放送番組審議会

4月(第17回)

概要

 5月の単発編成について局側から説明した。ネット番組は「未完の森 サグラダファミリアと日本の彫刻家」、「ブナの森と生命の水 世界遺産白神山地の1年」、「片岡孝夫・仁左衛門への花道」など。自社制作の者は「きもの学院inカーネギーホール」など。

 講評番組の対象は「新 題名のない音楽会」(土曜日午前9時から9時30分)。委員の中には「音楽会」のイメージからクラシック番組と思い込み、敬遠していたと正直に告白する人もいた。小原孝さんらクラシック出身ながら幅広い音楽活動をしている人たち、マリア・カラスと美空ひばりなど異色の取り合せを通じて、音楽を楽しむことの素晴らしさを教えられたとの委員もこの番組を高く評価した。司会の武田鉄矢が適切な表現で出演者の良さを引き出しているとの指摘もあった。ただ30分番組としてはトーク部分が多すぎるとの意見もあった。

今回のテーマではなかったが、4月20日の「ニュースステーション」の夜桜中継「石割桜」の出来栄えを箱崎(敬)委員は高く評価した。

議事録

1.開催年月日     平成10年4月23月(木)

2.開催場所      株式会社岩手朝日テレビ本社演奏所会議室

3.委員の出席

           委員総数   12名

           出席委員数  10名(うち一名紙上参加)

 出席委員の氏名

   奥寺一雄委員長、大堀勉委員、佐々木明子委員、佐々木友江委員、

   箱崎敬吉委員、箱崎安弘委員、三好京三委員、盛内政志委員、

   山口徳治郎委員、大橋瑠璃子副委員長(紙上参加)

 欠席委員の氏名

   瀬川理右ェ門委員、大島正蔵委員

 放送事業者側出席者名

   望月代表取締役社長、蓮見代表取締役専務、桑折常務取締役、

   横舘報道制作局長、菊地技術局長、升谷営業局長、河邊営業局次長

4.議 題

  (1)5月の番組編成について

  (2)番組「新 題名のない音楽会」について

  (3)次回の開催日および課題について

  (4)その他

5.議事の概要

 5月の単発編成について局側から説明した。ネット番組は「未完の森 サグラダファミリアと日本の彫刻家」、「ブナの森と生命の水 世界遺産白神山地の1年」、「片岡孝夫・仁左衛門への花道」など。自社制作の者は「きもの学院inカーネギーホール」など。

 講評番組の対象は「新 題名のない音楽会」(土曜日午前9時から9時30分)。委員の中には「音楽会」のイメージからクラシック番組と思い込み、敬遠していたと正直に告白する人もいた。小原孝さんらクラシック出身ながら幅広い音楽活動をしている人たち、マリア・カラスと美空ひばりなど異色の取り合せを通じて、音楽を楽しむことの素晴らしさを教えられたとの委員もこの番組を高く評価した。司会の武田鉄矢が適切な表現で出演者の良さを引き出しているとの指摘もあった。ただ30分番組としてはトーク部分が多すぎるとの意見もあった。今回のテーマではなかったが、4月20日の「ニュースステーション」の夜桜中継「石割桜」の出来栄えを箱崎(敬)委員は高く評価した。

6.議事の内容

◎桑折事務局長

 それでは第17回の番組審議会を始めます。今日は大橋委員、大島委員、瀬川委員の3人が御欠席です。それでは望月社長からご挨拶申し上げます。

◎望月社長

 本日はお忙しいところお越しいただきありがとうございます。

 目下、景気の動向に付きまして色々と言われていますが、岩手県は全国平均よりも下回っています。まだ見通しの暗い部分もありますが、平成10年度の予算は平成7年度に打ち出された景気対策を上回るということもあって、やっと明るい見通しが出てきたのかなという感じがします。テレビ局関係におきましても大変厳しい情況におかれております。なんとかがんばっていきたいと思います。

 前回の講評番組の「トークいわて人」ですが、三好先生にもご出演いただきましたが、おかげさまで大変好評です。ぜひこの番組審議会の先生方にも出演していただきたいと思います。以上簡単ですが、ご挨拶申し上げました。ありがとうございます。

◎桑折事務局長

 それでは奥寺委員長、議事の方をよろしくお願いします。  

◎奥寺委員長

 それでは進めさせていただきます。最初に5月の番組編成についてご説明いただきたいと思います。営業局長さんお願いいたします。

◎升谷営業局長

 それでは5月の番組編成を説明いたします。基本的には4月のものと変わりありません。お手元の単発編成一覧表をご覧ください。

 2日(土)17時から「おっ、金がさき?」という面白いタイトルの番組がありますが、これは金ケ崎町を紹介する番組です。金ケ崎町の四季折々の姿と、そこに生きる人々の暮らしぶりを紹介する20分番組です。

 それから4日(月)10時30分から11時25分まで「未完の森・サグラダファミリアと日本人彫刻家」。これは系列の九州朝日放送の制作番組です。アントニオ・ガウディが手掛けた未完の教会、サグラダファミリアの建設に、日本人の外尾悦郎さんという福岡出身の方が携わっているんですが、その活躍ぶりを描いた番組です。

 それから8日(金)16時15分からの15分番組、「きもの学院inカーネギーホール」は、カーネギーホールで開催された着物ショーの模様を収録した番組です。

 10日(日)14時からは27時間テレビでやって失敗してしまいました、イルカを海に帰す企画に再度挑戦した模様を編成します。

 17日(日)14時から「ブナの森と生命の水 世界遺産白神山地の1年」があります。これは系列の秋田朝日放送の制作です。今まで白神山地につきましては、どちらかというと青森側からの取材が多かったんですが、今回は秋田側から1年間取材してきたものです。レポターは星野知子さんです。

 18日(月)10時30分は「片岡孝夫、仁左衛門への花道」。人気歌舞伎俳優、片岡孝夫さんが15代目仁左衛門になるまでの奇跡を描く番組です。

 19日(火)10時30分からは「イッセー尾形・心でっかちの旅」。舞台やテレビなどで活躍しているいイッセー尾形さんが今回は彼の一人芝居の北海道公演、そして札幌の姉妹都市であるミュンヘンでの公演の様子を北海道テレビがドキュメントで追った番組です。倉本聡さんなども出演します。

 30日(土)16時からは「神々と人々の宴・御柱祭」。これは長野県の7年に一度行なわれるという諏訪大社の御柱祭の模様です。

 31日(日)「コマツ名古屋テレビオープン」。シニアのベテランの技を存分に楽しんでいただきたいと思います。

 あとはご覧いただきますようにプロ野球「ゴールデンナイター」、大相撲ダイジェストもあります。以上です。

◎蓮見専務

 ちょっと付け加えさせていただきますが、前回の番組審議会でもお話しましたが、いよいよ菓子博がスタートしますので、4月25日(土)は「TVイーハトーブ」という東北6県でネットしている番組で、この菓子博を1時間にわたって生中継で放送します。それから29日(水)菓子博の特番を14時から放送します。IATとしましては菓子博をこの2つの番組で取り上げます。

◎奥寺委員長 

 それでは次に講評番組に移らせていただきます。今日は山口さんからお願いします。

◎山口委員

 私は4月5日と4月12日を見ました。実は音楽番組の講評というのは大変難しいという気がしました。音楽というのはその場では一生懸命聞いてはいるんですが、どういうふうにメモするかというのはつい忘れてしまうんですね。ただ武田鉄矢というのはなかなか優秀な人なんだろうなと思いました。感覚的にも鋭さがあって、なかなか良い言葉を所々入れていました。台本ではなくて、自分自身で受けとめた言葉なのかなと思いました。ですからあの人を起用したのは一つの成功要素だと思います。

 4月12日は塚田京子さんと原田悠理さんが出てきました。マリア・カラスと美空ひばりの不思議な共通点を取り出そうという試みだったと思います。これは意見の分かれるところではないでしょうか。聞いていて面白みはあるんですけれど、音楽というのは聞く人それぞれで受け取り方が違うのではないかと思います。従って、色々提起する話題や問題に無理が出てくることにもなりかねないと思います。面白い番組ではあるんですが、音楽というのは先程申し上げましたように、ストレートな感じがいいのかなとも思いました。以上です。

◎盛内委員

 私は4月5日と4月19日を見ました。武田鉄矢という人はなかなかの才人ではあるんですが、30分の番組でちょっとトークが多すぎると思いますね。音楽番組ですから音楽を聞くことを皆さん楽しみにしていると思うんです。音楽に通じている人がトークをなさるんですが、この時間がチョット長いんです。いくら上手な方々でもちょっと話が長いような感じを受けました。

 4月19日は小原孝さんというかたでした。この人はピアノ演奏もすばらしくてよかったです。もう一人出ていた女性の方の歌もすばらしかったですね。大変楽しく聞かせていただきました。時間的なこともありますがなるべく音楽番組につきましてはトークは控えめにした方がいいと思います。

◎三好委員

 宿題をやってきませんでした。申し訳ありません。

 そのかわりに先月の「トークいわて人」に出させていただいた感想を述べさせていただきます。私を取り上げていただいたから申し上げるわけではありませんが、非常に多角的かつ良心的取材であるというのが感想です。具体的には担当の藤田さんやインタビュアーの今入さんらがしゃべりやすいインタビュー等をしてくれました。結局は自分のことでもありますからですが、見ていて涙の出る優れた番組だったのではないかと思います。私の全部を引き出してもらったという感じがしました。まさにプロが編成した番組ですね。

 それからカメラアングルというんでしょうか一人一人の子供たちの性格が浮き上がる感じのアングルがとても素敵でした。閉校という涙、涙になる題材をああいう明るい子供のおかげで有終の美の部分を映していただきました。エンディングの言葉「74年目の春が来ました」、これはすごいなと思いました、以上です。

◎箱崎(安)

 私は4月12日と4月19日の2回見ました。今まではこの番組を見たことはなかったんです。以前の黛敏郎のときも題名だけでクラシックの番組かなと思って、私はクラシックが弱いものですから全然見ませんでした。今回は講評番組だったものですから、初めての見たわけですが、12日は美空ひばりとマリア・カラスの偶然の一致の人生とということでやっていましたが、少なくとも世界の歌姫ふたりを同じ土俵で考えたことはなかったんですよね。まさに芸域の広い二人を同じ土俵にのせたという考えは良かったと思いますね。それから武田鉄矢が言っていましたが、美空ひばりが「りんご追分」で半拍の差に拘っているということでしたね。自分の歌ならば思うように歌ってもいいんだけれど、聞いてくださる人の歌だから厳しくやらなければならないと言っていましたが、そこにプロのレベルの高さを感じました。この番組を作ったきっかけというのはわかりませんが、非常に面白い選択をされたと思います。

 4月19日は塩田さんと小原さんがゲストでしたが、だいたい音大といいますとクラシックのイメージが非常に強いものですが、そういったクラシック畑の中からユニークな花を咲かせた二人という紹介がありましたが、この選択もすばらしいと感じました。特に塩田さんは「クラシックにはジャンルの区別がない、だから音楽のジャンルというものを広げようとこういう道に進んできた」と言っていました。この「クラシックにはジャンルがない」と塩田さんが言ったとき、武田鉄矢さんが「人間は雑食ですから」というようなことを言っていましたが、非常にうまい合いの手だなと思い、面白く聞かせていただきました。私はクラシックよりも、ジャズのようにステージと客席が一体になったようなのが好きなんですが、この二人がそういうクラシック畑の出身ながら別のジャンルを求め、音楽の広さというものを求めているのを紹介したところは楽しく見させていただきました。

◎箱崎(敬)委員

 私は音楽は苦手な分野あります。なにしろ軍歌の時代に育った年代ですので講評などはおこがましい感じではありますが、私のような音楽音痴な者でも少しは音楽の知識とか味わいとかがわかるような番組であったと思いました。ゲストの方々の音楽へのユニークな取り組みに触れるのも一つの楽しみだなと感じました。司会の武田鉄矢ですが、彼の語りも肩がこらないで番組を明るくしていると思います。30分という短い時間ですけれど、素人にはちょうどいいのかなという感じであります。

 それからこの番組ではありませんが、4月20日「ニュースステーション」で石割桜の全国中継がありましたがこれは大変よかったです。以上です。

◎横舘報道制作局長

 石割桜の中継では、ディレクターは東京から来ました。カメラも何人か来ました。もちろん我々もスタッフとして参加しました。一番難しかったのは照明ですね。盛岡舞台さんに依頼しました。轡田さんは朝日新聞の記者で東京からいらっしゃいました。今回は混合チームということでしたが、我々も非常に勉強になりました。東京から来て番組を構成しますと非常に丁寧で、あの轡田さんのコメントのリハーサルも10回ぐらいやりました。クレーンを使いましたので、そのクレーンをどういうふうな角度に持っていくかその石割桜の石をどういうふうに見せるかの演出が非常に難しかったようです。

◎佐々木(友)委員

 今でた石割桜中継を博多で見させてもらいました。博多でボランティアの会があったんですが、そこで話題になりました。

 講評番組ですが、3月29日は今までのフィルムを集めて紹介するという回でしたが、山田邦子さんや浅丘ルリ子さんなど色々な方が出てきて昔をちょっとなつかしく振返ることが出来ました。その時「歌を歌っているとだんだん皆さん顔が変わっていく、凛々しくなるんですよね」というコメントがありました。ああそうなのかなと思いました。やっぱり一生懸命やるということは本物を作る一つの大きな道なんだなと思いました。それから普通の放送では聞くことの出来ない、忘れていた言葉が出てくるので、こんな言葉もあったなと気付かせてくれました。この番組は音楽番組というよりは能力開発番組、人が持っている色々なものを引き出してくれる番組だと思いました。

 その次の回は大橋純子さんと梶原さんがゲストでした。この時代はラジオの全盛期だったというコメントにそうだったなと思い、歌が時代を逆もどりさせてくれました。それからその時代に逆戻りするということはがんばれた自分を取り戻すことという言葉に感心しました。「シルエットロマンス」をオーケストラで大橋さんが歌っていたんですがまた違う感じに聞こえることに感心しました。

 その次はマリア・カラスと美空ひばりの回でしたが、どうして歌謡曲の原田さんが出てきたのだろうと不思議に思いました。二人の歌を聞いていて、才能というのはやっぱり見付けてくれた人がいて、磨き上げてくれる人がいて人の心をとらえる事につながるんだなと思いました。比べてみる発想もおもしろかったし、運命みたいなものがあるかもしれないと誰もが感じられる番組でした。競うということはいけないことだと思っていましたが、競う相手がいるということは自分も引き出してもらえるということでやっぱり競うということは大事なんだなと思いました。

 ときには30分でなく、一時間の番組にしていただけたらなと思います。

◎佐々木(明)委員

 私は3月29日、4月5日、4月12日の3回見ました。実は講評番組になるまで、一度も見たことのない番組でした。これは私の大の苦手で聞く耳を持たないクラシックをやっている番組だと思っていました。完全に無視していたわけですが、今回講評番組なったので見てみたら、こんなに面白い番組だったのかなと、これなら見ていれば良かったなと評価が一変しました。でも多分音楽に詳しい方はちょっと物足りない番組かなと思います。30分番組だし、トークも入っているし、もっと深く極めたい方にはちょっと物足りない番組かもしれませんが、逆に私のようにクラシックが苦手で音痴で出来るだけ音楽から遠ざかりたい人にとっては格好の音楽に対する入門番組です。音楽ってそんなに堅苦しく考えなくてもいいんだよということを毎週教えてくれるというか、楽しみながら音楽の幅の広さを伝えてくれる番組だなと思いました。VTR集の中でこれだけは見ておきたかったなと思ったのは大橋巨泉さんの回ですね、娘さん二人と一緒にタップダンスを踊っていて、これは見たかったなと思いました。それから中尾ミエさんのダンス。一時期、バラエティーとか歌の方でかなりのところまでいった方というのは、やっぱり年をとってもかなりの力を持っているなとしみじみ感じました。今第一線でやっているお笑いタレントが果たして30年後どうなるかなと思うと昔の芸人さんはすごかったと思います。

 それからこれはお願いなんですが、この「題名のない音楽会」はあまり番組宣伝をしていないと思います。時々もうちょっと予告していただければ、こういうゲストが出ているんだ、じゃあ見てみようかというふうに、敬遠していた私みたいなのも見るのではないかと思います。これはぜひお願いしたいです。

 それから講評とはちょっと関係ないんですが、私の友人にちょっとテレビにうるさい人がいまして、この間ちらっと、IATも開局して一年半、そろそろIATならではのカラーをもっと積極的にだしたらいいのではないかと言っていました。以上です。

◎大堀委員

 私は4月19日に見ました。全く音楽に関しては素人でわかりませんけれど、この番組はいい番組だなというのが私の結論です。私のような音楽の分からない者でも30分があっという間に終わってしまったという感じでした。内容も昔聞いた懐かしい曲が出てきたというのもあるかも知れませんが、おもしろかったです。以上です。

◎大橋副委員長(紙上参加)

 この番組は以前から好きで良く見ておりました。面白いし、分からせてくれるところが好きです。

 今回は4月12日と19日の2回見ましたが、感想は次の通りです。

1  4月12日「美空ひばりとマリア・カラス」は、二人の運命に共通点があることを初めて知り、興味深いことでした。しかし二人は歌の分野も発声方法も全く違うわけで、ひばりがトスカを歌ったときにやはり演歌っぽいところがあり、違うのだなということを感じました。それでも歌は心を歌うものだということなのでしょう、とても味わい深い歌でした。

 原田さんが「ある晴れた日」を歌いましたが、初めは演歌調で終わりはオペラ調で歌 われ、その対比がはっきりと分かり、成程こんな違いなのだということを知ることが出来ました。芸大でクラシックを学び、演歌歌手に転じられたという稀な経歴の持ち主である原田さんをゲストに迎えたということで、この番組を効果あるものに仕上げられたと思いました。

2  4月19日、ソプラノ歌手塩田とピアニスト小原との共演でしたが、非常にうまい組合せでした。私も常々歌は楽しく歌い、楽しく聞くものだと思っておりますので、二人の主張には全く同感でした。ソプラノ歌手の塩田さんがボレロ調の「カディスの娘たち」や私の子供のときよく歌われていた俗っぽい「パイのパイのパイ」をソプラノで気取らずに歌われ、成程こういうふうに歌えるんだと思いました。ご本人が「クラシックでもポップスでも何でも…」、「おいしいものは何でも好き」といった言葉が印象に残ります。

 小原さんも又ピアノ演奏などにはしゃべりがないので自分は客席と一緒に楽しむ演奏を目指しているということが共感できました。いつも譜面を用いないという彼は「猫踏んじゃった」を演奏しましたが、黒柳徹子風も、ベートーベン風も特徴が出ていて良くわかり、面白く聞きました。特にE.T.のテーマ曲は素晴らしく、映画を思い出させ、十分に楽しませてもらいました。こういう演じ方もあるのだということを二人から感じました。今回も前回同様、この二人の登用に妙を得たと思いました。

  いろいろ学ぶことが楽しい中に出来るこの番組は長く続けてほしい番組です。

◎奥寺委員長

 ではこれで講評番組については終わらせていただきます。ありがとうございました。次に次回の開催日と議題、その他を局の方からお願いします。

◎桑折事務局長

 次回の開催日は5月27日(水)でお願いしたいと思います。それから議題ですが、次回は番組講評ではなくて放送番組全般についての各委員さんの感想なり考え方を伺いたいと思います。といいますのは、6月4日に全国の系列24局の番組審議会の代表者会議がありまして、そのテーマが「放送番組全般について」となっております。それにあわせまして、次の会議で皆さんに話し合っていただいたことをまとめて報告したいと思います。最近の番組の良い点、悪い点などで結構ですから自由に考えていただいてご意見をいただきたいと思います。

 それでは以上で第17回番組審議会を終わらせていただきたいと思います。ありがとうございます。

7.審議機関の答申又は改善意見に対して取った措置及びその年月日

 議事録をキ-局と系列各局及び関係機関に送付した。

8.審議会の答申又は意見の概要を公表した場合におけるその公表の内容、方法

 30日付の朝日新聞岩手版に審議の概要などを掲載。

9.その他

 特記事項なし。

速報

岩手朝日テレビの放送番組審議会(委員長・奥寺一雄 盛岡タイムス社長)は、このほど第17回審議会を盛岡市盛岡駅西通の同本社で開いた。

まず、五月の番組編成について、局側から説明があり、レギュラーと単発番組の内容が示された。

単発番組としては、「未完の森~サグラダファミリアと日本人彫刻家~」(4日 10:30~11:25)、「日本初挑戦!!イルカ、自由の海へ・270日間全記録」(10日 14:00~15:25)、「ブナの森と生命の水~世界遺産白神山地の1年~」(17日 14:00~15:25)など17番組。

この日は、講評番組として「新・題名のない音楽会」(毎週日曜9:00)を取り上げ、各委員が意見をのべあった。

「クラシック音楽番組と思って敬遠していたが、演歌も登場する幅の広さに驚いた」「司会者武田鉄矢の感じがいい」と評価する声が多かった。

一方、「30分番組にしてはおしゃべりが多すぎる」との指摘もあった。

次回の審議会は5月27日(水)。