7月(第130回)
概要
岩手朝日テレビの第130回番組審議会が平成21年7月23日(木)、盛岡市盛岡駅西通の岩手朝日テレビで開かれた。
合評内容は「高校野球関連番組全般」
- 白球ダイジェストの各球場の天気模様が出ていて、とてもよかった。
- 中継画面で、画面右上に球場名、学校名がでます。しかし、回数や点数の表示スーパーが少なく不親切に思う。
- ファックスで応援メッセージを募り放送時間内にタイムリーに紹介する方式は、視聴者が参加できて好ましい。
- 大会役員の大会にふさわしい内容のあるコメントには、感銘を受けた。
- シード校インタビューで花巻東校だけがメデイアの合同インタビューになったのは。
- 対戦相手の力量を測り自チームのエースを温存する采配は、高校野球の立場からいかがなものか。
- 実況中継の解説者は、野球の技術的な話だけでなく多少高校生の心理をつかむ配慮が欲しい。
- 花巻東高校のみ合同会見になったのは菊池投手が有名になり高野連が混乱を避けるためとった措置である。
という意見と回答が、委員と担当者から出た。
出席委員は、増子義孝委員長、笠川さゆり委員、そのだつくし委員、弭間俊則委員、村田久委員の5名。欠席委員は、小田島利昭委員、吉田政司委員の2名。
議事録
1.開催日時 平成 21年 7月 23日(木)午前 11時~
2.開催場所 本社3階 会議室
3.委員の出席
委員総数 7名
出席委員数 5名
委員長 増子 義孝
委員 笠川 さゆり
委員 そのだ つくし
委員 弭間 俊則
委員 村田 久
欠席委員数 2名
委員 小田島 利昭
委員 吉田 政司
会社側出席者名
代表取締役社長 富永 健治
常務取締役 辻 一成
編成業務局長兼放送番組審議会事務局長
小 林 直紀
報道制作部部長 佐々木 貴
番組審議会事務局 佐藤 清一
4.議題
(1)番組合評
「高校野球関連番組全般」
(2)8月単発番組について
(3)次回審議会
開 催 日:平成21年9月24日(木)11時~
本社 3階会議室
合評課題:後日決定 (花巻東高校特番)
5.概要
○ 白球ダイジェストの各球場の天気模様が出ていて、とてもよかった。
○ 中継画面で、画面右上に球場名、学校名がでます。しかし、回数や点数の表示スーパーが少なく不親切に思う。
○ ファックスで応援メッセージを募り放送時間内にタイムリーに紹介する方式は、視聴者が参加できて好ましい。
○ 大会役員の大会にふさわしい内容のあるコメントには、感銘を受けた。
○ シード校インタビューで花巻東校だけがメデイアの合同インタビューになったのは。
○ 対戦相手の力量を測り自チームのエースを温存する采配は、高校野球の立場からいかがなものか。
○ 実況中継の解説者は、野球の技術的な話だけでなく多少高校生の心理をつかむ配慮が欲しい。
○ 花巻東高校のみ合同会見になったのは菊池投手が有名になり高野連が混乱を避けるためとった措置である。
6.議事の内容
小林事務局長
それでは、只今より、第130回岩手朝日テレビ放送番組審議会を始めます。
それでは、増子委員長、議事をお願いいたします。
増子委員長
それでは富永社長、一言お願いします。
富永社長
お忙しい中お集まりいただきまして有難うございます。
高校野球も雨で順延になり準決勝やっている最中に審議していただくのは申し訳ないとおもっております。今年は選抜で花巻東が準優勝したこともあり非常に盛り上がっています。花巻東を始め盛岡市内の高校が3校も残っております。今日、明日の決勝も高い視聴率を取るのではないかと思います。
後ほど小林からも報告あると思いますが非常に高い視聴率を取っております。今日、明日としっかり視聴者の期待に応えていきたいと思います。
衆議院が解散して選挙が8月31日に決まりました。選挙報道につきましては報道機関としての力量を問われる訳ですからしっかりと報道していきたいと思います。
増子委員長
ありがとうございました。
何かご質問等ございませんか?
それでは、8月の単発番組と7月の視聴率についてお願いします。
小林編成局長
8月もスポーツの番組が多い月となります。
高校野球関連番組では、熱闘甲子園の放送が8日から22日まで予定しております。また5日には高校野球選手権の組み合わせ抽選会の模様を16時から放送いたします。
8日には第91回全国高等学校野球選手権大会が開幕し、春の選抜で花巻東高等学校が準優勝として全国的にも注目され、高レベルと言われて注目されています。開会式は甲子園から生放送でお送りいたします。
また、宮沢賢治来盛100周年記念番組としまして、「賢治と盛岡」を1日12時55分から放送いたします。
8月3日には、東北ブロック制作番組「実況LIVEみちのく夏まつり」の放送を青森のねぶた、秋田の竿燈まつりを生放送で中継し、東北各県の代表的な夏まつりも紹介いたします。是非皆さまご覧下さい。
視聴率ですが、ゴールデン帯に特番がなく、7月19日全英オープンゴルフで、石川僚君は予選突破にならず、数字も伸び悩みでありました。石川君の活躍は視聴率にかなり影響があると思います。
また、高校野球関連では、2007年度、2008年度を振り返り、花巻東高校が注目を集め、今年はかなり数字を取っています。
盛岡一高対盛岡付属高校の試合では16.1%でありました。
また、開会式の放送では、9.1%でした。これは今年から地元、NHKが高校野球の放送を止めたため、これだけの数字が取れたと言ったところでしょうか。
また、今日、明日は視聴率週間ではないため、準決勝戦の視聴率の数字が入らないのが残念です。以上です。
増子委員長
ありがとうございました。何かご質問ございますか。
それでは合評課題に移ります。
笠川委員
今回は白球ダイジェストを見せていただき、これについてお話させていただきます。先ず、各球場のお天気の模様が出ていてとても良く思いました。試合が始まる前にお天気の様子がわかるのは良いですね。
画面右上に球場名、学校名が出ますが、回や点数の表示が少なく、不親切に思いました。
また、7月17日の放送では、3人のアナウンサーが心に残る一戦を話していましたが、3人3様の語り口で、伊波さんはとても冷静な話し方、しかし淡々と話すので、熱血さが見ている側に伝わらないのではないでしょうか。また、中尾さんは棒読みな語り口で、山田さんは夕方のニュースの時は見ていて危なっかしい場面もありますが、ダイジェストの中では球場のリズムに合っていて、とても見ていて伝わる感じで良かったですね。
また、夏色のヒーローはとても良いのですが、痛み止めをうちながら試合に臨んでいると言う選手の様子を放送していました。しかし、人それぞれどこか怪我をして頑張っている選手たちだと思うのです。その辺りをあまり強調しないほうが良かったのではないでしょうか。
そのだ委員
白球ダイジェストをホームページで見ました。宮古商業の模様を見たかったのですが、見逃してしまい、そういう場合、ホームページで見られると良いのに。と思ってしまいました。
純情応援歌の司会をしていた女子高校生の3人ですが、緊張しているのか、表情が硬いように思いました。もう少し、元気があると良いですね。
野球の実況ですが、コメントが少ないところが気になりました。
弭間委員
高校野球関連の合評という事で、コメントが難しいと思います。敢えて言うなら、白球ダイジェスト、純情応援歌を今回初めて見させていただいて、女子高校生を司会に起用し、手作り感があって良いと思いました。
全20回の放送で、主題歌も覚えられ良かったと思います。
仕掛けとして、FAXで応援メッセージをタイムリーに紹介するところも、視聴者参加型の番組で短い時間の放送ながら、うまく整理されていて良かったと思いますし、短い時間での編集も大変な事と思います。
白球ダイジェストはテンポもよく、結果を短い時間の中で見れて良いですね。
一つ気になる事といえば、プロのダイジェスト版と比べると映像とコメントのズレがあった事でしょうか。
村田委員
先ず開会式ですが、概ね無駄のないテンポのあるよい開会式でしたね。
整然とした入場行進の中、元気いっぱいに手を振りながら入場する西和賀高校の姿が一際すがすがしく感じました。
伊波アナウンサーの司会による出場高校の特徴と大会への意気込みが簡潔に紹介され、好感が持てました。合併した高校出場を取りやめた高校もある中で、部員数の少ない学校で試合に出るためにやりくりして人数を集めた高校を見るにつけ胸が熱くなりました。
また、大会役員も大会にふさわしい内容のあるコメントで感銘を受けました。高野連の「F」の由来がわかりやすく表示され開会式の意義を高めたと思います。
福岡高校の監督であった、故村田栄三さんのエピソードやインタビューが盛り込まれ岩手県の高校野球史の一端を知る事ができました。
気になったことは、シード校へのインタビューで花巻東高校だけが合同インタビューの形を取り、他校と区別をしたこと。なぜそのような特別な扱いをしなくてはならなかったのか気になりました。
花巻東高校以外の高校の選手や父兄、関係者はどのように思うでしょうか。
実況放送についてですが、画面に表示される選手の出身中学校、学年、スコアなどの文字が色分けされていて見やすかったと思います。また、他球場の途中経過や終了結果をタイムリーに表示してわかりやすく感じました。
勝利して歓喜する生徒、負けて泣いている生徒それを慰めている仲間の表情をカメラのアングルでうまく捉えていたと思います。
試合の中で各高校への応援メッセージの紹介も試合を見ている中で一層色取りを添えていましたね。
また、今回の実況の解説者の方は丁寧に話をしてわかりやすく好感が持てました。高田高校と花巻東高校の試合では、解説者が高田高校の逆転の後、エース花巻東高校の菊池投手の温存は考えものとお話されていました。これが強く印象に残りました。
ベストのコンディションで試合に真剣勝負で臨むのが高校野球だと思います。相手高校の力量を測り、エースを控える采配はいかがなものでしょう。相手校からみれば軽く見られていると思うはずです。馬鹿にされたと思うのは当然だと思います。試合に出るために3年の部員が少なく、1年、2年生が中心で試合に臨む高校もあります。そうやって頑張っている高校もあるのです。
増子委員長
先ず開会式ですが、女子高校生が会場でアナウンスされていましたね。それとテレビで伊波さんがアナウンスされて会場の声とテレビのアナウンスの声がダブってよく聞き取れない部分がありました。いっそ、会場の女子高校生のアナウンスに任せて、それで伝わらないときは、データを渡してやれば良いのではないでしょうか。昨年も同じような感じだったと思います。
また、朝日新聞社の総局長の挨拶もとても良かったとおもいます。
実況中継についてですが、解説者は技術的な話ではなく、もう少し高校生の心理をつかむように配慮してくれたらと思いました。また、満塁策のお話をしても、その結果を話さない、中途半端な感じのところもありました。
山田アナウンサーの解説は聞いていて上手だと思いました。スポーツ関連の話し方は、山田アナは上手ですね。
佐々木報道制作局長
皆さまから貴重なご意見ありがとうございます。
先生方から出ました質問等をご説明させていただきます。
先ず、笠川先生から出ました、ピンポイントの天気情報は今回初めての試みでやってみました。白球ダイジェストで3人のアナウンサーの心に残る試合のコメントも、当日移動日でもあり、ネタ的に使えるものがなく、3人の心に残る試合でいこうとなりました。読みについての指摘も3人のアナウンサーそれぞれ意見を頂き、今後改善していくようにしたいと思います。
夏色のヒーロー、白球LIVE2009で、負けたチームを取材、痛み止めを打って試合に臨む生徒の紹介などを前面に出すのは良くない事だったと反省しております。また、純情応援歌の司会者の女子高校生ですが、最初の頃は緊張している姿が表面に出ていましたが、終わりに近づくにつれ、大変上手になったと思います。しかしもう少し、リラックス感が欲しかったと思います。
映像、解説のリレーションがなかなかタイミングが合わず、プレーに集中してしまうとコメントが疎かになってしまうところは毎年の課題だと反省しております。
一年に一度の企画なので、プロの解説者のようには行きませんが努力したいと思っております。また村田さんの満塁策のお話もどうなったのかわからないまま終わってしまいましたので、きちんと最後まで調べておくべきだと反省しております。
花巻東高校のインタビューの件ですが、全国的に菊池投手が有名になり、高野連が混乱を避けるためにマスコミを集めて一度のインタビューという事になりました。IATが望んだわけではなく高野連の配慮であります。以上です。
村田委員
インタビューに関しては結果的には特別扱いになりますね。
佐々木報道制作局長
そうですね。賛否両論ですね。
小林編成業務局長
ホームページ上で試合は載せられるかですが、純情応援歌はジャスラックの問題等もありホームページ上は別扱いとなり料金も発生してきます。
また、高校の校歌をダウンロードした数が6000を超え、それは弊社からジャスラックへ料金を支払うようになっています。
増子委員長
開会式の女子高校生と伊波さんのダブリはどうでしょうか。
佐々木報道制作局長
高野連との事前打ち合わせをしておけばこのような事にはならなかったと反省しております。
増子委員長
女子高校生にお任せはできないのでしょうか。
村田委員
プロではないのでそれも難しいかもしれませんね。
富永社長
現場の音声をカットできないのでしょうか。
辻常務
現場の音声をカットしてしまうと、その会場の臨場感も消えてしまうのではないでしょうかね。
村田委員
伊波さんのアナウンスはテレビでしか流れないわけですからね。
増子委員長
難しいですね。両方の音声を拾うとテレビではダブって聞こえてしまいますし、二重放送のようでうるさいしね。
佐々木技術局長
ノイズとどうしてもミックスしてしまうのですよね。
その点は少し考えていかないとダメですね。
佐々木報道制作局長
高野連から女子高校生の話す内容のデータを事前にもらっておけば内容がダブらないと思いますので、今後検討していきます。
増子委員長
他に何かございませんか。では次回についてお願い致します。
小林事務局長
では次回についてですが、8月は休会となります。9月は24日木曜日に開催いたします。合評については後日ご連絡させていただきたく存じます。
増子委員長
それでは終了します。ありがとうございました。
7.審議機関の答申または改善意見に対してとった措置
ご指摘頂いた点を、今後の番組作りの参考とすることとした。
8.審議機関の答申または意見の概要の公表
7月30日(木)朝日新聞岩手県版に審議概要を掲載。
系列各局に議事録を送付。
本社受付に議事録を常備、閲覧に供す。
インターネットホームページに掲載。
9.その他の参考事項
特になし
10.配布資料
◎ 8月単発番組編成予定表
◎ 7月岩手地区視聴率