放送番組審議会

9月(第31回)

概要

 議事に先立って、第4期目に入った審議会は、留任2名に新任8名の10名の委員構成。蓮見社長から各委員に委嘱状が手渡された後、委員の互選により、委員長に岩手県立大学総合政策学部の増子義孝教授が、副委員長に岩手県農業協同組合中央会の照井章夫参事が、それぞれ選任された。

 議事は増子新委員長の司会進行で、10月の番組編成および単発編成について説明の後、「八波一起のTVイーハトーブ」の合評を行った。

 出席委員は、増子 義孝 委員長、照井 章夫 副委員長、植本 花子 委員、及川 和男 委員、荻野 洋 委員、斎藤 五郎 委員、松尾 正弘 委員、松本 直子 委員、宮野 裕子 委員の9名。

欠席委員は、山川 清 委員、1名。

議事録

1. 開催日時 平成11年9月27日(月)午前11時~

2. 開催場所 岩手朝日テレビ会議室

3. 委員の出席

委員総数 10名

出席委員数 9名

欠席委員数 1名

出席委員の氏名

増子 義孝 委員長 照井 章夫 副委員長 植本 花子 委員

及川 和男 委員 荻野    委員 斎藤 五郎 委員

松尾 正弘 委員 松本 直子 委員 宮野 裕子 委員

欠席委員の氏名

山川 清 委員

            放送事業者側出席委員

蓮見 代表取締役社長 桑折 専務取締役 河邊 業務局長

佐々木 営業局長 横館 報道制作局長 升谷 事務局長

4.次第

開会挨拶(蓮見社長)

番組審議会委員の委嘱

委員長・副委員長の選出

5.議事

(1)10月の番組編成および単発編成について

(2)番組合評「八波一起のTVイーハトーブ」について

(3)次回の開催日時および議題について

6.議事の概要

 議事に先立って、第4期目に入った審議会は、留任2名に新任8名の10名の委員構成。蓮見社長から各委員に委嘱状が手渡された後、委員の互選により、委員長に岩手県立大学総合政策学部の増子義孝教授が、副委員長に岩手県農業協同組合中央会の照井章夫参事が、それぞれ選任された。

 議事は増子新委員長の司会進行で、10月の番組編成および単発編成について説明の後、「八波一起のTVイーハトーブ」の合評を行った。

7.議事の内容

 升谷事務局長

 定刻を少し回りましたが、松尾さんがまだいらしゃっておりません。少し遅れるという電話が入っておりますので、始めさせて頂きたいと思います。私は岩手朝日テレビの番組審議会の事務局を仰せつかっております、升谷でございます。よろしくお願い申し上げます。

 今日は第4期、31回目の番組審議会でございます。この9月から審議会のメンバーが変わることになりまして、留任の方お2人、そして新任ということで8名の方にお願いを致しました。快くお引き受け頂きましてありがとうございました。

 本日は当初10名全員の出席ということでしたが、先ほど山川さんから、ご不幸があって、欠席せざるを得ないので、よろしくとの連絡が入りました。従いまして、今日の審議会は9名の方々の出席で始めさせて頂きます。今日は第4期の初回でございますので、いろいろとしなければならない事がございます。審議会の委員長、副委員長の選出もございますので、皆様のご協力を頂戴して進めたいと思います。よろしくお願い申し上げます。

 それでは、審議会の議事の前に、私共の代表取締役社長であります、蓮見から一言ご挨拶を申し上げます。

蓮見社長

 蓮見でございます。おはようございます。今日は大変お忙しい処、貴重な時間を割いて、この会議にご出席頂きましてありがとうございます。各先生方には委員をお願い致しました処、お引き受け頂きまして、重ねて御礼申し上げます。

 この番組審議会というものは、放送法に基づきまして各放送局に、「番組審議会」を設置しなさい、ということになっておりまして、各局とも「番組審議会」を持っております。その内容は、今日はカメラも入っておりますけれども、公表するという義務があります。我々の媒体を使って公表するなり、朝日新聞県版の中で公表させて頂くこととなっておりますので、あまり硬くならずに忌憚のないご意見を頂きたいと思っております。

 この番組審議会というのは、皆様お願いする時に色々聞いていると思いますが、IAT岩手朝日テレビの放送番組の適正だとか、番組の質の向上だとか、地域社会における番組の貢献度、或いは影響度などに関して、先生方のご意見をお伺いしたいというのが、主な目的でございます。

 それから、IAT岩手朝日テレビはご承知のように、テレビ朝日系列でございます。テレビ朝日系列は全国に24局ございまして、この岩手朝日テレビが一番最後に開局しました局で、この9月で開局丸3年、10月からは4年目を迎えようとしています。テレビ朝日を始め我々も、番組の向上に関しまして努力をしておりますが、なかなか目標通りにいかないのが現状でございます。ご承知のように、我がIATが放送しています番組の90%以上が、東京のテレビ朝日、或いは大阪のABC朝日放送制作の番組が放送されているのが現状でございます。これから色々とご意見を頂く訳ですが、事務局を通じてキー局のテレビ朝日、或いは朝日放送のほうに伝えさせて頂いて、ご意見を反映させて頂きたいと思っておりますので、宜しくお願い致します。

 またご承知のように、民間放送局といいますのは、お得意様からの収入で会社が成り立っております。我々がいちばん苦慮している問題は、皆様ご承知のように、テレビ番組という商品は、視聴率という理解し難いもので測られる面がございます。「良質」な番組とは何か、色々とご意見はあると思いますが、我々は一般的に「良質」な番組と「視聴率」というものが一致しない面がございます。当然、お得意様は視聴率の高い番組を求めてきますので、これが非常に難しいところでして、放送局にはこういう面があることを先生方にもご理解して頂きたいと思います。誠に勝手ではございますが、その上で、ご意見を頂きたいと思います。

 これから、先生方に番組についてご意見を頂くわけでございますが、先程申し上げた通り、テレビ朝日・朝日放送には当方の事務局からご意見を申し上げさせて頂きますので、忌憚のないご意見を頂きたいと思いますので、宜しく願い申し上げます。

 今日はお忙しいところ、出席頂きましてありがとうございました。

升谷事務局長

 それではここで、委員の先生方をご紹介致します。ではこちらからお願い致します。

植本委員

 おはようごさいます。植本花子と申します。今回このような席にお声を掛けて頂きましてありがとうごさいます。宜しくお願いします。

荻野委員

 盛岡ターミナルビルの荻野です。ご指導の程、宜しくお願いします。

及川委員

 及川和男でございます。あまり岩手朝日テレビの番組は見ていなかったのですが、せっせと見るようになりました。宜しくお願いします。

斎藤委員

 市民文化ホールの館長の斎藤五郎でございます。建物が(IATと)隣で、隣組のような感じです。今日も軽い気持ちで来ました。宜しくお願いします。

増子委員

 増子でございます。私は大学教員の肩書きですが、中身は新聞記者でして、マスコミとは関連が深いのですが、テレビは全く門外漢であります。宜しくお願いします。

照井委員

 JA中央会の照井と申します。数少ない留任組ですが、宜しくお願いします。

宮野委員

 日刊岩手建設工業新聞の宮野と申します。普段あまりテレビを見ないのですが、色々考えて行きたいと思いますので、宜しくお願いします。

松本委員

 りんごを作っております松本です。考えてみますと、IATにチャンネルを合わせる回数が多いことに気付きました。宜しくお願いします。

升谷事務局長

 ここで社長から委嘱状をお渡ししたいと思います。

(委嘱状を渡す。)

 松尾さんがいらっしゃいましたのでひと言、お願いします。

松尾委員

 松尾正弘と申します。北山にあります教浄寺の住職と、善友保育園、乳児園という子供の施設の理事長もしております。今日は遅れまして申し訳ありませんでした。宜しくお願いします。

升谷事務局長

 それでは初回でございますので、当審議会の委員長・副委員長の選出をしたいと思います。先生方の互選でとのことになっています、いかがでしょうか。

斎藤委員

 私は、増子先生がよろしいかと思います。いかがでしょうか。

升谷事務局長

 皆様、いかがでございましょうか。増子先生にお願いするということで、宜しいでしょうか。増子先生、ご異存なければよろしいでしょうか。

増子委員

 私が適任だとは思わないのですが、少しマスコミの匂いを嗅いだことがあるということでのご指名ではないかと思いますので、一所懸命務めさせて頂きたいと思います。

 先程、社長がおっしゃったように、こういう会議は言いたい放題言ったほうが、言う側もすっきりしますし、テレビ局のためにもなると思いますので、お互いに忌憚のない意見を述べあって頂きたいと思います。宜しくお願いします。

升谷事務局長

 それから、副委員長ですが増子委員長からご指名頂ければと思いますが。

増子委員長

 こういう会議の委員長を務めるのは初めてでして、やはり経験をお持ちの方に是非お願いしたいと思います。照井さん、お願いします。

照井委員

 はい。

升谷事務局長

 増子委員長、照井副委員長で、今期の番組審議会を運営させて頂きます。宜しくお願いします。

 早速ですが、議事へ入りたいと思います。まずは「10月の番組編成について」次に事前にご案内しました番組合評「八波一起のTVイーハトーブ」について皆様の感想・ご意見を頂戴するというように参りたいと思います。

 では、進行の方を増子委員長にお願いします。

増子委員長

 では10月の番組編成について、お願いします。

河邊事務局長

 おはようごさいます。それでは10月の番組について説明させて頂きます。

 今回から新しい先生方が多くいらっしゃるということで、我々が通常使っている単語の説明なども織り交ぜながら、説明させて頂きます。

 テレビ局の改編と言いますと、基本的には春と秋の2回あります。この秋の改編の前、9月の最終週から10月の頭にかけまして、秋の期末期首スペシャルということで、2~3時間のスペシャル番組を編成いたします。これは、他系列でも同様の編成をやるわけですが、レギュラー番組をやるよりもスペシャル番組をやったほうが視聴率がとれるので、各局ともスペシャル合戦をやります。お手元の「99年秋期末期首編成表」をご覧ください。

 テレビ朝日系列では9/20~10/17までの4週間、2~3時間の拡大版でスペシャルを編成いたします。今回は10/1からのスペシャルについて説明させていただきます。恒例もののスペシャル、或いは新番組がスタートする前の拡大版スペシャルなどが多く組み込まれています。編成表に従ってご説明申し上げます。

10/1『驚きももの木20世紀最終回スペシャル「海より深き絆の物語」』師弟の絆を綴るスペシャルです。

10/2『20世紀最後のスクープ!今よみがえる世界最大戦艦「大和」』ニュースステーションでも一部紹介しましたが、タイタニックの撮影に成功したチームが、深海に沈む大和を撮影し、戦艦大和の全貌に迫ります。

10/3「衝撃!カメラは見た壮絶夫婦ゲンカ!ダメ夫に妻ブチギレ実況生中継スペシャル」

10/4「世界ぜ~んぶ本物!ド迫力!!紳助の得ダネ秘スクープ」司会は島田紳助。

10/6「はみだし刑事情熱系スペシャル」人気シリーズの第4弾。次週から再びレギュラーとしてスタートします。

10/7「君の手がささやいている第3章」菅野美穂が聴覚障害者を演じる感動ドラマ。

10/8「ミュージックステーションスペシャル」豪華メンバー出演の3時間スペシャル。

10/9「鈴木あみ・ユースケサンタマリアのまるごとアミーゴスペシャル!!聖子から宇多田まで、J-POP全て見せます!」

10/10「タケシムケン怒涛の裏切りスペシャル」レギュラーの拡大版です。

10/11「どん底からの逆襲スペシャル愛と涙のスポーツ壮絶物語」と、「パパパパPUFFYスペシャル 秋の激レア限定版4」これもレギュラー番組の拡大版です。

10/12「たけしの万物創世紀 秋のスペシャル」今回は映画にスポットを当てています。それから「人気者でいこう!スペシャル」これもレギュラー番組の拡大版です。

10/13「目撃!ドキュン 秋の感動!涙と笑いの仰天スペシャル」と「はみだし刑事情熱系スペシャル」

10/14「ナイナイの日本男児コンテスト いい男祭りSP」と「全国ガサ入れ大捜査線4 ぷらちなロンドンブーツ愛羅武勇スペシャル 悪女VS夕焼け番長烈伝」共にレギュラー番組の拡大版です。

10/15「ドラえもん誕生30周年 秋だ祭りだ!ドラえもんスペシャル完全版」と「『ぷっ』すま 香取慎吾はギャフン!といわせてやるスペシャル」

10/16「ワイドショースペシャル 芸能界激突バトル」話題の芸能人本人がスタジオに登場して、コメンテーターとのやりとりを面白く編集しています。それとサタデードラマ『青い鳥症候群』がスタートします。次週からのレギュラースタートに先駆けてのスペシャルです。

10/17「ドキュメント大救出!!奇跡の生還者たち」危機一髪の状況からの脱出に成功した人たちの物語です。

 非常に早い説明で申し訳ありませんが、秋の期末期首スペシャルの説明を終わらせて頂きます。

 次にローカル編成では、IAT開局3周年記念として「ネイチャリングスペシャル~神秘なる自然~」。特別編成として今まで放送したものから精査して10/4~10/8まで5本、放送します。現在、告知等も行っております。

それから、10/23「木の力を考える いわての郷の森林づくり」森林王国岩手の「木」についての番組を自社制作しました。

 スポーツ番組では、10/2「第4回 サハラカップ職場対抗ゴルフ大会」これは9/23に収録したものです。と言うことで、単発について主なものを説明しました。

 最後に10月からの新番組では、改編率が、19:00~22:00のゴールデンタイムでは41.7%、19:00~23:00のプライムタイムでは31.5%と、改編率は高いと思います。改編の骨子としては「週末の娯楽化」「ドラマの強化・充実」「ゴールデンタイムゾーンのF1(20~34歳女性),M1(20~34歳男性)層の積極的な取り込み」が挙げられます。新番組の説明はタイムテーブルに簡単なものですが、載っておりますので、ご覧ください。

 VTRにも説明をまとめてありますので、ご覧ください。

~VTRを流す~

 新番組は以上です。非常に期待できる番組が満載でして、ご期待いただければと思います。

増子委員長

 ただ今の番組編成について何か質問等あればどうぞ。

 なければ、番組の合評に入りたいと思います。私は八波むと志は知っていますが、八波一起は初めて見ました。なかなか育ちの良さそうな人だなと感じました。ではご意見を伺っていきます。

植本委員

 一番印象に残ったのは、「大曲の花火」です。まだ一度も行ったことがなくて、実際に見に行ってみたいと思っていた丁度その時でした。花火の競技会を詳細に説明してくれたので、大変面白く拝見できました。

松尾委員

 土曜日の12時からの放送なのでお昼を食べながら見ました。食事をしながら見るにはふさわしい番組だと思いました。あまり考えさせるような重いテーマではなくて明るくバラエティに富んでいて良かったと思います。

 誰かが言っていましたが、今、日本人の関心事は雑誌・テレビ等を見ていますと、ダイエットとグルメと健康だと言っていましたので、特にグルメに関して取りあげていて、その辺りをうまく突いているのではないかと思いました。

荻野委員

 テーマとして東北を取りあげることは大変有難いことだと思います。といいますのは東北の特徴(を取りあげる番組)は多いようで少ないのではないでしょうか。

 「東北の城下町」では盛岡のお餅屋さんが出ましたが、城下町とお菓子の結びつきを非常にうまく特徴を捉えていました。やはり、和菓子のおいしい店は多いんだなと思いました。

 観光に行けば、各地にいいものがあることをきちんと教えていましたので、こういう番組はもっとやって欲しいと思いました。

及川委員

 まず「大曲の花火」を見ました。子供たちがいろいろなアイデアを出して絵コンテを作り、創っていくプロセス。教育的に考えた時、そういう処にいろいろな意味があると思います。

 そのプロセスを大事にとって、一番盛りあがるところには児童を講堂に集めて歌った校歌をBGMに使っている。児童の心がひとつになっていくプロセスが捉えられていて、かなり感動的でありました。本番前に俄か雨に襲われてひやひやしたり。やはり一番感動的だったのは、「やった」という子供たちの顔の美しさ、そこに表れている満足感です。コメントでも「苦しかったけれども、ちゃんと出来て良かった」「大曲は最高の街だ」とか。八波一起は「みんないい顔している。思い出に残るだろう。」と。ひとつのプロセスを丹念に追って行ったドキュメントとしての良さが出ていて良かった。

 2回目の「城下町の和菓子特集」ですが、城下町の佇まいですとかいわれを紹介しているのは盛岡と福島の棚倉だったのですが、詰め過ぎで突っ込み不足であった、つまり盛り沢山であったと思います。特別な新しさだとか切り口だとかは感じられませんでした。そして東北6県各局の女性アナ達がスタジオで食べながら、お喋りがうるさくて、聞き取れないんです。自分たちが楽しんでしまって視聴者を忘れている感じがしました。楽しさとか味の良さだとかが視聴者に届くことを考えたほうがいいのではないかと思います。

 3回目の山形の中継ですが、一所懸命やっている方々の姿が映し出されて良かったです。ただ、やはり全体的に盛り沢山で突っ込みが不足して、私としては物足りなかった。ですが「行ってみたいな」という気を起こさせた点では評価できると思います。とくに羽前小松駅前の食堂は強烈に食べたくなった。つくづく物創りをしている「人達」がポイントではなかろうかと思う。「人」が大事なんだと考えさせられた番組でした。

 最後のキックボクサーは第2ラウンドでダウンした後、控え室に向かう廊下で語り掛ける母親の言葉にグッときました。母親が娘を励ましている場面がとても良かった。これはOLがキックボクシングをするという極めて稀な例ですが、全体を通して、青春を一所懸命生きているというテーマとして普遍性を獲得しているのではないかという思いで見ました。

 以上が私の簡単な感想です。

斎藤委員

 この時間のテレビはあまり見ないのですが。「大曲の花火」は実に構成がいいと思いました。軸に1本子供たちというテーマを入れて、細やかに感動的に見せてくれたいい番組でした。ただ花火の良さをテレビで伝えるのは限界がありますね。でも今回の場合、それは無視してもいいと思いました。毎週の番組ですからそうそう極め細かにとはいかないでしょうが、そういう意味では「みせる」番組だと思います。

 八波一起さんに関しては何か物足りない、硬いのかな、もうひとつ花が欲しいという気がしました。慣れればいいのでしょうが。以上です。

照井副委員長

 9/18の山形県置賜地方の特集ですが、私も若いときに8年ほど居ましたので興味深く見ました。ふっと思ったのですが、今回の玄武洞の被害ですが岩手県にとっては非常な損失であったと感じております。

 それからキックボクシングですが、なぜ普通のOLがあそこまで決意をして格闘技に取組んだのかという突っ込みがもう少し欲しかった。反面、素晴らしい指導者がいるから傷を負いながらも次回頑張ってみたいという決意に変わらせたということは、須らく本県のスポーツ界においても指導者の充実強化が必要なのかなという思いで見ました。

宮野委員

 あの時間帯はニュースくらいしか見ないのですが、「見なくてはいけない」という思いで真剣に見ました。あの時間に30分以上、じっと座って特集を見るのは結構辛いことです。この時間にどうしてこういう放送をしなくてはいけないのかと感じました。男性は食事しながら見ていられると思いますが、女性の立場からするともう少し時間帯が違えばじっくり座って見ていることも出来ると思うのですが。生放送までしてドキュメントを30分も、しかも土曜のあの時間帯に流す必要があるのか、私の年代の私の立場からいうと解せない部分があります。時間帯を変えればゆっくり見られるかなという面もありますが、普段の生活の中ではあの時間にじっくりとテレビを見るのは難しいというのが一番の印象です。内容では山形の特集が好きです。ひとつの県、地区を紹介するのは行ったことのない者にしてみれば非常に興味深いなと思いました。以上です。

松本委員

 今回の4本の中では山形とキックボクサーの2本しか見られなかったです。子供とチャンネル争いをしながら、宮野さんもおっしゃたように忙しい主婦の時間帯に集中して、のめりこんで番組を見ることが難しかったです。やはり時間帯にもっと工夫をしたほうがいいのではないかと思います。いいものを作っているのにもったいないなと思います。時間帯ずらしが難しいのであれば、せっかく数少ない東北中心の番組ですので再放送をして皆さんの目に触れる機会を増やせば、意味のある番組になると思います。

 及川先生と同様、お喋りをしすぎて騒々しくなる瞬間がありますね。洗練された番組になる必要はないと思いますが、騒々しくなることは素朴さともまた違うと思うんです。もう少しそこは工夫しないと、見ているほうが辛いなと思います。

 おいしいものの紹介のコーナーは、食べたくなる工夫がされていて、好きです。以上です。

増子委員長

 ありがとうございました。皆さんの意見を伺って、この点、もっと話したいということがあればどうぞ。

植本委員

 私も仕事をしていますので、この時間には見られずにビデオにとって夜見ました。私は妹と見ましたが、あまり興味のある内容ではなかったというのが本音です。

増子委員長

 ほかにありますか。

斎藤委員

 これは6県放送ですよね。(東北以外の)他局にもこういったものはありますか。

升谷事務局長

 他系列では6県揃ってというのはこの種の番組ではないと思います。

斎藤委員

 そういう意味ですごいと思うのですよ。貴重だと思います。視聴率も高いのではないですか。これは娯楽番組ではない、教養番組だと思うのです。

 面白さを求めるのではなく、情報が得られる良い番組だと思います。6県放送というのは貴重だと思いますので、続けてやって欲しいと思います。

桑折専務

 アナウンサーのお喋りが多いというのは気になりますか。

宮野委員

 朝日テレビだけの問題ではないんです。今の放送というのはどこの局でもレポーターの声が上ずっていますね。若いレポーターがキーキーキャッキャッ言うのが耳障りに感じますね。(TVイーハトーブでも)悦に入っているというか、自分中心だと感じている。若いせいもあるかも知れないですが。

増子委員長

 アナウンサーのポジションが中途半端ですね。女優さんならそのつもりで見るからいいが、本来あまり表に出てこないはずの彼女たちが、表に出てきたことで自分たちをどう表現していいのか迷っていると思います。女優さん、タレントさんが出てくる番組とあまりにもそっくりで、アナウンサーがギャーギャー言っている。「あれ?」という感じは私も受けました。

 それから私はキックボクシング以外の3本を見たのですが、ヒューマンストーリーもの、私も大曲の花火に感動しました。こんな子供たちもいるのかという気持と、ひとつのものを作り上げていく過程が見事で感動しました。いつもあんな大掛かりなものを作るのは大変でしょうが、時々ああいったものを挟んでいくことが大事だと思います。

 その後のグルメ、違いといえばアナウンサーが出ているだけで、基本的には他の番組と何も変わらない。もうひと工夫欲しいですね。

及川委員

 男にとっても、じっくり45分見るにはなかなか難しい時間帯でもありますね。

増子委員長

 時間も推してきましたので、「次回の開催日時および議題について」お願いします。

升谷事務局長

 貴重なご意見をありがとうございました。

次回の開催ですが、10月29日に設定しようと思っていますが、先生方のご都合はいかがでしょうか。議題は11月25日に行われます、系列局の番組審議会委員代表者会議のテーマと同様に「テレビ番組全般について」として先生方にお話頂ければと思います。詳細は追ってご案内申し上げます。

 本日の審議会は以上でございます。ありがとうございました。

8.審議機関の答申または改善意見に対してとった措置

   特になし

9.審議機関の答申または意見の概要の公表

 当日の自社ニュース内で審議会の模様を放送した。

 9/28(火)付朝日新聞岩手県版に記事掲載。

 系列各局に議事録を送付。

 本社受付に議事録を常備、閲覧に供す。

10.その他の参考事項

 今回の合評番組については「放送法 第3条の4」の答申または意見に至らなかった

が、議事録を制作担当社へ送付した。

11.配布資料

◎ 10月基本番組表

◎ 10月度単発編成番組予定表