放送番組審議会

2月(第55回)

概要

 岩手朝日テレビの第55回番組審議会(委員長 増子義孝県立大学教授)は2月27日(水)、盛岡市盛岡駅西通の同本社で開かれた。

  今回は「SmaSTATION!!」について審議した。その中では、

  • 大人が健全に楽しめるバラエティは好感が持てる。
  • ベラベラステーションは大人も子どももゲーム感覚で楽しめる。
  • ニュースベラベラで取り上げるテーマを吟味すべきである。
  • スマムービーが始まったが、今後より一層期待している。
  • SmaTIMESの発行は、番組と結びついて効果的である。

などの意見が出された。

 出席委員は、 増子 義孝委員長、石井 三郎委員委員、植本 花子委員、小川口 柳太郎委員、笠川 さゆり委員、大坊 忠委員、松尾 正弘委員、宮野 裕子委員の8名。欠席委員は、及川 和男副委員長、松本 直子委員(レポート提出)の2名。

議事録

1.    平成 14年 2月 27日(水)午前11時~

2.    岩手朝日テレビ本社3階会議室

3.委員の出席

委員総数 10名

出席委員数 8名

 委員長 増子 義孝

副委員長 及川 和男

  委員 植本 花子

  委員 小川口 柳太郎

  委員 笠川 さゆり

  委員 大坊 忠

  委員 松尾 正弘

  委員 宮野 裕子

欠席委員数 2名

  委員 石井 三郎

  委員 松本 直子(レポート提出)

会社側出席者名

代表取締役社長 蓮見 博民

専務取締役 桑折 勇一

取締役 横舘 英雄

業務局長 河邊 喬

報道制作局長 星井 孝之

番組審議会事務局長 佐々木 瑞夫

4.議題

(1)3月の番組編成について

(2)番組合評

「SmaSTATION!!」について

(3)その他

  

(4)次回の審議会

開 催 日:平成14年3月27日(水)

合評課題:IAT開局5周年記念番組

「緑の大地に夢馳せて~110年目の岩手・小岩井牧場」

(5)閉会

5.概要

○ 大人が健全に楽しめるバラエティは好感が持てる。

○ ベラベラステーションは大人も子どももゲーム感覚で楽しめる。

○ ニュースベラベラで取り上げるテーマを吟味すべきである。

○ スマムービーが始まったが、今後より一層期待している。

○ SmaTIMESの発行は、番組と結びついて効果的である。

6.議事の内容

佐々木事務局長

 只今から第55回番組審議会を開催いたします。

 それでは弊社、蓮見社長よりご挨拶申し上げます。

蓮見社長

 おはようございます。本日はお忙しい中ご出席頂きましてありがとうございます。

 先週行われましたテレビ朝日系列の社長会では、4月編成が主な議題でございました。本日の番組審議会では4月編成についての議題は上がっておりませんが、お話しさせて頂きますと、ご承知のように昨今、経済状況が非常に厳しくなってきており、我々の業界でもバブルがはじけた時以上、業界始まって以来の不況に見舞われております。テレビ朝日系列24社すべての局が、平成13年度の決算は恐らく減収減益になるだろうという、大変に厳しい決算が予想されております。テレビ朝日もかなりの打撃を受けておりまして、番組制作費が通年ですと850億円ほどかけますが、平成14年度は50億円ほど削減しなくてはいけないという状況になっております。しかし、視聴率は上げなくてはいけないという大使命がありますから、番組の質の向上ですとか、今ある番組の質の維持をしなくてはいけません。そこで、どういうことをしていくかと言いますと、プロデューサー・ディレクターの企画力や演出力といった総合力を一段と強く求められる時が来たといえます。従って、厳しい状況下でも、他局とやりあっていかなくてはいけないのです。特に番組審議委員の先生方から、このような状況下で作っている番組についてのご意見を頂きながら、番組作りに精を出していかなくてはならないということに繋がっていきますので、本日は合評番組のみならず、今後のテレビ朝日系列の番組について、いろいろなご意見を頂きながら、制作費の削減を補っていかなくてはならないこともございますので、今後ともいろいろなご意見をよろしくお願い致します。本日も忌憚のないご意見をよろしくお願い致します。

佐々木事務局長

 それでは増子委員長、議事の進行を宜しくお願い致します。

増子委員長

 それでは早速、3月の番組編成についてお願いします。

河邊業務局長

 それでは説明させて頂きます。レギュラー番組については特に変更はございません。

 3月18日の週からは春の期末期首スペシャル編成に入っていきます。それでは単発番組につきまして主なものを説明させて頂きます。

 9日(土)7:00~7:30「なつかしの歌スペシャルinいわて」。昨年12月24日に収録した模様をお送りします。

 10日(日)からは大相撲3月場所が行われますので、「大相撲ダイジェスト」がベルト編成されます。

 13日(水)19:00~19:54「開局5周年記念番組 緑の大地に夢馳せて~110年目の岩手・小岩井農場~」。原田知世さんのナレーションで構成されております。日本で最も古く、そして最大規模を誇る民間農場である小岩井農場を1年間かけて取材しました。

 16日(土)17:00~17:30「楽園のコンチェルト~熱く広がれ北東北交流の輪~」。泉谷しげるさんが北東北を巡り、様々な食材に巡り会い、そして都会から移住して第二の人生を謳歌する人達を紹介してきた「北東北特番」の第三弾です。

 23日(土)14:30~15:00「ハートフルキャンペーン特別番組 自立した暮らしを求めて」。IAT制作です。「ノーマライゼーション」について取材してきた素材を基に番組を制作しました。

 27日(水)16:00~17:00「生命輝く巨木の森~秋田・和賀山塊」。AAB制作を放送いたします。それから28日(木)10:30~11:25は同じくAAB制作の「れなの雄物川」を編成します。

 30日(土)「ゆめ実現!21世紀~僕らは未来をこう変える!~」。KHB制作です。主だったものは以上でございます。詳しくは資料をご覧下さい。

増子委員長

 ありがとうございました。番組編成について質問その他ございますか。

 それでは番組合評「SmaSTATION!!」に入りたいと思います。

植本委員

 ほぼ毎週見ました。深夜の時間帯ですが大人が健全に楽しめる番組だなと拝見しました。特徴としては、SMAPの香取慎吾さんが司会をして、SMAPの健全さが出ています。ゲストも色々なジャンルの方が登場されて毎回楽しいのですが、そのゲストとのやりとりでも、特に大人の時間帯といっても下品にならずに楽しく会話も進んでいるので、とても面白いです。内容の中心になっているのがニュースベラベラと英語ベラベラですが、英語ベラベラがとても面白いと思いました。最初に見た時は、唐突すぎて、いきなり始まって何を言っているのか解らない印象を受けたのですが、だんだんペースを掴んでくると、初級者向けの英語から結構上級者向けの表現まで出ていて、私自身、日頃学習することがないので、役に立っています。それから、香取さんの個人的な取り組みがテレビでもSmaTIMESでも凄く出ていて、こういう前向きな姿勢が素晴らしいと思って、この英語ベラベラという丸暗記方法が今後、ブームになるんじゃないかと思っています。以上です。

大坊 委員

 私も非常に楽しく見させて頂きました。ゲーム性があり、なおかつ勉強になることがありました。番組の流れが非常に早いので10代や20代をターゲットにした番組なんだろうな、もっとゆっくりでもいいなと感じました。英語ベラベラの時の司会者の外国人女性だと思いますが、顔が見えないで声だけでどんどん質問をしていきますが、時には顔を出してもいいのになと感じました。総体としては本当に楽しく番組を見させて頂きました。

及川副委員長

 前回の番審でこれが合評だと伺って1月26日の回を見たのですが、それ以後、毎回全部見た、見てしまったというか、惹き付けられて大変面白く見ました。ニュースエンターテイメントと自称するだけあって、また11時台ということも絡んで、若者層を対象にした番組だということは明瞭なのですが、年配者が見ても面白いです。とにかく若者向けというコンセプトがはっきりしていることが感じられます。ニュースの捉え方にも弾力性がありますし、先取り情報の提供や、さらに2月23日からは新スマムービーというコーナーが出来て、おすぎの辛口の映画評が始まるといったような、新鮮な映画情報の提供など、そういう若者の興味を駆り立てるようなアピール性がこもっているんじゃないかと思います。それ故に、青年の意識への刺激の仕方とか知的向上心への唆しとか、そういった点でさらに一層の努力を期待したいなと思います。それから、企画の秀抜さを高く評価したいと思います。SmaTIMESの発行も含めて、内容も低俗番組を蹴散らしてしまう程の知的興味がありますし、加えてクイズ的な興味と、ニュースベラベラでは対話的な要素も入ってきて、とてもいいんじゃないかと思います。ベラベラステーションでは今、姿が見えないというお話しがありましたけれども、キャサリンの力が非常に大きいと思います。あの人のテンポの良い語り口であのコーナーはもっていると思うのですが。英会話熱がさかんな今の状況を背景にして、とても実践的で実際的ですよね。そういった点では、正答を後で表示して発音を繰り返すというところを含めて、実益性もあると思います。それから、箸や花火や梅干といった所謂伝統的な日本語をどう英語に表現するかという質問が出たり、逆にジャパニーズ英語への質問が出たりして、とても面白いと思いました。ニュースのほうは時事問題をタイムリーに取り上げていますが、あまり硬くならないで知識習得を兼ねての解説が良いと思います。ただ、出演者があまりにも時事問題に対して知識不足というか認識不足であることに驚かされますが。NGOとか国債とか事務次官とか、上っ面のニュースの影に隠れていますから、なかなか面白いレクチャーだと思います。何と言っても、香取慎吾のキャラクターが引き立てていますね。目つきも口も非常に切れ味が良くて、このキャラクターの良さが、この番組を支えているなと思います。総体として非常にフレッシュでそういう雰囲気があって面白い番組で、是非定着していって欲しいなと思いました。以上です。

小川口委員

 ビデオ録画をして見ようと思っていたのですが、番組タイトルからして見る気がしませんでした。しかし息子から勧められて見たところ、追い付くのが大変でしたけれども、本当に面白かったです。タイトルの字体がちょっと見づらかったですけれども、内容に関しては、久しぶりに緊張して聞き漏らすまいとして見ました。英語は中学以来学んではきましたが、なかなか出てこない。といった自分の力と比較しながら見てしまいました。松本委員が提出したレポートに『中高生を中心に関心が高くなっている』『英語を忘れかけている中年以降にも大変ウケがよい』とありますが、本当にそうだなと、教育番組を民放がつくるとこうなるのかなと思ったりして、いずれ、私は久しぶりに面白く見た番組でした。これからもますます期待したいと思います。以上です。

宮野委員

 SMAPが中心になっている番組はいろいろありますが、うちの小学生の子供はスマスマ、金スマ、サタスマ、スマステの順番で面白いと言います。見る年代にも因るのでしょうが、私はSmaSTATIONは面白いと思います。と言うのは、香取慎吾のキャラクターが良く引き出されていて、彼の真面目さが所々に出ていて良いと思います。若者にはテンポの良さが受けますから、非常に面白いなと思います。中でもニュースベラベラが好きなのですが、プロデューサーの性格でしょうか、バラエティの割には多分真面目な人なんだと思います。この場合、その真面目さがバラエティでもいい方に転んだと思います。テレビ朝日系列の場合、真面目すぎて笑えない、面白くないバラエティ番組がちょっと多いような気がするのですが、その中にあっては、真面目さを表に出したバラエティという意味ではいいなと思います。ただ、岩手県で放送するには11時からというのはきついかなという印象があります。若者は良いのですが、私も最後のニュースベラベラ辺りはつらいです。あと1時間早くして欲しいと非常に思いました。ニュースベラベラは面白いです。会話にちょっと乗せるのにはいい話題ですね。これからはスマムービーに期待したいです。映画も若者にだいぶ受けてきましたし。ですから、もう少し早い時間帯に放送して欲しいです。以上です。

松尾委員

 私も早寝早起きなものですから、なかなかリアルタイムでは見られませんね。まず、バラエティ番組であって教養番組ではないのだということを念頭に見ました。見て感じたことは、バラエティ番組=低俗じゃないというのを再確認しました。バラエティ番組とは歌とか踊りとか演芸全般を指すと思うのですが、あまりにも低俗な番組が多いので、いつの間にかバラエティというだけで馬鹿にしてしまうような所があったのですが、これは楽しませて貰いました。やはり皆さんおっしゃいますように、英語とニュースが2本柱になっていると思います。英語ベラベラのほうですが、以前は香取君はあまり出来ないところが面白かったような気がしますが、最近は優秀ですね。扱っている英語が短いセンテンスで、日本語でも日常使う会話が取り上げられていて、教養番組ではないと言いながらも実はためになると思いました。答えを聞くと全く解らないのではなく、ああそうかという、微妙なツボをおさえた所があって、非常に関心しました。ニュースの方は、NHKの週刊こどもニュースを大人も結構見ているという話を聞きますが、これもそれに通じる所があるかなと思いました。切り口は違いますが、普通の硬いニュースには興味が無いという10代、20代の人にも人気があるんじゃないかなと思いました。英語にしても、英語に興味の無い人でも、香取君もやってるということで、真面目に見ている人が多いと思います。それから、おすぎさんのコーナーが始まりましたが、これから封切られる映画や上映中の映画に毒舌評価すると、興業成績に差障る気もしてやり辛い面もあるでしょうが、11時台ですし、おすぎさんですから許される気もします。今後、どんな映画が取り上げられていくのかも楽しみです。この番組の一番の功績はSMAPのメンバーの香取君を獲得したことと、タイトルにSmaと入っていることが若者にとって影響が強いと思います。SMAPは、嫌いな人が少ないグループですよね、興味が無い人はいますが、非常に好感度の高いグループですので、それを獲得したことが一番の功績だと思います。SmaTIMESという新聞を発行したり、局でも力を入れていることがよく解ります。今は深夜番組ですが、このままの内容でゴールデン枠に移行できる番組だと思いました。以上です。

笠川委員

 新しい情報番組の形がこのSmaSTATIONだと思いましたし、とにかく解り易いところがいいなと思いました。見出しがカタカナ表示で、時間帯や司会者からしても、中高生や若者をターゲットにしたバラエティが主の番組かなと思いましたが、今にも音楽が流れてきそうな、DJ的なアップテンポな、それでいながら重みのある小林克也さんの喋りなどは、私が見ていても楽しめました。そして解っているつもりでも言葉に詰まってしまうような、社会的な素朴な質問、ニュースベラベラも解り易くて、改めて勉強になりました。今いわれている活字離れやニュース離れの若者にとっても、この番組はいい刺激になると思いますし、それ以上の年齢層にも解り易いし親しみ易くて、そこから新聞やニュース、英語に興味を持ってみようかなと思わせるような面白い番組だと思いました。いわゆる知識人が司会を務めるニュース番組や情報番組とは逆転していて、香取君の解らないことは恥ずかしくないんだと許せる特異なキャラクターがとても良いと思います。それから、解らない出来ないことが、解る出来るに変わっていく過程が見えるのが親しみ易いと思います。ある意味、教育番組的要素を持っていて、とても好感が持てました。個人的にはスマムービーがとても気に入っていて、おすぎさんが1800円を支払っても見るべき映画かどうかで評価している辺りが面白い視点だと思いました。以上です。

(松本委員からのレポート)

『非常におもしろい番組が出てきたなと感心しています。教養、娯楽どちらもうまく兼ねそなえていて、ちょっとしたブームになりそうな気配も感じます。目玉になっているニュースベラベラと英語ベラベラの両コーナーは、ずいぶんと時間をたっぷりとっているなと思いました。そのことは決して「長すぎる」とか「だれる」ということではありません。集中してみる、自分も当事者になったつもりで課題にとりくむにはとてもよい長さです。切りかえばかりが多く、その時はおもしろいと感じるが、終わってみて「はて?何をみたっけ?」と思うような番組が目につく中で、とても好感がもてました。発行部数限定のニュースや、慎吾くんの真険な英語特訓の様子などが話題になり、私の周りでも中高生を中心に感心が高くなっています。その他、英語を忘れかけている中年以降にも大変ウケがよく、そういった様子をみるにつけ、久々に世代を超えて支持される番組が出てきたといえるのかもしれないと期待しています。 以上』 

増子 委員長

 ありがとうございました。皆さんの評を聞いていて私はパスしたくなってきました。まず英語ベラベラですが、この番組は明らかに若年層をターゲットにしていますから、その層の人達はあんな英語について行けないと思います。相当レベルの高い英語で、ああいった表現がパッと出るなら、会話出来る語学力がある人ですよね。つまり、若者が本当にあの番組に参加してやってみることが出来るだろうか。私は自分の大学の学生のレベルから考えて疑問に思いました。それから、教養番組や教育番組といった見方もあるでしょうが、本当に実践的な英語かと言えば、いざという時にああいった英語がパッと出るようならば、それは凄い英語の使い手ですから。だからあの番組はバラエティとして見たほうがいい気がします。それからニュースですが、どなたかおっしゃいましたが、全くNHKのこどもニュースのレベルであって、普通のニュースをよく見ない、新聞もあまり読まない人にとってはいいのだろうけれども、本当に番組に出てるメンバーはそういったことをしていない人達なんだなと感じてしまいます。NHKのこどもニュースはまだ丁寧にやっていますが、物事を凄く単純化して説明していることが気になりました。こんなニュースならかえってやらない方がいいんじゃないかと思ってしまいます。こういう事も知らないのかと彼ら自身のレベルが見えて痛々しく感じます。つまり、下品ではないけれど、質は決して高くないと思います。高いような感じを持たせているだけで。質が高いものをやる必要はないけれども、要するに中途半端な感じがしました。

ターゲットはやはり若年層なのですか。

桑折専務

 確かに若年層がターゲットですが、コンセプトのはっきりした番組は皆さんおっしゃるように世代を超えて見ますね。

増子委員長

 だけど本当にそうでしょうか。皆さんにもお聞きしたいのですが、我々はオブリゲーションとしてこの番組を見たわけですが、こんなに沢山の番組がある中で本当にこの番組にチャンネルを合わせて見るだろうか。こういう義務を与えられなかったら、本当にこの番組を見ますか。

小川口委員

 ニュースについては確かに増子先生のおっしゃるとおりですが、他は新しい情報が入ってきたりして、もう少し時間帯が早ければ見たい番組ですね。

蓮見社長

 テレビ朝日の編成が最終的にどう考えているかは解りませんが、先生方のお話を聞いておりますと好感を持って見られているようですので、私個人的な意見ですが、この番組ですとゴールデン枠に移動しても、今やっているゴールデンの番組よりも話題も呼ぶし、充分な視聴率が取れる気はしています。

及川副委員長

 若者が宵っ張りになってきて、深夜特に11時台にテレビも力を入れ始めましたよね。NHKでもニュースやら15分の連続ドラマをやるとか、非常に競争の激しい時間帯になってきている。そういう状況の中でこの番組が支持されているという、そこの条件はあると思います。ゴールデンタイムに持ってくるとなれば、それなりのアレンジをしないと。もっと広範な層になってきますから。番組のあのテンポは若者向けですし、フレッシュな映画の情報にしても、やはり大都市生活者である青年層に向けているということと、香取慎吾の人気などを見ますと、将来性も永続性もあるような感じがします。そんな要素もありますから、どんな風に良い時間帯に持ってくるかというのも、難しさがつきまとうと思います。

佐々木事務局長

 「SmaTIMES」につきましては、社の受付と盛岡市内のマッハランドさんに毎回、合計200部ほど用意しておりますが、ほぼ全て無くなります。番組と連動した形の展開というのは珍しいですから。

桑折専務

 いわゆるメディア・ミックスという形ですね。これまでも新聞などで前例がありますが、なかなかイメージがはっきりしなかったですけれども、今度は良いみたいですね。

及川副委員長

 字が小さいということは、明らかに若者に向けた情報ですよね。

笠川委員

 この番組がゴールデンになったら、子供達のゲーム的な遊びになっていくと思います。今の子供達は全てゲームにしますから。

増子委員長

 ゲームにするには難しいと思いますよ。子供達はそんなに英語力が高くないと思います。例えば3つに1つ解る人は相当の英語力ですよ。ですから、彼らがどう当てるかというのを見て楽しむんでしょうね。

宮野委員

 香取慎吾がどのくらい頑張っているのかを見て、頑張る気持ちを貰うんですよ。それだけだと思いますよ。子供達も「私達、あんなに頑張れるかな」と言いながら見てますから。

及川副委員長

 ニュースは向き合ってやりますが、英語ベラベラは背中合わせでやるという演出も面白いですね。あれが並んでやったり向き合ってやってたら、面白味が減る気がします。

増子 委員長

 他に全般についてもいかがでしょうか。今までも何回か申し上げてきましたが、よく見ると、テレ朝には良い番組がたくさんありますよね。飛び抜けて良い番組がありますよね。

蓮見 社長

 ただ残念なことにレギュラー番組が無い。これがテレビ朝日の最大の弱点だと思います。今度の4月編成を見ても、レギュラーの目玉が欠けている感じがします。ですから、単発ではいろいろ良いものが出てきますけれども、レギュラーがちょっと弱いなと感じます。

及川副委員長

 そういう意味では一定の視聴率を保持するとなると、やはりターゲットを広げないといけないでしょうね。

蓮見社長

 やはりF1層対象の番組を作らなくてはいけないというのは、データ上にも出ていますからね。やはり女性を掴まないと、視聴率は取れませんね。

増子委員長

 ほかにご意見はございませんか。よろしゅうございますね。

佐々木事務局長

 次回は3月27日にお願いします。合評番組は先ほどご紹介がありました、開局5周年記念番組「緑の大地に夢馳せて」です。これについてお願い致します。この番組はプログレス賞に提出したいと考えておりますので、是非ご覧いただいてご意見を頂戴したいと思います。この番組についてちょっとご説明申し上げます。

星井報道制作局長

 只今編集中です。ナレーターは原田知世さんで進めております。女性ディレクターが1年かけて小岩井牧場を取材しました。是非ご覧頂きたいと思います。

増子委員長

 小岩井牧場は全国的なブランドですからね。多くの人に見て欲しいですね。

 それでは終了いたします。ありがとうございました。

7.審議機関の答申または改善意見に対してとった措置

特になし

8.審議機関の答申または意見の概要の公表

3/1付 朝日新聞岩手県版に審議概要を掲載。

系列各局に議事録を送付。

本社受付に議事録を常備、閲覧に供す。

インターネットホームページに掲載。

9.その他の参考事項

特になし

10.配布資料

◎ 3月度単発番組編成予定表

◎ 1~3月タイムテーブル