。

 それからやはりテレビ出演慣れしていないという部分があろうかと思いますが、どうしても語り口が固くなるというか原稿を棒読みになりがちな面があって、その辺をもう少しうまく、番組自体がソフトな感じで作られればよかったと思います。

◎箱崎(安)委員

 私は畜産研究と、一関の障害者スポーツ交流と秋鮭の3回見ました。

 番組の中で週末イベント情報がありましたが、その中に盛岡のものが三週間何もなかったんですね。北上、大船渡などはありましたが。盛岡は昔から何もやらないというイメージがあるんですが、ああいうところを盛岡市としても利用する道があると思います。それから岩手県からのお知らせのコーナーは、時流にあっていてよかったと思います。

 番組の中身の方では秋鮭のことなんですが、何年か前に私は宮古に住んだことがあるんですが、秋鮭漁の苦労というものを現場で聞いたことがありまして、県の方が言っていることが非常によくわかりました。漁獲する産業ではなくで作っていく産業だから非常に供給が多くて実際に買い付け業者の人たちが困っているんですね。全国どこに行ってもこれがあるので値段が上がらないということなんです。そのような苦労話があるということももう少し分かりやすく話したらいいのではないかと思いました。

 スポーツ障害とか畜産の回は知らなかったことも多くあって、ずいぶん勉強になりました。

 結論的に申し上げると、IATは地域密着ということでこういう番組を作ったのかと思いました。特に企画が県ということである程度固さがありますが、21世紀における住みよい郷土づくりをするためにこういうことを県としてはやっていますよということを知らしめるような番組ですね。今後はもっとわかりやすく視聴者に理解を求めるような内容に広がって行くんでしょうけど、コンセプトとしては地域密着型の番組であるのかなと思いました。

 それからアナウンサーの山田さんですが慣れてきた感じがありますね。以前、彼女の化粧について色々と意見がありましたが、何となく女性っぽくなってきたかなという感じがありまして、それなりに経験というものが出てきていると思いました。

◎盛内委員

 私は4週全部見ました。3日は一関の身障者のスポーツの話題を取り上げていました。私はスポーツ自体見ることは少ないんですが、こういう方々が取り組んでいるスポーツというものはそれなりに大きな意味があると思います。スポーツだけでなくダンスもやっていましたね。こういうテーマは今後も取り上げていくべきだと思います。

 10日は県立大学の紹介が主でした。

 17日は健康椎茸ツアーというのでした。椎茸っていうのは全国どこでも採れるかもしれませんが、岩手県の特産物の一つであるわけで、農林大臣賞を取ったものもあるということで、椎茸のなかにどんこというものがあるんですが、そのどんこについてもう少し解説があってもよかったのではないかと思いました。

 24日は秋鮭消費拡大のキャンペーンでした。消費拡大の為のキャンペーンですから取り上げ方は色々あると思います。鮭を使ったイタリア料理などを紹介していましたが、鮭の使われ方が広がっていくというのはいいことだと思いました。

 4週間を通して見ましたが、この企画は岩手県ですよね。民放局と提携した県政番組は大変結構なことですね。この番組は県からきたものをそのまま取り上げているのですか。

◎河邊営業局次長

 基本的には県からきますが、もっと視聴者に見やすくするにはどうしたらいいかなどは話し合います。

◎盛内委員

 そうですか。いずれ県の企画のネタが少なくなると、ちょっといい加減になってくるかもしれないので、その辺りは局のほうでも少しチェックしたり話し合ったりしながらいい番組に育てていっていただきたいなと思います。

◎山川委員

 初めてなもので、今回は勉強しに来ました。

 この番組はビデオで2回分しか見れませんでした。私たちにとってはビデオでしか見られない時間帯なのかなと思い、それがちょっと残念でした。

 岩手を伝えたいという意図はよく分かりますが、15分という短い時間では少し無理があるのではないかと思いました。岩手を伝えたいということであれば、むしろイベント情報を番組にすり替えてしまうという方法もあるのではないでしょうか。家族で休日に出かける人が今は結構多いですから、そういう情報は見るのではないかと思います。イベント情報ですから1年間通じてどんどん変わっていくわけです。それを番組の題材にするというのはむしろ一つのことを短い時間で掘り下げようとすることよりもいいのではないかと思います。

 それからアナウンサーの方。ああいうタイプは好きですね。言葉がはっきりしていて。この頃全国ネットの女性アナはちょっとタレントになっちゃっているのではないかなと思いますし、はやり言葉が多かったりして気になるんですよね。ですから必ずアナウンサーの方の言葉づかいを気を付けて聞くようにしていますが、不慣れというところがかえっていいのかなと思います。

◎大橋副委員長

 私も3回見ました。皆さんおっしゃいますように、これはある物事を最初の10分は深く紹介して後の方は情報を流している番組ですよね。最初の10分で取り上げるのはもっと焦点を絞ったらどうかと思います。これは県の番組で、私も以前県にいましたから分かるんですが、必ず順序を追ってまとめたがるんですね。例えば先程おっしゃったように、どんこだけ取り上げるというやり方もありますし、何かピントを絞ってやったらいいと思います。そういう形に県は慣れていないと思います。ですのでそういった辺りを県に助言していただきたいと思います。1から5を取り上げないで、3だけを取り上げるという形をとれば印象的になるかなと思います。何か強調するところがあればいいかなと思います。

 全体としては県の紹介番組としては色々なところを紹介してくれるので好きです。色々な工夫をしていただいていい番組にしてほしいなと思います。以上です。

◎桑折事務局長

 やはり県政広報番組という性格からは抜け出せないようですね。印象が弱いようですね

◎大橋副委員長

 何か順序を追ってやりたがるんですよね。そうじゃなくてある一点を強調するほうがいいと思いますが、そういうのに慣れていないんですね。

◎照井委員

 先程も話が出ましたが、企画そのものが県からこういうものに絞ってというふうに企画の提案があるんですか。例えば農林水産業のしいたけに絞ってやってくださいというふうに、ある程度の枠での企画でくるわけでしょうか。それとももっと絞った形でくるんでしょうか。

◎河邊営業局次長

 県の予算を使っていますので、色々なセクションを平等に扱わなければいけませんし出演する方も平等にしなければいけないんです。我々も制作を通じて色々な企画を出すんですがなかなか難しいんです。

◎大橋副委員長

 県の公聴広報課が各部署にどういうものを出したいか聞きます。そうすると各部署が2、3本やりたいものを出して、それを公聴広報課がまとめて局に持ってくるという形でしょうね。

◎横舘報道制作局長

 番組の名前も内容も決めてきますね。

◎大橋副委員長

 テレビに出たいという人もあまりいないんですね。ですから同じ人が出たりするので、各部署で色々と考えてやっていますね。

◎箱崎(安)委員

 県の企画だから中立性とか公共性とかを重視しているんでしょうね。例えば秋鮭の話の時に漁獲量で25パーセントとか水揚げ高で40パーセントとか相当の産業ですよね。ですからあれは県の担当の人ではなく、水産業界の人がでれば非常にアピールするのではないでしょうか。でも他の産業もということになってしまうでしょうかね。

◎大橋副委員長

 大丈夫だと思いますよ。でも民間の方とか組合の方とかほど直接販売に関わらないものですから、県としては拡大したいという気持ちはあってももうひとつピンとこないですね。こうしたらいいのではないかということを外部から言っていただくといいのではないでしょうか。

◎河邊営業局次長

 そうですね。色々意見を聞いてはくれます。今、県の方も視聴率というのを非常に気にしていまして、視聴率を何パーセント以上にしてくれというようなことがありまして、時間帯とか内容の話もするんですが、なかなかというところもあります。

◎横舘報道制作局長

 視聴率に関して言えば、17日の椎茸の回は5.7パーセントいったんですね。これは今までで最高で、大体平均で2パーセント前後だったんですよ。先程山川さんがおっしゃったようにアナウンサーのキャラクターや現場のインタビューのやり方で独自性を出したいと思います。

◎山川委員

 視聴率は2パーセント前後ということですが、椎茸の回の5.7パーセントというのは視聴者は椎茸に関連する放送があるからということでチャンネルを回したんですかね。

◎横舘報道制作局長

 多分季節の食物というのがかなり大きいですね。

◎山川委員

 これは事前に情報が入るわけですか。

◎横舘報道制作局長

 そうですね。例えば新聞の紹介欄等に詳しく載りますし、番組宣伝も流します。

◎箱崎(敬)委員(紙上参加)

 「障害者スポーツ交流会開催迫る」(10月3日)

 車いすでペアを組みテニスやダンスで汗をかく。障害者と健常者の相互理解には最適の活動である。毎年行なわれる障害者スポーツ大会も見ているが、支援ボランティアも含めスポーツ、文化活動は最も効果的なノーマライゼーションである。交流会当日の模様も放映してほしい。

 「県立大学、短期大学入試情報」(10月10日)

 この4月に開学した県立大学と短期大学部の入試情報を紹介する番組であるが恵まれたキャンパス、偏差値ではなく問題解決能力を重視するという大学の特徴、推薦入学の人数など短時間によくまとめられていた。4月入学した二人の学生の学生生活や夢を語るインタビューも効果的であった。県の企画ということで県立大学のPRは当然であろうが、公平性の点からは県内の他大学の入試情報にも配慮する必要があろう。

 「岩手健康しいたけふれあいツアー」(10月17日)

 全国椎茸品評会で3年連続日本一に輝いた岩手の椎茸を紹介する番組であるが、椎茸栽培の現場や県林業技術センターの取り組みなどバスツアーを通して県産椎茸の良さがコンパクトにまとめられていた。担当アナも明るくて好感が持てる。週末のイベント、県からのお知らせも効果的である。

◎大橋副委員長

 それでは講評の方は以上ということで次に次回の開催日と講評番組についてお願いします。

◎桑折事務局長

 開催日は11月26日(木)、講評番組は木曜ドラマ「外科医 夏目三四郎」でお願いしたいと思います。

7.審議機関の答申又は改善意見に対して取った措置及びその年月日

 議事録をキー局と系列各局及び関係機関に送付した。

8.審議会の答申又は意見の概要を公表した場合におけるその公表の内容、方法

 インターネットホームページに審議の概要を掲載。

9.その他

 特記事項なし。

速報

 IAT岩手朝日テレビの第22回番組審議会が28日午前11時から盛岡市盛岡駅西通の同社会議室で開かれた。

 11月の番組編成内容を局側から説明した。単発番組としては、1日の第30回全日本大学駅伝対抗選手権、15日の第20回東京国際女子マラソン、29日のIAT杯・富士大学旗争奪第20回全国高校柔道選手権岩手県大会などスポーツ番組が多い。

 この日は「ウィークリーいわて」(土曜午前10:00)について各委員が講評した。「地域に密着した話題をわかりやすく紹介している」など県政広報番組として評価する声が多かったが、「15分では十分に説明するには時間が足りない」「もっと焦点を絞った方が印象が強い」などの声もあった。

 なお、出席委員は大橋瑠璃子委員、大島正蔵委員、大堀勉委員、佐々木友江委員、照井彰夫委員、箱崎安弘委員、盛内政志委員、山川清委員の8名。欠席委員は奥寺一雄委員長、佐々木明子委員、箱崎敬吉委員、三好京三委員の4名。