7月(第40回)
概要
8月・9月の単発番組の編成について説明、引き続き「夏の高校野球岩手県大会の実況中継」について審議した。
- 「開会式から県代表校の決定までの中継と、甲子園大会での試合を一貫して追う企画は評価出来る。」
- 「甲子園出場を目的とする高校や、一回戦突破、ベスト8入りをねらうなど各校各様の目標があり、各試合の実況もそういった視点で対応することが大事である。」
- 「視聴者も母校を応援しながら自分の青春時代を重ね合わせているので、地元性を大切にした実況中継は新鮮に映った。」また
- 「実況は正しく、間違いなく伝えるのが当然なので、今後とも努めて懸命に頑張って欲しい。」
などの意見が出された。
出席委員は、照井 章夫 副委員長、植本 花子 委員、斎藤 五郎 委員、宮野 裕子 委員、山川 清 委員の5名。
欠席委員は、増子 義孝 委員長、荻野 洋 委員、及川 和男 委員、松尾 正弘 委員、松本 直子 委員の5名。
議事録
1. 平成12年 7月27日(木)午前11時~
2. 岩手朝日テレビ会議室
3. 委員の出席 委員総数 10名
出席委員数 5名
欠席委員数 5名
出席委員の氏名
照井 章夫 副委員長 植本 花子 委員
斎藤 五郎 委員 宮野 裕子 委員 山川 清 委員
欠席委員の氏名
増子 義孝 委員長 荻野 洋 委員 及川 和男 委員
松尾 正弘 委員 松本 直子 委員
岩手朝日テレビ側出席者
桑折 専務 河邊 業務局長 佐々木営業局長
横舘 報道制作局長 菊地 技術局長 升谷 事務局長
4. 議事
(1)8月・9月の番組編成について
(2)番組合評「夏 瞬間2000 第82回全国高等学校野球選手権岩手大会」について
(3)次回の開催日時および議題について
5. 議事の概要
8月・9月の単発番組の編成について説明、引き続き「夏の高校野球岩手県大会の実況中継」について審議した。
「開会式から県代表校の決定までの中継と、甲子園大会での試合を一貫して追う企画は評価出来る。」「甲子園出場を目的とする高校や、一回戦突破、ベスト8入りをねらうなど各校各様の目標があり、各試合の実況もそういった視点で対応することが大事である。」「視聴者も母校を応援しながら自分の青春時代を重ね合わせているので、地元性を大切にした実況中継は新鮮に映った。」また「実況は正しく、間違いなく伝えるのが当然なので、今後とも努めて懸命に頑張って欲しい。」などの意見が出された。
6. 議事の内容
升谷事務局長
第40回番組審議会を開催いたします。審議に入ります前に桑折よりご挨拶申し上げます。
桑折専務
暑い中、お集まり頂きましてありがとうございます。様々な行事を抱えている委員の方が多いようでして、今日は5人の先生方のみのご出席となりました。私共も社長が所用で欠席しております。
前回の審議会からの1ヶ月の間、皆さまにご報告することがございました。新聞等でご存知と思いますが7月18日、当社宛に脅迫状と農薬の付着したチョコレートが届きました。その1週間程前にはテレビ岩手さんと花巻市の幼稚園3箇所に同様のものが届いております。不審な郵便物として通常配達とは別に、郵便課長が届けてくれました。テレビ岩手さんの件がありましたし、チョコレートの箱が入っていることも外から判りましたので開封をしました。テレビ岩手さんは非常に注意していらして、不審な郵便物は受け取らずに直接、郵便局から警察に渡りまして、数日後に農薬が付着していたことが判明したということで、うちの場合とは経過が違います。うちの場合も翌日に有機リン系の農薬が検出されました。劇薬ではなくて、舐めてもお腹をこわす程度のものだそうです。脅迫状の内容は、IATでは放送をしていないテレビ朝日系の番組を放送しないと死人が出るぞという、明らかに強要、脅迫でして、刑事事件として警察で捜査しております。同日に盛岡市内の小学校にもチョコレートが届いていまして、その後は今のところありません。ですが、今後も同様の事件が予想されますので、各局とも神経質になっております。こういった脅迫で番組の放送を強要されることは、局にとっては大変心外なことですので絶対に応じることはございません。
それから、今日は高校野球について合評いただきますが、予定より2日遅れておりまして、今日が準決勝で明日が決勝の予定になっております。今のところ中継は事故も無くやっております。
また、行事としましては7月29日に盛岡駅西口の活性化を図る目的で「マリオスサマーフェスティバル」を行います。フリーマーケットやバンドコンテストなどの催しを予定しております。また番組では8月2日に東北6県ネットで夏祭りの中継番組があります。当日にお祭りがあるのは盛岡のさんさと青森のねぶたでして、IATが発局になって東北6県に向けて番組を仕切るのは初めてですので是非皆さんにご覧頂けたらと思います。
それから、番組審議会の委員の皆さまの任期は1年となっておりまして8月で今期は終わりとなりますが、皆さまには2年、3年と長きに渡って委員を務めて頂きたいと思っております。次回、9月の審議会で改めて、皆さまに委嘱状をお渡ししたいと思いますので、宜しくお引き受け頂きますようお願いしたいと思います。それでは、今日も審議を宜しくお願い致します。
升谷事務局長
議事へ入らせて頂きます。副委員長、お願いします。
照井副委員長
それでは議事に入らせて頂きます。8・9月の番組編成からお願いします。
河邊業務局長
それでは8・9月の番組についてご説明致します。レギュラー番組は変更ございませんので単発番組についてご説明致します。
8/2(水)19:00~19:54「おらほの祭りがサイコーだ!東北六県対抗!夏祭り王座決定戦」。司会うじきつよし、審査員は岡本夏生、蛭子能収、木村大作。木村さんは映画『鉄道員―ぽっぽや』等を手掛けた監督です。先ほど桑折から説明がありましたように、IATが中継基地となりまして東北6県からの生中継を入れて1時間構成致します。生中継は岩手のさんさ踊りと青森のねぶたしかありません。東北6県共同制作番組ということで祭りの素材を何を入れていこうかという中で、祭りのCMコンテストを東北6県でやろうと。これから祭りが始まっていくわけですので、祭りが始まっていない地区が多いわけですから、うちの祭りは面白いよ、いらして下さいという意味あいも兼ねて、各地区で祭りのCMを作ってコンテストをやろうという試みであります。その6県のコンテストと青森と岩手の祭りの生中継を入れていくということです。この祭りを取り上げる企画は今年で3回目となります。また合評をお願いすることになりますので、ひとつ宜しくお願いします。またテレゴングという電話で人気投票をする新しい試みをしておりますので、宜しくお願い致します。
8/5(土)10:15~10:45「水の都・本荘」。出演は原久美子。秋田県本荘市に、新しいレジャースポット「シーサイド・オート・ビレッジ」が誕生しまして、タレントの原久美子が、マリンスポーツを体験して、この魅力に迫るという、所謂、観光PR番組であります。14:00~14:55「いわての牛乳カップ 第22回全国スポーツ少年団軟式野球交流大会(仮)」。7月8日から岩泉球場で開催された同大会の模様をハイライトで伝えます。16:00~16:30「第82回全国高校野球選手権抽選会」。全国各地区代表校の選手が、大阪・フェスティバルホールに集合しての、本大会の組み合わせ抽選会の模様を会場の熱気とともに伝えます。16:30~17:25「高校野球岩手県大会優勝校特別番組(仮)」を編成しております。雨等で順延しておりますので時間的に非常に厳しい状況ではありますが、8月8日から甲子園大会が始まりますから、この日程となっております。18:28~20:54「ゴールデンナイター ヤクルト×巨人」を編成します。
8/6(日)14:00~15:25「サンデージャングル フィリピン ビサヤ諸島 緒形直人」。出演は緒形直人、鈴木浩介。豊かな漁場を持つフィリピンには、伝統的な漁法が数多く残されている。フィリピンの島々を渡りながら、追い込み漁、ロブスター漁、シャコ漁などに挑戦しながら、島を探検するなど島の暮らしを満喫するという内容。15:30~16:00「TOKYO KIDSスペシャル2000(仮)」。「TOKYO KIDS」はレギュラーで土曜の夜、土曜ワイド劇場の後のミニ枠で東京のお店やナイトスポットを紹介しています。そのスペシャル版です。7月にJR浦安駅エリアに誕生した「イクスピアリ」を紹介します。レストラン、100店以上のショップが集まる新しいグルメ、ファッションスポットの最新情報を伝えるという内容です。16:00~17:25「日曜ワイド 東京・韓国・香港 超豪華!買い物天国 熟女&美女買いまくり」。出演はデヴィ・スカルノ、神田うの、梅宮アンナほか。人気ブランドが格安で手に入るソウル、旧正月でにぎわう香港、世界のファッション界から注目されている東京を舞台に、それぞれの買い物を楽しむというタイトル通りの内容です。
8/7(月)19:00~20:48「今夜決定!『1億人の心をつかむ男』新人発掘オーディション 21世紀の石原裕次郎を探せ!」。21世紀の石原裕次郎を発掘すべく、史上空前の新人スターオーディションが現在開催されております。5万人以上の応募者の中から選ばれた候補者の最終審査の模様とグランプリ決定の瞬間を生中継でお伝えします。
それから、先ほど申し上げました甲子園大会が8/8(火)~21(月)に開催されますが、その間、そのダイジェスト版を「熱闘甲子園」として、月~金は23:09から、土日は23:00からの30分番組で放送致します。これは例年この形式で放送しております。
8/11(金)25:39~26:34「素敵な宇宙船地球号夏休みスペシャル~未来の星へ~」。レギュラーで日曜の深夜に放送しております同番組のスペシャル版です。今回は、太古の姿をとどめる秘境、珍しい動物たちの姿や砂漠化する自然環境の映像を紹介します。
8/12(土)18:48~20:30「東京湾大華火大会祭(仮)」。これも恒例の番組で、夏の名物、東京湾花火大会の模様を生中継でお伝えします。
8/13(日)14:00~15:25「サンデープレゼント 椎名桔平、高知東生のオーストラリアwithハーレーダビッドソン」。椎名桔平と高知東生の二人が、南オーストラリアのアデレードを目指してハーレーで旅をする。ひたすら荒野を走り続けながら、オーストラリアの壮大な自然を肌で感じようという企画であります。引き続きまして15:30~17:25「日曜ワイド 志村けんの変なおじさん健康第一台湾珍道中!」。出演は志村けん、肥後克広(ダチョウ倶楽部)等が出演しまして、「健康」をテーマに台湾で珍道中をするという内容です。18:30~20:54「ゴールデンナイター 広島×巨人」をお送りします。
8/16(水)19:00~20:54「キリンチャレンジサッカー 日本×UAE」。広島ビックアーチから生中継でお送りします。
8/20(日)14:00~15:25「日曜ワイド『ぷっ』すま 木村拓哉をギャフンと言わせてやるスペシャル!」。「『ぷっ』すま」は火曜日の23時台で45分間のレギュラー番組で放送しておりまして、そのスペシャル版です。16:00~17:25「新キャタピラ三菱レディスゴルフ」を大箱根CCからお送りします。同じく25:00~26:50「全英女子オープンゴルフ」の最終日をイングランドのロイヤルパークデールからお送り致します。
8/21(月)12:50~15:55「高校野球甲子園大会決勝」を甲子園球場から生中継で放送致します。
8/26(土)13:00~14:25「美しくやせたい女達の驚異の記録」。タイトル通りの内容で85分間お届けします。同じく15:00~15:55「HTBドラマ ひかりのまち」。系列のHTB北海道テレビ放送が制作しました番組です。出演は尾野真千子、風吹ジュン、すまけいほか。函館の高校三年生のユーコは、将来への希望を見出せずにいた。母の仕事である独居老人への宅配夕食サービスを夏の間手伝うことになってしまったユーコは、ある日、夕食サービスを受けているある老人と出会う。その日からユーコと老人の奇妙な交流が始まった、という清々しい内容のドラマであります。16:00~17:25「久光製薬KBCオーガスタゴルフトーナメント 第3日」を福岡の芥屋ゴルフ倶楽部からお送り致します。
8/27(日)14:00~15:25「日曜ワイド チーム吉本VS寛平マラソン対決INラスベガス~緊急事態発生!ココリコ悪夢の激走~」。出演は間寛平、桂三枝、西川のりお、ココリコほか。ラスベガスで行われた市民国際マラソンに、吉本興業の面々が挑戦。今年で4年連続出場となる間寛平と、「チーム吉本」がマラソンで対決するという内容です。15:30~17:25「久光製薬KBCオーガスタゴルフトーナメント 最終日」をお送り致します。
8/28(月)10:30~11:25「夏休み親子スペシャル ガンバレ!こども体験塾!(仮)」。出演は渡辺徹、榊原郁恵の予定。
8/29(火)23:59~24:54「世紀の対決 ウッズVSガルシア」。ゴルフの四大会制覇の最年少記録を達成したタイガー・ウッズとガルシアが対決するというゴルフ番組です。補足ですが、8月5日の高校野球甲子園大会抽選会で、岩手県代表の試合日程が決まります。その試合はIATからアナウンサーと解説者が甲子園に赴きまして、応援実況という形式で生中継致します。以上で8月の単発番組についての説明を終わります。
続きまして9月の番組についてご説明致します。
9月はオリンピックがありますのでスポーツ番組が殆どです。
9/2(土)15:30~17:25「日本マッチプレー選手権プロミス杯 第3日」をお送りします。また、9月3日から大相撲がありますので、その前日24:55~25:25「OH!相撲」で9月場所の見どころ、展望をお送りします。それから9/3(日)~17(日)恒例の「大相撲ダイジェスト」を深夜編成致します。
9/3(日)15:30~17:25「日本マッチプレー選手権プロミス杯 最終日」をお送りします。
9/9(土)16:00~17:25「日本女子プロゴルフ選手権コニカ杯 第3日」、9/10(日)15:30~17:25「最終日」の模様をお送り致します。
9/15(金)10:00~10:30「敬老の日スペシャル 福祉の今と未来」。系列のKHB東日本放送が制作しました。高齢者社会を迎えて、国民的関心が高まっている「福祉」をわかりやすく紹介するという内容です。10:30~11:25「高校野球アメリカ遠征記」。甲子園大会後、優勝したチームの選手を中心に結成された日本代表選抜チームが、アメリカのシアトルロングビーチに遠征しまして、アメリカの高校生チームと対戦する。試合のダイジェストの他、アメリカの高校生たちや家族との触れ合いをドキュメンタリー的に追います。14:55~15:50「宮尾すすむの出前カラオケ」。この番組は単発的ではございますが、何回か放送しております。8月26日に盛岡アイスアリーナで開催される「JAJAじゃ祭り」のイベントの一コーナーとしてこの番組を収録しまして、放送致します。20:54~22:24「シドニーオリンピック開幕スペシャル」。9月15日から10月1日までオーストラリアのシドニー市で開催される「シドニーオリンピック」の華麗なオープニングセレモニーの模様をお伝え致します。
9/17(日)「長崎文化放送開局10周年記念番組 サムライが笑った!長崎・出島オペレッタ」。系列のNCC長崎文化放送が制作しました。出演は市川森一、岸本加代子ほか。日本とオランダの交流が始まって400年。鎖国をしていた日本との交流の窓口は、長崎出島のオランダ商館だった。1820年10月20日、当時のオランダ商館長に招待された日本のサムライたちは、そこで初めてオペレッタというものを見たとされる。当時上映されたオペレッタとはどういうものだったのか。日本人とオランダ人が協力し合い、400年ぶりにその幻のオペレッタを再現させるという内容です。
16:00~16:53「シドニーオリンピック予選ハイライト」。
16:58~19:56「シドニーオリンピック『競泳・体操』」。
22:00~23:24「シドニーオリンピックベストセレクション」。
9/19(火)19:00からは「ゴールデンナイター 広島×巨人」。
9/20(水)8:00~10:25「シドニーオリンピック『競泳』」。16:00~16:53「シドニーオリンピック予選ハイライト」。引き続き16:58~19:54「シドニーオリンピック『自転車・体操』」。
9/21(木)24:00~26:05シドニーオリンピック「深夜ハイライト」。
9/24(日)6:30~10:00注目の『女子マラソン』をお送りします。14:00~15:25「サンデープレゼント 黒柳徹子のユニセフ報告」。ユニセフの親善大使として世界の難民キャンプを訪れている黒柳徹子が、現地の最新状況をリポート致します。
9/25(月)24:40~26:05「シドニーオリンピック深夜ハイライト」。
9/26(火)と27(水)は19:00~20:48「ゴールデンナイター ヤクルト×巨人」を神宮球場からお送り致します。
9/28(木)16:00~19:24「シドニーオリンピック 陸上」。21:54~23:24「シドニーオリンピックベストセレクション」。
9/29(金)24:39~26:04シドニーオリンピック「深夜ハイライト」。という編成になっております。
以上で8月9月の番組編成について説明させて頂きました。
照井副委員長
ありがとうございました。委員の皆さんから何かご質問等ありましたらお願いします。
斉藤委員
8/28(月)10:30~の「夏休み親子スペシャル」がありますが、岩手県ですともう夏休みは終わっていますし、月曜ですから結局は親子では見られないな、と思いまして。せっかく面白そうな番組なのに残念だなと思いました。
河邊業務局長
土曜、日曜の休みの日に編成しなくてはいけないですね。テレビ朝日と検討したいと思います。
斉藤委員
蛇足ですが、7年前から岩手ケーブルテレビジョンでは「さんさ踊り」を全国47局ほどあるケーブルテレビのネットで生放送をしています。今年は8月2日の午後6時から8時まで生中継します。私はその番組の解説をずっとやっておりまして、今年も解説をやりますのでIATと重なったなと思いました。
桑折専務
これは全国のCATVとネットでやるものですか。
斉藤委員
はい。北海道から沖縄まで。そこでファックスなども頂戴しますね。そして岩手の名産品などのプレゼントもありますから、視聴率は高いようです。蛇足ですがそういうこともあります。
桑折専務
ライバルになりますね。
河邊業務局長
補足させて頂きますと、東北6県の夏祭りを54分の番組で放送しますので、各々の露出が充分ではない趣もありまして、大変に厳しい構成になりました。さんさ踊りの生中継ですが充分な時間がとれていない、という難しさがあります。
斉藤委員
ケーブルテレビの場合は、さんさ踊りの発祥から盛岡城や手づくり村の紹介など、今回は7箇所の紹介があります。
桑折専務
祭りそのものだけではないのですね。観光宣伝にもなりますね。さんさ踊りの中継はうちでは初めてですよね。
河邊業務局長
そうです。今まで3回、東北6県の企画として祭りを取り上げていますが、8月1~3日のさんさ踊りと水曜の19時という放送日の日程がうまく合わなかったのですが、今回初めて日程が合いました。
照井副委員長
そうしますと、生中継があるのは盛岡のさんさ踊りと青森のねぶただけということですね。
河邊業務局長
青森のねぶたは初日ですので、盛り上がりがどうかということは考えられますね。
照井副委員長
他にございますか。それでは高校野球の合評に入りたいと思います。
宮野委員からお願いします。
宮野委員
じっくりと高校野球の中継を見たのは、実は開会式だけでした。7月15日付の岩手日報にIATで女性アナウンサーが実況中継をすることが載っていたのですが、あいにくとその日は見られなくて残念でした。
開会式について言いますと、9時15分からNHKの中継が始まりまして、9時30分からはIATの中継が始まりました。両方を見比べますと、映像そのものは映る角度が違いますがどちらも非常に判りやすくて良かったですが、実況は声のトーンの違いが気になりました。この時の実況の解説者は小綿さんでして、小綿さんは盛岡三高が甲子園に行った時のピッチャーですから、高校野球は自らの青春の一コマですので、思い入れも激しいでしょうが、解説というには言葉が足りないかなと思いました。
実況のアナウンサーと解説者の掛け合いに時々空白の時間が出来たり。もう少し上手い解説をしたら良かったのになと思いました。私は地元の人間ですし、小綿さん本人を知っていますので、非常に懐かしく思って見ておりました。高校野球は実況がどうこうというよりも、自分の母校が出場しているといったような思い入れで見るものですから、放送に関して云々というものはありません。
解説者が小綿さんであったり金野さんであったりと、野球をやってきた方達ではありますが、やはりプロの解説者ではないので、そういう面では物足りなさを感じますが、地元の放送ということで変に許せる部分もありました。
また、アナウンサーの方は地元の人ではないのに、岩手の地区名や名前の読み方などを間違わずに言えるのはやはりプロだなと思いました。それから、解説者が言うべき事と実況が言うべきことが時々混ざってしまっていましたね。例えば『インフィールドフライですね』などということは解説者が言うべき事ではない気がしました。私はどちらかというと、解説者の間の取り方や発言の内容に気になるところがありました。
IATが開局初年度の実況中継はちょっと変だなと思う所もありましたが、回を重ねる毎に上手くなっているとは思います。高校野球は、その場面を見ながら自分の若い時の青春を重ねますから、そういった意味では皆さん特に地元の放送は身近に感じるんだと思います。初戦なんかは見るのも恥ずかしいようなプレイが沢山あるのですが、決勝・準決勝だけではなく初戦から放送してくれて有り難いと思います。地方の小さい高校がテレビに映るというのは、それぞれの考えをもって見れると思いますから。その地区の人しか見ないという部分もありますが、それを放送するというのは、皆さんの気持ちの中にいい思い出としてずっと残るという意味では良い放送であると思いました。以上です。
照井委員長
ありがとうございました。それでは、山川さんお願いします。
山川委員
今、宮野さんがおっしゃった通り私も全く同感です。高校野球は好きでして、番組を作ってくれることについてはとても良いと思いますし、番組の流れも地方大会だけではなく甲子園大会まで追っかけていますので、そういう意味ではとても良い構成になっていると思います。
岩手大会は、選手の出身中学校や出身地名に岩手県以外の校名・地名が少ない点が好きです。甲子園大会に行くのが里帰りのような学校が無い点がいいです。番組を見る側は、自分が高校生だった頃の思い出と重ねて見るわけです。その皆の意識が集まることで、地元意識だとかが育つと思いますので、この番組はずっと続けて欲しいし、視聴者としても応援したいです。良い番組にして欲しいと思います。
中継の内容に関しては、実は母校が勝った場面しか見ていないのですが、久しぶりに母校の校歌が聴けると思ったらCMになってしまって聴けなかったことが残念でした。それから、実は高校野球を見る前にずっと全英オープンゴルフを見ていましたが、実況の仕方ですが、全英オープンは画面と解説・実況が一致していない、全く違うことを話すので腹立たしく思いながら見ていました。これは最近のプロ野球中継やサッカー中継にも言えます。恐らく、実況は映像に頼りすぎていて、プロほど、慣れるほどこういったことが起こるのだと思います。解説者たちの世間話を聞きたいわけじゃない、という気持ちで全英オープンは見ていました。
そういう意味では、確かにぎこちなかったけれども、実況の仕方は凄く良かったと思いました。スポーツ番組は臨場感があって、特に地元の番組ですから、自分もその中に入り込んで見たいと思っていますから、なまじ“慣れない”で続けて欲しいと思いました。民放にも皆で育てる番組があっても良いと思うし、それを視聴者に訴え続けることも大切だと思います。
照井副委員長
ありがとうございました。では斉藤さん、お願いします。
斉藤委員
私も開会式はきっちりと見ました。試合は時々覗く程度でした。山田アナウンサーの実況も待ってはいたのですが、試合開始の時間はどうしてもずれますからちょっと見損ないました。放送とは関係ありませんが、随分と長い開会式で、あれでは選手も観客も大変だなと思いました。
放送に関しては、開会式でヘリからパラシュートを着けたボールを落としましたよね。あの場合ボールが『降りる』と言っていましたがそうなのですか。私は『落ちる』だと思うのですが。それから場内アナウンスだったと思いますが、『ご臨席』と言いましたがあの場合は『おいでになってます』でいいと思います。また、挨拶はとても長かったのですが、途中でコマーシャルが入って途切れましたね。それでもいいと思います。IATでは西村アナウンサーが挨拶を要約して後で言っていましたから、あのやり方は上手だなと思いました。
私はプロ野球中継のカメラは、アップばかりで決して感心していません。ベンチの選手の様子や監督の顔を映したりと、ミクロに捉えすぎて試合そのものを俯瞰してくれていません。ところが、高校野球のカメラはとてもオーソドックスでとても解り良かったと思います。
解説もちょっと違う事も言っていますがあのくらい喋ってくれたほうがいいと思いました。会話も脱線していなかったし。但し、解説者は人選して欲しいと思います。とても解りにくい、歯切れが悪い方もいらっしゃいました。
それから、他球場の進行状況を点数だけでもいいのでテロップをもっと流して欲しいと思いました。全体としてはとても良い番組だと思います。県営球場だけですが、初戦から中継していますので。以上です。
植本委員
私は高校野球の岩手県大会が見られることは地元志向的でとても良いことだと思いました。自分の母校や地域の普段知らないことも解りますし。実況に関しては私が普段野球を見慣れていないせいもありますし、実況や解説の良し悪しも不勉強できちんと申し上げれませんが、結局、実況はきちんと出来て当たり前のことですから、女性アナであろうと男性アナであろうと、ちゃんと解るような間違いのない実況というのは必要だと思いますので、きちんとやって頂ければ問題ないと思います。
日中はテレビをあまり見れないので、その分IATスーパーJチャンネルを意識して見ていました。そういう意味ではニュースも岩手朝日テレビで見ようか、と繋がっていきましたので、宜しいのではと思いました。以上です。
照井副委員長
ありがとうございました。私も何試合か見ましたが、カメラの台数を今回は増やしたのですか。
横舘報道制作局長
いいえ、去年と同様に5台のカメラを使用しています。
照井副委員長
そうですか。去年よりも凄く良くなったという感じを受けました。
去年は実況が“レフトがバックしました――”と言うけれどもカメラが追いついて行けなかったですから。今年はカメラがスッとついて行けますから。
それから先ほど校歌の話が出ましたが、全国大会並みにとは言いませんが、校歌のテロップも流れるようであれば更に良いのかなと思って見ておりました。
それから蛇足ですが、この前17歳の野球部員の少年による母親殴打の事件がありましたが、丸坊主と大会の成績はどう関わるのかと思って試合を見ていました。強いチームは丸坊主が多いのか、それとも全く関係が無いのかと、そんなことをふっと思いながら見た部分もありました。
あとは皆さんから何かありませんか。
斉藤委員
補足ですが、先ほど『落ちる』『降りる』の話をしましたが、盛岡弁ではバスからは『落ちる』んですよ。降りるのではなくて。そんなこともあって、少しこだわりました。
それからアナウンサーが『球場のうぐいす嬢』という表現をしましたが違和感がありました。これは『場内アナウンサー』でいいと思います。でも私はこの中継を満足して見ていました。
照井副委員長
先ほど言いましたように、去年よりは見やすいなという印象を受けましたね。
桑折専務
カメラマンの腕も上がったということでしょうね。
斉藤委員
スイッチャ-の腕も上がりましたね。ですが、初戦でプレイバックは要らないと思います。あの程度の試合でまた見せることはないと思います。それと校歌の件ですが、公平度からいくと出さないほうが良いと思います。初戦で負けた高校は最初から出ないのですから。負けたのだから仕方ないと言われればそれまでなのですが。
桑折専務
勝ち負けに関係なく校歌を出すなら出したほうがいいということですか。
斉藤委員
応援風景を映す時に校歌も聴けたらいいと思いながらみました。
山川委員
番組を作っている人が地元の人では無いと思いながら見ました。母校の校歌を久しぶりに聴けるなと思いながら見ている人は案外と多いと思いますよ。話は少し違いますが、高校野球の地方大会は甲子園に行くことが最終目標ですが、実は違うと思います。個々の学校は野球のレベルで考えて、コールド負けしないチームにしてきたとか、2回戦・3回戦に行くために頑張ってきたとか、そういった目標を作って参加している学校もあるわけです。ですから優勝すること、甲子園に行くことだけが良しとされるわけではないのです。ですから、番組を作る上ではそういう部分に重点をおいて、優勝して甲子園に行くことだけを強調しない作り方のほうが、学生らしくて或いは地元らしくて良いと思います。すべて勝つこと、甲子園に行くことだけが優先されるから野球留学があったり、それによって地元意識がどんどん薄れてしまっているので、そういった面をもう少し強調したほうが良いと思います。
斉藤委員
映像の話ですが、試合の映像ばかりでなくて観客席の様子がワンショット出ただけでも感動的です。微笑ましいところや、感動で泣き出すところが映って、あれが本当の技術かなと思います。
桑折専務
アナウンサーの評価ですが、もっと厳しい意見が出るかと思いましたが概ねまあまあというご意見が多いですね。
宮野委員
NHKは結構低いトーンで話しますけれど、IATのアナウンサーの方々はトーンが2オクターブくらい高いですね。初めて聴いたときは、はっとするのですが、聴き慣れてくるといいですね。目を離しても分かりますから。それに比べて解説者が低いんですよ。
斉藤委員
スポーツ番組は声のトーンが高いほうがいいですね。
照井副委員長
それでは次に進んでもよろしいでしょうか。次回の予定についてお願いします。
升谷事務局長
8月は休会です。次回は9月28日(木)を予定しております。合評番組は8月2日(水)19:00~19:54「おらほの祭りがサイコーだ!東北六県対抗!夏祭り王座決定戦」と毎週月曜20:54~21:48の「たけしのTVタックル!」です。それから、先ほどご案内しました9月17日14:00~15:25の長崎文化放送開局10周年記念番組「サムライが笑った!長崎・出島オペレッタ」、開局10年だとこんな番組が作れるのかというところも併せてご覧下さい。それから、会議の冒頭で桑折専務からありましたように来期の審議会委員をまた皆さまにお願いしたいと思いますので、引き続き宜しくお願い致します。以上です。
照井副委員長
では以上で審議会を終了します。有難うございました。
7.審議機関の答申または改善意見に対してとった措置
特になし
8.審議機関の答申または意見の概要の公表
7/29 付 朝日新聞岩手県版に審議概要を掲載。
系列各局に議事録を送付。
本社受付に議事録を常備、閲覧に供す。
インターネットホームページに掲載。
9.その他の参考事項
特になし
10.配布資料
◎ 8・9月度単発番組編成予定表
速報
岩手朝日テレビの第40回放送番組審議会(委員長・増子義孝県立大学教授)は27日、同本社で開かれた。
本社側から、8月・9月の単発番組の編成について説明があり、引き続き「夏の高校野球岩手県大会の実況中継」について審議した。
- 「開会式から県代表校の決定までの中継と甲子園大会での試合を一貫して追う企画は評価出来る」
- 「甲子園大会出場を目的とする高校や1回戦突破、ベスト8入りをねらうなど各校各様の目標があり、各試合の実況もそういった視点を捉えて対応することが大事。また視聴者も母校を応援しながら自分の青春時代を重ね合わせているので、地元性を大切にした実況中継は新鮮に映った」
- 「実況は正しく、間違いなく伝えるのが当然なので、今後とも努めて懸命に頑張って欲しい」
などの意見が出された。