4月(第77回)
概要
岩手朝日テレビの第77回番組審議会が平成16年4月22日(木)、盛岡市盛岡駅西通の岩手朝日テレビ会議室で開かれた。
合評番組は「報道ステーション」。
- 「報道ステーション」の古舘さんは、誠実に取り組んでいる感じが伝わってきて、 全体的に良い印象を受けた。
- コメンテーターの加藤さんには華があり、古舘さんとのコンビはいい。 番組や古舘さんが、今後どうこなれていくのか楽しみだ。
- 初回放送のトップニュースがテコンドーというのは疑問だし、あまりにも長い。 また株価上昇など経済ニュースの扱いが不十分だった。
- 古舘さんの言葉は上滑りしていて、人生経験も知識も豊富な視聴者にとっての評価に耐えられないだろう。自分のコメントを述べるよりも、専門家から徹底的に聞くという姿勢が大切だ。
という意見が出た。
また、IATの「放送番組の編集の基準」について、備考欄に「その他原則として『日本民間放送連盟放送基準』による」とあり、今回の連盟放送基準改正を踏まえ引き続きIATの基準運用の指針とすることを確認した。
出席委員は、増子 義孝委員長、笠川 さゆり委員、大坊 忠委員、松本 直子委員、宮野 裕子委員、村田 久委員、小田島 利昭委員、石井 三郎委員、高橋 真裕委員、松尾 正弘委員の10名。
議事録
1.開催日時 平成 16年 4月 22日(木)午前11時~
2.開催場所 岩手朝日テレビ本社 3階会議室
3.委員の出席
委員総数 10名
出席委員数10名
委員長 増子 義孝
委員 石井 三郎
委員 小田島 利昭
委員 笠川 さゆり
委員 大坊 忠
委員 高橋 真裕
委員 松尾 正弘
委員 松本 直子
委員 宮野 裕子
委員 村田 久
欠席委員数 0名
会社側出席者名
代表取締役社長 川崎 道生
代表取締役専務 村上 昇
常務取締役総務局長 伊東 正義
営業局長 辻 一成
報道制作局次長 浅田 英利
番組審議会事務局長 小倉 潔
4.議題
(1)5月の改編・単発番組について
(2)番組合評
「報道ステーション」
平成16年4月5日(日)放送分について
(3)次回の審議会
開催日: 平成16年5月27日(木)
合評課題:「IAT 学びの旅倶楽部特別番組」(仮題)
平成16年5月18日(火)放送
(4)事務局報告
a, 民放連放送基準改正について
b, 系列番審委員代表者会議について
5.概要
○「報道ステーション」の古舘さんは、誠実に取り組んでいる感じが伝わってきて、全体的に良い印象を受けた。
○コメンテーターの加藤さんには華があり、古舘さんとのコンビはいい。番組や古舘さんが、今後どうこなれていくのか楽しみだ。
○初回放送のトップニュースがテコンドーというのは疑問だし、あまりにも長い。また株価上昇など経済ニュースの扱いが不十分だった。
○古舘さんの言葉は上滑りしていて、人生経験も知識も豊富な視聴者にとっての評価に耐えられないだろう。自分のコメントを述べるよりも、専門家から徹底的に聞くという姿勢が大切だ。
○IATの「放送番組の編集の基準」は、備考欄に「その他原則として『日本民間放送連盟放送基準』による」とあり、今回の改正を踏まえ引き続きIATの基準運用の指針とすることを確認した。
6.議事の内容
小倉事務局長
第77回放送番組審議会を始めます。
当審議会は今回から第9期に入ります。今期、小川口さんから小田島さんに委員が交代となりました。小田島さん、一言御願いします。
小田島委員
全農いわての小田島でございます。前任の小川口から、審議会では率直に自分の意見を言ったら良いのだと聞いておりますので、皆さんのお世話になりながら務めたいと思います。よろしくお願い致します。
小倉事務局長
第9期の当審議会の委員長を委員の皆さんで互選して頂きます。
事務局としましては引き続き増子先生にお願いしたいのですが、いかがでしょうか。
委員一同
異議なし。
小倉事務局長
それでは増子委員長、今期もよろしくお願いいたします。
増子委員長
今期もよろしくお願いします。それでは、川崎社長、一言お願いします。
川崎社長
本年度もどうぞよろしくお願いいたします。
以前にもお話しましたが、私はテレビ朝日時代にも番組に関する審議会に数多く出席してきましたが、当社の番組審議会も非常に闊達であると自負しております。マスコミのあり方が問われる時代であるだけに、報道内容についてご疑念含めてあるような場合は、是非、この場でご意見を頂戴して実務に反映させていきたいと、最近強く感じております。これまで同様、委員の皆さまから叱咤激励を頂戴してやって参りたいと思います。どうぞよろしく願いいたします。
増子委員長
ありがとうございました。5月の番組についてお願いします。
辻営業局長
自社制作番組を中心にご説明いたします。
5月5日15:30~16:30「みちのくレース競馬ステーション」水沢競馬場からIAT杯シアンモア記念の生中継です。
5月18日19:00~19:54「学びの旅倶楽部スペシャル(仮題)」次回の審議会の合評番組です。「学びの旅倶楽部」では「いわて」を改めて知ろう、様々な体験を通してこの地に住む喜びを実感しようという趣旨のイベントで、昨年9月から6回のバスツアーを行いました。今回はその集大成と、当審議会委員の村田先生に安家川でヤマメ釣りに挑戦して頂くという企画を軸に構成いたします。
増子委員長
それでは「報道ステーション」の合評に入ります。
高橋委員
第一回放送を「メインキャスター交替による印象」と「評価できる内容か」という2つのポイントを中心に見ました。古舘さんは以前から好感を持っていましたが、まずは無難なスタートが切れたという印象です。語り口はテンポが心地よく、理解が進みやすく期待通りでした。眉間にシワを寄せる表情が意外に多く、第一回放送のせいかやや力みすぎと感じられました。静と動で言うと、古舘さんは「動」であり解説の加藤さんは「静」ですので、この二人が上手くミックスすることによって、番組全体として落ち着きがあるものになるでしょう。
内容については、翌日の新聞5紙のトップ記事が緊迫するイラク情勢についてであったのに対し、報道ステーションのトップニュースはテコンドーの岡本選手についてでした。果たしてこれがトップニュースの価値があったのか疑問です。やはりイラク問題をトップニュースにするのが常套ではなかったでしょうか。またこの日は日経平均株価が一時1万2千円台を回復したのですが、これに全く触れていなかった。社会・政治・国際に関する報道は十分ですが、経済面でやや不足していた感じがあります。
全体としては合格点を与えられる内容ですし、これからも注目して見ていきたいと思います。
大坊委員
解説の加藤さんがとても分かり易く、古舘さんの捉え方は角度が違っていて非常に良かった。また河野さんの言葉は耳に入り易いですね。何人も出演者がいるニュース番組とは違って、3人という少人数に抑えた点に好感が持てます。初回は、背景がうるさくて画面を見ていると疲れました。翌日からは改善されましたが。松岡さんのスポーツステーションも好感が持てました。
笠川委員
第一回の放送は、初々しくて一生懸命さが伝わってきました。
古舘さんは実況のイメージと違い誠実に取り組んでいる感じが伝わってきたし、ゲストの良さを引き出すのは流石に上手ですね。初回放送のインタビュー中のバック音楽の音量が大きく、雑音化していたのが残念です。二回目からは改善されていました。
ニュースステーション(Nステ)の最後のほうはワイドショー化していたと言いましょうか、久米さんの軽さを感じていたので、報道ステーションの誠実な番組作りが伝わってきて、安心して見ることができました。古舘さんと河野さんのコンビも良いですね。スポーツ担当の武内さんもとても生き生きしていて、フレッシュ感が伝わってきます。
私は古舘さんの造語がとても好きなので、言葉遊びをして頂いて、彼の良さがどんどん出てくる番組になって欲しい。全体的に非常に良い印象でした。
石井委員
第一回放送はいきなりテコンドーの話題から入り、それが思いのほか長かったのでびっくりしました。松岡修造のコーナーを含めてスポーツの比重が高かったですね。特集ではイラクでの外交官殺害問題を取り上げましたが、わずか10分程度でしたので、特集ならばもう少し時間を長くとるべきでしょう。Nステ時代はゲストや評論家を多彩に使いこなしていましたが、報道ステーションの第一回放送は番組スタッフだけで対応しており、ややおとなしめな印象でした。
久米さんと古舘さんの比較論になってしまいますが、久米さんの「軽さ」に対すると古舘さんは肩に力が入りすぎていたのかやや「重苦しい」感じがしました。また久米さんにはある意味「人の悪さ」を感じましたが、古舘さんは第一回放送のせいかスタッフにおもねっている感じがしました。そこまで譲歩しなくても良いのではという部分がありました。今後彼がニュースキャスターとしてどのように成長していくのか興味深いです。
Nステから報道ステーションに刷新する時に、朝日新聞で何度か特集が組まれていましたが、その中で、久米宏は絶対にスタジオの外に出て取材をしなかったという記事があります。古舘さんの強みは実況中継だと思うので、彼の良さを引き出すには外に出て欲しい。またそれが特色になるし新しい報道ステーションのあり方になると思います。今後に期待しております。
松尾委員
番組冒頭の都市が出来上がって行くアニメーションはセンスがあり気に入りました。古舘さんの第一声は「申し訳ありません」でしたが、話題になったので番組を知らしめたという点で成功したと思います。最初のニュースがテコンドーだったのは失敗だったと思います。古舘さんも最初なのでテンションが高く、声のキーも高く、インタビューもちぐはぐで、硬くなっているという印象を受けました。スポーツステーションは、特に月曜はセリーグの試合が無いので、担当の松岡さんに期待しています。栗山さんは、熱意は伝わりますが、もっと簡潔な言葉で説明して欲しい気がしました。またスポーツステーション以降、CMがやたら多くなる気がしましたが、気のせいでしょうか。
特集は韓国映画やイラク問題など独自性が評価できますし、見応えがあります。
番組全体としては、まだ物足りないなというのが正直な感想です。古舘さんが記者会見で「最初は個性を出さずに行きたい、1年後くらいから徐々に出来上がっていくのでは」と言っておりましたので、1年後に期待したい。
松本委員
初回放送は背景がうるさい印象があったようですが、2回目以降の放送では、重苦しいニュースばかりのせいでしょうか、むしろ殺風景なスタジオという印象でした。古舘さんは他の出演番組と比較されて、視聴者に軽い印象に見られないようにと意識しすぎなのか、肩に力が入り表情も硬く言葉も彼らしさがない気がします。コメンテーターの加藤さんは華があり、古舘さんと対照的で丁度良いですね。これから番組が、古舘さん自身がどうこなれて行くのか、楽しみに見たいと思います。
新聞のラテ欄の表現方法がショッキング、派手なのが気になります。Nステ時代もそうだったのでしょうか。一見するとニュース番組というよりもワイドショーのタイトルが並んでいるように見て取れます。人目を惹こう、注目を浴びようと思うあまり派手な言葉を並べ過ぎると、番組そのもののイメージにも影響が出ると思いますので、如何なものでしょうか。
宮野委員
21時54分からの番組なのに途中から見た気分になったのですが、その前に問題を提起する内容が流れるんですね。その問題提起を見たという前提で番組が始まるという流れはユニークですね。初回放送では、古舘さんが張り切っているのが分かるくらい浮いていました。今週に入って落ち着いてきた感じですが、ジッと画面を見て喋られますとこちらが竦んでしまって怖い気がします。加藤さんは良いキャラクターだと私も思います。テコンドーの話題から始まったので驚きました。報道ステーションは「今日何があったか」がメインテーマなのでもっと違うニュースから始まって良かったと思います。
スポーツステーションは長いので飽きてしまい、別チャンネルに変えてしまいます。特集は自分が興味があるかどうかで見るか見ないかを左右してしまいますね。
視聴者にとってもテレビ朝日にとってもニュースステーション、報道ステーションは看板番組という位置づけなので、やはり同じようなものを目指して欲しいという期待があります。久米さんと古舘さんを比較するにはまだ時期が早いと思いながらも比べてしまいます。比較しなくなったら、また改めて批評したいと思います。
村田委員
初回放送は見にくい、聞きにくい点が目立ちました。まず報道内容の組み立てがちぐはぐ。テコンドーの報道は長すぎで、これ程長くやる必要性があるでしょうか。古舘さんが直接語りかける両親へのインタビューも無理があった。「~ですね。」と両親の同意を求めるような、答えを引き出すような喋り方で、これからも多くなるのでは困ります。そして気負い過ぎとはしゃぎ過ぎが目立ち、もっと落ち付いて喋って欲しかった。彼は喋る時に体を動かしますから、言葉が聞き取りづらかったり、フッと途切れたりするんです。
総理の成田空港視察のニュースでは「何の効果があるのか」という古舘さんの意見が出ましたが、彼のカラーが出てて新鮮で良いですね。これが古舘カラーになっていけば面白いと感じました。
イントロの映像も実に良くて、これから何が始まるのかという新鮮感、斬新な映像の作り方で良いと思います。
松岡修造に関しては何故あれほど大袈裟に紹介するのか理解できません。スポーツコーナーでは「ザッツ○○」と多用するし何語か分からない横文字も出ますし。スポーツコーナーであっても視聴者はきちんと見ていますので、はしゃぐだけのスポーツコーナーにならないようにお願いします。
初回放送は落ち着きが無かったわけですが、2週3週と回を重ねるごとに落ち着いてきていますね。それからコメンテーターの加藤さん、サブキャスターの河野さんが喋る時間をもう少し取って良いと思います。またCM量が多いのが気になりましたがあれが普通なんでしょうか。
これから古舘さんのカラーが出てくると思いますので、楽しみに見ていきたいと思います。
小田島委員
報道ステーションは二回目の放送から見まして、全体的にあまりNステと変わらない印象で、安心感を持って見てきました。
Nステの頃は、久米さんの軽いイメージでニュースを理解してきたんだと思います。そうしますと石井さんがおっしゃったように、古舘さんはやや重い、怒られているような感じがします。だんだんに変わってくると思いますが。それから加藤さんは好印象が持てます。河野さんにもっと喋って欲しいなと私も思います。
増子委員長
ありがとうございました。私も一言申し上げます。
報道ステーションは順風満帆とは言いがたい船出だったと思います。一回目の放送は、見ていてハラハラしました。例えば、特集ですが、イラクでの外交官殺害の疑問点は確かにその可能性はあるかも知れませんが、その確率はきわめて低いものでしょう。それを昼のワイドショー並みに意味ありげに取り上げるのは如何なものでしょうか。
古舘さんは、自分よりも人生経験も知識も豊富な視聴者が見ている番組であることを自覚するべきでしょう。そういった視聴者にとって、彼の言葉は上滑りしていて聞いていられないのではないかと思います。私はNステが好きで同時間帯のNHKニュースは殆ど見なかったのですが、残念ながら今はNHKの方が良い。筑紫さんの番組と比べたら格が違うという感じですね。この番組ではやはり、大きなテーマを取り上げてそれをとことん掘り下げて報道することが必要です。久米さんはニュースを軽く取り上げていたという意見もありましたが、大きな問題を彼流のやり方で料理していました。良いキャスターは的確な質問をし、的確な答えを引き出すものです。古舘さんはまだ修行中なのだから、自分のコメントを述べるよりも、専門家に出演してもらい徹底的に聞くという姿勢が大切だと思うんです。
それから、報道ステーションは古舘さんに一切を任せている訳ではありませんよね。テレビ朝日のスタッフが制作しているのであれば、これがテレビ朝日の看板番組であることを思い起してほしいと思います。
報道ステーションは、このままではプロというか辛口の視聴者の評価には耐えられないでしょう。古舘さんは果たして進化していくのか。よほど頑張って頂かないと。
松尾委員
報道ステーションに何を期待するか、ですね。今日の出来事を流してそれを視聴者が考えるのか、ある程度の問題提起をしてもらうのか。
増子委員長
私としては、単にニュースならば他にもやっているから、1日の終わりにそれを集大成して本日のメーンニュースはこれだと、様々な角度から考える材料を提供する番組であって欲しいんです。
村田委員
報道ステーションの視聴者層は若者からお年寄りまで幅広いですよね。
このままではバラエティーステーションになってしまうのではという気も若干します。そうなると離れる視聴者もいる、そんな心配をしています。委員長がおっしゃるように、古舘さんばかり喋らずにプロの専門家をもっと採用するべきだと思います。我々が言わなくても、番組スタッフがもう考えていることだと思いますが。
僕も久米さんが軽い、という認識は間違いだと思います。内容がきちんとあった上での軽さですから。
増子委員長
単なるバラエティー番組なら良いのですが、この番組はテレビ朝日の看板なのですから。相当頑張って頂かないといけないですよね。
高橋委員
委員長がプロの評価に耐えないとおっしゃいましたが、決してプロだけが見ている訳ではないですよね。勿論、プロの目に耐えしかも素人にも分かり易い番組が理想だとすれば、その水準に達していないのは確かですが。どういったターゲットに向けての番組作りをするのか、あるいはニュースを料理していくのかがポイントであって、必ずしも専門性やプロの目だけにポイントを置く必要はありません。
もう少し時間をかけて評価すべき問題であり、久米さんと今の時点で比較をすること自体に無理があると思います。もう少し、温かい目で見てあげたいですね。
宮野委員
久米さんも視聴者の間で賛否両論分かれる人でしたから。古舘さんは久米さんよりだいぶ若いですし、もう少し見守ってあげたいですね。
村田委員
私の周囲でも古舘さんは賛否両論あります。ですが危惧を前提にしておかなくてはなりません。「まあまあだな」なんて思ってはいけないんでしょうね。
宮野委員
そうですね。一度興味が離れてしまった人を引き戻すのは大変なことですから。
石井委員
先ほど制作スタッフは誰かという話しがありましたが、確かに報道ステーションは古舘さん一人の番組じゃありませんから、番組スタッフのチームとしての問題もあると思うんです。裏で支えているスタッフの迷いが番組に出てきてしまっているのではないでしょうか。
増子委員長
あの時間帯の報道番組はさまざまな人が見ていますから、慎重に作らなくてはいけないですね。
村上専務
忌憚のないご意見を沢山頂戴しましてありがとうございます。今後の制作に役立てて参りたいと思います。
増子委員長
それでは次回の開催についてお願いします。
小倉事務局長
次回は5月27日(木)です。
合評番組は5月18日放送の「IAT学びの旅倶楽部特別番組(仮題)」です。
事務局から報告がございます。
まずは民放連放送基準改正について。お配りした資料「岩手朝日テレビ 放送番組の編集の基準」「民放連 放送基準の改正について」「民放連放送基準」をご覧下さい。放送基準はおよそ5年ごとに社会環境の変化に対応し大幅な見直しを行っております。今回は新設された8カ条を含む32カ条の改正が行われ、4月から実施されております。
今回の見直しでは、放送に対する公的規制の動きや一般視聴者の厳しい批判の高まりを踏まえ、資料にあります以下の項目を整備しました。
1, 報道の目的の明確化等
2, 健康情報・ショッピング番組に関する規定の整備
3, 児童・青少年に配慮した規定の整備等
4, 消費者金融CMなどに関する条文の新設
5, その他字句・用語の修正
またIATの放送番組の編集の基準は、備考欄にありますように「その他原則として『日本民間放送連盟放送基準』による」となっています。今回の改正を受けて今後も運用の指針として活用します。
資料を読んで頂きまして、不明点などありましたら、番組審議会事務局へお問い合わせ下さい。
また6月3日に系列番審委員代表者会議がございます。今回は増子委員長にご出席頂きます。テーマは「報道ステーションについて」「報道倫理について」です。報道ステーションについては本日審議頂きましたので、次回審議会では報道倫理について、皆さんからご意見を頂戴したいと思います。以上、よろしくお願い致します。
増子委員長
皆さんのご意見を幅広く頂きまして代表者会議に参りたいと思いますので、よろしくお願いいたします。それでは本日の審議会を終了いたします。ありがとうございました。
7.審議機関の答申または改善意見に対してとった措置
特になし
8.審議機関の答申または意見の概要の公表
朝日新聞岩手県版に審議概要を掲載。
系列各局に議事録を送付。
本社受付に議事録を常備、閲覧に供す。
インターネットホームページに掲載。
9.その他の参考事項
特になし
10.配布資料
◎ 5月度単発番組編成予定表
◎ 4~6月タイムテーブル
◎ 放送番組の編集の基準(岩手朝日テレビ 1995年5月制定)
◎ 民放連放送基準の改正について
◎ 日本民間放送連盟 放送基準