放送番組審議会

6月(第9回)

概要

 7月の番組編成について局側から説明があったあと、「ビ-トたけしのTVタックル」について各委員が講評した。7月の番組では、16日から始まる高校野球岩手大会の中継が局として初めての挑戦であり注目される。

 「ビ-トたけしのTVタックル」の講評では司会役のたけしについて事故のあと、従来とは違った面が出て好感が持て、という声が多かった。

 番組内容は世相を切るのか、娯楽をねらっているのか不明だと言う人もいたが議論のおもしろさについてはほとんどの委員が評価した。一方で田島教授の言動に不快感を示す人が特に男性委員に多かった。ただし、女性委員からは田島教授は大事なことを指摘しているという声があった。

議事録

1.開催年月日     平成9年6月30日(月)

2.開催場所      株式会社岩手朝日テレビ本社演奏所会議室

3.委員の出席     

            委員総数   12名

            出席委員数  11名

          

  出席委員の氏名

    奥寺一雄委員長、大橋瑠璃子副委員長、大島正蔵委員、大掘勉委員、

    佐々木明子委員、佐々木友江委員、箱崎敬吉委員、箱崎安弘委員、

    三好京三委員、盛内政志委員、山口徳治郎委員

  欠席委員の氏名

    瀬戸内寂聴委員

  放送事業者側出席者名

    望月代表取締役社長、蓮見代表取締役専務、桑折常務取締役、升谷業務局長

    横舘報道制作局長、菊地技術局長、河邊業務局次長

4.議 題

  (1)7月の番組編成について

  (2)「ビ-トたけしのTVタックル」について

  (3)次回開催日および議題について

  (4)その他

5.議事の概要

 7月の番組編成について局側から説明があったあと、「ビ-トたけしのTVタックル」について各委員が講評した。7月の番組では、16日から始まる高校野球岩手大会の中継が局として初めての挑戦であり注目される。

 「ビ-トたけしのTVタックル」の講評では司会役のたけしについて事故のあと、従来とは違った面が出て好感が持て、という声が多かった。

 番組内容は世相を切るのか、娯楽をねらっているのか不明だと言う人もいたが議論のおもしろさについてはほとんどの委員が評価した。一方で田島教授の言動に不快感を示す人が特に男性委員に多かった。ただし、女性委員からは田島教授は大事なことを指摘しているという声があった。

6.議事の内容

◎桑折事務局長

 第9回番組審議会を始めます。始めに望月社長よりご挨拶申し上げます。

◎望月社長

 それでは一言ご挨拶申し上げます。今日は第9回岩手朝日テレビ番組審議会ですが、6月という忙しい月の月末に、このようにお集まりいただいて、ありがとうございます。7月の番組編成と「ビ-トたけしのTVタックル」について審議いただくわけですが、7月16日から27日まで高校野球を放映いたします。これは後ほど担当者からご報告申し上げますが、一日に4時間以上放映します。

 本日は月末のお忙しい中ですので、スピ-ディに進めていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

◎奥寺委員長

 今日はいつものとおり業務局長さんから番組編成の説明をいただいて、その後「ビ-トたけしのTVタックル」の講評、そして次回の開催日、議題についてという順序で進めさせていただきます。

 その前に、過日6月12日にテレビ朝日系列24社が集り、第52回番組審議会代表者会議があり、私が出席しました。どこの局でも熱心に番組講評をしておられることを知

りまして、大変感銘を受けました。色々と勉強させていただいて、有り難かったと思います。テレビ朝日の委員長は三浦朱門先生でしたが、色々お話をうかがうことが出来ました。以上ご報告させていただきます。

 では、業務局長、お願いいたします。

◎升谷業務局長

 それでは、7月の番組編成について、ご説明いたします。

 お手元の7月の新番組一覧との単発編成の綴りをご覧ください。それからタイムテ-ブルは7、8月の合併号ですが、その中に高校野球の編成が入っています。

 まず本日、6月30日ですが、23時55分から25時50分までANNの特別報道番組という形で、香港返還に関する特別番組を編成いたします。

 それでは新番組の方から説明いたします。5日(土)19時30分から30分番組「忍ペンまん丸」というアニメがスタ-トします。そして7日(月)20時から月曜ドラマ・イン「ガラスの仮面」が始まります。これは「花とゆめコミックス」で長期連載しています漫画のドラマ化です。出演は安達 実、野際陽子、松本恵、藤真利子です。それから木曜の20時から藤沢周平さんの「用心棒 日月抄」がスタ-トします。木曜日の21時から始まるのがの木曜ドラマ「ボディガ-ド」。長淵剛、財前直美、夏八木勲他というキャスティングです。12日(土)20時からは「暴れん坊将軍8」がスタ-トします。お馴お馴染みの「暴れん坊将軍」シリ-ズです。出演は松平健、中村あずさ、高島忠夫などです。

 次に単発編成にまいります。ご覧のように、夏場のスポ-ツが真っ盛りで、ゴルフやプロ野球の中継が入っています。

 その中ほかでは、まず3日(木)20時から名古屋テレビが制作しました「劇的紀行 深夜特急」。3部作になっておりまして、前回第1弾をお送りしていますが、今回はその第2弾でして「劇的紀行 深夜特急’97~西へ!ユ-ラシア編~」です。

 5日(土)21時からの土曜ワイド劇場はちょうど20周年記念でして、特別企画「家政婦は見た!」シリ-ズ。このシリ-ズは土曜ワイド劇場の中でも特にファンが多くて、市原悦子の味のある家政婦役で人気になっている作品です。

 6日の17時からは知事対談ということで増田知事と三枝成彰さんの対談があります。さらに「全米女子オ-プンゴルフ」があります。

 そして16日から27日までは第79回全国高等学校野球選手権岩手大会があります。その高校野球の一連のなかで「甲子園の道」というのがあります。これは全国ネットでして甲子園に出場する各県の代表校の活躍を追い掛けて21日から31日まで編成する番組です。それから23日には「サンヨ-オ-ルスタ-」。プロ野球のオ-ルスタ-第1戦で、大阪ド-ムからお送りいたします。27日のサンデ-プレゼントは「蝶々夫人」の誕生秘話を脚本家の市川森一氏が探ります。

 以上、ただ今予定されています単発編成です。

◎奥寺委員長

 やはり岩手朝日テレビさんに期待するのは高校野球の放送だと思いますね。

◎升谷業務局長

 メイン球場が県営球場ですので、そこを中心にしての中継です。各球場の情勢がわかりしだいス-パ-等で情報をお伝えすることになります。

◎奥寺委員長

 次に「ビ-トたけしのTVタックル」について、番組講評に移らせていただきます。大島さんからお願いいたします。

◎大島委員

 2回ほど見ました。6月9日は「おばさん論理」についてでした。見た感想を率直に言いますと、基本的に本音を話そうという感じが非常に出ていました。出演者は本音をズバズバと言っているんですが、面白い切り口になりすぎで、いやらしくならないよな工夫が必要という気がしました。もうひとつは学校の授業を生徒の方から評価するという学校の話題が出ておりましたが、色々な社会現象を見付けだして、それに対して自由に意見を出していくという形ですね。この番組は例えて言うなら婦人雑誌のTV版という感じがしました。もう一つ気になったのが、喫煙コ-ナ-というところですが、これは視聴者が参加しているんですかね。ちょっとBGM的に笑い声がするのが気になりました。それから16日の回ですが、出演者が先程のような形で自由にやっているんですが、田島女史が中心なっていまして、これは好き嫌いが多少あるかなという気もしました。以上です。

◎大掘委員

 肯定派と否定派についての討論がありましたね。簡単に結論から申しますと、私は非常に面白く見ました。そして色々な議論をするやり方もいい方向に考えれば、勉強になるなと思いました。

◎佐々木(明)

 私は今回、会社の同僚20代から30代後半までの男女8名から北野たけしについてどういうイメ-ジを持っているか、アンケ-トを取りました。だいたい北野たけしに対する好き、嫌いという意味では、私はちょっと意外だったんですが、嫌いとはっきり言う人はいませんでした。すごく好きという人は何人かいたんですが。好きだときっぱり言った人のコメントを見ますと、「とにかく大ファン」、「特に彼の仕事の中で、彼の監督した映画が好きである」、「最近の彼のお笑いと言う部分はわからないけれど、『万物創世記』は好きだ」などでした。それから特に好きとか嫌いとかいうのではないけれど、「今のたけしはおもしろくない」、「雑誌のインタビュ-を読んでも妙に達観したことばかり言っている」といった意見がありました。さらに「ファッションセンスがちょっと欠けているのではないか」、「派手派手なセ-タ-は誰が選んでいるのか」などといった意見もありました。このような感じでして、20代30代の人たちはたけしが「タケチャンマン」とかいってドタバタやっているころからずっと見てきた年代なんですね。そういう人たちはあの事故以前のたけしと、以後のたけしの変わり様を感じているようでした。映画監督のとしてのたけしというのも今、若い人から評価されていると思いました。

◎佐々木(友)委員

 私は3回ほど見させていただきましたが、漫画的で、後で心に残るものがあまりなくて素通りしてしまうと思いました。また逆にそれでいいのかなと思いました。ものに動じない人がこのごろ多すぎて、世の中って皆そんなもんだなと思っている人に少しカツを入れる番組ですね。ひとつの事柄に対して、色々な意見があって、言い回し方も色々あるということをこの番組で感じました。私の職場もこの番組における色々な論争にあてはまることがいっぱいありました。今私たちのような小さい企業がコストを下げようと皆でやろうとするときに、「話す」というのがすこぶる大事なんですね。きっとこんな番組が人と人とが話すテ-マを探させてくれるのかなと思いました。番組の中で実際に議論したら、この続きは皆さんで議論してくださいなどというコメントがあったら最高かなと思いました。◎箱崎(敬)

 私は4回見ました。社会問題になっているような話題をいくつか取り上げて、メンバ-やゲストがたけしのリ-ドで論争するという番組のようですね。世相を斬るという番組なのか、娯楽的な番組なのか、それらが混じっているのか、よくわからなかったんですが、テ-マによっては勝手なおしゃべりの中にも辛口な問題提起もありました。ただ面白みはあるが中途半端だという面も否めない感じでした。そうした中でちょっといただけなかったのは、ひとつはこれは16日でしょうか、新恋愛論とか男性と結婚するための35の法則とかいう議論における田島教授の態度に問題があると思います。人の意見はまったく聞かない、耳を貸さない、誰が話していても途中でへし折って自分でしゃべりまくる。結局舛添という政治学者と口論したりしていましたが、どうもああいう一人よがりのゲストはせっかくの番組を壊してしまうということで感心しませんでした。

 もうひとつはいちばん最後のほうに喫煙コ-ナ-とうのがありますね。視聴者からの質問にコメントするといったようなコ-ナ-でありますけれど、ぷかぷかふかしながらのト-クは時節柄いかがなものかなと。このコ-ナ-の名前は別なものに変えたほうがよいのではないかと感じました。以上です。

◎大橋副委員長

 私も今までおっしゃた方々とだいたい同じような意見です。私が感じましたのは、最初は好き勝手なことを自由に本音をいっているんだなと思いました。でも我々も仲のいい友達が集まって、お酒でも入れば、こんなふうに話をするかなという気がしないでもなかったです。あるいは本音を聞くことが出来るという点が買われているのかなとも思いました。それが本音を通り越してちゃかしたりという面もありましたが。通して聞いてみますと、重大テ-マを取り上げて、それを正攻法ではない、常識以外の考え方で切っているという感じがしました。多分、視聴率の高い低いは、聞き手の好き嫌いで分かれるのではないでしょうか。

 先程、田島先生のお話がありましたが、態度は置いておいて、おっしゃっていることは確かにこれからの女性に必要なことだと思いました。考え方は好きでした。以上です。

◎箱崎(安)委員

 私は先週の月曜日だけの感想になります。超常現象対決ということで、表現を変えれば科学とミステリ-の話でした。つい最近「脳内革命」というのがありましたが、あの本で盛んに言っているのは、これからの時代は右の脳を使いなさいということでした。この番組はいわゆる右の脳と左の脳の使い方というものをだしている番組なのかなと思いました。テ-マは3つありました。御徒町で人が消えたという事件、未確認物体・UFOの謎、植物のなぞの3つ。例えばUFOの時に、宇宙人の写真がでてきて、これはアメリカ人ではないかという意見がありましたが、あれが漫画にでてくるような宇宙人のようだったら、信憑性が薄いのだと思いますが、ああいうふうな物事がでてくるということが非常に右脳的発想だと思いますね。それから植物の謎のときに動物でも植物でも作る人の愛情というものが伝わるという話がありましたが、これも右脳的発言だと思いました。韮沢さんというかたは右脳的な発言をしている感じで大槻さんというかたは左脳的な発言をしている感じでしたが最後の喫煙コ-ナ-の時、たけしが「この2人は受信機が違う」ということを言っておりましたね。総じて言えば、現代のテ-マを提起している番組だと思いました。

◎三好委員

 タイミングのいい、適切な話題が取り上げられていて楽しいと思いました。具体的には6月2日と6月16日を見ました。6月2日の新珍名所ですね。1800万円の時計とか世界一長いベンチ、魚のいない水族館、総工費ゼロの美術館などたいへん楽しかったです。それから増えすぎる鹿の問題、在日外国人妻の問題、6月16日では新入社員の愚かな実態とか本当に楽しい話題が取り上げられていていいと思いました。相対的には気楽で自由なト-ク番組で楽しいと思いました。ただしたけしは名前がわざわざ出ているわりには存在感がない。あるいは自由にしゃべらせるというつもりなんでしょうか。たけしが本気でしゃべりだしたら、皆黙ってしまうかもしれませんので、あるいはわざとそうしているのか。私が見た限りではふざけた茶化し屋ですね。「サザエのうんこがおいしい」とか「田島先生はにんにく臭い」とか。にんにく臭いと言われてもおしゃべりを止めないんですからね。本当にあの女性の為に視聴率が落ちたんじゃないですか。大学の先生かなにか知りませんけれど、討論の仕方を知らない。誰かが反論すると、「本を読んでいない人は黙っていて」とか言ってですね。ひたすらおしゃべりで、反論には攻撃的で、この人の為にチャンネルを変えた視聴者が多いと思います。なお6月2日にたけしがやや真面目に論評していましたね。見なおしました。たけしはもう少し存在感をだすように、時々問題などを勉強したらいいと思います。以上です。

◎盛内委員

 私はこの一ヵ月の間で3回見ました。6月2日ではふるさと創世事業について色々出ていましたね。これは面白かったです。それからどなたかおっしゃいましたが、確かタイトルは「日本の頭痛」でしたか。宮島のシカが330頭を越えてたいへんなことになっているという話はある意味で岩手県も関わりがありますので、興味深くみました。それから6月9日ですが、「生徒の先生チェック」。要するに授業というのは教師と生徒が共同で作り上げていくものであるという考え方からすればこういうこともひとつの方法論かと思います。これなどは建設的でたいへんいい話題だったと思います。それから盛岡でも悩んでいる問題ですが、芸者の後継者不足の問題がでました。それから「女性の年令」というタイトルだったと思いますが、おばさんのというののボ-ダ-ラインは何歳かということで33歳ということがでていましたけれど、結局羞恥心がなくなればおばさんになるんだということでしたね。羞恥心がなくなってきたというのは日本人全体にいえることではないかと思います。恥ずかしいという感覚、観念がなくなりつつあるのかと。これは大変恐ろしいことであって、こういった問題はもう少しテレビなどで取り上げていただきたいなと思います。それから23日の超常現象。これは面白かったですね。こういう問題も今の日本の現状からすればおもしろい企画だったと思いました。

 たけしはいわゆるおふざけ番組の代表格で、私はあまり好きではなかったんですが、この番組における彼は総合司会の立場でして、出演者にしゃべらせるという形にもっていっているという点では、あれだけ口のかゆい人間にしてはよく辛抱しているなと思って見ていました。

 先日、磯村尚徳さんと話す機会がありまして、その時たけしの話になりました。たけしの作った映画を磯村さんはたいへん評価していました。やはり才能がある男で、その才能を使いこなせるような番組にすればいいのではないかと感じました。

◎山口委員

 ずいぶん色々なことをやっている番組だと思いました。取り上げるテ-マが考え方の方向がまったく違ってしまうようなものを選んでいますね。テ-マ自体、色々な角度から取り上げられるものですね。

 例えばおばさんの話題などははちょっと中途半端な討議だと困る。見ている人の中に未消化部分が残ってしまうのはまずいことではないかと思います。それから出演者の年齢差もあります。これが特徴なのか、あちこち色々な方向に討論していますね。それがおもしろいことなのか、ねらいなのか、どうも最後までわからずじまいでした。

 ちょっと考えましたのが、盛岡一高の生徒会誌で「白堊」というのがあります。かつては志、意見のある生徒がものを申すという形でしたが、最近は誰もが書くのはいいんですが一口にいって落書が非常に多い。昔も落書というのはありましたが、どうもその傾向が今の世の中どこにでもあるような気がします。私の会社も社内報があるんですが、書けといえばいくらでも書く人がいますが、結局何を言わんとしているのかわからない。でもたらたら書く。こういうのは物の無駄、時間の無駄、お金の無駄にさえつながってしまうのではないかと思いますね。以上です。

◎大橋副委員長

 すみません、ちょっといいですか。私先程、田島先生が好きだと申しあげましたが、全体を好きという意味ではありません。ああいうふうな態度やものの言い方ではなくて、もう少し静かに考えを話されれば、あの先生のおっしゃていることが、とてもよくわかるかと。私も田島先生の態度にはまいります。他の番組でもあの調子ですから。でも色々な番組に出演しているということはそれだけ人気があるのではないかという気もします。

◎奥寺委員長

 わかりました。以上で番組の講評を終わらさせていただきます。

◎桑折事務局長

 ひとつだけご報告いたしたいと思います。先程奥寺委員長のお話にもありましたが、6月12日にテレビ朝日系列の番組審議会代表者会議というのがありまして、系列24局の番組審議会の委員長がお集まりになりました。今回のテ-マは、この前ご協力いただきました、「番組審議会の在り方」ということで皆さんそれぞれの局の活動ぶりをご報告されました。奥寺委員長にも岩手朝日テレビの番組審議会の活動ぶりにつきまして、いつも熱心に討議しておりますというご報告をいただきました。各局の報告で終始しましたが、テレビ朝日の番組審議会の委員長をされています三浦朱門先生が総括的なまとめのようなお話をなさいました。三浦先生のお話のなかで印象的だったのは、番組審議会というのは一種の防波堤のようなものである。それは外部からの干渉を防ぐのと、内部のヘドロを食い止めるものだということでした。ヘドロというのは、局側が表現の自由とを乱用して目に余るものを外に撒き散らすという意味でした。それからどこの局かは忘れたんですが、番組審議会というのはマラソンで言えば伴奏者のようなものである、レ-スの参加者ではないけれど、目指すゴ-ルはひとつであって、ランナ-を励ましながら、ひとつの方向を示すものが番組審議会であるというようなことをおっしゃた委員長もいました。

 議論が色々でましたが、どうすればいいのかという方向性を皆さんはっきりつかみきれていないようでした。やはり非常に複雑で微妙な問題なのかなという印象でした。

◎奥寺委員長      

 次は次回開催日と講評番組についてお願いいたします。

◎桑折事務局長

 次回の開催日につきましては7月28日(月)の午前11時でお願いいたします。

◎蓮見専務

 来月の議題についてですが「神戸小学生殺害事件」の問題とテレビの報道の仕方とにしたいのですが。皆さんご覧になっているかと思いますが、当社の場合はテレビ朝日、朝日放送から入ってくるニュ-スがほとんどですが、その問題あるいは他社の報道に対する先生方のご意見を聞かせていただきたい。やはりこういった社会的にも大きな問題についての先生方のご意見をぜひ聞かせていただきたいと思いますので、ひとつよろしくお願いいたします。

◎桑折事務局長

 以上で第9回番組審議会を終わらせていただきます。本日はどうもありがとうございました。

7.審議機関の答申又は改善意見に対して取った措置及びその年月日

 議事録をキ-局と系列各局及び関係機関に送付した。

8.審議会の答申又は意見の概要を公表した場合におけるその公表の内容、方法

 特記事項なし。

9.その他

 特記事項なし。