放送番組審議会

4月(第47回)

概要

岩手朝日テレビの第47回番組審議会(委員長 増子義孝県立大学教授)が、4月25日(水)盛岡市盛岡駅西通の同本社で開かれ、4月新番組「R-17」と「不思議どっとテレビ。これマジ!?」及び自社制作番組「スポットライト」について審議した。

各委員からは、「R-17」はテーマが重く、極端な事例を取り上げすぎている。17才の思春期はもっと明るい面もある筈だ。などの他、問題提起の番組として今後に期待したいなどの意見が出された。また「スポットライト」については、心が癒された、老人問題を明るく提起している、久々に感動的な番組だったとの高い評価を受けた。

出席委員は、増子義孝委員長、及川和男副委員長、植本花子委員、小川口柳太郎委員、荻野 洋委員、斎藤五郎委員、松尾正弘委員 、松本直子委員、宮野裕子委員の9名。

欠席委員は、山川清委員の1名。

議事録

1. 平成 13年 4月 25日(水)午前11時~

2. 岩手朝日テレビ本社・会議室

3.委員の出席

委員総数 10名

出席委員数 9名

 委員長 増子 義孝

副委員長 及川 和男

  委員 植本 花子

  委員 小川口 柳太郎

  委員 荻野 洋

  委員 斎藤 五郎

  委員 松尾 正弘

  委員 松本 直子

  委員 宮野 裕子

欠席委員数 1名

  委員 山川 清

会社側出席者名

代表取締役社長 蓮見 博民

専務取締役 桑折 勇一

常務取締役 村上 昇

業務局長 河邊 喬

報道制作局長 横舘 英雄

番組審議会事務局長 佐々木 瑞夫

4.議題

(1)番組審議会副委員長の選出について

(2)5月の番組編成について

(3)番組合評

  「木曜ドラマ R-17」

  「不思議どっとテレビ。これマジ!?」

  IAT自社制作番組「スポットライト~高齢者劇団奮闘記~」 

(4)次回の審議会

   開 催 日:平成13年5月24日(木)

   合評課題:

「せきらら白書」

「テレビ全般について」

(5)閉 会

5.概要

▽「R-17」について:テーマが重く、極端な事例を取り上げすぎている。17才の思春期の「暗」ばかりではなく「明」も取り上げて欲しい。問題提起の番組として今後に期待したい。

▽「スポットライト」について:心が癒された、老人問題を明るく提起している。感動的な番組であった。

6.議事の内容

佐々木 事務局長

 第47回番組審議会を開催いたします。

 本日は最初に、3月で退任されました照井副委員長の後任として、小川口委員を任命いたしますので、弊社社長より、委嘱状をお渡しします。(委嘱状の交付)

 それでは社長より、ご挨拶申し上げます。

蓮見 社長

 おはようございます。小川口さん、宜しくお願い致します。

 さて、本日ご審議頂きます、木曜ドラマ「R-17」は、青少年問題を扱った異色のドラマで、テレビ朝日としても大変に力を入れている番組でございます。何かと論議を呼ぶものと思います。

 また、「スポットライト」は弊社の自社制作番組で初めて賞を受けたもので、老人問題を扱った番組です。

 どうぞ皆様の忌憚のないご意見をよろしくお願い申し上げます。

佐々木 事務局長

 それでは早速、議事に入りたいと思います。

 増子委員長、お願い致します。

増子 委員長

 始めに、照井さんの退任に伴いまして、副委員長の選出を互選にて行いたいと思います。どなたか推薦はございますか。

宮野 委員

 及川さんが適任かと思います。

増子 委員長

 及川さん、如何でしょうか。皆さんも宜しゅうございますか。それでは及川さんに副委員長をお願い致します。

及川 委員

 よろしくお願いします。

増子 委員長

 それでは、議事を進めます。5月の番組編成についてお願いします。

河邊 業務局長

 それではまず、5月の単発番組を説明させて頂きます。

5/4(金)「徹子の部屋25周年スペシャル」。昭和51年にスタートした徹子の部屋が25周年を迎えましたのを記念しまして、80分の拡大版でお送りします。同日14:55からは「ヒューマンドキュメント 感動の聖地 泰山へ」系列の名古屋テレビ制作です。

5/5(土)19:00~20:54「プロレススペシャルIN福岡ドーム」。プロレスはいつもは深夜に編成しておりますが、ゴールデンで放送致します。

5/13(日)14:00~15:25「ABN10周年特別番組 内田康夫歴史ロマン“中山道”ミステリー紀行」。出演は内田康夫、松本あまり。松本さんは長野朝日放送が一般公募から選んだ新人です。中山道を舞台とした作品を数多く世に送り出している、人気旅情ミステリー作家の内田氏の監修で、作品に登場する代表的な事件を追いながら、中山道にまつわる歴史や謎に迫る内容です。15:30~16:30「いわてけいばステーション」。水沢競馬場から第27回IAT杯シアンモア記念の模様をお送りします。

5/25(金)には毎月恒例の「朝まで生テレビ」を編成します。

5/28(月)20:02~22:24「ネイチャリングスペシャル 海外編第31弾 風雪の聖地アンデス縦断4000キロ~西田敏行53歳米大陸最高峰アコンカグアに挑む!~」。リポーターは西田敏行さん。同シリーズ4度目の出演です。旅のキーワードは「未来を開く“知恵の鍵”探し」。神々の山に“地球という星”と“人類という動物”の足跡を探る壮大な旅となることと思います。

また5月13日から27日まで、23時台に大相撲ダイジェストが編成されています。以上です。

増子 委員長

 ありがとうございました。何かご意見はありますか。

荻野 委員

「徹子の部屋」が25周年というのは驚きましたね。過去のVTRで越路吹雪さんとか長谷川一夫さんなどの大スターが見られるのですから、出来ればこの拡大版は、夜に放送して欲しいですね。

蓮見 社長

 確かに「徹子の部屋」はゴールデンでも充分な内容ですね。これだけのゲストが見られるのですから。但し5/4は祭日ですから、この時間帯に編成したのだと思います。

増子 委員長

 そうですね。では、番組合評に入りたいと思います。

松尾 委員

 「R-17」は好きなタイプのドラマではありません。登場人物全員が心に問題というか心の病気を抱えている気がします。見終わってもすっきりとしなくて、来週も合評のためにこのドラマを見なくてはいけないのかと思いました。17才という世代について、真剣に考えてみるというのがテーマだとは思いますが、フィクションとノンフィクションの線引きをどの辺りでしているのか疑問が残りました。ドラマや小説というのは、いかに自分が登場人物に感情移入が出来るかというのが大事な点だと思うのですが、主人公のスクールカウンセラーには感情移入できなかったです。生徒がやっと心を開いて教師のセクハラを相談したのに、翌日にその問題教師にその事を言ってしまうのでは、論外じゃないかなと思ったからです。ただ、テレビ朝日のHPで「R-17」を覗いて見ると、同世代の切実な声が寄せられていて、悩みの種類は違っても、その悩みを打ち明けられずに悶々としている子が多いと感じました。大人に見て欲しいという意見もあって、複雑な気持ちでした。こういった問題はすっきりとした解決はなかなか出来ないでしょうが、回を追う毎に登場人物が成長していって欲しいなと思います。

 「不思議どっとテレビ」は土曜の7時台で、私にとっては食事をしながらゆっくりテレビを眺めるという時間帯です。あまり肩肘を張らずにこのままいって欲しいと思います。気軽に見たいし、この類の番組は好きです。

 「スポットライト」は、登場しているお年寄りがとてもいい顔をしていると思いました。ナレーションも含めて、とても自然な感じがして好感が持てました。制作側にも過剰な盛り上がりをさせようという意図が無く割に淡々と進んで、終わった後が爽やかな感じがしました。番組の始めで県がバックアップしてどうのこうの、という説明がありましたが、その辺が解りにくかったのでもう少し詳しく、字幕などで説明して貰えたらよかったと思います。以上です。

宮野 委員

 「R-17」については、松尾委員と非常に似た感想を持ちました。気持ちが重たくなるようなドラマの中にあって、中谷さん演じるスクールカウンセラーが異常に軽すぎるというアンバランスが、第1話では理解出来ませんでした。社会や大人の矛盾を表しながら、17才の気持ちを表していくとは思うのですが、考えさせられるというか、どう考えていいのか解らないというのが感想です。私もインターネットでHPを見ましたが、若い人からは支持されていましたね。しかし、17才の「明」は映し出さずに「暗」の部分ばかりを表していると感じます。これから先、17才になる子を持つ親としては、とても考えさせられる番組です。

 「スポットライト」は5、6回見ました。湯田町の雰囲気が出ているし地域性があってとてもいいですね。登場するお年寄りの心の動きが画面に良く出ていますね。田舎のお年寄りは口が重くて本心も話さない人が多いものですから、プロデューサーの方は、よく小田島さんというお年寄りの気持ちを引き出したなと思います。稽古を重ねるごとに、皆さんの顔つきが変わる道筋が見えて良かったです。もっと周りに宣伝をして見て欲しかったなと感じました。番組の最後の小田島さんの笑顔に、演劇をやった意味そして密着してこの番組を作った意味があるなと思いました。以上です。

松本 委員

「R-17」は残念ながら見る機会がありませんでした。中学生の息子がいますが、放送前後、教室でこの話題を取り上げる教師が数人いたという話を聞きました。ただ、中学生たちにはまだピンと来ないのかあっけらかんとして聞いていたということです。宮野委員がおっしゃる通り、ショッキングな極端な例を取り上げなければ番組の素材にならないことは解るのですが、余りにもそこだけをクローズアップしすぎるのもどうかなと思います。子供たちの悩みはもっと身近なところから発生している場合が多いと思いまして、スクールカウンセラーという立場から描くというのはとても着眼点がいいなと思うのですが、もっと身近なところから子供たちの気持ちや想いを掘り下げる方法もあると思いますので、是非そこも考えて欲しいと思います。

 「不思議どっとテレビ」は期待していたのですが、映像も半分は古い映像ですし、話題も以前に聞いたようなものが混ざっていましたので、爆笑問題のやりとりの面白さでだいぶ救われるところがあるかなと思いまして、ちょっとがっかりしております。

 「スポットライト」は、大変ほっとする良い番組だったと思います。人物、演劇についての捉え方、撮影の仕方、ナレーションすべてが、登場人物にしっくり寄り添うような優しい視点で描かれていると思いました。映されているお年寄りたちも心地よいだろうな、いい捉え方をしているなと思いました。見終わって、こちらも笑顔になるような、気持ちが優しくなるような番組でした。またこんな番組が見たいですので見させて下さい。以上です。

斎藤 委員

 「R-17」はエピソードを沢山集めてこれという解決もない、それから何かエロティックな擽りがあったりして一貫性が無いです。17才の年代が本当にこのドラマの客層かなという気がしました。私は初回と第2回を見ましたが、もう見なくてもいいなと思いました。

 「スポットライト」はナレーションも含めてとても良いですね。小田島さんに着目した点も良かったですね。小田島さんの奥さんが旦那さんを感心して誉めるところや、小田島さんが人生は楽しいと言うところを映しているところが良いですね。また風景がとても綺麗で画面が美しかったです。生活と劇団とが結び付いている様が画面を通して伝わって来ました。残念だったのは、松尾委員がおっしゃったとおり、この劇団よつば座の趣旨がはっきりしなかった点。それから舞台は5回やったそうですが、数分でもいいから、最後の舞台の様子、劇団員の演技の様子も映して欲しかったです。それにしても感心しました。2回見ましたがジーンとしました。あれでしたら、どんなドキュメンタリーを作っても良いと思います。以上です。

及川 委員

 「R-17」はガッカリしました。登場人物の性格がいずれも極端すぎ、しかも人間像が深く描かれていない、そういう捉え方が脚本において出来ていない。構成もしっかりしていないから初回は何が何だか解りませんでした。「17才」という言葉が一人歩きしている状況は最近生まれた訳ですが、それぞれの問題にはそれぞれの深い原因があるはずです。そこを極端な現象面で捉えて、しかもエピソードを「アンド(and)」で繋げるという最も駄目なやり方です。「ホワイ(why)」で繋げて発展しなくては、つまらない訳です。第2回では、一応解決するのですが、ナイフまで差し向けようとしている彼女のトラウマと比較すると、こんなおざなりな解決でいいのかと思いました。現実的には、普通の人達の中で病巣が奥深く広がっている事が問題です。この病みの部分を典型的に捉えることは大事ですが、極端に捉えることでは決してない筈です。このドラマは脚本と演出に大きな責任があると思います。タイトルからして期待が高いのですから、意見に耳を傾けて、立て直しを図って欲しいです。一方で、思春期とは厄介なものという側面と、子どもから大人へ変わっていく人間としての豊な感性が開く素晴らしい時期でもあるのです。そういった部分も描いて、陰の部分も描くことが必要だと思います。2話みた感じでは、謳い文句であるメッセージ性は感じられませんでした。

 「不思議どっとテレビ」は、司会の爆笑問題のキャラクターに救われているところがありますね。内容も古馴染みで、魅力あるネタがいつまで続くのかという心配をしました。

 「スポットライト」は一流品だと思います。舞台となった湯田町には戦後間もなく青年演劇の葡萄座ができ、銀河ホールという演劇を発表する場があり、住民が演劇を育てる風土があることが前提であるから、このような企画が成立したのでしょう。16人のよつば座のお年寄りの顔がとても素晴らしいですし、演劇そのものの素晴らしさも感じました。それを活写したカメラワーク、そしてそのカメラの横にいつも居たであろうディレクターにも感服しました。自然描写もとても綺麗に撮っていましたね。この素晴らしいドキュメントを作り上げた力量に自信を持って、今後の制作にも多いに期待したいです。この番組を見ながら、私は「アニマトゥール」、単なる芝居の演出家に留まらずに、劇場を中心とした地域文化に対して戦略を立て、地域住民の心を活性化させる役割を持った専門職、ということをしきりに思いました。この「スポットライト」を企画した人は凄いと思ったし、そこに着目してこれをドキュメンタリーにした事も素晴らしいと思いました。以上です。

荻野 委員

 「R-17」は社会性のあるドラマを21時からという中途半端な時間帯に放送するなという感想を、番組開始前から感じていました。実際に見ての感想は、17才世代とスクールカウンセラーの交流を描きたかったのかも知れませんが、最初からテーマが暗くて描き方がステレオ的なので、正直申し上げて、途中で見るのを辞めました。テレビの特徴は、楽しく社会性のある問題提起をし、楽しく考えさせることだと思います。

 「不思議どっとテレビ」は、爆笑問題が一生懸命に頑張っているのだけれども、テーマの選び方がやや陳腐だったかなという感じがします。また一つのテーマで引っ張りすぎだと思います。

 「スポットライト」は皆さん激賞されておりますが、その通りだと思いました。少し加えると、老人問題を楽しく提起しているなと思いました。出演していた単身の老女が体調を崩したらどうなるのだろうとか、老夫婦のどちらかが倒れたらどうなるのだろうとか。私も年寄りを抱えているだけに、楽しく且つ深刻に見ました。生きがいを持つことは大事だし、これからどうやって多くの人に生きがいを持たせるかという点で、湯田町には大変良いしくみが出来ているなと思いました。以上です。

小川口 委員

 「R-17」は話の流れがとても忙しいです。場面がどんどん変わって、落ち着いて取り組んでいない気がしました。番組全体の雰囲気が暗くて、チャンネルを替えたくなりました。これから先、苦戦するのではないかと思います。

 「不思議どっとテレビ」は、ナレーターが何か問い掛けをしてコマーシャルに入ってしまうという流れで集中して見ていられませんし、皆さんがおっしゃるようにネタ切れになる感があります。今後どのように番組を続けていくのだろうかという心配をしています。

 「スポットライト」は非常に良かったです。ナレーションもゆっくりで落ち着いて見ることができました。私もこの番組から生きる活力を見つけた気がします。仕事以外に自分に何かを課すことで、生活に張りが出るのかなと思います。是非またこの番組をいろいろな世代が見られる時間に放送して欲しいと思います。以上です。

植本 委員

 「R-17」は考えさせられながら見ました。17才という世代が考えていることを真摯に取り入れたと感じました。私は、学園ものと言えば「金八先生」の世代ですから、熱血教師ではなくてスクールカウンセラーが生徒の声を聞いているので、学園ものというひとくくりで考えると随分変わったなと感じます。番組の終わりに実際にメールで寄せられた声を紹介していますが、とにかく時代を取り入れている番組だなと思いました。私はあまり共感を持てるドラマではありませんが、17才と同世代の人達はどう受け止めているのかなと思います。気になったのは、女子高生という“性”を売りものにしている部分があって、それがドラマの陰湿な部分であったり、暗さだったりするのかなと思いました。この世代は非常に性を意識するのでしょうが、下品にならずに男女の性を考える映像を出せたらいいのではないのでしょうか。時代に則した取組みをしている点は評価できると思います。

 「スポットライト」は、暫く出遭ったことがないくらい質が高いドキュメンタリーだと思いました。作り手の視線が非常に優しくて、感動も覚えました。私にも祖母がおりますから日常的に高齢化を感じていますし、仕事でも世代の離れた方とご一緒する機会もありますので、難しい面は感じていました。この番組を見て、人間の可能性の素晴らしさを感じましたし、お年寄りへの尊敬の気持ちも生まれましたし、とても素晴らしいなという感想です。以上です。

増子 委員長

 ありがとうございました。

「R-17」はとてもしんどい思いで見ました。状況設定が極端に現実とかけ離れすぎていて、それが17才の心の動きを薄ぺらなものにしている気がしてなりません。もっと普通の在り様の中で悩んだり苦しんだりしていると思います。若い世代からのリアクションは多いようですが、とても大人の鑑賞に堪え得るものではないと思いました。もっと深く掘り下げたものにして欲しいと思います。

 「不思議どっとテレビ」は爆笑問題の面白いキャラクターは良いのですが、皆さんのご指摘とおり、中味がいまひとつでした。

 「スポットライト」は、やっぱり良いと思いました。以前、私は安易に有名人を連れて来て番組を作るので無く、普通の人々を取り上げてはどうかと申し上げたことがあるのですが、この番組は、まさに普通の人がドラマをやった訳です。見ているうちにどんどん生き生きしてくる過程が伝わってきて、それが全くやらせではなくて、最後に自然に“人生とはいいものだ”と口から出てくる。その言葉が見ている人の心にストンと落ちてきました。私を含め、生き生きとしている年寄りが周りには少ないなと思い、同時に年寄りに元気を与えるドラマだと思いました。視聴率にしたら低いかも知れませんが、視聴率を気にしない、こういった素晴らしい番組を時々作って欲しいですね。

 ドキュメンタリーにしてもニュースにしても、ノンフィクションがこれだけ楽しいということは、フィクションの力が衰えてきていることでもあると思います。

ほかにご意見はございませんか。

植本 委員

 「スポットライト」はもう放送した番組ですか。

横舘 報道制作局長

 去年の10月にテレメンタリーとして、各局で日時は違いますが、テレビ朝日系列で全国に放送されました。

及川 委員

 この番組はテレビ朝日系列のコンクールに出品していますか。

河邊 業務局長

 プログレス賞ですね。番組審議会でも委員をしております賞です。

 出品しております。11月に結果がでます。

及川 委員

 民放全体のコンクールのようなものには出品していますか。

蓮見 社長

 そちらには1時間番組ですとか、もっと大型な作品を出品します。

 去年は熊本放送が水俣病を扱った作品で大賞を受賞しました。素晴らしい番組でした。そういったコンクールにはまだ出品できないかと思います。他局のレベルも相当のものですから。

増子 委員長

 しかし、「スポットライト」も老人を取り上げた番組としては、かなりの出来だったと思いますよ。

蓮見 社長

 ありがとうございます。先ほど、及川委員がおっしゃったように、IATも開局5年足らずでこのような番組を制作することが出来ましたので、この機会に様々な事をやっていかなくてはと思っております。報道制作局としても自信が持てたと思います。

増子 委員長

 ありがとうございました。

佐々木 事務局長

 次回は5月24日に開催いたします。合評番組は「せきらら白書」についてのご意見を聞かせて頂きたいと思います。また、6月7日に番組審議会委員代表者会議がございまして、増子委員長に出席していただきます。テーマが「テレビ全般について」でございますので、メディア規制や青少年の問題などについても皆さんのご意見をお伺いしたいと思いますので、よろしくお願い致します。

増子 委員長

 皆さんの意見を集約して代表者会議で述べたいと思いますので、どうぞよろしくお願い致します。それでは終了致します。ありがとうございました。

7.審議機関の答申または改善意見に対してとった措置

特になし

8.審議機関の答申または意見の概要の公表

朝日新聞岩手県版に審議概要を掲載。

系列各局に議事録を送付。

本社受付に議事録を常備、閲覧に供す。

インターネットホームページに掲載。

9.その他の参考事項

特になし

10.配布資料

◎ 4月度単発番組編成予定表

◎ 4月基本編成

◎ 2001年春期首編成