放送番組審議会

11月(第83回)

概要

 岩手朝日テレビの第83回番組審議会が平成16年11月25日(木)、盛岡市盛岡駅西通の岩手朝日テレビ会議室で開かれた。

合評番組は「楽茶間(ラクティマ)」。

  • 「より道マップ」のコーナーは、面白くて、切り口がいい。矢部アナは、その地域のよさや、会話をする相手の人間性をうまく引き出している。矢部アナ作成のイラストも、よくできている。ただ、取り上げる地域について、県内での位置関係をはっきり示してほしい。
  • 「今週のスイーツ」は、写真を上手く使ったパネルで紹介する手法に、雑誌をめくるような楽しさがあり、斬新で面白い。
  • 小山さんと矢部アナのコンビは、会話にリズム感があり、見易くて聞きやすい。小山さんのキャラクターがいいのに加え、食べっぷりのよさも気持ちがいい。矢部アナは、肩の力を抜き、のびのびとしている。女性のアシスタントは、いま一歩である。
  • 番組コンセプトから見て、かなりの部分で合格点を与えられる。飲食ばかりでなく、地域の良さをもっと取り入れれば、番組も面白くなる。今後も試行錯誤をしながらやって欲しい。
  • 「おまかせチョイス」は、ゴチャゴチャしすぎている。家具ありお肉ありリンゴありといった具合なので、ある程度の括りを設けた方がいい。
  • 1回目のプレゼントのおねだりは、あれだけ続けるとみっともない。おねだりシーンそのものを見せるのはどうか。

という意見が出た。

出席委員は、増子 義孝委員長、笠川 さゆり委員、宮野 裕子委員、村田 久委員、大坊 忠委員、松本 直子委員、高橋 真裕委員、松尾 正弘委員、小田島 利昭委員の9名。欠席委員は、石井 三郎委員の1名。

議事録

1.開催日時

平成 16年 11月 25日(木)午前11時~

2.開催場所

岩手朝日テレビ本社 3階会議室

3.委員の出席

委員総数 10名

出席委員数 9名

委員長 増子 義孝

委員 小田島 利昭

委員 笠川 さゆり

委員 高橋 真裕

委員 大坊 忠

委員 松尾 正弘

委員 松本 直子

委員 宮野 裕子

委員 村田 久

欠席委員数 1名

委員 石井 三郎

会社側出席者名

代表取締役社長 川崎 道生

代表取締役専務 村上 昇

取締役営業局長 辻 一成

報道制作局次長 浅田 英利

技術局長 佐々木 正樹

番組審議会事務局長  小倉 潔

営業局業務推進部 阿部 卓司

4.議題

(1)12・1月単発番組について

(2)番組合評

「楽茶間(ラクティマ)」

(3)次回の審議会

開 催 日:

平成17年1月27日(木)

合評課題:

「ふるさとCM大賞 in IWATE」

12月23日(木) 14:00~15:25

5.概要

○「より道マップ」のコーナーは、面白くて、切り口がいい。矢部アナは、その地域のよさや、会話をする相手の人間性をうまく引き出している。矢部アナ作成のイラストも、よくできている。ただ、取り上げる地域について、県内での位置関係をはっきり示してほしい。

○「今週のスイーツ」は、写真を上手く使ったパネルで紹介する手法に、雑誌をめくるような楽しさがあり、斬新で面白い。

○小山さんと矢部アナのコンビは、会話にリズム感があり、見易くて聞きやすい。小山さんのキャラクターがいいのに加え、食べっぷりのよさも気持ちがいい。矢部アナは、肩の力を抜き、のびのびとしている。女性のアシスタントは、いま一歩である。

○番組コンセプトから見て、かなりの部分で合格点を与えられる。飲食ばかりでなく、地域の良さをもっと取り入れれば、番組も面白くなる。今後も試行錯誤をしながらやって欲しい。

○ 「おまかせチョイス」は、ゴチャゴチャしすぎている。家具ありお肉ありリンゴありといった具合なので、ある程度の括りを設けた方がいい。

○ 1回目のプレゼントのおねだりは、あれだけ続けるとみっともない。おねだりシーンそのものを見せるのはどうか。

6.議事の内容

小倉事務局長

 第83回放送番組審議会を始めます。

増子委員長

 それでは川崎さん、一言お願いします。

川崎社長

 本日もよろしくお願いいたします。

 まずご報告ですが、平成16年度民放連賞のテレビ教養部門で当社制作の「もう一度、風に~車イスのレーサー 横澤高徳~」が優秀賞に選出されました。これも日頃、番審で叱咤激励を頂いているお陰だと感謝しております。11月9日の授賞式では本日出席しております阿部が受賞して参りました。

 また来月の合評番組であります「ふるさとCM大賞」の審査会を11月20日に収録しました。審査会の結果につきましては、お手元の資料をご覧下さい。審査員の皆さんからは、作品レベルが確実に向上しているという嬉しい評価を頂戴しました。今年から大賞受賞作品は、東北6県で相互に放送しあうことにもなりました。当社での放送は12月23日です。

増子委員長

 優秀賞受賞おめでとうございます。やはり、常に高い位置を目指す気持ちを持ち続けることが重要で、その気持ちが無ければこういった賞を授かることは出来ないと思います。

 それでは12月の番組についてお願いします。

辻営業局長

 ご説明いたします。12月4日12:30-13:50「楽茶間スペシャル」。通常より25分拡大し、忘年会特集などを放送します。19:00-20:54「小学生30人31脚全国大会」。岩手県代表の高田小学校も出場した大会の模様をお送りします。

 12月5日14:30-15:55「日曜ワイド:黒革の手帖PR」。12月9日の同番組最終回の直前PR番組です。

 12月13日19:00-20:54「忠臣蔵 最終回SP」。この週から年末年始スペシャル番組が多く編成されております。

 12月23日14:00-15:25、社長からお話がありました「ふるさとCM大賞 in IWATE」、第3回を迎える同審査会の模様をお送りします。

 また、視聴率は非常に好調に推移しております。通期で全日7%を達成すべく、ローカル編成も努力して参りたいと思います。

増子委員長

 それでは「楽茶間(ラクティマ)」の合評に入ります。

小田島委員

 私は活金情報局をずっと見ていたので、楽茶間の最初の印象は、活金情報局に比べてスタジオに奥行きがあるし、暖色で暖かいイメージがあって良い印象を持ちました。

 初回はプレゼントが中心で、どのような番組か掴み切れませんでしたが、毎週見続けていますと、様々なコーナーがあるんですね。特に「より道マップ」が良い。こういった類いのコーナーは、寄り道といいつつ所謂ヤラセ的なものが多いと思うのですが、この「より道マップ」は本当に行き当たりバッタリで、打ち合わせをしていない感じが素直に伝わってきます。またこのコーナーはくじで行き先を決めていますが、偶然にも町や村ばかりが出てくるので、息子が「いなかにしか行かないのか」と言っておりました。

 小山さんと矢部さんは好印象なのですが、アシスタントの女性で不真面目な印象を受ける方がいます。素人っぽいのは良いと思いますが、もう少し頑張って貰えたらもっと良い番組になると思います。

村田委員

 1回目はスタジオと中継レポーターの連携がギクシャクしていた。初回だし仕方がない、逆にその良さもあるかと思ったのですが、あまりにもスタジオとレポーターのギャップがありすぎて、視聴者も辛いかなという気がしました。その辺りはだんだんに良くなるという期待感を持っています。

 「より道マップ」が一番面白く、切り口が良い。またイラストがとても良くてプレゼントしたら受けるだろう。まとまれば商売ができそうだ。小冊子にしてガイドにしてもいいと思う。

 僕は釣りをするので、大槌の釣り公園が目に焼き付きました。女性レポーターが鮭の一本釣りに挑戦しましたが、他にいたお客さんを含めて、鮭が掛かったシーンが無かったのが残念だった。海釣り公園を延々と映しているだけでは無駄だと言うか、女性レポーターが釣れば絵にもなったでしょうが。

 この番組は飲食がやたらと多いですが、これは今の番組ではやむを得ないことでしょうね。しかし飲食ばかりを取り上げては嫌味になりますから、そこに何か、地域の良さなどを絡ませて欲しい。

 「こだわり亭」ではおにぎりを取り上げましたが、名水を使いましたね。それなら名水のコーナーを作っても良いと思います。炭火、鮭の兜など昔ながらの方法でおにぎりを作ったので、僕はとても食べたい、と思いました。こういった昔ながらの良さは、岩手県にまだまた沢山ありますから、そこをワンアクション入れたら、もっと面白くなるんじゃないか。少しずつ番組を整理していくことが課題ですね。今後も試行錯誤をしながらやって欲しいと思います。

宮野委員

 小山さんのキャラクターがとても好きです。また矢部アナは今までと全く違った印象で、ノビノビとしていて笑顔が素晴らしい。矢部さんと比較すると、女性レポーターはキャラクターに差がありすぎます。目障りとまでは言いませんが、女性レポーターのお陰で更に矢部さんが引き立ってる気もします。

 番組構成は宜しいと思うのですが、昼食後の時間帯にスイーツなど食べ物が非常に多いのが気にかかりはしますが。スイーツは盛岡近辺に限らず「より道マップ」で遠くに行ったときにその地域のものを取り上げても良いかと思います。道の駅などではその土地の面白いものがありますし。全県放送ですから、盛岡だけを紹介するのはあまり宜しくない。

 「より道マップ」は、よりによってこんな所というような遠方ばかりで、取材も難しかったと思います。私は全県を歩きましたから、この地域はこうだというイメージがあります。浄法寺なら天台寺といったような。ところが、そういったイメージとは違う良さを見つけて絵にしたことは褒めてあげたい。各地区の地域おこしは道の駅や川の駅から始まっておりますから、願わくばそういったものも取り上げて違うコーナーにも反映して貰えたら、その地域の良さがもっと出ると思います。全体としては、どこの局にもある番組ですが、小山さんのキャラクターがこの番組を引き立てているんじゃないかと思います。ぜひ続けて欲しい。

松本委員

 私も小山さんのキャラクターに負うところが大きい番組だと思います。人選がとても良かった。

 初回放送のPR大作戦はちょっと飽きてしまいましたが、面白い方法だと思いました。最初の1ヶ月は小山さんが赴いて、まんべんなく市町村を回ってみたら、手間ひまはかかるけれども番組の浸透度は高いのでは。宮野さんがおっしゃったように、道の駅や川の駅を訪ねることで、町の特産を取り上げて紹介できるし、ポスターを貼って頂くきっかけにもなる。初回で全部放送するよりも小分けに放送して、上手にお使いになれば良かったのに、ちょっと残念に思いました。

 それから折角プレゼントを提供してくれた皆さんは、品物がどう扱われるか、どんな紹介をしてくれるのかと興味津々で見たと思います。それなのに紹介するボードが小さすぎて、あまりにも軽く扱われたのは残念です。ずうずうしいお願いに快く応じて下さったのですから、もっと大きな取り上げ方が出来ればよかった。ボードが小さすぎたと思います。

 「今週のスイーツ」は、写真を上手に使ったパネルで紹介しますが、とても良いですね。まるで雑誌をめくるような楽しさがあり、斬新で面白い紹介方法だなと感心しました。

 4回目の放送はすでに慣れた感じで番組が運び、落ち着いて見ていられました。早くも4回にして、この落ち着きかと凄いなと思ってみました。

 「より道マップ」は住田町の銀つばの紹介でしたが、矢部さんが『あんこが甘くて美味しいですね。』と言いましたが、あんこが甘くて美味しいのは当たり前のこと。とっさの一言はとても大事なんだな、と思って見ておりました。また「おまかせチョイス」はいろいろなものが出てきて楽しいのですが、ある程度の括りを設けた中でのチョイスのほうが良いのではないか。お歳暮ならお歳暮の中でのチョイス、インテリアならインテリア。家具ありお肉ありリンゴがありと、おまかせとは言うものの、ゴチャゴチャしすぎて、このコーナーは何を括って見ればよいのかと戸惑ってしまいました。

 それから、私が農業をやっているからそう思ったのかも知れませんが、「ドリームチアーズ」のコーナーで橋本さんを取り上げていらっしゃいますが、あれは農業と言えるのだろうかと思いまして。賛否両論あるとは思いますが、あれは農業なのだろうかという思いと、これが時代の流れでこういう農業がこれから主流になるのかも知れないなと思いながら、ちょっと複雑な思いをしてあのコーナーを見ました。

笠川委員

 番組冒頭の内容紹介は曲のノリと興味を持たせる映像が出るので、見てみようという気になるし、ちょっと興味がそそるので良いと思います。

 また小山さんの食べっぷりの良さが気持ち良くて、どんなに美味しいものでも一口だけ食べて美味しいというのはあまり好きではないのですが、完食なさるので本当に美味しいんだろうなという気にさせますね。

 私は農業に詳しくありませんが、一般的に興味を持っては見られないであろう農業を取り上げるところが、純情農園などのパターンからしても、ある意味IATのカラーがここに出ているのかなと思いました。

 住田町と川崎村の回を見ましたが、実は岩手県のどの辺りにあるのか分からないので、出来れば県内での位置を示す地図が映し出されると嬉しい。また局を拠点にした場合の時間ですとか距離ですとか、そういった情報があればもっと身近に感じられるでしょう。

 番組全体としては、スタジオに奥行きが感じられゆったり感が出て見やすい、落ち着いたトーンになり、活金に比べて見易くなった。また矢部さんは今までの他番組では見られなかった柔らかさが出ています。肩の力が抜けた感じで、楽しく番組をやっている感じが伝わってきます。そんな矢部さんの良さが伝わってくるのと、それを小山さんが上手に受け止めてくれている感じがしました。

 取材中心の番組であることが、逆に飽きる要素にもなるのかなと感じます。生放送ですから中継などをもっと取り入れて欲しい。南昌荘の紅葉中継がありましたが、紅葉の雰囲気をまだ慣れないレポーターが伝えるのは難しいと思うんです。その日その時にしか伝えられない動きを、矢部アナや小山さんがスタジオから出て中継したら番組のスパイスになる気がします。

大坊委員

 初回の放送しか見ておりません。楽茶間のターゲットは家族や主婦でしょうか。ターゲットが絞れていない感じがしました。時間帯からしても、もっとゆっくりとした内容でも良い気がします。

 県内の要所を見せたかったでしょうし、2チームに分かれていましたので、それが錯綜しておりました。2、3秒でゆーとぴあから西根、二戸に飛んだので何だか分からなかった。アンバランスではなかったでしょうか。

 あまりに急ぎ過ぎの内容でしたし、バックミュージックの音が大きすぎて、アナウンサーを除く他の人が何を言っているのか聞き取れませんでした。

 特に宮古のホテル支配人さんの話しは聞こえませんでした。矢部アナの『ホントですか?』と何度も言う声しか聞こえませんでした。矢部アナの口調というか言い方なので仕方ありませんが、もう少し言い方が無いのかという気さえしました。

 無理に良かった点を探せば、2チームから元気さが伝わってきたことぐらいで、非常に忙しい内容だったと思います。

高橋委員

 第2回の放送の感想です。この番組を、番組コンセプトの実現度という観点から採点しました。そのコンセプトは、岩手を面白くするテレビ、普通の地域情報・生番組では終わらない、見たそばから役立ち得する、感動すること間違いなし、というものです。

 「より道マップ」には好印象を持ちました。偶然、浄法寺町の「いのひのいちび」に遭遇しましたね。いちびを体験することはなかなか出来ませんから、それを上手に取り上げたと思います。小山さんが『ブラッと行くと町が見える』と言っておりました。単なる観光地の紹介や町の紹介にとどまらず、何となく裏側から町を見るような感じで、町のぬくもりや息づかいが感じられるコーナーになっていた。NHKの「家族に乾杯」という番組に似ている面もありますが、やはり一番大事なのは取材する人間が、どのように地域の良さを引き出すか、あるいは会話をする中でその人の人間性や良さをどのように引き出すか、そこが非常に大きなポイントになる気がします。矢部アナはその辺が非常に出来ていた。まだまだ経験が足りない部分はありますが、かなりの部分で相手の良さを引き出していたと思います。

 「こだわり亭」では美味しい米、水、鮭といった素材で作るのですから、結果として美味しいおにぎりが出来るのは自然なことだと思います。確かに美味しいおにぎりが出来て、それを小山さんが5個も食べた。私も食べたくなるような印象だったのですが、それが何なのかという点がやや不足していたのが残念です。

 番組のコンセプトからすると、かなりの部分で合格点を与えられる番組になっているという印象です。

 小山さんと矢部アナのコンビは非常に良く、キャラクターも合っており、会話にリズム感があり見易くて聞きやすい。そういった番組の印象を受けました。

松尾委員

 初回放送の前半はプレゼントを頂戴することに終始してしまい、かなりウンザリしました。プレゼントコーナーには食指が動かなかったのですが、2回目の放送で一千通を超える応募があったと聞き、作戦としては成功だったなと思いました。「今週のスイーツ」も私は食指が動かないのですが、女性には魅力的でしょうから、この2コーナーは続けて頂きたい。

 遠野のホップなど県産品の紹介は、地元関係者をあっさりと紹介していたのが物足りなかった。遠野のホップは県外ではかなり有名ですし、県内に住んでいる人ほどそういった存在を軽んじているのかと常々思っております。地元の評価だけではなく全国の声を紹介しても良いと思います。

 皆さんおっしゃるように、司会の2人は非常に好感度が高いと私も思いました。小山さんはだんだんに良さが出て、ますます良くなっていくと思いますし、矢部アナは最近までは危なっかしい面が目についておりましたが、今回、新人アシスタントと見比べたせいか、非常にしっかり者に見えて堂々としている。楽茶間には矢部アナがはまり役ですね。IATは硬くて真面目なイメージがありますので、その中にあってバラエティ系の部分を自然にこなせる、今までになかったキャラクターだと思います。「金曜スーク。」を見ても、肩の力を抜いた番組づくりが苦手なんだと思うんですね。そういった時に彼女の存在は重要だなと思います。

 鮭の一本釣りは私も如何かと思いました。生放送の意味をもう一度考えて、上手くいかないことが予想される場合は、やはり録画を準備することも必要で、それを併用して頂きたい。

 皆さん新人アシスタントがどうかという意見ですが、どうやら岩手県出身の地元の方々らしいので、応援していきたいですね。

 番組としては小山さんの「こだわり亭」と矢部アナの「より道マップ」を柱にしてやって頂きたい。出来るだけ農林水産業を盛り立てる内容を希望します。

増子委員長

 私は初回と3回目を拝見しました。普段の審議のように目くじらをたてるような事は無かったのです。小山さんはどのような方ですか。

阿部ディレクター

 仙台在住の本人曰くローカルタレントさんです。今年3月まで系列の東北ブロックネット番組「TVイーハトーブ」にレポーターとしての出演もして頂いた方です。

増子委員長

 なかなか良いキャラクターで、品も悪くなく、ギリギリで止めるという、たいした方だと思いました。

 矢部アナもとても良いですね。自然体に感じられた。こちらもゆったり見れてハマり役だと思います。

 初回のプレゼントのおねだりは、あれだけ連続するとみっともない気がしてしまいます。つまりおねだりのやりとりそのものを見せようとするのがどうかと。頂いたものの結論だけで良いのでは。人に物をねだる、これはあまり表に出さないほうが良い。

 「より道マップ」には発見があり、出来合いの感じではなく面白く見ました。イラストは矢部さんが書いてますよね。プレゼントするとかもっと活用して良いと思います。

 「こだわり亭」は品物だけではく、人が絡んでおにぎりのストーリーに付加される点が面白い。「今週のスイーツ」も同様ですね、面白い経歴の人が登場しますね。むしろスイーツよりも人物に重点を置いて紹介したらば面白いんじゃないかという気もします。同じく「ドリームチアーズ」、僕はこんな農業をしている人もいるんだと面白く見たんですが、なるほど言われてみるとね。人物の選択はともかく、面白い人を発掘して充実した取り上げ方をしたらいいですね。人を取り上げるコーナーはこれからも手を抜かずにやって欲しいですね。

 結論として、僕は楽しく見ました。阿部さんからお話しを聞きたいですね。

阿部ディレクター

 大槌の鮭の一本釣り中継については、失敗だったなと反省しました。釣れなかった時を想定した計画が抜けていました。そういったことを確認しながら、消化不良にならないような生放送の見せ方を勉強しております。

 番組が始まって一ヶ月経ちましたが、そういったことを確認した上で、番組作りを進められると思っておりますので、今日頂いたご意見を参考にして、番組をより良いものにしていきたいと思います。

増子委員長

 ありがとうございました。

 それでは村田委員に出席して頂いた系列番組審議会委員代表者会議の報告をお願いします。

村田委員

 簡単に報告いたします。11月11日に熊本で盛大に行われました。議論された大まかな内容としては、まずはNHKと民放の関係について。今まではNHKと民放は両輪としてさまざまな番組や取材をやってきたが、最近はNHKが横やりを出すようになり、今までのモラルが崩れてきている。これから一緒にやって行けるのかという経営的な問題が大きく取り上げられました。

 次に有事法制問題。有事の場合、番組審議会の位置づけはどうなるのか。番審はこの中に組み込まれるものなのか、その問題は番審まで戻ってくるものなのか。非常に難しい問題です。まだはっきりしておりませんが、この先議題になるのではないかという話です。

 最近は家庭の医学に関する番組が多いのですが、医師をされている委員からきつい意見がありました。むやみに恐怖心を煽る番組が多くなっている、その弊害が出て来ているそうです。番組制作者は反省し、きちんとしたデーターを踏まえた番組作りをしなくてはいけない。

 若者と年配との番組へのギャップが多すぎるという意見もありました。50歳代以上のシニアクラスが見る番組が減ってきているとの意見が各局からありました。視聴率を考えずに良い番組を作り、シニアクラスが見る番組作りが出来ないのかという意見です。そういったことを模索しているが難しいという回答でした。継続して考えるそうです。

 新潟県中越地震での報道の出だしが遅れたという見方からの追及もありました。その後の報道は飛び抜けてよかったという意見もありました。

増子委員長

 ありがとうございます。それでは次回の予定をお願いします。

小倉事務局長

 次回は1月27日(木)です。

 合評番組は12月23日放送予定の「ふるさとCM大賞」です。

増子委員長

 それでは終了します。ありがとうございました。

7.審議機関の答申または改善意見に対してとった措置

特になし

8.審議機関の答申または意見の概要の公表

11/27付 朝日新聞岩手県版に審議概要を掲載。

系列各局に議事録を送付。

本社受付に議事録を常備、閲覧に供す。

インターネットホームページに掲載。

9.その他の参考事項

特になし

10.配布資料

◎ 12月度単発番組編成予定表

◎ 11月岩手地区視聴率

◎ 視聴者応答記録(10月分)

◎ ふるさとCM大賞審査会結果