放送番組審議会

9月(第101回)

概要

 岩手朝日テレビの第101回番組審議会が平成18年9月28日(木)、盛岡市盛岡駅西通の岩手朝日テレビで開かれた。

 合評番組は「夏こそ注目!あなたが選ぶ東北のラーメンベスト60」。

  • カタログ的で、とてもわかり易く紹介されており、ラーメン好きにとっては関心を持てる番組
  • ランキングの基準等の説明が不十分
  • 勝俣さんを司会に起用したところは非常に良かった
  • 投票結果に不公平性を感じた
  • ラーメンツアーのプレゼント企画は、かゆいところに手が届く良い企画
  • 順位を付けるなりのデータ数、収集方法などの工夫が必要
  • 1店舗約12秒で紹介され、そのスピード感が飽きさせない工夫であった
  • 「夏こそ注目!」というタイトルから、冷たいラーメンや、夏向きのラーメンも紹介するような工夫がほしかった

という意見が出た。

出席委員は、増子義孝委員長、稲垣義孝委員、笠川さゆり委員、高橋真裕委員、松尾正弘委員、松本直子委員、村田久委員、宮野裕子委員の8名。欠席委員は、小田島利昭委員の1名。

議事録

1.開催日時 平成 18年 9月 28日(木)午前11時~

2.開催場所 岩手朝日テレビ 3階 会議室

3.委員の出席

委員総数 9名

出席委員数 8名

委員長 増子 義孝

委員 稲垣 義孝

委員 笠川 さゆり

委員 高橋 真裕

委員 松尾 正弘

委員 松本 直子

委員 宮野 裕子

委員 村田 久

欠席委員数1名

委員 小田島 利昭

会社側出席者名

代表取締役社長 川崎 道生

常務取締役営業局長  幾度 恭嘉

常務取締役 小倉 潔

取締役報道制作局長 小椋 和雄

技術局長 佐々木 正樹

報道制作部課長 中嶋 勝則

番組審議会事務局長 佐藤 祐 介

4.議題

(1)10月単発番組について

(2)番組合評

「夏こそ注目!あなたが選ぶ東北のラーメンベスト60」

(3)次回審議会

開 催 日:平成18年10月26日(木)11時~

合評課題:IAT開局10周年記念番組

「悠久のときを求めて~残したい岩手の光景」

放送日時:10月1日(日)午後12時~午後12時55分

5.概要

* カタログ的で、とてもわかり易く紹介されており、ラーメン好きにとっては関心を持てる番組

* ランキングの基準等の説明が不十分

* 勝俣さんを司会に起用したところは非常に良かった

* 投票結果に不公平性を感じた

* ラーメンツアーのプレゼント企画は、かゆいところに手が届く良い企画

* 順位を付けるなりのデータ数、収集方法などの工夫が必要

* 1店舗約12秒で紹介され、そのスピード感が飽きさせない工夫であった

* 「夏こそ注目!」というタイトルから、冷たいラーメンや、夏向きのラーメンも紹介するような工夫がほしかった

6.議事の内容

佐藤事務局長

 只今より、第101回岩手朝日テレビ放送番組審議会を始めます。

 先ず、新任の先生のご紹介をさせて頂きます。

 盛岡ターミナルビル社長であります、稲垣義孝先生です。

 それでは、稲垣先生、一言ご挨拶お願いいたします。

稲垣先生

 只今ご紹介のありました、盛岡ターミナルビルの稲垣と申します。前社長の石井が錦糸町ステーションビルへ異動となり、こちらの社長として参りました。

 以前にも盛岡で勤務したことがありまして、その時から盛岡という町は、こじんまりとしてまとまった良い町だなと思っておりました。

 約20年ぶりに盛岡へ参り、また新たな気分でおります。

 一生懸命頑張りたいと思いますので宜しくお願い致します。

佐藤事務局長

 ありがとうございました。それでは、次に進めさせて頂きます。本日欠席の先生は、小田島先生です。

 また本日は、合評番組の岩手取材担当として、報道制作局の中嶋が出席しております。後ほど合評番組の際、宜しくお願いします。

 それでは増子委員長、議事を宜しくお願いいたします。

増子委員長

 それでは川崎社長、一言お願いします。

川崎社長

 本日も大変お忙しい中ご出席賜りまして、ありがとうございます。

 本日ご報告申し上げますのは、今度の日曜日になりますが、10月1日から、いよいよ岩手県でも民放4局がそろって地上デジタル本放送をスタートさせることになりした。

 お手元に資料をお配りしておりますが、今年度は非常に限定的な地域でしか視聴できません。

 スタートとなる本年度は、というのは親局である、新山送信所(紫波町)からの電波発射エリアだけの視聴となります。これによる、エリアカバー率として県内の54%プラスαと聞いております。

 来年度以降、順次県内に大規模中継局を建設していき、

 2011年7月24日に、現行のアナログ放送が終了するまでの間に「デジタル放送が、現行のアナログ放送と同じエリアで視聴できるような態勢をとるように」というのが総務省からの要請でございますので、今後、NHKを含め、各局と中継局を共建していく形で、なるべくコスト圧縮で対応しようと計画しております。

 ただ、岩手県の場合、他の県とは比較にならないような山間部の多さ、また、小規模の集落といいますか、そのような問題も多く、今のアナログと同じエリアで視聴して戴くためには、経費面で、テレビ局だけではとても対応しきれないというのが実情です。このため、今後、政府をはじめ県や市町村等からの財政的な支援を得ながら、共聴設備を準備していかなければならない状況で、これが、民放連等でお願いしています、公的な助成支援の問題です。

 しかし、これがなお結論が出ていない、というのが現状でございます。

 こうした問題を抱えながら、2011年7月24日のアナログ放送停波の、その一年前、2010年までに視聴エリアを整えるよう要請されておりますので、これを今後どう進めるのか、他局とも協議を重ねている状況でございます。

 もう一つのご報告は、今週月曜日、岩手の他の3局の社長と一緒に東北通信局において、当社もデジタル本放送の免許を頂戴したしました。

 また、民放4局同時にデジタル本放送をスタートさせることから、県民の皆さんに何かアピールをしようということで、お手元の資料にございます、「いわてテレビ未来博」というイベントを、当社近隣の「アイーナ」を会場に、9月29日~10月1日までの3日間開催いたします。県民の皆さんに、少しでもデジタル放送に関心を持って戴こうと計画したものですが、もしお時間がありましたならお立ち寄り下さい。

 最後に、デジタル本放送スタートまで、いろいろご心配をおかけしましたが、技術的には、特に問題もなく対応してきております。

 今後2011年までサイマル放送を続けていくわけですが、この間、デジタル放送の魅力をどう伝えていくか、また内容をどうバージョンアップしていくかが我々の課題となります。

 今後もどうぞ宜しくお願いいたします。

増子委員長

 ありがとうございました。

 それでは、10月の単発番組についてお願いします。

佐藤事務局長

 はい、本日、渋谷編成業務局長が所用の為、欠席しておりますので、私のほうから、お配りした資料を基に、IAT制作番組を中心にご説明させて頂きます。

 先ず、 10月1日(日)午後0時からは、次回の合評番組でもあります、弊社開局10周年記念番組「悠久のときを求めて」を放送いたします。

 この番組は、5月の審議会で合評課題としてご意見を頂戴しました「残したい岩手の光景」の特別番組です。

 今回は、これまでシリーズで放送してきた番組(20回以上)を再構成した上に、女優の山崎真実さんをナビゲーターに迎えた新規分を加えた、特別番組で、弊社開局10周年にあたる10月1日に盛岡、遠野、平泉の美しい映像の数々をハイビジョン放送でお送りします。

 ご期待のうえ、是非ご覧いただけますようご案内申し上げます。

 7日(土)午後1時25分からは、岩手県営体育館で開催(9/30)される「日本ハンドボールリーグ」の一戦、昨年第2位で本県出身の首藤信一監督率いる「大崎電気」と現在首位を走る「大同特殊鋼」の熱戦の模様を、

 また、21日(土)午後2時30分からは、JR北上線沿線の温泉、料理、豊かな自然などをクイズに答えながら紹介する「JR北上線『ローカル線の旅』クイズツアー」を放送いたします。

 28日(土)午後2時30分からは、弊社が今年度新たな事業として、10月7日・8日の両日、岩手産業文化センターで開催する、第1回IATカップ・キッズサッカーフェスティバルの模様をお送りします。

 この事業は、サッカー競技の底辺の拡大と、子供達の心身の健康増進を目的とする事業で、番組では、子供達のサッカーの試合の模様を中心に放送いたします。

 以上、10月の主な単発番組についてご紹介いたしました。

 なお、詳細に関しましては資料をご参照下さい。

 続きまして、9月の視聴率につきましてご報告いたします。

 9月の視聴率は、全日平均視聴率では7.3%と、前月(6.9%)を若干上回る数値となり、順位も一つ上がり県内第4位となりました。

 また、前月に続き、プライム・プライム2の時間帯では第2位の成績となっております。

 今月の高視聴率番組としては、全国放送の番組ですが木曜日19時からの「いきなり黄金伝説」が19.4%、水曜日19時からの「愛のエプロン」が18.6%、火曜日20時からの「たけしの本当は怖い家庭の医学」が18.4%の高視聴率番組となっております。

 なお、視聴者応答記録につきましては、特に大きな、苦情・要望等はありませんでした。

 詳しくは資料をご覧下さい。

 以上です。

増子委員長

 はいありがとうございました。

 番組について何か質問はございませんか?

増子委員長

 それでは、合評番組に入ります。

 村田委員から順番にお願いします。

村田委員

 はい、今回の番組につきましてはビデオに録画して何回か見ました。

 ラーメンをカタログ的な感じで、とてもわかり易く紹介しており、ラーメン好きにとってはとても良い番組だったと思いました。

 しかし、順位、票数、値段、場所、さらにお店の電話番号、名前など、表示が速過ぎるもので、興味があるお店をメモしようと思ってもできませんでした。そこが少し残念でした。

 私もラーメン好きなので、各県どのぐらい登場するのか見ていたのですが、やはり宮城県が一番多いですね。

 それと、取材できないお店が何件かあって、取材できない理由が、取材拒否なのか、それとも時間がなくて取材できなかったのか、ちょっと分からなかったです。

 むしろ、取材できないお店のほうが美味しいお店では、という感じで拝見しました。

 6局の女性アナウンサー、と青森の男性アナウンサー1人も出ていましたが、なかなか面白くて、それぞれ特長があり、ラーメン好きな方々をキャスターに起用したところはとても良かったです。

 また、ラーメンとは別に、季節のスイーツも紹介されていましたが、女性の立場からすれば、プラスアルファで面白いというか、参考になるような番組になっていた様に思います。

 1位から3位までのお店には是非行ってみたい、と思いました。

 以上です。

宮野委員

 私は村田先生とはまるで逆で、実はラーメンは殆ど食べないので、「ラーメン番組」というのはどんな感じの番組かな、と思いながら見ていました。

 一番気になったのが、順位決定の基準となっていた票数の件です。6千何百の票がどうやって集められたのか、また、紹介されたお店60店のうち、半分以上が宮城県のお店だったり、若い方が好む、こってり系のラーメンが多かったり、ランキングの基準等の説明が不十分で、よく分かりませんでした。

 しかし、各局のアナウンサーの方々の個性は良く出ていて、6県の交流を図り、垣根を越える番組としては、いい番組と思いました。

 以上です。

松本委員

 私は、ラーメン好きなので、この手の番組は好んで見ています。

 秋の行楽シーズンですので、ドライブがてら、ちょっと足を伸ばせば行けそうな所が多く、親近感を持ち、興味深く、関心を持って見ました。

 良かった点から申しますと、勝俣さんを司会に起用したところは非常に良かったと思います。彼は元気があること、また気配りのあるコメントができること。良いタレントさんを使ったと思います。

 また、女性アナウンサーが各県から出ていましたが、その中でも、IATの原田さんが6人の中で一番良かったと思います。お話の内容も分かりやすく説明されておりましたし、何故か、原田さんの紹介の時だけスタジオの中から拍手が起こっていましたね。

 それから、1位になったラーメン店の店主さんが出演されておりましたが、通常この手の番組ですと、そのお店での収録映像で、店主がラーメンを持って登場して終わり、というのが殆どですが、この番組では、店主さん自らがスタジオの真ん中に座り、そのラーメンが出来た背景のドラマですとか、ストーリ等も語られて、なんとなくジワッとする瞬間があり、とても良いつくりだと思いました。

 最後にラーメンツアーのプレゼントの企画がありましたが、番組を見た方はどなたでも行ってみたい、食べてみたいと思うところに、ラーメンツアーのご招待というのは、かゆいところに手が届く良い企画だと思いました。

 次にちょっと残念だったところをお話ししたいと思います。

 ナレーションの声と勝俣さん達スタジオの声が被ってしまう部分があり、せっかくお互い良いことを言っているのに、聞きづらい部分があり、とても残念に思いました。

 それから、仙台のアナウンサーの方だったと思いますが、後半は良かったのですが、前半、ラーメンを食べる時、髪の毛が被さっていて、見苦しく思いました。

 食べるときは食べるなりの服装、髪型にするなど、ある程度注意が必要だと思います。

 スイーツのコーナーですが、なぜこの番組にスイーツのお店?と違和感がありました。せめて、ラーメン店の特集をしているのですから、杏仁豆腐の美味しいお店を紹介し、いっその事、「美味しい杏仁豆腐を出すラーメン店対決」みたいな流れにすればスムーズに思えたのではないでしょうか。

 最後ですが、一通りラーメンの説明があった後、ラーメンがアップになるシーンがありましたが、全部ではありませんが、一部スープがなくなっているラーメンの映像が出ていました。最初はきちんとスープがたくさんあって熱々の湯気が立っているのに、最後に映し出されるラーメンが、湯気が見えないものもあり、映像から美味しさが伝わらず残念に思いました。

 以上です。

松尾委員

 私は、小学6年生の息子と一緒に見ましたが、最後まで引き付けられる番組でした。

 東北6県とは言うものの、岩手県、特に盛岡に興味を持ちながら見ました。

 極めて個人的な感想ですが、昔盛岡の人気ラーメンベスト3と言いますと、「日光軒、中川、たかみや」であり、今回の番組で岩手地区の上位に食い込んだお店が「やなぎや」さんということで、視聴者の方でも「なんだその店は?」と思った方もいたかと思いますが、私は、高校生の時代に「納豆ラーメンというメニューがある」と聞き食べに行った記憶があります。

 あれから約30年位経過して、じわじわと市民に認められたんだな、と関心して見ておりました。

 審議委員としての感想は、先ほどから皆さんがおっしゃっていますが、ランキングの基準についてです。

 投票数から考えても、宮城県の人口数、お店の数など、他の県に比較して多いこともあり、宮城県以外の方からはちょっと不公平ではないか、と感じました。

 各県ベスト10を持ち寄って60店というランキング構成でも良かったかと思います。

 また、ラーメンの種類別ランキングも面白いかもしれません。例えば、昔ながらの中華そばや、独創的なラーメン別のランキングとか。

 いずれにしても、ラーメンやカレーというのは国民的な食べ物として認められておりますので、こういう番組がありますと、ラーメンの話題に花が咲きますので、とても良かったと思いました。

 以上です。

笠川委員

 情報番組として考えた場合には、食に関心を持つ人や、ラーメン好きな方には好まれる番組ですし、周りの方との会話の中で情報作りや話題作りの中では役立つ番組だと思いました。

 ただ、私もランキングの基準について少し申し上げますと、東北6県のデータとして考えた場合、6,564票というのは少ないのかな?と感じました。

 最初に紹介された60位のラーメン店は、投票数「18票」、それからなかなか100票を超える店が出てこなく、順位が一桁台になってやっと100票を超えておりました。

 正直申しまして、一位でも178票程度ですし、60位の18票は内輪だけでもそのぐらいの票数は集まるのでは?と思いました。

 また、投票数の少ないせいか、司会の勝俣さんも他の番組で見るような盛り上がりを余り感じませんでした。

 最後の締めの言葉で、この番組は一回では終わらせず、続けていくようなことを話していましたが、一回目は、なんとなく、消化不良で終わってしまったように感じがしましたので、次回は、順位を付けるなら、付けるなりのデータ数、収集方法などの工夫を施し制作したほうが良いと思います。

 以上です。

稲垣委員

 東北6県の人気ラーメン店60位までを紹介する番組構成でしたが、60店舗を1時間で纏めて紹介するには、数が多すぎて、内容が薄くなっていたように感じました。

 私は、盛岡に来たばかりで、盛岡の人気ラーメン店は何処なのか?と非常に興味を持ちながら見ていましたが、やはり、人口数の関係から、宮城県のお店が多くランクインされ、少し残念で、寂しく感じました。

 こうした投票数の不公平性を考慮した票の纏め方、または、折角6県のお店を紹介しているのですから、県別のランキングなども紹介するような、工夫があってもよかったのではないでしょうか。

 また、「夏こそ注目!」というタイトルになっておりましたので、夏にふさわしいラーメンの特集が出てくるのかと思っていましたが、季節にとらわれない、ごく普通のラーメンが紹介されておりましたが、そこに、冷たいラーメンの特集を入れるとか、夏にふさわしい、夏向きのラーメンを入れるような工夫があっても良かったかと思います。

 私もラーメン好きなので、どんなお店が出るのか楽しんで見させて戴きましたが、なんと、第2位に入ったラーメン店は何度か行ったことがあり、本当に美味しいお店で、「この情報番組は間違いない」、と個人的に納得して見させて頂きました。以上です。

高橋委員

 私もラーメン好きですので、楽しく見させていただきました。この手の番組は、企画そのものは目新しくなく、どこの局でも取りあげている番組なので、最後までどれだけ興味を引き付け、工夫され制作されている番組か、考えながら見ていました。

 感想としては、1店舗約12秒のスピードで紹介され、そのスピード感が飽きさせない工夫であり、また、その12秒の間にラーメン店の特徴、味の特徴など、色々な情報がそこに盛り込まれておりました。

 ただ残念だったのは、画面にラーメンそのものの映像が出されている時、文字情報と併せて紹介されるため、ラーメンの映像が非常に小さく、残念に思いました。

 画像としてはもう一つ工夫があってもよかったかなと思いました。

 二つ目は、各局のラーメン好きのアナウンサーがレポーターとして出ていたと思いますが、自己紹介もなかなかユニークな内容で、それぞれコメントも楽しませて戴きました。

 また、お土産スイーツのコーナーは非常にミスマッチと最初は思いましたが、それが逆に面白いな、と納得する部分もありました。

 最後に、私も、宮城県の店舗の多さがちょっと気になりました。人口数の関係もありますが、やはりある程度公平なランキング付が出来る工夫が今後の課題だと思います。

 以上です。

増子委員長

 ラーメンを初めて食べたのは60年位前だと思いますが、「こんなに美味しいものがあるんだ」と感じた思い出があります。

 今回の番組についは、先ず、ランキングの審査基準が全く分かりませんでした。どういう基準でこういう結果になったのか、もう少し番組内で詳しく説明すべきだと思います。

 また、ラーメンの番組なのに、スイーツも紹介したところなどは、「時間が余ったからお菓子も紹介したのかな?」など余計なことも考えてしまいました。

 アナウンサーの方々も、ランキングが進むごとに、自分達だけで盛り上がっているような感じがして、見ている方としては段々白けていきました。

 一方、番組を見ながら、感じたことは、今の若者は、ただ紹介する、こういった「カタログ的」な番組を好むのかな?という点です。私からすれば、例えばラーメンの原点は「支那そば」なんですから、「支那そば」から現代のラーメンに至るまでの、麺の歴史も併せて紹介する番組の方が面白いのではないかと感じました。

 この点、村田先生いかがですか?

村田委員

 委員長がおっしゃる事も分かりますが、私は、1時間で60店を紹介するには、ああいった構成、「カタログ的番組」でしかやりようがないと思います。

増子委員長

 そうですか、

 他に、何かございませんか?

高橋委員

 今回の投票された6千5百数票の平均的な年代層はお分かりですか?

 たぶん若い人が多いのではないかと思いますが?

中嶋課長

 番組制作や応募に関しは、東日本放送が中心となり進められ、投票に関しては、ホームページでの受付となっておりましたので、確かなデータはございませんが、おそらく若年層からの投票が多かったかと思います。また、組織票と思われる投票を排除した有効投票数の内、約半数の3千票が宮城県からで、各局の募集告知の力の入れ方にも差が出て、その結果がランキングに反映されたかと、感じました。

村田委員

 公平さでいくなら、各県同じ人数で投票させるべきでしたね。

増子委員長

 取材拒否のお店もありましたが、それはどうしてなのでしょうか。

中嶋課長

 その件に関しましては、詳しいことは承知しておりません。

小椋報道局長

 余談ですが、「取材拒否をしたことによって、逆にお店が繁盛する」というのを聞いたことがあります。味に秘密があるのでは?とお客さんは思うので、みなさん行きたくなるようですね。

増子委員長

 なるほど、店主の方も色々考えているんですね。

 他ございませんか?

 それでは、次回の開催についてお願いします。

佐藤事務局長

 次回は、10月26日(木)に開催いたします。

 合評番組は、10月1日(日)放送の弊社開局10周年記念番組「悠久のときを求めて」です。

 宜しくお願いいたします。

 最後に、第12回プログレス賞の最終選考結果について、テレビ朝日から連絡がありましたので、ご報告申し上げます。

 弊社としては増子委員長に審査をお願いし、増子委員長も1位に推薦された、九州朝日放送の作品「私を探して、ロシアで育った日本人残留孤児」が系列24局の頂点となる「最優秀賞」に決定いたしました。

 なお、授賞式は、来月10月12日に山口県で開催される番組審議会代表者会議の席上で行われ、当会議には、村田先生と私が出席を予定しております。

 プログレス賞の最終選考結果についての詳細に関してはお配りした資料をご覧下さい。

 以上です。

増子委員長

 それでは終了します。ありがとうございました。

7.審議機関の答申または改善意見に対してとった措置

特になし

8.審議機関の答申または意見の概要の公表

9/30付 朝日新聞岩手県版に審議概要を掲載。

系列各局に議事録を送付。

本社受付に議事録を常備、閲覧に供す。

インターネットホームページに掲載。

9.その他の参考事項

特になし

10.配布資料

◎ 10月単発番組編成予定表

◎ 9月岩手地区視聴率

◎ 9月視聴者応答記録

◎ テレビ未来博全体概要

◎ 地上デジタル放送のエリア(岩手県)

◎ 第12回プログレス賞最終選考結果表