放送番組審議会

7月(第110回)

概要

 岩手朝日テレビの第110回番組審議会が平成19年7月26日(木)、盛岡市盛岡駅西通の岩手朝日テレビ社内で開かれた。

 合評内容は「第89回全国高等学校野球選手権岩手大会」

  • 他球場の途中経過も紹介され分かりやすかった
  • 開会式の進行役を務めた、女子高生の司会ぶりや音声などを入れてほしかった
  • 実況アナウンサーのレベルが年々あがってきた
  • 単調にならずカメラアングル等に工夫が必要だ
  • 実況アナウンサーと解説者との役割分担を明確にすべき

という意見が出た。

出席委員は、増子義孝委員長、稲垣義孝委員、小田島利昭委員、笠川さゆり委員、松本直子委員、宮野裕子委員、村田久委員の7名。欠席委員は、松尾正弘委員、吉田政司委員の2名

議事録

1.開催日時 平成 19年 7月 26日(木)午前11時~

2.開催場所 岩手朝日テレビ 3階 会議室

3.委員の出席

委員総数 9名

出席委員数 7名

委員長 増子 義孝

委員 稲垣  義孝

委員 小田島 利昭

委員 笠川 さゆり

委員 松本 直子

委員 宮野 裕子

委員 村田 久

欠席委員数 2名

委員 松尾 正弘

委員 吉田 政司

会社側出席者名

代表取締役社長 川崎 道生

常務取締役営業局長 幾度 恭嘉

取締役報道制作局長 小椋 和雄

取締役番組審議会事務局長 横山 博文

技術局長 佐々木 正樹

編成業務局長 小林 直紀

報道制作部 齋藤 恵

番組審議会事務局 佐藤 祐介

4.議題

(1)社長あいさつ

(2)8月単発番組等について

(3)合評課題について

「第89回全国高等学校野球選手権岩手大会」

(4)次回審議会

開 催 日:平成19年9月27日(木)11時~

合評課題:テレメンタリー

「小沢王国に生きた12年~改革派知事の選択~」

放送日時:

8月26日(日)午前4時50分~5時20分

8月27日(月)午前 10時55分~11時25分(再)

5.概要

*他球場の途中経過も紹介され分かりやすかった

*開会式の進行役を務めた、女子高生の司会ぶりや音声などを入れてほしかった

*実況アナウンサーのレベルが年々あがってきた

*単調にならずカメラアングル等に工夫が必要だ

*実況アナウンサーと解説者との役割分担を明確にすべき

6.議事の内容

横山事務局長

 本日も暑い中、お集まりいただきありがとうございます。

 これより、第110回放送番組審議会を始めさせて頂きます。

 本日は合評課題の制作担当者として、報道制作部の齋藤が出席しております。後ほど合評の際、よろしくお願い致します。

 それでは増子委員長、議事をお願いします。

増子委員長

 それでは川崎社長、一言お願いします。

川崎社長

 本日もご出席賜りましてありがとうございます。

 今週、7月23日に高校野球選手権岩手大会も無事閉幕し、花巻東高校が優勝、2年ぶり4度目の甲子園出場を決めたわけですが、実は、開会式の司会進行をやられた、二人の女子生徒さんの内、お一人が当審議会委員の松本さんのお嬢様で、私も開会式に出席し、その様子を見ておりましたが、実にしっかりしたアナウンスで、まことに堂々たる司会ぶりでした。

 この母にしてこの子ありと感じたところであります。

 さて、本日2点目の報告といたしまして、今後の審議会運営における「合評課題への意見に対する検討や取組方」の報告についてです。これは、毎回、合評課題に対する意見を頂戴しているわけですが、先生方から頂いたご意見をその後どう反映されているのか、どう活かしているのかをこれまでは十分な報告も無く、少し蔑ろにしていた部分もございましたので、今後は、頂戴した意見を担当するセクションで検討し、どういう具合に活かしていくか等を簡単にでも毎回審議会の中で報告申し上げる形をとらせていただくことに致しました。

 今日は一回目で、未だ充分ではないところもあると思いますが、この後報告いたしますので、よろしくお願い致します。

 最後に、ここ数日、盛岡とはとても思えないほど暑い日が続いております。委員の皆様方におきましても体調管理には十分気付けてお過ごしいただきたいと思います。

 本日は以上でございます。

増子委員長

 ありがとうございました。

 それでは、早速ですが、報道制作局長より報告をお願い致します。

小椋報道制作局長

 先月、学びの旅のご審議を頂きまして、励ましのお言葉や、貴重なご意見など、非常に身にしみております。

 担当者や、外部スタッフを含め制作に携った者、共通して、先生方からご指摘いただきました通り、リサーチが足りなかった事を痛感しております。

 今後は、ロケ地をこれまで以上によく調べ、取材する際も、もっと沢山の人達の話を聞いたり、90、100ぐらい知って先ずは60ぐらい出せるよう努力したいと思います。

 次回、同種番組の制作にあたっては、入念、確実なリサーチと丁寧な取材そして見やすい編集に全力を傾注していきたいと思いますので、今後とも、厳しいご意見、ご指摘をよろしくお願いいたします。

 なお、詳細につきましては資料をご覧下さい。

 簡単ではございますが、以上です。

増子委員長

 ありがとうございました。何かご質問等ございませんか。

 それでは、単発番組等についてお願いします。

横山事務局長

 それでは、8月の単発番組につきましてお配りした資料をもとにご説明いたします。

 最初に高校野球関連ですが、8月5日に組合せ抽選会があります。その直後、岩手大会の熱戦を振り返るとともに、現地からのレポートを交えて対戦相手の戦力分析なども紹介する「高校野球魂」の放送を予定しております。

 なお、日程は今のところ未定ですが。花巻東高校の甲子園での熱闘の模様も生中継でお送りする予定です。どうぞご期待下さい。

 それ以外の単発番組は、ご覧のとおりオープン女子ゴルフ、サッカー、世界水泳等スポーツ番組が目白押しとなっております。もちろんスポーツだけではなく、夏はお祭りということで、6日には東北ブロック特番で、「生って東北!夏祭り」を予定しております。こちらは山形市の特設会場にスタジオを設置して各県のお祭り会場と中継を結び、岩手からは北上のみちのく芸能祭りを予定しております。

 27日には、次回の合評課題であります、テレメンタリー「小沢王国に生きた12年改革派知事の選択」の放送を予定しております。前知事の増田さんは改革派知事といわれましたが、その知事を追った番組です。以上が単発番組になります。

 次に視聴率ですが、全日、ゴールデンが5位、プライムが3位、プライム2が8ヶ月連続の1位となっております。

 7月は当社の場合はなかなか視聴率が芳しくなく、それでも今年の場合は前年度に比べて全日がプラス0.7、ゴールデンがプラス0.3ということで、健闘したほうではないかと思っております。それから、2ページ目に当社の自主制作番組を含めた視聴率が載っていますが、高校野球に合わせて放送しました、「純情応援歌」が6.0%で前年比2.2%アップしております。これは、アナウンサーと一緒に進行してくれた女子高生の熱意が番組に反映されたことが要因かと思います。また、この番組での盛り上げが成功したこともあり、地方大会の視聴率も平均では5.7%と昨年の4.7%を上回る数字となりました。

 以上が視聴率です。

 視聴者対応記録は、深刻な問い合わせは特にございませんでした。

 詳しくは資料をご覧下さい。以上です。

増子委員長

 ありがとうございました。何かご質問ございませんか。

村田委員

 一般の女子高生を出演させるという点は、番組に新鮮さや若い子達の熱気なども感じられ、見る方も楽しかったですし、その子達の口コミなどにより、野球に興味がない女の子の友達にも見ていただける視聴率アップの一つの手法だったのではないかと思います。

 一般の方々を番組に出演させることは、この番組に限らず、もっとチャレンジしてみてはどうでしょうか。

増子委員長

 普通の人がテレビに出るということは、出る側もそれなりに勉強してきますし、使う側も普段以上に工夫しますので、大変良いことだと思います。

小椋報道制作局長

 委員長がおっしゃる通り、彼女たちは非常に熱心で、野球や紹介する高校について自らも真剣に勉強をしてきてくれました。この熱意が番組内容に反映されたと私も思います。

増子委員長

 他にございませんか。

 それでは、私からもう一つ。プライム2が好調な要因は何ですか?

横山事務局長

 ここは深夜帯ですので、若者向けの番組が多く、それらの好調さが要因とされます。

増子委員長

 他にございませんか。

 それでは合評課題に移りたいと思います。

村田委員

 毎年、高校野球は楽しみに見ております。

 今回は、県営球場の様子を映しながら、ほかの球場の途中経過もスーパーなどで丁寧に紹介されており、各球場の試合の流れを非常に分かりやすく紹介していたと思います。

 また、矢田アナウンサーの実況も光っていましたし、解説者の方々も今回は人選が良かったのか、スムーズで且つ、的をえた解説をしていました。

 開会式の中継では、山田アナウンサーと矢部アナウンサーが進行し、各学校の意気込みなども交えて紹介していた点はよかったのですが、会場で総合司会を務めている、2人の女子高校生の声が、番組内ではほとんど聞こえず、少し残念でした。

 開会式で朝日新聞の局長が「司会者の女子高生が素晴らしい」と言っていましたので、次回は、会場の司会者の音声なども取り入れ、さらに臨場感ある中継を期待いたします。

 それから、何台使っているのかわかりませんが、カメラアングルを見た感想としましては、ただ球場だけ映す時間が長すぎて、一言で言えば単調でした。

 もう少し、応援団や観客を見せたり、アングルに変化を加えたり、そこのところは工夫が必要ですね。

 しかし、野球中継は年々進歩していると思います。

 以上です。

宮野委員

 高校野球は大好きで、毎年楽しみにして見ています。

 今回は画面上に、各球場の途中経過を何度もテロップで紹介しており、非常にわかりやすく良かったと思います。

 また、大会が始まる前に、「純情応援歌」と「高校野球魂」を放送しておりましたが、こうした一貫した番組編成は、一視聴者としてIATが高校野球を全力で盛り上げようとする気持ちが伝わってくる良い流れだと思いました。

 純情応援歌に女子高生5人が出演されておりましたが、その中に県北の福岡高校の生徒が入っていましたね。これまでは、盛岡の生徒に集中することが多く、少しマンネリ化も見えていましたが、応援する姿勢、気持ちと申しますか、これまで以上に広がりが感じられ、良かったですし、また先程視聴率の報告がありました通り、これが結果的に視聴率アップに繋がった一つかもしれませんね。

 準決勝の試合の前に、先に放送した「野球魂」の映像を再度うまく使用し、各校を詳しく紹介した番組構成もよかったと思いました。

 うちの娘が応援に行っていたこともあり、盛岡の高校と水沢の高校の試合を見ていたのですが、たまたま娘が映りまして、次は何時映るのか?関心を持ちながら、結局最後まで見ていたのですが、あれも視聴率を上げるための一つの手ですよね。

 その中継で少し気になったのは、解説者の方が高校の名前を呼ぶときに、「○○高校さん」と「さん」付けで話していたのですが、解説者が代われば「さん」付けをしなかったり、解説する中で、学校名や選手名はどう呼ぶのか、など一定のルールが必要かと思います。

 最後に、矢田アナウンサーは、よく勉強していますし、実況も素晴らしいですね。IATの野球中継の質は年々上がっていると思います。

 来年も、楽しみにしております。以上です。

松本委員

 先ずは「純情応援歌」からですが、視聴率が上がってきていることは、高校生の起用が成功し、番組内容も充実してきて、視聴者が、IATが高校野球を応援している姿勢を理解し、番組自体が定着してきているからだと思います。

 しかし、純情応援歌の番組の中で募集している、視聴者からの「応援FAX」ですが、せっかく送っても、テレビ画面に映ることがないまま終わってしまい、残念だという方もいました。紹介するボードを大きくして、少しでも目に触れるように工夫してほしいと思います。

 次に「高校野球中継」ですが、先程村田先生も話しておりましたが、開会式の中での司会者の女子生徒の声が、テレビ中継ではほとんど聞こえてこなかったのは残念に思いました。

 娘が司会をしようが、しまいが関係なく、彼女達がどれだけ高校野球を愛し、大会を成功させようと日々練習を重ね、球児と一緒にこの大会を目標とし関ってきたのか、中継ではアナウンサーの声に加えて、彼女達の生の声も入れてあげる配慮があってもいいかと思いました。

 それから、NHKさんの中継にはなかったのですが、選手がバッターボックスに立った際、出身中学校の表示があり、球児のことが更によく分かる紹介方法だったと感心しました。

 また、山田アナウンサーは二年目のアナウンサーにしては、とても落ち着いていて聞きやすかったと思います。

 矢田アナウンサーは、実況の上手さに加え、解説者とのやりとりや、選手紹介など、沢山のデータの中から言葉を選び、一言、一言本当に気配りがあり、分かりやすい進行でした。

 一つお願いですが、これは、現役の高校球児から出た話なのですが、学校での勉強や、連日遅くまでの練習で、生でテレビ中継を見られないらしく、せめて、Jチャンネル内で放送している「白球ダイジェスト」を9時以降に再放送していただけないかということです。球児達が自宅に帰り、夕飯を食べながら見られるよう、私からもお願いいたします。

 最後に、青森の五戸の高校生が農業体験で我が家に来ているのですが、彼曰く、青森県では初戦から中継してくれる民放がないそうで、「岩手県は良いですね。高校野球に理解がありますよね」と話していました。どこの県も同じかと思っていましたので、驚きました。

 IATはこれからも、開会式から決勝戦まで、球児達の熱戦の模様を伝えていただけることを期待します。

 以上です。

笠川委員

 私は開会式と決勝戦を見させて頂きました。

 試合については、あまり野球の事は分からないので、うまくお話できないかもしれませんが、先ず感じた事として、先程、松本さんも話されておりましたが、選手がバッターボックスに立った際、出身中学校の表示があり、同じ世代の息子を持つ身として、「ここまで丁寧に選手を紹介してくれる」と好感を持ちました。

 それから、開会式の感想としては、82チームが参加したようですが、映像で見る限りでは、球場のスタンドに空きがいっぱいあり、我が家では、スポーツをしている子供を追っかけ状態で応援しに行くのですが、映像を見ていて結構あっさりしているんだなと感じました。

 一番感動したのは、開会式の入場行進ですね。

 今年の行進は、球児達が特に大きな声を掛け合い、行進も整いとても清々しく、本当に素晴らしかったと思います。

 開会式後の映像で、いくつかの高校の主将へのインタビューが流れていましたが、真剣な表情と一言ひとことの言葉の力強さなど、大会に臨む彼らの熱意がストレートに伝ってきて、「これぞ高校野球」と感動させられました。

 一つ気になった点としましては、入場行進中に各校の決意のコメントを山田アナと矢部アナが交互に紹介しておりましたが、女性アナウンサーがコメントを読み上げる時は、声が優しい分だけ、映像で紹介されている体育会系の男の子達の力強さと、耳から入る声との間にギャップがあり少し違和感がありました。

 あの場面は、男性の山田アナウンサーが全校紹介したほうがよかったのではないでしょうか。

 余談になりますけれども、今年の選抜高校野球大会は、春から特待生問題やそれに対する日本高野連の対応など、話題が多い大会となりましたが、私もそうですが県民の方々の中には、他のスポーツからは理解出来ない野球界の決まり事があるようで、どういったことが問題視され、かつ他のスポーツと比較してどのような矛盾点があるかなど、そのへんも一緒にふれてくれれば、よかったのに?と思いました。

 以上です。

小田島委員

 高校野球中継は、3年連続で合評課題となっておりますが、見た一番の感想としては、アナウンサーのレベルの高さ、取材の綿密さ、スタンドにマイクを多く設置しての臨場感や迫力ある実況、そして中継以外でもニュース枠の中で試合結果を紹介するフォローの良さ、などなど全体的にIATの高校野球中継は毎年レベルアップしていると感じました。

 昨年までは、開会式が終わって、第一試合が始まるまでの時間がとても長く感じられましたが、今年は、この部分を、各校の戦力分析などを詳細に紹介し、視聴者を飽きさせない番組構成の改善が見られて良かったと思いました。

 一つ気になった点としましては、準決勝の際に、11時から12時まではコマーシャルを入れない放送で、NHKに対抗して放送していると感心しましたが、その後、12時15分からの中継からはCMが入り何時も通りの放送になっていたわけですが、CMの入り具合が、試合の途中に入っていたり、少しチグハグな構成になっておりました。

 これは余談ですが、解説者の方で私の知り合いの方がおりまして、その解説者の方によりますと、「アナウンサーの方がよく勉強をしていて、先に話されてしまうので、放送中に解説者として話すことがなくなってしまうんです」と言っておりました。そこのところは、お互いの役割分担を事前に打ち合わせし、やり取りを調整して臨むべきだと思います。

 最後に、私が審査員を長く務めさせていただいております「純情応援歌」についてですが、今回も自由な発想で、大変レベルが高い作品が多かったと思います。

 以上です。

稲垣委員

 これまでは、県の予選から見ることは余りなく、見るのは甲子園の試合が中心でしたが、今回初めて県予選の内、開会式と決勝戦を中心に見ました。

 開会式の中継はNHKさんと比較して見ていましたが、映像の部分では、IATの映像は、遠くから撮影され、かつ同じ所を映していることが多く、NHKを見ると選手やスタンドで声援をおくる方々のアップの映像があったりと、カメラの台数が多いこともあるのか、カメラワークが多彩でした。

 音声の部分では、NHKは球場で流れる女子高校生の司会の音声をうまく拾っており、一方IATはスタンドに設置されているマイクでその音声を拾おうとしたのでしょうが、ハウリングして、よく聞こえませんでした。

 映像、音声共にNHKさんの放送の方が臨場感溢れる内容だったと思います。

 一つ気になった点としては、アナウンサーが入場行進の際、順番に学校を紹介していくわけですが、紹介コメントを聞いていると強い学校、あまり強くない学校がなんとなく分かってきて、強い学校は、選手の戦力的なことを紹介していましたが、参加することに意義があるような学校の時は、地域の特色などを中心に紹介していました。

 このあたりは、もう少し考えられたほうがいいかと思いました。

 決勝戦は、非常に白熱した試合展開だったこともり、実況にも熱が入り、かつ開会式よりもカメラワークが良くなってきて非常に良かったと思いました。

 以上です。

増子委員長

 今回は、準決勝と決勝をNHKさんと比較しながら見ていました。

 なんといってもIATは、アナウンサー、特にも矢田さんは本当に素晴らしいですね。実況も上手ですが、ゲームの間と間の進行方法、各校の戦力分析などよく勉強されておりますね。彼はスポーツアナウンサーとしては一流の域に入っていますよ。とのかく素晴らしかったです。

 それに引きかえ、解説者の方々は、決勝戦でも矢田さんが何か言っても、「そうですね」しか答えなし、何も芸術的な解説をしてほしいとかではなく、もう少し解説者らしいコメントが聞きたいんですよ。不勉強なのか、先程小田島さんが話していた、司会者と解説者との役割分担がしっかりしていないのか、次回はそのへんの検討が必要ですね。

 少し道にそれますが、今の社会現象というか、選手たちのお母さんの追っかけは凄いですね。スタンドも生徒と同じくらいお母さん達がいて、少子化に伴ってか、親と子が一体化して、取組んでいるんですね。

 以上です。

増子委員長

 委員の意見を聞いて何かございますか?

報道制作局齋藤

 何点か疑問の点が出ておりましたが、先ず、土曜日の準決勝の放送ですが、11時からの試合でしたが、10時から放送開始し、試合開始までの約1時間でなるべく多くのCMを入れ、11時のプレー後はあまり入れないように構成しました。

 それとは逆に編成上の問題で、12時から1時までの間に放送しなくてはいけないCMも別にありまして、その分、11時からの中継と比較して、試合中にCMが入り、少し放送を中断する内容となってしまいました。

 また、総合司会の女子高校生の声の件ですが、ご指摘のとおりだと感じました。技術の者と相談し、来年以降は検討したいと思います。

 解説者に関しても、おっしゃる通り、制作側との打合わせ等がまだまだ足りなかったように感じております。

 今年は球史に残る素晴らしい決勝戦で、野球中継もそれに助けられた点もありましたが、全体としては、まだまだ至らぬ点が多いと思います。次年度以降、さらに魅力ある放送を目指し頑張りたいと思います。

 本日は大変ありがとうございました。

増子委員長

 質問等はございませんか?

 それでは次回の開催についてお願いします?

横山事務局長

 次回の開催ですが、8月は休会とさせて頂き、翌9月27日(木)の開催を予定しております。

 合評課題は、8月26日(日)および27日(月)放送予定の、「小沢王国に生きた12年・改革派知事の選択」です。

 以上です。

増子委員長

 ありがとうございました。他に何かご質問はございませんか。

 それでは終了いたします。ありがとうございました。

7.審議機関の答申または改善意見に対してとった措置

ご指摘頂いた点を、今後の番組作りの参考とすることとした。

8.審議機関の答申または意見の概要の公表

朝日新聞岩手県版に審議概要を掲載。

系列各局に議事録を送付。

本社受付に議事録を常備、閲覧に供す。

インターネットホームページに掲載。

9.その他の参考事項

特になし

10.配布資料

◎ 8月単発番組編成予定表

◎ 7月岩手地区視聴率

◎ 6月視聴者応答記録

◎ 6月の番組審議会の意見を受けて