7月(第20回)
概要
8月の例会は休みになるため、8月と9月の単発番組について局側から説明があった。8月5日のゴールデンタイムに予定している東北6県の夏祭り特集に関心が集まった。
この後開催中の全国高校野球選手権岩手大会の中継を含め、高校野球報道全般について各委員が感想を述べた。
県営球場のみの中継のため他球場の様子が分からず、準々決勝でも全試合を放送で出来ない、といった態勢自体の不備を指摘する声が出た。
また、局アナが不慣れのためにミスが多く、不必要なしゃべりが目立つ。一方で解説者は自分の野球経験をよく生かして親切に解説をしていると評価が高かった。
番組審議委員は8月で任期が終わるが不都合がないかぎり来期も努めてほしいと局側から要望した。
議事録
1.開催年月日 平成10年7月23月(木)
2.開催場所 株式会社岩手朝日テレビ本社演奏所会議室
3.委員の出席
委員総数 12名
出席委員数 10名
出席委員の氏名
奥寺一雄委員長、大橋瑠璃子副委員長、大島正蔵委員、大堀勉委員、
佐々木明子委員、佐々木友江委員、箱崎敬吉委員 箱崎安弘委員、
三好京三委員、盛内政志委員、
欠席委員の氏名
瀬川理右ェ門委員、山口徳治郎委員
放送事業者側出席者名
桑折常務取締役、横舘報道制作局長、菊地技術局長、升谷営業局長、
河邊営業局次長
4.議 題
(1)8、9月の番組編成について
(2)講評「高校野球報道全般」について
(3)次回の開催日および課題について
(4)その他
5.議事の概要
8月の例会は休みになるため、8月と9月の単発番組について局側から説明があった。8月5日のゴールデンタイムに予定している東北6県の夏祭り特集に関心が集まった。この後開催中の全国高校野球選手権岩手大会の中継を含め、高校野球報道全般について各委員が感想を述べた。
県営球場のみの中継のため他球場の様子が分からず、準々決勝でも全試合を放送で出来ない、といった態勢自体の不備を指摘する声が出た。
また、局アナが不慣れのためにミスが多く、不必要なしゃべりが目立つ。一方で解説者は自分の野球経験をよく生かして親切に解説をしていると評価が高かった。
番組審議委員は8月で任期が終わるが不都合がないかぎり来期も努めてほしいと局側から要望した。
6.議事の内容
◎桑折事務局長
それでは第20回番組審議会を始めさせていただきたいと思います。本日、望月社長と蓮見専務は都合により欠席させていただきます。
今日は高校野球報道についてご意見をいただくことになっております。それから後でまたご説明申し上げますが、番組審議会委員の任期が8月いっぱいということで9月からまた新たにお願いすることになります。この件につきましてはまた後でご説明を申し上げます。それではよろしくお願いいたします。
◎奥寺委員長
本日の議題は、今最大関心の高校野球ですので色々なご意見をいただきたいと思います。その前に8、9月の番組編成について営業局長さんから説明をお願いいたします。
◎升谷営業局長
それでは早速ご説明いたします。8月の番組審議会は休会ですので、8、9月を併せて単発編成についての説明をいたします。
お手元のプリントに基づいて説明します。まず8月の単発編成ですが1日(土)16時から「展望!21世紀の岩手」。これは岩手建設業協会が今年で設立50周年ということでその記念番組ということで制作したものです。タイトルを見てお分りいただけますように、県内でこれからこの業界がどうやってやっていくのかということも含めまして、増田知事、奥寺委員長、望月社長の3人の対談で21世紀を展望します。
同じく1日(土)16時30分から「火責め水責め猛特訓 炎のイリアンジャヤ」。これはインドネシアの自然を舞台にして若い男女4人が「火の民」、「水の民」からありのままの人間の姿を学びます。出演は井手らっきょ、なべやかん他です。
2日(日)14時からは「豊饒の海を求めて!~渚・21世紀への検証~」。系列局の瀬戸内海放送の開局30周年番組です。これからの海洋資源、海洋環境を検証していく番組です。
同じく2日(日)16時30分からは高校野球の県大会の岩手県代表校特集番組があります。甲子園に向けての抱負などを聞きます。
18時30分からは「ゴールデンナイター 阪神対巨人」。
5日(水)19時からは今年初めて東北の系列ブロックでゴールデンタイムにを作りました「ドカーンと生中継!勢ぞろい東北の夏祭り!!」。仙台の七夕の前夜祭、秋田の竿灯、青森のねぶた、山形の花笠は生中継で、福島のわらじ祭り、そして岩手のさんさ踊りはVTRでお送りします。東北の6大祭りを生中継を中心にしまして編成いたします。19時から20時までです。
6日(木)からは「熱闘!甲子園」。高校野球の甲子園の模様をダイジェストで伝える番組です。そちらに書いてありますように編成時間が曜日によってちょっと違います。6日は開会式ですが、その模様は9時30分から甲子園より放送します。
9日(日)14時からは「サンデープレゼント 秘境黒部源流に幻の巨大イワナを追う」。これは「アドベンチャーフィッシングシリーズ」の最新作です。巨大イワナを追ってみる企画です。出演は清水國明他です。15時30分からは「日曜ワイド すっぴん!葉月里緒菜 熱帯ブラジル情熱紀行」。女優・葉月里緒菜が普段の姿でブラジルの魅力をリポートします。
16日(日)15時30からは「日曜ワイド 鈴木保奈美のハワイ体当たり!」。海外旅行の定番ハワイの新しい楽しみ方を鈴木保奈美が紹介します。19時から21時4分は「Jリーグ kodak オールスターサッカー」。横浜国際総合競技場から中継でお送りします。同じく16日(日)24時40分からは「全英女子オープンゴルフ最終日」。
21日(金)12時50分からは夏の高校野球甲子園大会決勝の模様をお伝えいたします。最大延長が18時までです。
22日(土)12時50分からは「天才ボードビリアン川田晴久物語」。一世を風靡したボードビリアン川田晴久と美空ひばりとの関係を紹介する番組です。美空ひばりが「ただひとり、私の師は川田晴久さん」と言ったことがあるそうですが、そういった意外に知られていないことが分かると思います。
23日(日)14時からは「日曜ワイド 絶景!絶叫!珍道中めざせ仙人中国修業の旅」。お笑いコンビ・あさりどが色々な伝説に基づいて中国で精神修業に挑戦します。
同じく23日(日)16時からは「新キャタピラー三菱レディスゴルフ」。
29日(日)13時から「ふるさとに会いたい~みちのくの人と自然」。これは故郷の良さを紹介する番組で、今回は日本人の心の故郷である東北地方の魅力を紹介します。
同じく29日(日)15時からは「岩手の空に響け 歓喜の歌~岩手自販グループ70周年記念~」(仮)。これは岩手自販グループが70周年ということで7月26日に行なわれる岩手県民オーケストラの「第九」の演奏会。その模様を中心にドキュメンタリータッチで放送します。演奏会を支援する岩手自販グループの70年の歩みも入れ込みながら紹介します。
29日(土)、30日(日)は系列の九州朝日放送が毎年やっています「KBCオーガスタゴルフ」の決勝トーナメントをご覧の時間帯で放送します。会場は芥屋ゴルフクラブです。
8月は以上のような内容です。
次に9月の単発一覧表をご覧いただきたいと思います。
5日(土)14時30分からは「ここではない何処か」。これは北海道テレビが制作した、北海道の岩内町を舞台に繰り広げられるラブストーリーです。脚本は市川森一、出演は石田ゆり子、高橋和也他です。
それから5日(土)、6日(日)には「日本プロゴルフマッチプレー選手権」。
6日(日)18時30分からは「ゴールデンナイター ヤクルト対巨人」。
12日(土)16時からは「日本女子プロゴルフ選手権」です。
それから大相撲が始まります。24時40分から25時10分「OH!相撲」。
19日(土)は「TOTOスーパー陸上」があります。世界のトップアスリートが集まる大会で今年で11回目です。シドニー五輪の前哨戦としても注目されます。
20日(日)14時からは「サンデープレゼント 中国仙境の地 片岡鶴太郎 黄山を行く」。
22日(火)19時からは「ゴールデンナイター 広島対巨人」。
26日(土)、27日(日)には「ジュンクラシックグルフ」の中継があります。
9月の編成はまだ完全ではない部分がありますが、10月の秋編成の前で9月の後半部分はレギュラー番組の拡大バージョンでの編成が予定されております。以上です。
◎奥寺委員長
ありがとうございました。ご説明いただきました。8、9月の番組編成について何かございましたらどうぞ。
◎桑折事務局長
夏祭りの特集番組にさんさ踊りの中継が間に合うと良かったんですが。ちょっとずれましたね。残念です。
◎升谷営業局長
この夏祭り企画は今後も続けていこうということで、来年は放送する水曜日が8月4日にあたるので中継できるかと思います。
◎奥寺事務局長
来年を楽しみにしています。
それでは議題に移ります。今年の高校野球について、報道制作局長の方から少しご説明申し上げます。
◎横舘報道制作局長
ご説明する前に私どもの新しいスタッフをご紹介いたします。報道制作局次長兼部長でテレビ朝日からきました、千葉修一です。
◎千葉報道制作局次長
千葉です。6日に着任したばかりで、まだ様子も分かりませんので右往左往しています。今後ともよろしくお願いします。
◎横舘報道制作局長
千葉はテレビ朝日時代は報道一筋できまして、政治記者、解説員なども務めておりました。今回出向という形できてもらいましたので、よろしくお願いします。
それでは高校野球の簡単な今までの経過ですが、今まで27試合、59時間の中継という形で予定をしていました。早めに試合が終わったときは放送時間も早めに終了しましたので、現在のところおよそ40時間中継しております。この後も、明日は準々決勝、25日(土)が休養日で日曜日に準決勝、そして決勝が27日(月)ということになっています。ダイジェストの方は夕方のニュースの中の後半の部分を「白球ダイジェスト」という形で、県営野球場以外の試合の模様も入れて放送しています。
アナウンサーに関しましては私どもの男性アナ2名に加えまして、以前は鹿児島の南日本放送で局アナをしていて、今は東京でフリーアナウンサーをしている有馬という53才の男性アナと、元東北放送のアナウンス部長で今は仙台でフリーアナウンサーをしている吉岡という男性アナと計4人態勢で中継してきました。
それから視聴者の方々から色々な電話がきております。主にうちの若手アナウンサーがもうちょっとしっかりしてほしいというものだったんですが、その他に各球場の経過をもっと頻繁にテロップで出してほしい、どうもうちの地域は映りが悪いといったものもあります。これからも気を引き締めて中継をしていきたいと思います。以上です。
◎奥寺委員長
局としては大分力を入れていらっしゃるようです。委員の皆さんもよく見ていらっしゃると思います。ご遠慮なく色々とご指摘ください。
◎大島委員
あまり見れなかったんですが、おととい病院で見たときはアナウンサー、カメラマン含めましてきちんとやっているなという感想を持ちました。それからテレビ欄を見ましたら、本来は今日放送になる予定だった準々決勝ですが、岩手朝日テレビさんは2試合放映ですが、秋田朝日さんは4試合放映ということですね。準々決勝ぐらいは4試合中継できればいいなと思いました。
それから応援の生徒さんが観客席から引き上げてきたときに空のペットボトルとかゴミをちゃんと持って帰るんですよね。そういう場面を何気なく映していましたが、気持ち良く見ることが出来ました。
それから「トークいわて人」についてですが、知っている人も出てきたりして面白く見ているんですが、若い人や女性が比較的少ないのかなと思いました。もう少しこういうところを改善したらいいと思います。
◎大堀委員
私も3回ぐらいは高校野球中継を見ました。それなりに面白く拝見しました。高校生らしいことを続けることは非常にいいことだと思います。これから人気を出すためには技術のレベルアップなどの努力が必要になるでしょう。若い時代の情熱を感じさせるといった点では非常に良い番組だと思います。野球に限らず他の色々なスポーツを取り上げてもらいたいと思います。勝ち負けは二の次で選手の情熱的な場面、あるいは応援なども大事なことだと思います。
◎佐々木(明)委員
私は野球に関してはうといんですが、この席で何か言わなければならないので、近いということもありまして、県営野球場までいき、初めて野球というものをナマで見ました。やっぱり行ってみるものですね。放送する側の苦労が分かるといいますか、カメラが5台もあって、これにかかるスタッフの人数だけでも、相当なものですね。
それから1回戦、2回戦あたりだとテレビで見ている限りでは盛り上がらないんですが、現地に行ってみると案外違うんですね。応援席もちらほら埋まっていましたし。というわけでお陰さまで高校野球というものをナマで見れました。 現地のムードとテレビで見たものと比べてもほとんど同じで、なかなか良く音声も拾えていましたしたいしたものだと思いました。
ただアナウンサーの方でどなたか分からないんですが、ちょっと頑張りすぎていてしゃべりがちょっと多すぎるのではないかと思いました。しゃべりすぎることによってますます加速度がついてしまっているようで、もっとゆっくり落ち着いてしゃべってもいいと思うんですよ。ラジオではなくてテレビなんですから。不慣れなことも十分承知しているんですが、不慣れなだけに解説者にしゃべらせておくぐらいでいいのではないかと思いました。
それから一ヶ所だけ気になったのは高校名をまちがえたりしたこともちょっとあったようですね。これは気を付けたほうがいいですね。
◎佐々木(友)委員
私も野球をじっと見たことがなくて、改めて試合を見させていただきました。一番先に県営球場が映ったときは商売柄、あそこの工事をやったときは大分損をしたなと思いました。工期も短くてもう少し時間があったら、もっといいグラウンドが出来たのになと思いました。そのような球場がテレビに映るとあのようにきれいに見えるものだと思いました。ハイライトはとてもよくまとまって出来ていていいなと思いました。 それから高校のユニホームは昔からのデザインですね。Jリーグみたいに少しカラフルなものがあったほうがよくないかなと思いました。女の子達が応援にきているのを見ても全員制服を着ていますよね。どうしてかなと思います。もっとラフなスタイルでやったら若者の色々な面が見えてくるのではないかと思いました。
それから解説者とアナウンサーと選手の動きがばらばらなところも少しあって、少し気になりました。
地域とか職場の野球などというのもこちらの局で取り上げてもらったらいいなと思いました。
◎大橋副委員長
私はスポーツが大好きなので時間があれば見るようにしました。
ずっと見ているくらいの内容かなと思うような試合もあったんですが、考えてみれば自分の学校が出るとなれば球場に応援にきているでしょうし、来られない人はテレビの中継を見たいに違いないでしょう。だからどんな試合であってもやっぱり放送することは必要でして、これは今後も続けて行くことが必要なんだなと感じました。
見ている人が少なくてなんだかさみしい試合もあったんですが、さすがに土日のお休みになりましたら大変観衆が多くて、本当に試合が盛り上がるような賑やかさでした。岩手県の人たちっていうのは高校野球が大好きなんだなと思いました。昨日なども雨でどうかなと思ったんですが、たいへんな応援でした。どなたかがおっしゃっていたんですが、よその県ですと自分の学校が残らないと決勝戦でも見にこないんだということでした。岩手県は準決勝、決勝になると自分の学校でなくてもたくさんの人が応援するという良い習慣がありますねとその方はおっしゃっていました。私もそう思いました。
県営野球場ではないところの試合もあるわけで、もっと頻繁に途中経過を流してほしいですね。そういう意味では白球ダイジェストはよくまとまっていて、よその球場のこともわかって、 非常に大事だなと感じました。
この前も「純情応援歌」のユニフォームについて申し上げました。その後チアガールのユニフォームなどで山田アナががんばってくださってとてもよっかたなと思ったんですが、同じように高校野球もユニフォームの柄は無地とか縞とかと決まっているようで、どうにもならないと思うんですが、個人的な好みなんですが、腕に付いているマークを見せてほしいですね。各学校のマークですね。動いている時にそれを映すのは出来ないと思いますので、画面に出ている点数のところにそのマークを入れればいいのではないかと思います。画面に特徴を付けておもしろく見させるやり方が必要ではないかと思います
◎箱崎(敬)委員
私も仕事の合間に観戦した程度ですが、開会式は見ました。新しい企画として司会もプラカード持ちも女子生徒が務めたわけですけれど、テレビもそういった「高校生が主役」という新鮮味を強調していたように思います。ゲームの方は試合開始前にまず「純情応援歌」のビデオを流して学校紹介をしていましたけれど、これは効果的であったと思います 生中継ですので当然アナウンサーの上手下手が評価されることになりますけれど、先程話のありました、有馬さんと吉岡さんはやはりベテランという感じを受けました。地元の若手アナウンサーはいつものニュースでもお馴染みですが、新人は新人なりに一生懸命やっているのではないかなと思います。
それから解説者ですが、アナウンサーとの連携プレーが鍵になるわけですが、まずはいい方を選んでいるのではないかなと思いました。解説者のコメントの中で印象に残っているものがあります。これまでにコールドゲームが全試合の半分ぐらいあるんですね。コールド負けをしたチームには良かった点を多く取り出して誉めていたし、勝ったチームには反省点の方を多く指摘しているという解説者がいましたけれど、これは敗者には敗れても最後まで一生懸命やった、勝者には次があるということで、敗者にも配慮した批評であって、これはいいのではないかと思います。以上感じたことを2、3、申し上げました。
◎大橋副委員長
すみません、一つ落としました。たいへんよかったなと思ったのは、抽選会で、組合せが発表になったときに、シード校を赤字で、その他の高校を黒字で表していて非常にわかりやすかったです。そのシード校の特徴や選手の紹介なども他の番組よりもくわしくやっていましたね。よかったと思いました。
◎箱崎(安)委員
今回は試合を見る機会があまりありませんでしたが、開会式はじっくり見ましたので、そのところについて申し上げたいと思います。
今回の記念大会は高校生が組み立てたということだったわけですね。野球というと男子生徒が一生懸命やるものだという感じがあるんですが、女子生徒の参加、あるいはそういった演出とかを考えますと、高校生の祭典という形で盛り上がりを意識して意義のある大会だったと思います。
解説者の方は5人いらっしゃるということでしたが、開会式の解説は角谷さんという方がやっていらっしゃいましたが、この方もかつての高校球児らしくて自分自身の感激をいっしょに出しながら解説していて、画面を見ていて清々しい感じがしました。ただもう少しアナウンサーの方が高校生の工夫、苦労というものを披露してくれればもっと良かったんじゃないかと思いました。
それから入場式の時に司会の人がワンポイントメッセージのようなことをやっていましたが、ちょっと聞き取れないときがあるんですね。結構面白いことを言っている場合があるので、所々でもいいのでアナウンサーが紹介してくれたらなと思いました。
それから入場式の行進なんですが、伝統校だときちんとそろって颯爽としているんですが、弱そうなところというのはだらだらと歩くんですね。これはテレビ局の話ではないんですが、リハーサルをきちんとやったらいいかと思います。
それから第1試合が終わって、第二試合に移るときに伊波アナウンサーに変わったんですね。去年の開会式は雨が降っていてコンディションが悪かったんですが、その時のことについて、コンディションが悪いという意味で「泥試合」という言葉を使っていましたね。あれはひっかかる言葉でした。
入場行進の時にあまりアップにするところがなかったんですね。うちの息子が映ったとか話に聞くんですが、そういった一つの演出として検討したら如何なものかなと感じました。
◎三好委員
開会式では非常に丹念に様々な角度から映していただき、自分の息子が出たというような家族も非常に喜んでいただけたと思います。私はNHKと比べて見ていましたが、わかったのはNHKのクローズアップが朝日テレビよりも大きくて、お母さん方はNHKの方を喜んだんじゃないかと思います。つまり自分の息子が大きく映るほうがいいですから。開会式では女子高生が活躍している様子が非常に良く分かりました。
それから「純情応援歌」。とても企画が良かったし、各学校の特徴がよく表れていましたが、ナレーターがどこの学校も下手でしたね。あれは今高校では音読教育をなかなかやる暇がなくて、小学校教育の責任なんですね。終戦後、アメリカから音読ではなくて黙読を大事にしようということがはいって以来、ずっと日本中で音読教育が行なわれなくなりましたね。ですからあのナレーションにがっくりしました。
先程も出ていましたように、まず自分の母校が気になりますよね。ですから今の3倍ぐらいは他球場の途中経過を出してほしいですね。さらに他球場にもカメラを持っていって中継するような形に将来はできればいいかなと思いました。
それから神戸で中学生が馬鹿な事件を起こしますと、非常に頭の良い評論家が、日本の中学校は行っても、全然面白いところがないという言い方するんですね。冗談ではありません。この高校野球を見てもらいたいですね。あんなに熱心に、コールドゲームになっても必死になって戦っている高校生の姿っていうのは本当に涙ぐましいと思います。そういう意味でも愚かな批評家たちにも高校野球を見てもらって、たまには非行に走る高校生がいるにせよ、中高生がどんなに素敵な学校生活を送っているかが分かると思います。以上です。
◎盛内委員
4試合ぐらいはちゃんと見ました。盛商対金ケ崎の試合は角谷さんという解説者でした。私は旧盛商出身なんですが、我が母校があっさり負けてしまったのでここでがっかりしました。
岩泉対前沢も見ました。この時は羽田野さんという方が解説者でした。それから専大北上対盛岡四高は小綿さんというかたでした。22日は一関商工対花北商、この時は金野さんというかたが解説者でした。この方は明治大学出身ということで私は明治大学出身ですので、母校ということで興味をそそられました。
アナウンサーと解説者の呼吸、間合いがうまくいっている方と必ずしもそうでない方がいますね。何回もテストをやった上で組合せができるものでもないでしょうから、やむを得ないと思うんですが、ある時にはアナウンサーの方がしゃべりすぎで、解説者の方がしゃべる暇がないくらいしゃべってしまっていた試合もあったようです。普段スポーツを見慣れない私のような人にとっては解説者の存在は非常に大きいです。いずれ高校野球の実況に力を入れてくださるというのは三好さんのおっしゃる意味も含めて大変必要なことであると思いますので、これからも放送していただきたいと思います。
NHKとの比較ですがアナウンサーがしゃべりすぎて解説者や出演者のしゃべる余裕を無くしてしまうのでは、NHK以上の局はないですね。NHKは予行練習をやりますから、出演者がしゃべることを「~さん、~はこうですよね。」と予め聞きますからね。自分が知っているようにアナウンサーがしゃべってしまうわけですよ。そうするとゲストの方は「そうですね。」と言うしかないんですね。これはちょっといきすぎかと思います。そういった意味では、民放の方が自由性があってたいへんよろしいと思います。以上です。
◎奥寺委員長
今日は皆さんから色々と良いお話をいただきまして、ありがとうございます。
◎桑折事務局長
それでは先程ちょっと申し上げますが、番組審議委員の任期なんですが、8月でいっぱいになりまして、9月から新たにお願いすることになるんですが、これまでに2年間続けていただいたんですが、3年目もお願いしたいと思います。万が一お仕事の関係その他でご都合がつかないと言う方がいらっしゃれば8月中程までに、ご連絡いただきいたいと思います。
8月の例会はお休みになります。9月の日程ですが、24日(木)にお願いしたいと思います。議題についてですが、新しい任期に入るということもありまして、番組は決めずに、最近のテレビ番組で感じたことを、何でも結構ですので、ご意見をいただきたいと思います。
◎奥寺委員長 次の開催日は9月24日(木)、議題は「最近のテレビ番組全般について」でお願いします。それでは第20回番組審議委員会を終わらせていただきます。ありがとうございました。
7.審議機関の答申又は改善意見に対して取った措置及びその年月日
議事録をキー局と系列各局及び関係機関に送付した。
8.審議会の答申又は意見の概要を公表した場合におけるその公表の内容、方法
朝日新聞岩手版に審議の概要などを掲載。
インターネットホームページに審議の概要を掲載。
9.その他
特記事項なし。
速報
IAT岩手朝日テレビの番組審議会(委員長・奥寺一雄盛岡タイムス社長、委員12人)は、23日、第20回定例会を開き、8、9月の単発番組といま開催中の全国高校野球岩手大会の報道を取り上げ、意見を述べ合った。
両月に予定されている単発の自主制作番組は、「展望 二十一世紀の岩手」(8月1日)、「ドカーンと生中継 勢揃い東北の夏祭り」(同5日)、「岩手の空に響け歓喜の歌」(同29日)など。
高校野球報道では、「高校生の祭典らしい感動が出ている」「解説者にふさわしい人がそろっている」などの声が多かった。一方で「中継の局アナの不慣れさが目立つ」「他球場のスコアをもっと伝えるべき」「開会式では、選手の顔をアップした方がよかった」との指摘があった。
なお、今回の出席委員は奥寺一雄委員長、大橋瑠璃子副委員長、大島正蔵委員、大堀勉委員、佐々木明子委員、佐々木友江委員、箱崎敬吉委員、箱崎安弘委員、三好京三委員、盛内政志委員の10名。
欠席委員は瀬川理右エ門委員、山口徳治郎委員の2名。