放送番組審議会

7月(第100回)

概要

 岩手朝日テレビの第100回番組審議会が平成18年7月27日(木)、盛岡市盛岡駅前通のホテルメトロポリタン盛岡ニューウィングで開かれた。

合評番組はIAT学びの旅倶楽部スペシャル「純情応援歌~生徒がつくった学校紹介」および「第88回全国高等学校野球選手権岩手大会」。

「純情応援歌」については、

  • パソコンでの編集を巧みに取り入れるなど工夫が見られ、全体的に例年よりレベルの高い作品が多かった。
  • 帽子のひさしで顔が隠れていたり、言葉が早口で聞き取れない作品もあり残念だった。
  • 映像制作者(名前)も紹介すべきである。
  • 冬のシーンがあったり春のシーンがあったりと、約一年がかりで取組んでいる作品もあり、番組が浸透していることを感じた。
  • 優秀作品の受賞者の声を紹介する本編とは別のコーナーがあれば、もっと親しみが湧く番組になると思う。

という意見が、「高校野球選手権岩手大会」については、

  • 実況アナウンサーのレベルが上がった。
  • 準決勝の試合放送が放送枠の関係で中断されたのは残念だった。
  • スタンドの応援風景なども多く映し出され、臨場感がよく伝わってきた。
  • 他球場の経過を昨年以上に頻繁に放送し良かった。来年はもっと多くの球場の途中経過を紹介してもらいたい。
  • 開会式の選手宣誓に感動した、ああいった場面を放送することが素晴らしいことであり、また放送する意義があると感じた。

という意見が出た。

出席委員は、増子義孝委員長、小田島利昭委員、笠川さゆり委員、松尾正弘委員、宮野裕子委員の5名。欠席委員は、稲垣義孝委員、高橋真裕委員、松本直子委員、村田久委員の4名。

議事録

1.開催日時

平成 18年 7月 27日(木)午前11時~

2.開催場所

ホテルメトロポリタン盛岡ニューウィング

11階 「マーキュリー」

3.委員の出席

委員総数 9名

出席委員数5名

委員長 増子 義孝

委員 小田島 利昭

委員 笠川 さゆり

委員 松尾 正弘

委員 宮野 裕子

欠席委員数4名

委員 稲垣 義孝

委員 高橋 真裕

委員 松本 直子

委員 村田 久

会社側出席者名

代表取締役社長 川崎 道生

常務取締役営業局長 幾度 恭嘉

常務取締役 小倉 潔

取締役報道制作局長 小椋 和雄

技術局長 佐々木 正樹

報道制作部課長 中嶋 勝則

番組審議会事務局長 佐藤 祐介

4.議題

(1)8月単発番組について

(2)番組合評

「純情応援歌~生徒がつくった学校紹介」

「第88回全国高等学校野球選手権岩手大会」

(3)次回審議会

開 催 日:平成18年9月28日(木)11時~

合評課題:「夏こそ注目!あなたが選ぶ東北のラーメンベスト60」

放送日時:8月7日(月)午後8時~午後8時54分

5.概要

  「純情応援歌」

* パソコンでの編集を巧みに取り入れるなど工夫が見られ、全体的に例年よりレベルの高い作品が多かった。

* 帽子のひさしで顔が隠れていたり、言葉が早口で聞き取れない作品もあり残念だった。

* 映像制作者(名前)も紹介すべきである。

* 冬のシーンがあったり春のシーンがあったりと、約一年がかりで取組んでいる作品もあり、番組が浸透していることを感じた。

* 優秀作品の受賞者の声を紹介する本編とは別のコーナーがあれば、もっと親しみが湧く番組になると思う。

「高校野球選手権岩手大会」

* 実況アナウンサーのレベルが上がった。

* 準決勝の試合放送が放送枠の関係で中断されたのは残念だった。

* スタンドの応援風景なども多く映し出され、臨場感がよく伝わってきた。

* 他球場の経過を昨年以上に頻繁に放送し良かった。来年はもっと多くの球場の途中経過を紹介してもらいたい。

* 開会式の選手宣誓に感動した、ああいった場面を放送することが素晴らしいことであり、また放送する意義があると感じた。

6.議事の内容

佐藤事務局長

 第100回放送番組審議会を始めます。

 議事に入る前に、事務局から報告があります。

 先ず、前回まで審議委員としてご尽力いただきました石井先生が、岩手を離任されたことに伴い、委員を退任されました。

 その後任として、盛岡ターミナルビル社長にご就任された稲垣義孝氏に委員を委嘱しました。

 残念ながら、本日、稲垣先生は、ご欠席となっておりますが、次回、ご紹介申し上げたいと思います。

 また、弊社人事異動に伴いまして、今回から、辻一成にかわりまして、本社営業局長に就任した幾度恭嘉が委員会に出席させていただきます。宜しくお願いします。

 さらに、本日は、合評番組の番組担当者として報道制作部の中嶋勝則が出席しております。

 後ほど、合評の際宜しくお願いします。

 それでは、増子委員長、議事を宜しくお願いします。

増子委員長

 第100回審議会、おめでとうございます。

 それでは、川崎社長、一言お願いします。

川崎社長

 本日も大変お忙しい中ご出席賜りまして、ありがとうございます。

 今、委員長からもご紹介がありましたとおり、お蔭様で、弊社番組審議会は本日、第100回目の開催を迎えることができました。

 これもひとえに皆様方からのご支援のおかげであり、心から感謝申し上げます。

 ちょっと昔の事を調べてみましたが、第1回目は、平成8年9月5日に開催されています。

 議事録を拝見しますと、スタート時点の審議会委員の先生方の中には、瀬戸内寂聴さんや作家の三好京三さんもいらしたようです。

 また、当時の社長の挨拶をみますと、「9月13日には開局準備事務所から、今の本社社屋に引越しができる見通しで、9月20日に正式に引渡しを受け、24日からは本番並のサービス放送も開始します」と述べており、開局と本放送開始が10月1日でしたので、放送スタート直前に、1回目の番組審議会が開催されたようです。

 第1回目の議題は、「委員長、副委員長の選任」、「岩手朝日テレビの番組編成基準について」また、「10月からの番組編成について」となっております。

 スタート時点の委員長には盛岡タイムス社長の奥寺一雄さん、副委員長には岩手県教育委員でありました、大橋瑠璃子さんが選任されておりました。

 それから10年間、お蔭様で番組審議会を続けさせて頂いている訳ですが、以前にも申し上げた通り、私が当社に来た参った時に一番嬉しかったことは、「当社の番組審議会の素晴らしさ」でありました。

 それは、委員長のキャラクターに負うところもあろうかと思いますが、何よりも先生方が積極的にご意見を出され、そして活発な議論が展開されているという事です。

 これはキー局に比べても遜色ない、素晴らしい審議会だと感じております。

 放送局として、テレビ局として、今後全うな道を歩んで行く時に、大事なのは私達自身の意志の問題もありますが、先生方からの的確なるご批判、ご指摘、また時には励ましなどを戴くことが、我々にとって何より有難く、また不可欠な要素であるだろうと考えております。

 どうぞ今後とも、よろしくご指導、ご鞭撻くださいますようお願い申し上げます。

増子委員長

 ありがとうございました。

 それでは、8月の単発番組についてお願いします。

佐藤事務局長

 本日、渋谷編成業務局長が欠席のため、私のほうから主な番組についてご説明させて頂きます。

 8月3日午後4時から、「全国高校野球選手権大会」の抽選会の模様を、またそれを受けて、午後4時半からは、対戦相手が決定した直後の岩手地区大会優勝校「専大北上」の熱い魂をお伝えする「高校野球魂ライブ」をお送りします。

 また、6日午前9時からは、「全国高校野球選手権大会」開会式の模様を、また、飛びまして20日午後12時55分から「全国高校野球選手権大会」の決勝戦の模様を、甲子園球場から生中継でお送りします。

 なお、単発番組表には記載されておりませんが、専大北上高校の熱戦の模様は、試合日程にあわせて、全て生放送でお送りする予定です。どうぞお楽しみ下さい。

7日午後8時からは、次回の“合評番組”でもあります、東北6県系列共同制作番組「夏こそ注目!あなたが選ぶ東北のラーメンベスト60」を放送いたします。

 この番組は、先日まで東北6県の視聴者からメール投票いただき、「東北のラーメン店ベスト60」を決定した、グルメバラエティー番組です。

 岩手からも数店が上位に選ばれているようですので、どうぞ、ご期待のうえご覧いただきたいと思います。

 以上、8月の主な単発番組についてご説明いたしました。

 なお、詳細に関しては資料をご覧下さい。

 続きまして7月の視聴率についてご報告申し上げます。

 7月の視聴率は全日の平均視聴率で7.0%と前年同率で7月の過去最高数値となりましたが、残念ながら第5位となりました。

 しかしながら、プライム、プライム2の時間帯では第2位となっております。

尚、視聴者応答記録につきましては特に大きな苦情、要望等はございませんでした。詳しくは資料をご覧いただきたいと思います。

 以上です。

増子委員長

 はいありがとうございました。

 何かご質問はございませんか?

増子委員長

 今回の視聴率調査期間は何時でしたか?

佐藤事務局長

 7月は、第1週の7月3日から9日まで、第2週の7月10日から16日までが調査対象期間でした。

増子委員長

 具体的には、今、一番何が見られているのですか?

佐藤事務局長

 平日ベルト番組としては「報道ステーション」が、岩手地区月平均で13.9%と一番高い数値となっております。

幾度営業局長

 その他に、月曜9時からの「TVタックル」も、出演者の歯にきぬきせぬ発言や議論が好評で、視聴率も高い数値となっております。

増子委員長

 「大岡越前」は如何ですか?

川崎社長

 ちょっと苦戦しているようです。

 総体的に時代劇が不振になってからだいぶ続いております。

 以前は、好調不調の波を周期的に繰り返しておりましたが、ここのところ低迷状態が続いています。

増子委員長

 なるほど、これも時代の移り変わりでしょうかね。

 それでは、合評番組にいきたいと思いますが、今回は「純情応援歌」と「高校野球」二つまとめていきたいと思いますがよろしいでしょうか。

委員

 よろしいです。

増子委員長

 それでは、小田島委員から順番にお願いします。

小田島委員

 「純情応援歌」はもう何年も放送されておりますが、私自身が、高校野球を好きだということもあり、毎年楽しみに拝見させていただいております。

 私のところはこの番組のスポンサーでもあり、また、各高校のVTRの中から優れた作品を選ぶ「純情応援歌大賞」の審査員にもなっておりますので、審査員の目線でも拝見させていただきました。

 去年、一昨年までは学校紹介みたいな感じが多かったのですが、今年はそういうパターンではなく、学校紹介はもとより、野球部の紹介や選手個人の紹介も深く掘下げ、どういうことを伝えたいのかがより具体的に表現され、審査に相当苦労するのではないかと思うくらい優秀な作品が多く、全体のレベルが上がっていると感じました。

 また、私自身が北上市出身なものですから、7月12日の最終日の放送で、北上翔南高校の作品が第1位に選ばれており、とても嬉しく感じました。

 北上翔南高校は、今年3年目の若い学校で、野球はダメかなと思って見ていましたが、試合もだいぶ頑張っておりましたし、「純情応援歌」の紹介VTRと併せ、学校全体が一体となり、高校野球を盛り上げているんだ、と感心しました。

 残念ながら、視聴率を見ますとJチャンネルの時間帯の後で少し落ちるのですが、食卓を囲み家族で見るにはあの時間帯がよろしいかと思います。

 今後もこの時間帯で是非続けて頂きたいと思います。

 また、「高校野球中継」につきましては、7月23日日曜日の準決勝の試合を見ておりましたが、1点を争うとても白熱した試合展開でしたが、残念だったのが、これからという時間帯に「新婚さんいらっしゃい」の放送に変わってしまったことです。

 ここまでIATは一回戦から中継してきたのに、こういった緊迫した試合、場面を映すことができなかったことを非常に残念に思いました。来年からは12時から1時までの時間帯も放送したほうが良いのではないでしょうか。

 このようになれば、NHKにチャンネルを切替る方が多いと思います。

 それと、試合はNHKさんでも放送されておりますが、比較するとIATの方がNHKよりも、スタンドの声や応援風景などを多く紹介し、より臨場感が伝わり、良かったと思います。

 以上です。

笠川委員

 「純情応援歌」につきましては、今年は昨年以上にパソコンでの編集を巧みに取り入れた作品が多く、例えば、まるで映画の予告というか番宣というか、そのような作品に使われる文字を取り入れ、また、訴えるような映像を何度もポンポンポンと続け、更に、映像と共に似合った音楽を使った作品や、一方、コマーシャルからヒントを得たのかな?と思うようなタッチの作品もありましたが、それはそれで工夫が施されており、全体的に例年よりレベルが高い作品が多かったと思いました。

 また、多くの学校が、通年に亘っての撮影を行い、冬のシーンがあったり春のシーンがあったりと、「純情応援歌」で紹介するビデオを作成するために約一年がかりで取組んでいる姿が伺われ、作品のレベルアップに加え、この「純情応援歌」という番組が浸透しているんだな。と思いました。

 それから、優秀作品が発表された後で、賞を取った野球部や制作に係わった生徒などの喜びの声、また、賞品のお米をどのようにしたのか?など、受賞後の学校の姿を紹介する本編とは別のコーナーがあれば、もっと親しみが湧く番組になるのかなと思いました。

 「高校野球中継」の方ですが、今回いろいろ行事と重なり、ゆっくり見ることができませんでしたが、他のお母さん方とお話した時に出た話題で、「応援団の生徒達の姿を見るとその学校の様子が分かる、例えば、制服の着かたとか、女の子であれば化粧の有無とかを見て、中継内の「学校紹介」では見えなかった学校の雰囲気やいろんな面が分って楽しいんだよね」と言っていました。

 これも、IATの中継が、試合だけではなくスタンド風景も良く紹介しているからだと思いました。

 それとちょっと気になったのが、第1試合目が終了し、第2試合目に移る際、スタンドの応援団も入れ替わりますよね、その際、応援団が居なくなったスタンドが映し出された際、一般の方が映され、その方が非常に困った表情をされておりました。

 一般の方は、選手や応援団とは違い、「テレビに映る」という認識がなくスタンドに来ていると思います。いきなり映されると、びっくりされるのではないでしょうか。

 以上です。

松尾委員

 「純情応援歌」につきましては、素人の学生が作るということで、撮影のテクニックについてはあまり評価の対象にしないつもりで見ていました。

 デジタルカメラの普及に伴い、パソコンで画像処理をしたり、文字を入れたり、「なかなかやるな」と思える作品が多かったです。

 ただ、いくつか気になった点は、せっかく映しているのに帽子のひさしのせいで顔が真っ黒で誰なのか分からなかったところや、肝心のセリフと言いますか言葉が早口で、何を言っているのか全く聞き取れない作品もありました。

 高校に対して撮影をお願いする際、「こういうところは注意して欲しいと」お話されたら如何でしょうか。

 せっかくテレビに映るのに残念だと思います。

 全体的には昨年よりレベルアップしておりましたが、中にはユーモアがあるのは良いのですが、内輪ウケなのでしょうが、悪ふざけにも見える作品もありました。

 それと、開会式の選手宣誓で、「われわれは野球が大好きなんだ。練習は苦しいけれど、プレイしているのが楽しいんだ。」という言葉を聞いた時、「あーそうなんだ、そういう気持ちで野球をやっているんだよな」と感じ、その気持の部分が映像に溢れている作品が、今後もっと多く集まれば更に作品のレベルが上がっていくのでは、と思いました。

 上位に入賞されていた学校は、そういう気持ちがビデオに映し出されていたように思います。

 「高校野球中継」については、仕事が忙しかったのと、母校が早々に負けてしまって、あまり通してたくさんは見られませんでした。

 私が見た限りでは、もう技術的には問題なく、NHKさんと比較しても引けをとっていないと思いました。

 また、アナウンサーの方々ですが、普段は報道がメインだと思いますが、こういったスポーツ中継や、前回の合評だった企画番組のナレーションを務めるなど、話すといった事では一緒でしょうが、どれもそつなくこなして、実力が伴ってきているのではないでしょうか。

 最後に、他球場の経過についても、昨年以上に頻繁に放送されていて良かったと思います。来年はもっと多くの球場の途中経過についても紹介してもらえれば、さらに良くなると思います。

 以上です。

宮野委員

 「純情応援歌」を見た感想としては、「今の高校生達は感性が良いな、こういった事を考えて作っているんだな」と同じ世代の子を持つ親として、大変感心させられました。

 また、番組を進行した2人の女子生徒さんも素人ながら、テンポ良く紹介しており、とても好感を持って見させていただきました。

 また、試合の前に「純情応援歌」の作品VTRが再度放送された高校もありましたが、あれは制作に携った生徒にとっては、得をした気分と、試合中継でも自分達の作品が紹介された、という満足感を得られたと思いますし、非常に良い取り組みだと感じました。

 「高校野球中継」に関しましては、一番残念だったのが、先程小田島委員も話しておりましたが、一番重要な準決勝の緊迫した試合中、12時から1時までの時間帯に岩手朝日テレビでは放送が出来なかったことです。結局はNHKにチャンネルを切替え見ましたが、とても勿体なく感じました。

 放送全般に関しては、アナウンサーのレベルが上がったと思います。中でも矢田さんは凄いですね。

 解説者はともかくとして、アナウンサーはどなたも非常に良かったというのが一番の印象です。

 私自身、開会式からNHKと比べて見ていましたが、これまではNHKの落ち着いた感じを好んでおりましたが、この頃は、慣れなのか、時代の流れなのか、落ち着いた感じの放送より、元気よく入ってゆく作り方を好むようになりました。

 私としてはとても好感を持って見させていただきました。

 開会式で、選手宣誓をした、宮古高校の関東君の言葉には非常に感動させられました。会場でも何日間もその話題が続き、ああいった場面を放送することが素晴らしいことであり、また放送する意義があると感じました。

 最後に、昨年の合評の際、非常に非難を浴びておりました、スコア等のテロップの画面処理は、改善されていて非常に的確なタイミングでまた見やすくなり、大変良かったと思います。

 以上です。

増子委員長

 先ずお聞きしたいのですが、純情応援歌に参加した学校は74校で、野球の試合に出た高校は84校でしたが、出ないところはどのような理由があるのでしょうか?

中嶋課長

 84校全てにお願いしておりますが、学校によっては「練習が忙しく、時間が取れない」というところもあります。

増子委員長

 分かりました。

 制作は、放送部だったり、野球部のマネージャーだったり、いろいろでしょうが、出来れば誰が作ったかを、番組内で紹介すれば、「もっと良い作品を作ろう」という、競争心がお互い生まれてくると思います。

 野球中継ですが、アナウンサーの矢田さんは凄いですね。

 実況も上手ですし、ゲームの間と間の番組進行も素晴らしく、彼はスポーツアナウンサーとしては一流の域に入っていると感じました。とのかく素晴らしかったです。

 一方気になったのは、解説者です。番組の内容も解説者の良し悪しで随分違ってくると思います。毎年同じ人を使うのではなく、キャリアがなくても良い解説者は十分いると思いますので、ゲームに対する見方やアナウンサーとの掛け合いとかも考慮したうえで、人選・発掘する努力が必要だと思います。

 それから、先程から選手宣誓の話題が出ておりましたが、僕も素晴らしい宣誓だったと感じました。

 彼の言葉は新鮮であり、ものすごく素直であり、気持ちをズバリ伝えた一言ひとことに感動させられました。

 最後ですが、この野球に関する番組を合評番組として取り上げるのは適切ではないと思います。

 というのは、なんだかんだ言っても、やはり主役はゲームなのですよね。それを見て合評するというのはしんどい事です。

 以上です。

佐藤事務局長

 次に、本日欠席されております松本先生から合評番組に対する文書を頂戴しておりますので、紹介させて頂きます。

「純情応援歌」について

 毎回楽しみにしています。

 「高校生による~」ということに惹かれるのだと思いますが、このコーナーは高校生の間でもよく話題にのぼるそうです。帰宅時間が遅いため、高校生たちはもっぱらビデオ収録を毎日くり返しては観ているようです。

 応援ファックス、メールが極端に少ない学校の場合は、余白が映像に映らないよう、又はその学校の写真でうめてあげるようなことをしないと、気の毒と感じました。

「高校野球中継」について

 開会式から閉会式まで連日の放送はやはりIATの大きな取り組みであり、一種の貢献でさえあると毎年思います。

 映像が大変よく、ボールの追い方は勿論、昨年はいかがなものかと話題になりましたが、スタンドの応援風景も熱心な高校生の表情を映し出すことができていて、気持ちよく拝見させていただきました。

 解説の皆さんとアナウンサーの掛け合いもスムーズで聞きやすかったです。解説者各氏によい方を依頼されたと思います。

 また、IATの中継アナウンサーに共通するのではないかと感じたことがあります。試合の終盤を盛り上げようとするあまり、試合開始から前半あたりまで、声や表現を抑えすぎではないでしょうか?(特に矢田さん)お陰で確かにラストにかけて盛り上がりますが、少々抑えすぎと思います。元気がないように感じてしまうのが勿体ないと思いました。

「スーパーJチャンネル内の、白球ダイジェスト」について

 中継では観ることのできない各球場の様子も丁寧に編集されており、短い時間の中でも大変観ごたえのあるコーナーです。

 最後に無理を承知でお話します。

 連日IATはテレビで、NHKはラジオで中継放送をし、岩手県民に喜ばれましたが、できれば2局とも県営球場ではなく、話し合いでラジオは花巻球場、というように分担できたらより嬉しいと思います。試合日程が進んで県営一会場となるまでの試合が多いのですから、各局の工夫がほしいところです。更に皆さんに喜ばれる中継になることと思います。

以上 松本直子

以上です。

増子委員長

 それでは折角ですので、中嶋さんの方から合評を聞いて何か

 ありましたならお願いします。

中嶋課長

 はい

 毎年参加協力をお願いする際、各学校にVTR制作に関する雛形的なものを沿えて連絡しておりましたが、今年は雛形も取り、「選手の声や、応援する生徒の声をひろって下さい」とだけ伝え、本当に自由な作品を募集しました。

 その結果、例年以上に個性のある作品が集まりましたし、またパソコンを使って編集された作品も増え、これが全体的なレベルアップに繋がった要因ではなかったかと思います。

 本日頂戴しましたご意見等を参考に、また、来年に向け頑張っていきたいと思います。ありがとうございました。

小倉取締役

 私の方からも番組編成について一言申し上げます。

 先程から、日曜日の準決勝の放送時間についてのご指摘等がございましたが、これは、系列全体で放送必須の番組がいくつかありまして、例えばANNニュースもそうですが、番組編成上、どうしても外せない番組と試合中継が重なった場合、系列全体で放送する番組がオンエアーされることとなります。

 岩手単独では、どうにもならない部分です。ご理解願います。

 また、松尾委員からもお話がありました「他球場の途中経過」につきましては、今年から花巻球場に映像伝送装置を置き、アナウンサーの生の声や映像をお伝えすることができました。

 この結果、視聴者の方からも好評のお言葉を頂戴しております。

 しかしこれ以上となりますと、1回戦が行われる球場は6会場もあり、これを全てカバーするには、設備の問題、スタッフの問題など、現状ではなかなか難しいところです。

川崎社長

 私の方からも一言申し上げます。

 先程、委員長からご指摘がありました「野球中継を合評番組として取り上げるのは適切ではないのでは…」というご指摘についてですが、今回も各委員の皆様から、解説者の問題とか、あるいは純情応援歌では制作者の名前を紹介すべきとか、いろいろなご意見やご指摘を頂戴しました。

 こうした事が、番組制作スタッフや制作力のレベルアップに繋がる、大変貴重なご意見であります。

 年1回の合評テーマではございますが、よろしくご理解の程お願致します。

増子委員長

 はい。

 他ございませんか?

 それでは、次回の開催についてお願いします。

佐藤事務局長

 次回の開催ですが、8月は休会とさせて頂き、翌9月28日(木)の開催となります。

 合評番組は、8月7日放送の 東北6県系列共同制作番組「夏こそ注目!あなたが選ぶ東北のラーメンベスト60」です。

 宜しくお願いいたします。

 最後に、第12回プログレス賞Aブロックの選考結果ですが、青森朝日放送の応募作品がブロック第1位となり、弊社応募作品は第3位の成績でした。

 詳細に関してはお配りした資料をご覧下さい。

 以上です。

増子委員長

 それでは終了します。ありがとうございました。

7.審議機関の答申または改善意見に対してとった措置

特になし

8.審議機関の答申または意見の概要の公表

朝日新聞岩手県版に審議概要を掲載。

系列各局に議事録を送付。

本社受付に議事録を常備、閲覧に供す。

インターネットホームページに掲載。

9.その他の参考事項

特になし

10.配布資料

◎ 8月単発番組編成予定表

◎ 7月岩手地区視聴率

◎ 6月視聴者応答記録

◎ 第12回プログレス賞Aブロック選考結果表